横島忠夫、〇〇〇〇と付き合ったらどうなる? 作:一日三食MEN
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横島は原作のあの寮で暮らしています。
もう一人ヒロインがいて、彼女は既に横島ラブです。
原作の流れにできる限り似せましたが、オリジナルもあります。
・・・もしかすると、キャラ崩壊なお方が一人いるかもしれません。
これは、まだ薙切えりなとアリスが子供の頃の話。
「えりな!こっちです!」
「ちょ、アリス!何てところから来るの!」
えりなは父親の狂った教育で女の子らしい感情を失ってしまい、その天性な舌を持ったせいで料理人達の意思を落としていった。それを目の当たりにしたアリスは何とかして救いたい気持ちを持った。一緒に遊びたい、一緒に買い物したい。一緒に女の子らしく笑いたい。そんな思いを持って監視の目をかいくぐって薙切家の彼女の部屋のベランダをよじ登っていた。
「さあ、抜け出すのです!」
「ぬ、抜け出すって!どういう事?」
慌てるえりなを無視して彼女を連れだした。しかし、二階から一階に降りるのは女の子からすれば恐いが、
「どうだ~。連れてこれるか?」
「ダメです!」
「OK!分かった!」
男の子の声が聞こえた・・・と思ったらその声の主があっという間に二階に上ってきて、
「え、ええええ!」
子供のえりなをお姫様抱っこして、これまたあっという間に飛び降りた。そんなことを起こした男の子はバンダナを巻いていて、身なりも普通の服だったが、えりなにはそれを気にする暇がなかった。
「さ、行こうぜ!監視の目は、大丈夫なところを選んでるから!」
「何でそんなことがわかるのか不思議ですが、とにかく行くです!」
「ど、どうなっているの~~??」
わからない状況のまま連れていかれた・・・これが、
「横島!今度は私もお姫様抱っこしてです!」
「いいぞ!抜け出せたらな!」
横島と薙切えりなとの出会いだった。
そして、年月が経過して数多くの料理店やスーパー、果ては経済界にまで影響力を持つ学校・遠月学園に入った横島。だが、生徒としてでなく
「今日も仕事ご苦労様じゃ」
「・・・朝一で爺の顔なんぞ見たくないわ!」
清掃員としてだった。この学園に入れたのは今目の前にいるえりなの祖父の薙切仙左衛門のおかげだった。えりなの遊び相手としていた横島に目をつけ、彼女を支えてほしいと言う気持ちでこの学園に入れたのだ。最初は生徒として入れたかったが、料理の腕前が一般人以下と知りこっちに変更したのだ。さすがに、そこは個人的な想いを入れてはだめだ。
「しかも、何でここまで裸で来る必要があるんじゃ!」
「ははは、いい天気だったからな」
「思いっきり目に毒だ!」
ただ、住む場所はえりなと一緒ではなく極星寮と呼ばれるところに住むことになった(普通に見える横島を、薙切家に入れるのは無理だった)。当初は料理もできない男が来たことで寮長から門前払いを食らったが、こっそり侵入して極星寮を徹底的に掃除した合格をもらい、その時から住まわせる代わりに学園の他にこの寮の掃除人として働くことになった。料理をする上で第一に厨房が清潔でないといけないし、女子もいるから彼女らに頑張っている姿を見せて惚れさせるために喜んでやっている横島・・・ただし、既に毎日ナンパする姿を見せて台無しなことに気付いてない。
話を戻し、寮の前を掃除中にやってきた仙左衛門は上半身裸・・・いや、ふんどし一丁なのだ。しかも、軽く六十は越えているはずなのにボディービルダーレベルの筋肉を持っていて、それを見せつけられている。何とも暑苦しい上に嫌な絵面だが、そんな彼が真剣な顔で横島に訊ねた。
「それはそうと・・・どうじゃ?」
「ああ、いつも通りの女王様えりなちゃん。だぜ」
「そうか。それはよかった」
「ま、あの時見逃してもらったのが正解だったな」
あの時というのは子供の時にえりなを逃がしたことを言っている。そう、横島は監視の目のない場所を選んだとは言わないで、大丈夫なところを選んだと言った。えりなとアリスは誰もいないところを通ったつもりだが、実はこの爺さんが見ていたのを横島は気づいていた。
