横島忠夫、〇〇〇〇と付き合ったらどうなる?   作:一日三食MEN

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 今回は難しかった。何故なら、原作と同じ年齢で考えたら横島の守備範囲外ですから。後は、主要キャラじゃないことも難しかった理由です。時間がかかってすいませんでした!

   設定
 最初はナルトの家にいましたが、ある事件で日向家に変わります。
 あるGSキャラを出してます!多分、皆さんすぐにわかります。
 そのキャラと彼女のヒロイン話みたいになりました。

 では、どうぞ!


日向ハナビと付き合ったら?(NARUTO)

 

 「待ちなさ~~い!」

 「待てと言われて待つかあああ!」

 「というか、何故私までえええ!」

 とある大きな家の庭で、一人の女子に追いかけられている二人の男。その家の表札は『日向』と書かれていた。

 「私のお風呂を覗いたのだから、しっかりお仕置きするわよ!」

 「だから待てって!俺は久々に帰郷したヒナタちゃんのを覗こうとしただけで「何!貴様、娘二人の裸を覗いたのか!」ハナビちゃんは覗いちゃったがヒナタちゃんは覗いてない!というか、覗きという点ならあんたも同罪だろ!(あんたの場合は、銭湯の女風呂を白眼で覗いていたが!)」

 「な、なななな何を言っている!そもそも娘の裸など覗くなど親として最低だろ!それをお前が「残念だ!お前の分も覗けなかった!」と言ってあたかも共犯にしただけだろうが!」

 追いかけているのはこの家の次女・日向ハナビで、どうやら風呂を覗かれたためにその犯人を追いかけていたらしい。そしてその犯人が

 「忠夫!今日という今日は許せないんだから!」

 「ええい!こうなった(こけ、どだん)な!おいこらおっさん!」

 「はははは!さらばだ!明智・・・もとい、横島君!」

 濡れ衣を着せられたハナビの父・日向ヒアシに足を引っかけられてこけた横島忠夫だ。走り去っていくヒアシを睨みつける横島。一瞬、ヒアシの姿が西条に見えたのは気のせいではない。

 「あのやろおお「ふふふ、覚悟はいいかしら?」・・・ハナビちゃん」

 「なあに?」

 「(その笑顔、おキヌならぬ闇ヌちゃんレベルだぞ!)胸はヒナタちゃん似じゃないね」

 「・・・・・・死ねえええええ!」

 「そ、その構えは、デンプシーロールの完成型!」

 その横島に睨みつけるハナビ。彼からの一言で怒りの沸点を突破した彼女はデンプシーロール完成型+αを横島に叩き込んだ。

 ずだぼろ状態になって意識を失い死にかけている横島に

 

 「全く・・・覗きなんかしなくても、裸なら私が見せてあげるのに」

 

 という言葉をかけた。しかし、これはハナビが言った言葉ではなかった。

 「ちょっと!いつの間に私の頭の上に!」

 「別にいいじゃない。私は本当に見られてもいいと思っているんだから」

 「な、なななな!」

 ハナビの頭の上に子狐が乗っていて、その子狐が横島に言ったのだ。そして、その狐には・・・九本の尻尾があった。もし横島の意識があったらさっきの発言にこう返していただろう。

 

 『ちう学生なお前に欲情したら俺変態だろ!』

 

 そして、ハナビはその通りでしょ!と言い返し、狐は

 『あら?最近の中学生はモデルに負けないスタイルしてるのよ♥見せてあげましょうか?』

 と言って挑発して、横島を惑わせただろう。

 「あら?その慌てぶり、まさかハナビは横島が」

 「そそ、そんなわけないでしょう!」

 そう、この時はまだ本当にハナビはただの同居人としか見ていない。

 「ふふ、なら(ぼん)そういう事にしてあげる♪」

 「ああもう~~~!本当に違うのに!」

 だが、それをわかっていてからかう。動揺されるハナビの前に飛び降りるといきなり煙が現れ・・・晴れるとそこにはハナビと同じ背格好と年齢に見える少女がいた。その少女の髪がさっきの狐の尻尾みたいに九つに分けて結ばれていた。これがさっき横島の言っていたちう学生と言った正体である。

 

 「でも、横島は渡さないわよ♪」

 「タマモちゃん!いい加減してようおお!」

 

 彼女の名前はタマモ。横島と共にこの世界に来た、ナルトの中に入っているのとは別の九尾である。

 

 

 横島が飛ばされた場所は、木ノ葉隠れの里の公園だった。ただし、横島はすぐに驚いた。

 『タマモ!何故!』

 自分の服にしがみついている子狐状態の、美神の部下のタマモがいたからだ。

 『あんたをそのままにしておけないからよ。人生終わりみたいな顔だったし、あの事務所にいる時も見せる笑顔がとても痛々しいくらいだったわ』

 どうやら、横島の苦しみを隠す仮面に気付いていたようで、心配になって後を追いかけた時に巻き込まれたと言ったところだろう。

 『ここ、どこか分かるか?』

 『わからないわ。ただ、かなり昔の日本みたいに見えるわね』

 二人で辺りを見回していると、

 

 『あれ~。お前、誰だってばよ?』

 

 まるで猫のひげがついているような頬をした青年が立っていた。そう・・・うずまきナルトとの出会いだった。

 

 その後、横島はナルトの部屋で一泊してそれなりに話し合ったが、この時はお互い一緒にいるタマモや体に眠っている九尾の事は伏せた。次の日、横島を火影に会わせて木ノ葉隠れの里で暮らせないか頼むのと、ナルトの部屋に無理やり二人と一匹暮らさせるのはさすがに無理があるのと、生活していくための仕事を探すことになった。

 

 「産まれる前から愛していたので、その巨乳を揉ませて下さああああい!!」

 

 現火影・綱手に会い、そのビッグな胸を見てとびかかったのはお約束。パンツ一丁で襲い掛かってくる横島に渾身の一撃をする綱手。吹っ飛ばされた横島をタマモはやれやれと思いながら、

 『・・・早く、元に戻ってほしいわね』

 まだ、横島らしさを取り戻してないことに不安だった・・・いつもならこの後、「あ~、死ぬかと思った」と言ってぴんぴんな姿で起き上がるのだが、それがなくそのまま意識を失った。

 『こうなった理由はおキヌから話は聞いたけど・・・私じゃ何とかできないかしら?』

 この世界がもはや自分達のいたところとは別物であることは、前日のナルトの話で分かった。何より、今横島の知り合い兼事情を知る者はタマモ一人だ。いまだ倒れている姿を見てそんな思いを持った。

 だが、この無様な姿のおかげで里を暗躍する他国の者と思われなくて済んで、住むことが許された。とりあえず、住む場所が見つかるまではナルトの部屋で暮らすことになった。

 

 

 それが、どうして日向の家に住むことになったのか?それは暁と呼ばれる殺し屋集団を作り上げたペインと呼ばれる者達が襲撃してきた事件が関わっている。それまでは(ナンパしては振られ、サクラやいのからビンタをくらい、綱手やシズネにセクハラして臨死体験したり)平和な日々を暮していたが、ナルトが修行でしばらく家を空けた時にいきなり里全体が凹んで地形が変わったり、更に死傷者・重傷者が多数出て壊滅に近い状態になった。

 もちろん横島もその被害をこうむった・・・ただ、その被害というのがナルトの家で(こっそり買った)エロ本を見ていた時にそれが起こったので

 「う、ううう、うおおおおおお!俺の愛しのメアリーがああああ!」

 家はほぼ全壊してしまい、家の中にあったものも壊れた。名前を付けるくらい使用頻度の高いエロ本がボロボロだった・・・そう、これが横島に起きた被害だった。しかも悪いことは続くと言う、