「おかげで明るくなったし、女の子としての喜びも出てきた」
「ここにいる幸平という奴に悔しい思いをしたみたいだけど、それもまたいい方向に向かっているようだ」
「十傑以外でえりなに対抗できる奴がいるのも、いい成長となるからな・・・ああなっていたことに気付くのが遅かったわしの責任もあるが」
「その罪滅ぼしはずっと続けているだろ?だったらいいじゃないか・・・つうか、」
楽しそうに話す横島と仙左衛門だが、そこに誰かの話声が聞こえた。これ以上は他人に聞かれるとまずい内容なので、やめることを意味する頷きあいをする。
「さて、いい加減・・・服を着んか!ふんどし一丁でいるのがどんだけ見苦しいと思ってるんじゃ!」
「ははは!では、そろそろお暇しようか」
いつもの二人に戻って彼がどこかに行った。やってきたのは
「おはよう。誰かいたのかい?」
「ぎゃああああ!何でまた見苦しいのを見ないといけないじゃ!め、目が、目があああああ!」
「何を言っているんだい?変な横島君だね」
「いつも裸エプロンしている貴様に言われたくないわああああ!」
この学園で権力を牛耳っている十人の生徒・十傑の一人、一色慧だった。彼は寮にいる時は普段から服を着ないで裸エプロンでいるため、仙左衛門に続く二人目の男の裸を見る羽目になり目を抑えながら苦しんだ。
そんな苦悶の朝で始まる横島の清掃員生活はいろいろあるが、一つだけ決まっていることがあり
「忠夫~!やっほ~です!」
「おお!アリスちゃん、おはようだ!」
「横島忠夫。俺もいる」
「・・・なあ、リョウ。頼むから、料理以外でも影を濃くしてくれ」
子供の頃に出会ったアリスと彼女の側近の黒木場リョウが横島にわざわざ会いに来る。というか、
「はい、おはようのキスです!(ちゅ)」
「う、嬉しいけど(照れ)。ど、どうして、毎日?」
「もちろん、忠夫が好きだからです!」
子供時代に遊び相手と慰め相手、更に黒木場がいないときのボディーガード役などをしていたら好かれてしまって、今ではこうして好き好きと迫ってくる。しかも、ちょっと前にお見合いをしたことがありその時に
『私の婚約者はもういるのです!横島忠夫というのです!』
と言うくらい本気で横島と結婚するつもりでいる。彼女はとても美人でスタイルもよく、ずばずばと物事を言いながらもえりなを大切に思っているところは好感を持てるが、これほど押していく女性には弱く
「お嬢、横島忠夫。お幸せに」
「早いわ!まだせん!」
「まだ!ということは、してくれると言う発言です!嬉しいです!(ぎゅ)」
「のおおおおお!アリスちゃんの郁魅ちゃんレベルの巨乳が俺の胸にいいい!ぐおおお!負けるな俺の理性!踏ん張れ俺の煩悩!こ、これは罠なんやああああ!」
力の限り抱き着いてくる彼女の胸の感触が横島を誘惑するが、必死に理性を総動員させて踏ん張ってしまう。だが、今日はこのおかげでふんどし爺と裸エプ十傑の二人の悪夢は忘れたようだ。
アリスのアプローチとえりなの観察をしていく中、ある事件が起こった。
「すまん、横島。まさか、あやつがこんな手段をしてくるとは」
「なるほど・・・元凶が来たか。そのまんまにはしないと思っていたからいずれは来ると思っていたぞ」
アリスがえりなと彼女の付き人・緋沙子をこっそり連れ出して、雨の夜の中に極星寮の裏まで逃げてきたのだ。そこを寮生の田所が見つけて、寮で保護することになった。
そうなった経緯を横島の部屋に来た仙左衛門から聞いた・・・ただし、この時も袴ははいていたが上半身裸だったので会話はしているが視線は合ってなかったが。
「十傑も六人が敵になってしまい、わしも学園で権力があまりない状態になってしまった」
「ということは、裸エプ先輩も首にされるだろうな。不安要素のあるやつは、すぐにでも追いだすはずだ」
「本当に済まぬ。横島、あやつ・・・薊から、えりなを救ってやってくれ」
「分かってるから、頭を上げろ爺さん(・・・覚えてろよ。えりなちゃんを苦しめた報いはしっかり受けてもらうからな!)」
学園の総帥の座を引きずりおろされた仙左衛門が頭を下げた。薊の狂った理想の犠牲者となったえりな。横島はここに来た時の怯えた猫の様に震えていたえりなの姿を思い出し、拳に力が入った。