 「ほ、他の皆は・・・のおおおおお!超乳のレイコにツンデレのリリスに委員長のサエコがあああ!・・・ロビンにマユミにアゲハ、他も全滅(ボロボロ)」

 瓦礫を押し上げで外に出た横島は、エロ本の破片を持って涙を流す。

 「・・・あんたこんなに持っていたの?」

 エロ本を持っていたことは別に怒らないが、その多さに大号泣する横島に唖然とするタマモ。

 「それより何がおこ「タマモ」な、何?「俺のお宝を全部台無しにした奴を、ぶちのめしに行くぞ!」・・・あんた、里がどうなって「そんなことより!俺の、俺の!お、れ、の!恋人(と呼んでエロ本と書く)が天に逝ったんだぞ!こっちの方が断じて許せん!」・・・はあ」

 犯人退治に怒りを燃やす横島だが、その燃やす方向が全然違うことに呆れたタマモであった。

 

 殺意満々・気合十分になった横島は早速犯人探しに出た。

 「このやろおお!」

 「よくも!」

 「俺の大事にな!」

 「ものをダメにしてくれたなああああ!」

 この時の横島はどこかの命と金どっちが大事?と言われて金と答える強欲警官レベルの感の良さを見せる。ペインを何と六人中四人も見つけて、『縛』で縛り上げたのだ。

 「横島、こいつら」

 「ああ。ただの操り人形だろうな」

 四人を縄で縛りそれをもってタマモと話す横島。それを、日向家の屋根の上でしていたので

 「・・・何と」

 「・・・嘘。あんなに手も足も出なかったのに」

 ヒアシとハナビが横島のそれを見ていた・・・ただ、その四体のペインの額に紙がつけられていて、こう書かれていた。

 

 『弁償しろ!』

 

 その文字が意味できない二人であった。

 『・・・何者だ。あれは?ペインを四体も捕縛するとは』

 『・・と、どうした?』

 『だが、集めているのは逆に好都合。木ノ葉隠れの里を壊す』

 だが、皮肉にもその行為が黒幕の思惑を早くも決めてしまった・・・その後、ペインの技で里は半壊されてしまった。

 「な、こ、これは!」

 「わ、私達、無事?」

 そんな中で二人は驚いていた。何故ならあれだけの破壊力を出した技にケガ一つなく無事だったのだ。『護』の文珠を持った横島がタマモと自分を守るために使ったのだが、どうやら効果の範囲に入っていたようだ。

 「あれ?おっさんと君・・・ハナビちゃん?」

 さすが横島。守備範囲外の女でも将来ナンパ有望株な女の顔を名前はすぐに憶え、覚えたくない男の顔と名前は憶えないのでヒアシの方は知らない。だが、ハナビの方も

 「な!あ、あんた!いろんな女にナンパしまくったやな男!」

 悪い意味で覚えていた。その後、軽くひと悶着もあったが何とか敵視はされなかった。

 

 

 この力を見たからこそ、ナルトがこのペイン達と黒幕も倒した後にヒアシが横島を日向に誘ったのだ。文珠を使ったところは見てないが守れる力があることだけはわかったので、家とハナビ達を守ってほしい意味も込めて住まわせることにした。

 そして、冒頭のようなドタバタができたと言うことだ。因みに、エロ本全滅&弁償の件は黒幕がもはやできる状態でないことをナルトから聞いて泣く泣く諦め・・・ると思いきや、

 『じゃあ、ナルト!お前が弁償せい!俺の、今までの愛しのエロ本(と書いて彼女と読む)達を!』

 『ちょ、ちょ、ちょっと待つってばよ!意味が分かんないってばよ!』

 『は、ら、ええええええ!(ずどん!)ごはあああ!』

 『・・・・・相変わらずバカね』

 その黒幕を逃がしたナルトに全責任を負わせようとしたが、タマモの痛恨の一撃でその場に崩れた。その後、土地狂った横島の行動を気絶中にタマモが説明して、女達全員で白い目で見られたことに横島は気づいてない。

 余談だが、エロ本仲間のはたけカカシに借りていたエロ本も全滅にしていたらしく、後日その事を聞いたカカシもナルトに弁償するよう強く迫ったのは別の話。

 

 話を戻し日向家で暮らすことになったが、文珠の事は何とか隠せそうだがタマモの事は生えている尻尾の数で隠せそうにないのでこの二人にはタマモの正体、ナルトの中にいる九尾と同じ存在であることを話した。ヒアシとハナビはそれぞれ殺意と驚きの反応を見せながらも力が余りないことや、害がない証拠にハナビにも触らせたりして大丈夫であることを見せると何とか許してもらえた。

 ただし、別世界の九尾とはいえ露見してはまずい情報なので普段は横島の妹として常に人の姿でいる事と、狐の姿は家にいる時だけということになった。人の姿ならまだ誤魔化せるが、狐の姿は尻尾が九つあるのでかつての戦争経験者には、ばれる可能性があるのでタマモもそれには了解した。

 

 

 こうしたドタバタな生活を送る中、五つの里のそれぞれのトップが話し合う五影会議というところに暁の一人・トビが宣戦布告してナルト達がその戦いに向かっていった。ただし、ハナビは日向と里を守るため、横島とタマモは里では一般人扱いなので戦争には参加しなかった。

 「しっかし、国がこうしてまとまるなんてな」

 「忠夫の言いたいことはわかるよ。私だって、ナルト君と仲がいい風影様の治める砂の国はともかくほかの国と同盟を結べるなんて思わなかったわ」

 「・・・はあ、何か似ているな。あの時と」

 「あの時?」

 「聞かせてくれないかしら?本人の口からききたいわ」

 すぐに、あの事だと気づいたタマモ。おキヌも全部を知っているわけではないので、しっかり聞きたかったのでハナビの疑問にのったのだ。

 「・・・バカな男の話さ」

 首を倒しながら、今まで見たことがない悲しそうな顔で話す横島に耳を傾けるハナビとタマモ。二人は・・・

 

 「その男はさ、巨大すぎる敵の部下に恋しちまったんだ」

 「その敵を倒して、彼女を助けて相思相愛にもなれたさ」

 「だけど、実は敵が生きていて、彼女がどれほど苦悩していたか知らないまま俺は浮かれていた」

 「妹と生死をかけた戦いをして、助けるために命を張った・・・張ったのに」

 「(ボロボロ)逆に、それが・・・死なせる、結果に、なっちまったんだ」

 

 話しているうちに涙をこぼした横島を見て後悔した。タマモも今回ばかりは反省した、さりげなく聞いていい話ではなかった・・・これ以上ないトラウマを作った話だった。

 「だからさ、怖いんだよ。恋をすることが。昔はしたくてしたくてたまらなかったのに・・・今は、したくない。嫌われるようにしないと、いけない気がして」

 「だから、ナンパやセクハラをして嫌われるようにしていたと?」

 ハナビの言葉に頷く横島。

 『そっか、ずっと我慢していたのか。人は見かけだけで判断してはいけないってことだね』

 今回の事で横島への印象が変わった彼女は、我慢する顔を見て少しだけ見直した。

 『横島・・・私は離れないわ。決めたわ、あなたの傍にずっといるから』

 タマモも気持ちが変わり、今まではまだ遊び相手・同僚程度しか見てなかったがこの話で想いを持つようになった。そして、その想いを持ち続けるためにも傍を離れないことを誓った。

 泣き終わり、涙をふきとった横島。不意に、

 「・・・ちょっと一人になってくる」

 「いいわ。行きなさい」

 「わ、私も行く!」

 横島はこの空気を利用して一人になろうとしたが、ハナビがついてきてしまった。タマモは止めないで、むしろ一緒に行けと言う感じでくっつけた。

 「ハナビちゃん。俺は一人になりたいわけじゃない」

 「え?どういう事?」

 「侵入者に・・・会うんだ」

 「・・・え!う、うちはサスケに、お、おお、大蛇丸!」

 彼女を後ろに隠して前に出た横島。顔を出して横島の前を見ると、木の葉隠れの里を裏切ったうちはサスケと大蛇丸にほか数名がいた。

 