彼女を匿い始めてすぐに十傑の一人・叡山の指揮で極星寮を生徒達が襲撃する事件が起こり、その叡山に挑戦状を叩きつけて食戟を仕掛けた幸平が戦っている姿がテレビに映っている。そんな中で横島は、
「がはははは!ここを襲撃するとはいい度胸だ!」
「だあああ、何だ!この落とし穴は!」
「(ずでん)な、何だ!いつの間に足にロープが!」
「よし!てめえら!敵は動けない!(じゃき)今のうちに、こいつで丸坊主にしてやれ!」
「「「おおおおお!」」」
「「「や、や、やめろおおおお!(ぞりぞり)」」」
「いくぞおおお!ここは絶対に守ってみせる!」
「文句はないよな~~。そっちから仕掛けた事なんだし(ニヤニヤ)」
お得意の罠作りで翻弄して、バリカンを寮生男子の丸井・青木・佐藤に持たせて襲撃した生徒を坊主にさせていった。その中で一番勢いがあったのが吉井明久だった。
「うわ、えぐいやり方」
「でもざまあみろだよ!ここを絶対に壊させるわけにはいかない!」
「私、横島が敵じゃなくてよかったと思っているよ」
「はははは!まさか才波と似たやり方をする奴がいるとはね~~」
それを見た寮生女子の吉野と横島一押しのちちしりふともも持ちの水戸と榊も冷や汗を流し、大笑いする寮長の大御堂。田所はというと、その横島のやり方に震えていた。
「まだやるか~~あああん?(ははは!これで榊ちゃんや田所ちゃんや郁魅ちゃんの好感度は上昇だ!)」
「来るなら来い!僕が必ず皆を守る!」
まだ(髪が)無事な生徒にバリカンを見せつける横島と男子達。坊主にされた生徒を見て、それが威圧となり自分もそうなりたくないのか中々襲うことができない彼ら。この攻防が内心では上手く女子達の好感度アップしたと思っているが、その逆になっていることに気付いてない。代わりに、
「「「吉井君、格好いいな~(照れ)」」」
隣にいた必死に守ろうとする明久の姿に目が釘付けとなった榊と吉野と水戸だった。以前は幸平に好意を持っていた水戸だったが、余りにもスルーされたため今回の件で明久に惚れてしまった。田所はまだ幸平派だった。
攻防戦も幸平が叡山に勝ったことで終わらせることができ、極星寮を守ることもできた。幸平が戻ってきて、襲ってきた生徒達も撤退して寮を守れた祝杯パーティを開いた・・・一色が裸エプロンで踊り始めたことに、えりなを訳が分からずキョトンとして、緋沙子は常識人と思っていた一色のとんでもない事実に頭を抱えた。
まだ極星寮の空気になじめないえりなに横島が近づいた。
「よ!久しぶりだな」
「横島・・・いつも、私を見てくれていたわね」
「あれ?知っていたの?」
「横島!貴様、またお嬢様に近づこうと「緋沙子、いいわ」あ、はい」
どうやら、こっそり様子を見ていたことに緋沙子が気づいてそれを彼女に伝えていたようだ。横島もさすがに緋沙子がそこまで注意深かったことは知らなかった。
「どうだ、ここは?」
「不思議なところ。としか言えないわ。料理の味を高めようとするのではなく、楽しもうとするなんて・・・今までそんなの見たことなかった」
「なるほどね・・・じゃあさ、ここで暮らしてみるか?いろいろ変われるかもしれないぞ?」
「「え?く、暮らす?」」
「それに、反対する奴は一人もいないと思うぞ。どんなに批評を言っても、次は絶対に美味いと言う料理を作ってやる!って気合入れると思うし」
暮らしてみるの言葉にえりなと緋沙子は思わず聞き返したが、横島は笑顔でそして頭を撫でた。
「あ・・・」
「ちょ!よ、よこし・・・」
なれなれしいその行動に緋沙子は諫めようとしたが、えりなの顔を見て言葉が止まった。
『あ、この感じ。前にも・・・そう、子供の頃にこいつがアリスと一緒に私を連れだしたときに、アリスと一緒に頭を撫でられた時のあの感じ・・・ああ、落ち着く』
その顔は彼女も見たことがないくらい、穏やかだったからだ。今までのえりなは十傑としての顔と薙切家の娘としての顔と・・薊に恐怖する顔だった。その三つを見ていた緋沙子だが、この顔は見たことがなかった。