 

 横島は戦う気はなく戦争中に何しに来たかを聞くと、大蛇丸は素直に答えサスケは刀を抜いたが、

 「俺も一緒に行っていいか?ナルトがお前をずっと友達だと言っていたからな。どんなやつか見てみたい」

 「友達?ふん、あいつはそんな奴じゃない」

 友達・・・それは、横島にとってとても重い言葉だった。憎まれ口をたたきながら、邪魔する気がないことが分かると刀を納めた。

 「も、もしかして私。とんでもない現場に行かされるんじゃ・・・」

 流されるまま横島と一緒に動くハナビの不安な一言は見事命中した。何しろ、

 

 「穢土転生の術!」

 

 その現場で大蛇丸のやった穢土転生の術で、初代・二代目・三代目・四代目の火影を目の前で見ることになったのだから。

 「ええええええ!ほ、火影様が、火影様が!」

 「・・・・・・」

 ハナビが騒ぐ一方、横島は

 「なあ、気持ち悪い口調の大蛇丸とやら」

 「何かしら?今から大事な話があるんだけど?」

 「・・・・・・(ふるふる)いや、悪かったな」

 大蛇丸に聞こうとしたことがあったが、辛そうな顔をしながら首を横に振った。

 

 『ダメだよな・・・この術であいつを戻そうなんて』

 

 一瞬その考えをしてしまったからこそ、大蛇丸に訪ねてしまったのだ。それをした後悔と共に話が始まった。

 その後、サスケが四代目以外の三人に話を聞く中、

 「なあ、あんたがナルトの父親なのか?」

 「?君はナルトを知っているのかい?」

 「ああ、しばらく一緒に暮らしていたからな!」

 「へ~~、彼の話が長引きそうだからちょっと聞かせてくれないか。ナルトとは会話をする間もなく、産まれてすぐに僕もクシナも死んでしまったからね」

 四代目であり、ナルトの父でもある彼とナルト話で盛り上がった。

 『た、忠夫さんって、すごいなああ~。私なんか、この四人がそろって今でも驚いているのに・・・頼りになるな~。普段はあれだけど何だかんだですっごく助かってるし』

 ハナビからすれば歴史的瞬間であるが、横島からすればどうってことない。何しろ、似たような現象は向こうの世界でも見たことがあるからだ。でも、それを知らない彼女は段々横島の見る目が変わっていく。

 

 

 そして、サスケの話が終わり皆で戦争を止めに行くことになった。横島もそれに行こうとしたが、

 「いったん日向に戻りましょう!里がどうなったか気になります!」

 それなりに長い話だったので里の様子を確認したいハナビに言われて戻ることにした。でも、タマモも念のために置いてきたので報告をする必要もあると思い戻り、今度はハナビとタマモを入れ替えて戦争の現場に行った。そこで見たのは、

 「へ~~、九尾ってこんなに化け物なんだ~」

 「・・・ねえ、横島。言いたいことがあるなら言いなさいよ」

 「じゃあ遠慮なく、お前も昔はああだっ「覚えてないから知らないわよ!」いってえええ!」

 九尾・九喇嘛と九喇嘛モードになったナルトだった。

 「・・・なあ、タマモ」

 「何となく言いたいことが分かるわ・・・いいわ、乗ってやろうじゃない!住まわせてもらっている恩もあるしね!」

 横島が文珠を二つ渡した。そこに書かれている文字は、

 

 『復』『活』

 