『横島に、安心しきっているだと!な、何故だ!何故、こんなに安心している顔を!』
小さい子供の頃を知らない緋沙子は驚きを隠せないまま、穏やかなえりなの顔を見た。
だが、そこに張本人がやって来て無理やり連れ去ろうと思い殴りかかろうと思っていたら、ここにいてもいいと仮面の笑顔を見せながら言った。そして、帰る矢先に幸平が実は薊が料理の腕と人柄を尊敬していれ込んでいる才波城一郎の息子であることを知った。その後で、
「そこにいても、えりなは必ず僕の元に戻ってくるからどうってことはない」
そう言い放った。一方のえりなは尊敬していた料理人が幸平の父親だということに心底驚いていたが、薊に顔を向けられてびくっとした。
「・・・おい、クソイケメン。よくそんなこと言えるな」
でも、横島がえりなをかばうように前に出た。横島の存在を知らない薊に名前を尋ねられると、
「俺は、えりなちゃんの恋人の横島忠夫だ!」
何て事をのたまった。
「君みたいなのがえりなの恋人か・・・くだらないな」
「俺もお前みたいなのがえりなちゃんの親だったとは驚きだ・・・よかったなえりなちゃん。こんな顔面鉄仮面男と似てなくて」
「・・・出るぞ」
馬鹿にしてきたので、横島も反抗した。その言葉に若干怒りを覚えたけど、顔に出さないままその場を去っていった。えりなはその場で崩れ落ちそうになったところを横島が助けて、そのまま寮の部屋に連れて行った。ベッドで寝れば落ち着ける。そう思って寝かせると、
「お願い、一緒に・・・いて」
横島の右腕をつかんで離さなかった。驚きと不安が同時に彼女を襲ったので、精神的にも不安定な状態だった。誰かにいてほしい気持ちがいっぱいだったようで、思わず掴んだようだ。そんな彼女を一人にできない気持ちになった横島は
「好きなだけ、いてやるよ・・・俺の恋人」
そういって、空いている手で再び頭を撫でた。それにまた穏やかな顔になって・・・そして、眠りについた。
『恋人。横島、いえ、忠夫なら・・・』
自分をここまで守ってくれ、落ち着かせてくれる横島の言った恋人の言葉を嬉しく思いながら。
その後、横島の推測通り一色が十傑をやめさせられ、どんどん薊のやりたい放題の学園運営となった。それに反発する極星寮の皆と仲間のタクミ・アリス・黒木場達だが・・・
「残ったのは、4人か」
進級試験とは名ばかりの幸平達反逆者を苦しめる難題を何とか突破してきたが、三つ目の課題を変更させ、無理やり幸平達に十傑と戦わせて負けたら退学させるという暴挙まで出た。これほどまでの強引に横島も怒りに燃えるが、彼はあくまで清掃員のため食戟に参加できない上に生徒であったとしても、料理の腕前は一般人レベルなので歯向かうことができない。
えりなのボディーガード役として共に北海道への列車に乗ることができたが、その試験にクリアしたのが、十傑第十位にいるため試験する必要のない彼女と第九位の葉山アキラを破った幸平に第二位の小林竜胆の情けで合格できたタクミと田所だけだった。
このひどすぎるやり方に皆も怒りに燃える中、
「俺達で十傑になって、あいつを追い出せばいいんだ!」
幸平のこのアイディアに全面的に同意した。その後、薊にこの提案をするが当然却下されて話を打ち切られそうになった時、駆けつけた幸平の父と友人の堂島銀のアイディアで、城一郎の身柄を賭ける戦い・連隊食戟をすることになり、薊の遠月学園総帥引退と十傑の座をかけた勝負をすることにこぎつけた。
そんな中、退学扱いされた緋沙子とアリスをどうしても救いたいえりなだが、今だ父へのトラウマが消せない。しかも今は二人とも傍にいないので寂しかった。
「よ!元気・・・じゃないか」
「た、忠夫?」
それに気づいた横島は彼女の部屋にノックなしで入った。怯え顔の彼女の隣に座って、話し始める。
「なあ、怖いか?」
「・・・(こくり)」
「そりゃ、あんな吸血鬼みたいな顔をしたやつ、怖いわな」
「・・・え?吸血鬼?」
「いや、フランケンシュタインかな?それとも、狼男?しまいには、ねずみ男か?」
「ね、ねえ、何を話しているの?」
「え?そりゃ、あの鉄仮面男のイメージだよ。あの野郎が持つイメージは人間じゃ不可能だからな!」