 文珠がなくなるまでの限定だが

 「九尾・タマモ。復活よ!」

 タマモは封印される前の人間時代の姿になり、しかも九喇嘛の半分くらいの大きさになった。いきなり現れた巨大化タマモに周りの忍び達は驚くばかり。

 「「「「「え?ええええ?あれってヒナタの家のタマモ?」」」」」

 ナルトとヒナタ繋がりでシカマルやいの、サクラなども彼女の存在は知っていたが突然現れたこのタマモにはびっくり。だが、一番びっくりしたのが、

 「おおおお!お、お、お前!そんなにええちちしりふとももしとったんか!」

 「ふふん!どうかしら?」

 理想のボンキュボンになった彼女の姿に鼻息荒くする横島だった。体の大きさを差し引いてもナイスバディと言えるスリーサイズに、顔だちも大人びており、更に服もなくなり、代わりに胸や腰回りに狐の毛で覆われた男を魅了する姿になっている。現に、男の忍びの九割が戦争であることを忘れてタマモの姿に目も意識も奪われている。

 「さああ、魅せてやろうじゃない!忠夫の嫁になる私の実力を!」

 「・・・え?嫁?」

 「ふふ、そういう事よ。ハナビちゃんもいるし、負けられないわ!」

 さすがにこのプロポーズは横島も気づく。何やら尾獣玉みたいなものを出して、敵に放つ。その姿もまた艶やかで、見える胸の谷間に涎を飲む忍び達。

 

 『・・・え?ハナビちゃんも?』

 

 ただし横島はハナビの名前が出たことに驚きだった。

 

 

 戦いは進みハナビとヒナタの兄のネジが死んでしまったり、うちはマダラが十尾を今回の戦争を企てたうちはオビトを裏切って奪い取り、ナルトとサスケが瀕死の重傷を負って意識不明になったりしたが、何とか復活してマダラを追い詰めていった。タマモも力を使いきり文珠の効果が切れて元の姿に戻り、今は横島の腕の中で子狐の姿になって休んでいる。

 「お疲れさま」

 「・・・労いなさいよ」

 「ああ。もちろんだ・・・ワイも休みたかったし」

 今は落ち着くために少し忍び連合達から離れていて数人の男達と一緒だった。何故横島とタマモだけじゃなく彼らも一緒なのかというと・・・魅惑過ぎた巨大化タマモの姿が脳裏に焼き付き、胸の谷間や見えそうな尻の割れ目、更には今まで見たことのないスタイルの良さに彼らは股間を抑えて集中できないでいたからだ・・・そして、横島もその一人だった。そんなときに、

 

 「な、何だよこれ!」

 

 突然、大樹が出てきてまるで葉のようなものがいきなり彼らを閉じ込めようとした。

 「く!文珠!」

 『護』を発動させて結界を作り、その葉が入り込むと消滅して何とか横島とタマモは無事だったが、他の皆は間に合わなかった。

 「どうなってるんだ?これは?」

 「少なくとも、まだ中で生きているみたいね・・・皆、抵抗しないでそのままということは眠らされていると言う事かしら?」

 霊視をしてまだ生命力を見ることができたので生きていることの確認はできた。本当は、夢の世界に強制的に入ってしまいそのまま寝続ける無限月読という術でそうなっているのが、横島はここの術はさほど知らないし理解力も余りないが、似たような術ならかつての世界での戦争で黒幕が使った。

 こうした世界をだました術に引っかかったことがあるので、戦場に着いた時から常に文珠『解』を持って、こうした幻術に備えていたので効かなかった。タマモも文珠の効果範囲内にいるので無事だった。

 

 そして、この無限月読は里でも起こっており里の皆がどんどんかかっていく中、ハナビとヒアシは葉に包まれ・・・なかった。

 「こ、これって!まさか、これのおかげで!」

 「そうみたいだな。この玉はこんなすごい力を持っているのか!」

 その『解』は実はハナビにも持たせていたからだ。傍にいたヒアシも助かり、二人以外が葉に包まれてそこら中にまるでサナギみたいなものが出来ていることに二人はぞくっとした。