会話が全くかみ合わないことにキョトンとするえりな。だが、これが横島の狙いだった。
「あ・・・親父と言えば、俺のクソ親父はどれくらい浮気しているかな?」
「え?浮気って・・・そんな軽く言えるものじゃ」
「軽く百回は越えてるかな。あの野郎が身内なんて恥ずかしい!」
「は?百回浮気したって・・・冗談よね」
「いや、本当だぞ。その度におかんに叩きのめされてるからな!」
苦しい状態というのは、話をちゃんと聞けない状態でもある。だから、全く関係のない話で意識を横島に向けさせて聞かせるようにしたのだ。そうすることで、
「そ、それで離婚とかしなかったの?」
「ああ。結婚記念日にはちゃんとプレゼントしたりなんだりしてな。結局おかんのとこが一番らしいし、おかんもクソ親父の事を愛していたからな」
気持ちを少しずつ落ち着かせることができるからだ。顔も少しずつ光が戻っていき、そこからは横島の家族の話になった・・・話を聞き終えると、完全に落ち着いた。
「な、何か、そこまで常識はずれなあなたの親を聞くと、過去にこだわり、辛いと思っているのがばからしくなってきたわ・・・いい加減、ふっ切れないといけないわね」
えりなの父も十分にとんでもなかったが、横島の父の方がとんでもない度はでかかった。何しろ、浮気相手の中にはどっかの国の大統領の娘や奥さんが、何人もいたからだ。
「そうだぞ!だから、この戦いで勝って・・・言ってやれ!」
「ええ!もう、あなたの思い通りには動かないと!」
「何を言ってるの、えりなちゃん。それもそうだけど、一番大事なことがあるでしょう!」
「一番大事なこと?」
えりなは思いつかない・・・ま、当然だろう。何しろ、これは
「この戦いに勝ったら俺とえりなちゃんは結婚します!これでしょうが!」
横島らしい馬鹿なことだからだ。その言葉に、
「せっかく気合入ったのに死亡フラグ立てるなあああああ!」
「(ずどばきいい!)ごへぶごろらああああああ!」
ぶちぎれて、美神レベルの拳を横島の顔面に叩き込んで、気絶させた。
『全く、結婚なん、て・・・でも、緋沙子やアリスとは違った意味で私を支えてくれる人って他にいないわね。全然格好良くないし、みっともないけど・・・いいとこ見せる事しかしない仮面をかぶる連中よりはいいかな?そう言えばアリスが忠夫を結婚相手にするって、言っていたような・・・(ずきん)嫌よ。絶対に、とられたくない!例え、あ、アリスでも!』
しかし、気持ちは揺らいでいた。
その後、連隊食戟の特訓をして、かろうじて残っている仲間をかき集め・・・ついに戦いの日を迎え火ぶたが切って降ろされた。アリスの計らいで応援しに別ルートでやって来た仲間達が牢屋に閉じ込められたが、横島は
「おおおお!竜胆ちゃんと紀ノ国ちゃんだ!お二人とも何とも可愛くお美しい!この戦いが終わったら(がし、ずるずる)はれ?」
「た、だ、お~~。ど~~して、敵をナンパするのかしら~~?」
「のおおお!いいやないか!あのクソイケメンのせいでナンパできなかったんだぞ!ここでした「私がいるでしょ!(べき!)」ぐへぐぎゃあああ!」
『『『『・・・いま、私がいるって言った?』』』』
牢に閉じ込められてなかったので、やってきた小林と紀ノ国と新しく入った鏑木をナンパした。そのことにムカッと来たえりなが横島を叩いた。ナンパされなかった茜ヶ久保は、可愛いと見られなかったと思ったみたいで不満そうだった。←料理ができない、味の鑑定ができない。そもそも生徒でない。戦力外だから問題ない。と思われたから牢に入れられなかった。
「忠夫!ナンパなら私が全部受けるからしてはだめです!」
「アリス!こいつに関しては譲れないわ!あんたには渡さない!」
「こっちだって負けないです!」
「「む~~~!」」
牢に入っているアリスの言葉にピクッときてそのままにらみ合った。仲間や十傑、更には罵声を飛ばす観衆がいる中でだ。全員がこの二人・・・特にえりなのこの態度には、女王様な彼女しか知らない皆はびっくりしていた。
『ここまでお嬢様を変えてしまわれた。でも、これこそお嬢様の必要なことだったかもしれない・・・悔しいが認めないといけないみたいだ。こいつもお嬢様の傍にいるべきだと』
またもや、見たことのないえりなの顔を見た緋沙子は本来の女の子の顔が出たことに、自分ができなかったことをやってのけた横島に悔しさを持ったと同時に認める気持ちも持った。その後、周りの目に気付いた彼女が思いっきり慌てたり、小林や一色などからニヤニヤされながらからかわれた。
勝負は三日目まで持ち込み審査員に薊や仙左衛門が加わったりした(美女二人もいて、やっぱりナンパしたがまた叩きのめされた)が、反逆チームは幸平とえりな。十傑は第一位の司と小林だけとなった。最後は前菜と主食の二つを作った『真の美食家にふさわしいコース料理』をテーマとしたコース料理となり・・・
「勝者・・・反逆者チーム!」
最後のえりなの料理で無事、勝利を収めることができた。
「よくやったね!褒めてあげる!」
「あの料理、パーフェクトコピーしてみせるぜ!」
「さすが幸平君だ!」
「い、一色先輩!裸エプロンにならないでください!」
喜び合う牢から解放された仲間と戦った仲間達。
「ね、ねえ!僕も皆と喜びを分かち合いたいんだけど!」
「明久君。私達がこうしてくっついているのって、ダメ?」
「いいでしょう?今日はこのままでいたいの!」
「四人でた~~っぷり、悦びを分かち合おう!」
「よ、悦びって!うううあああ!(ぶしゃあああ)」
「あら?これは好都合ね」
「早速寝かそうよ!」
「そして、三人で看病をしような!」
どこかの吉井明久は榊・吉野・水戸に抱き着かれ、誘惑めいた言葉に鼻血を出して意識を失った。それをチャンスと見た三人は更に抱きしめる力を強めて、これからの展開を楽しみにしていた。
こうして喜び合う反逆者チームの中で、横島はというと
「「(ばちばちバチバチ!)」」
えりなとアリスの両手に花だが、その花に火がついていた。
『ううう、最初は抱き着いて二人の胸の感触に喜んだのに「忠夫、今日は二人っきりで」「えりな!それは私がやるです!」「何ですって!」って、段々空気が物騒になっていき、こうなってしまった』
口を出すことができない。そのまま見守るしかないと思った時に、えりなの料理のすごさで下着姿となった薊が同じく下着姿のデコラとクラージュの美女二人と共に去ろうとしている姿が見えた。追いかけて、三人の前に立った横島。
「よ!いや~~、いい眺めですな!特にそちらの美女二人が、ぐふふふ!」
「「い、いや!見ないで!」」
「・・・何の用だ?」
横島の目つきに二人が薊の後ろに隠れ、彼が不機嫌な目で横島に訊ねた。だから、性犯罪者な目つきをやめて真面目に答えた。
「あんた、あの爺さんが提案した自分の理想とする料理のテーマで負けたことに疑問を持ってるだろ?十傑の二人の料理もすごい料理を持ってきたのに、あの二人が何故あそこまでとんでもない料理を持ってきたのか?」
「・・・ふん」
「無言は沈黙だな。その答えは簡単さ・・・あんたの料理に対する見方の問題さ」
「どういうことだ?貴様は料理に関しては無知のはずだ」
料理に無関心の横島が何で答えを知っているのか?それが疑問になり、話を聞く薊。
「専門外だから、逆にわかるんだよ。十傑の料理は確かに最高だが、それはあんたの中で最高の料理だった」
「ああ。その通りだ」
「でも、それは同時に常識の範囲に入った最高、という意味にもなる・・・だけど幸平が予想外のメインのような前菜を作るとそれにえりなちゃんはそれ以上の美味しく、更にその料理の味を最大限にいかせる主食を作り上げた。つまり、お互い仲間でありながらライバルで火花を散らせあい、幸平の挑戦状にえりなちゃんは今までの自分の殻を破って更にまた高みに上って見せたんだ。分かるか?協力し合ってやることはできる・・・でも、ぶつかり合いながら高みを目指し合いながら、最高のものを作る。これは常識の中ではできない。これが十傑を上回った理由だ」
横島は思い出す。自分を仲間であると同時にライバルと見るあの男の姿を・・・彼がいたから、自分も強くなるきっかけを得て強くなれた。
「あんたは才波城一郎にこだわると同時に、彼を壊した世界にこだわりすぎた・・・聞こうか、あんたの知っている才波城一郎はあんたの中の常識で生きられるような人間か?」
そう言われて思わずはっとした薊。自分でも理解していたが、いつも間にか忘れた事。
「いや、どこまでも先を進み、想像を上回ることを簡単にやってのける人だった」
「あの二人はそれを体現したんだ。さすがに、納得できただろう?」
横島の言葉に悔しい気持ちを持ちながらも、彼はその言葉と自分の悔しさを認めたのだった。
ここで終わればいい話だが、終わらせないのが、
「では、話も終わったことで・・・罰ゲームと行こうか!(がし)」
横島忠夫という存在だ。キョトンとする薊の腕を掴んで、どこかに連れていく。十傑や幸平達と審査員達はあっけにとられながら、二人が入っていった出入り口に視線を向けると、
『な、何をする貴様!』
『何をする?さっき罰ゲームと言っただろう?難聴になったか』
『私が聞きたいのは!そ、それでどうするつもりだということだ!』
『な~に、お前のその怖そうな顔をイメチェンしてやろうと思ってな』
『や、やめろおおおお!く、来るな!いったい何のうらみがある!』
『ははは!な~に、えりなちゃんを苦しめた罰と、あの美女二人と仲がいいことと、あの美女二人の体を味わっていることと、あの美女二人の両手に花気分を味わった罰じゃ!』
『えりなはともかく、どうしてあの二人が!戦いに関係ない罰じゃないか!う、う、うわあああああ!』
横島が薊を追い詰めているらしく、彼が悲鳴を上げている。その声に全員が、親・仙左衛門と娘・えりなも驚いた・・・というか、横島も美女二人の両手に花だが気づいてなかった。そして、数分後に二人が戻ってきた。横島が先に出て・・・
「皆さん、彼にふさわしい呼び名で呼んであげましょう!薙切アフロ君です!」
アフロ頭になった薊の腕を掴んで無理やり出した。
「「「「「!!!!」」」」」
氷山の冷たさを感じさせるくらいの空気を持つ薊が、アフロヘアーで完全にお笑い芸人みたいに見える。みんな必死に我慢する中、
「ふ、ふふ、ふふふ!だ、ダメ!我慢できない!あはははははは!」
娘・えりなが大きな声を出し、周りを気にしないで思いっきり心から笑った。しかも、それを恐怖の対象だった父親に対してだった。そしてこれが・・・皆の笑うきっかけとなり、さっきまで真剣食戟勝負していたこの場が笑いの場となった。
「叔父様。とても、いい頭ですわ」
「うむ!これならえりなも楽しそうじゃな!」
アリスと仙左衛門に言われて、怒りに燃えた顔で横島を見るのだが・・・アフロがやはり台無しにしていた。
『横島ぷぷぷ。お嬢様をくくく、頼んだぞふふふふ!』
彼女の心からの笑いを見た緋沙子は、どうやらえりなを任せられると判断して・・・笑いをこらえながら心で横島に頼んだ。
観衆も幸平達も笑っていて、かろうじて十傑の皆が必死にこらえていたが一人だけ堪えずに
「アフロ元総帥、素晴らしい頭ですね、この際だから、その髪以外で俺もイメチェンしようかな?」
いい弱みができたのを見て、二やつきながら叡山が挑発笑いをしていた。スマホで写真を撮って、いい金づるにしようかと思った時に・・・
「ほう~~~。なら、かなえてやるのが人間というもの!」
後ろから彼の肩を叩いた横島。その言葉に、寒気を感じながら後ろを向いた瞬間、
「おら行くぞ。ほらほら」
「ま、待ちやがれ!俺「ああもう、うるさい(ずご)!」はごはああ!(がく)」
横島が襟首掴んで連れて行こうとしたが暴れたので・・・股間にダイレクトキックをして気絶させた。それを見て、元十傑の斎藤以外は顔を青ざめ思わずあの場所を隠した。叡山を引きずる横島は、牢に閉じ込められていた皆に顔を向けて
「お~い、よかったら手伝ってくれないか?」
「・・・・・・は?」
「寮をめちゃくちゃに壊そうとして、更にえりなちゃんを怖がらせた首謀者を徹底的に辱めたいんだ。だから、手伝ってくれ」
叡山を指さして笑いながら言う。それを聞き、その時の事を思い出し怒りに燃えた寮生達。一番燃えているように見えたのが緋沙子だった。
「「「「喜んで!」」」」
こいつに復讐できる。その怒りがこの言葉を言わせて・・・出入り口に消えていった。
そして、数分後に先に寮生達が出て・・・まだ気絶している叡山の頭にワイシャツをかぶせて見せないようにして横島が戻ってきた。因みに、薊は自分を笑った彼がどんなひどい目に遭うのか興味があるようでそのままいた・・・同じようにワイシャツをかぶって(傍にいるデコラとクラージュは引きつりながら顔を背けていた)。
「では。オープン!」
「う、あ、あれ?俺は・・・あ!てめえ、さっきはよくも!(ばさ)な、何だ?」
ワイシャツを取り払った時に意識が戻った叡山。怒りに燃えた顔をしながら露わになったその頭は、
「「「「「「きゃあああああああ!」」」」」」
ヤンキーなお方がよくやる頭・・・モヒカンだった。しかも、髪を金色に染めている。もはや、料理人には欠片も見えない。むしろ、どこぞのヤ+〇+ザな人にしか見えない。そう見えて恐怖した女子が悲鳴を上げた。
「た、忠夫!なんて髪にするのよ!」
「ひいいいい!怖いですううう!」
「でも、似合ってるな。叡山先輩にぴったりだ!」
「あははははは!ソーマ君の言う通りだ!」
「うんうん。久我君もそう思うよね~」
「・・・言えてるな」
「食戟の後にしてくれてよかった・・・下手したら集中できなかったかもしれないな」
「タクミ。ストーカーはそういう事を気にしちゃだめだぜ!」
反逆チーム達はそれぞれ恐怖や笑いなどの反応をする彼らを見て、鏡を見てやっと自分の頭がどうなっているのか気付いた叡山。
「(ゴゴゴゴゴ)て、て、てええええんんめえええええええ!」
「がははは!どうじゃ、最高の頭じゃないか!あ、そういえば・・・その髪の部分以外は髪はもう生えんぞ。何しろ、念入りに永久脱毛したからな!」
「な、何だとおおおお!このやろおおおお!絶対に許さねええええ!」
「(・・・よかった、これで済んで)ふん、いいざまだ」
完全なモヒカン頭にされて怒りに燃えて逃げる横島を追いかける。自分以上にひどい目に遭った叡山に、ちょっとだけ同情しながらも仕返しに言い返した。横島のとんでもない横やりのおかげで、場の空気はさっき以上に滅茶苦茶になったが、
『横島・・・ありがとう。こんなに笑ったのは初めてかもしれない、しかもお父様相手に。これから先、頑張っていけるかもしれないから支えてくれるわよね?私と、結婚するんでしょ?あ。そうだわ』
えりなはそのドタバタの中で、これからもやっていける元気をもらえた気がして感謝した。その中で一つ忘れていたことがあったので、それを言いに
「お父様。お爺様」
「・・・何だい?えりな?」
「どうしたんじゃ?」
二人のところに行き、
「私、決めました。忠夫と、結婚します!」
自分の気持ちを伝えた。そこからさらに超滅茶苦茶な空気になり、結局肝心の新十傑や薊の総帥引退などの話はその日の内にすることができなかった。
その後、薙切えりなと薙切アリスの二人の恋の火花を散らせる戦いが始まったのだが・・・それはまた別の話。
余談だが薊はすぐに髪をそれなりにカットして元に戻したが、叡山はモヒカン頭になったことで恐怖度が思いきり増したせいでフードコンサルティングとしての仕事が激減して儲けが一気に減ったらしい。一応かつらをつけているが効果がなく、怒りに燃えて横島に復讐しようとしているが、卑怯汚いなどの手段は横島の方が上のためあっさり返されてことごとく失敗で終わっているとのこと。
彼女は内面は美神みたいに強がりの一面を見せながらも寂しがりやであり、緋沙子やアリスではできないことを横島がやってのけて好きになると言ったところでしょう。ハーレム予告しておきながら、両手に花どまり。またもやすいませんでした!
どうです?アフーロ・薊とモッヒカーン・叡山は?最初はボーズ・薊とアフーロ・叡山にするつもりでしたが、こっちがインパクトデカく感じたのでこっちにしました!
次回ですが生徒会役員共と書きましたが・・・あの漫画は原作のままの方がいい気がしたのでやめます!というか、ネタがすごすぎるし横島がタジタジになって恋愛どころじゃなくなるのでは?と思ったからです。急きょ変更して、『NARUTO』のハナビちゃんにします!更にこの次ですが、ちょっと懐かしい『地獄先生ぬ~べ~』のあの巨乳教師にしようと思います!