 「どうすればいいの?」

 「・・・何とか元凶を倒して、解呪してくれない限りは手も足も出せない。下手に助けようとしたら、今度こそ皆と同じ目に遭うかもしれん」

 ヒアシの言葉にショックを受けるハナビ。ただ見るしかないと言うのが苦しかった・・・でも、

 『忠夫さん、ありがとう・・・助けてくれて。こんなに頼れる人って忠夫さんが初めて・・・ちゃんと戻ってきてよね』

 横島への好感度は急上昇した。

 

 

 横島は、疑問を持ちながらタマモに頼んで空から周りを見ていると、四人の元火影と会い彼らのところに降りて話し合いをしていると六道仙人という人物が出てきていろいろ話したが、横島は案の定理解できなくて、途中から頭から煙が出て倒れた。それを見て汗をかいたタマモ以外の五人だった。因みにタマモはこの時人間の姿をしていたおかげで九尾だとばれずに済んだ・・・と言いたいが、タマモ曰く初代と六道には見抜かれていたかもしれないとのこと。

 その後、最後の戦いをナルトとサスケとサクラとカカシの四人が別の空間で元凶を倒すことができ、横島・タマモと元火影四人のところに戻ってきた。。穢土転生の術で蘇った元火影達も六道仙人が解呪する際に、

 「ナルト・・・誕生日おめでとう。どうしても、これを言いたかった」

 「・・・父ちゃん。俺さいろんな友達が出来たんだ。いろんな場所にだって行った。たくさんの仲間と一緒にたくさんの思い出だって(ボロ)・・・できた。それに、ガキの頃から一人で暮らしてたから(ボロボロ)一人暮らしには自信があるし、これからもまだやっていけるんだってばよ(ボロボロボロ)・・・そう、大丈夫だからさ、大丈夫だから!(ボロボロボロボロ)」

 この親子のやり取りを見て、横島はふと後悔した。

 『そういえば、こんなやり取りなんてしたことなかったな。いつも喧嘩してぶつかり合って、おふくろにぶちのめされてばかり・・・でも、それもできなくなった』

 あの父には文句ばかりで、母には眼光に怯えて逆らうと叩きのめされる。そんな二人だったが、今思うと

 

 「だから、父ちゃん向こうにう、うう、戻ったらさ!母ちゃんに俺の事は(ひっく)心配しなくていいって、伝えてくれ!う、ううう、くううう・・・た、頼むん、だってばよ!」

 

 最後の言葉を・・・いや、まだまだ言いたくて言いたくてたまらない言葉がたくさんあるけどそれらを全部を飲み込んで、選んで出した言葉を泣きながら言うナルトの姿を見て横島は涙を出した。

 

 後は無限月読を解呪すれば全て終わり・・・というところでサスケが反発した。お互い片腕を半分失う戦いをしてやっとナルトの説得が成功して解呪の印をして全員がサナギから解放された。そして、全ての戦いが終わり戦後処理をした。その際・・・

 「ううう、ひっく・・・ネジ、兄さん」

 ネジという大切な兄を失ったハナビは横島に抱き着いて泣いていた。隣ではヒナタもうっすらと涙を出し、ナルトに手を握ってもらっていた。そんなハナビの姿が、最愛の恋人を失った時の自分に見えて、

 「・・・ハナビちゃん、たっぷり泣きな。そう、たっぷりね」

 「た、だ、おさん。う、うう、うううわあああああ!」

 頭を撫でて存分に感情のままの行動をさせた。お互い強く抱きしめあって・・・。

 

 

 

 戦いが終わって二年後。ナルトが英雄になり女子からモテまくってそれを見た横島が彼を呪い、タマモかハナビが突っ込みを入れる日々が始まった・・・と思った時だった。

 「ハナビちゃん!」

 「忠夫さん!」

 ある集団にハナビが誘拐されてしまった。彼女を助けにナルト・シカマル・サクラ・ヒナタ・サイと横島の六人がその集団の黒幕に行こうとしたが、その途中でヒナタがナルトに告白されたが黒幕のところに行ってしまい、

 「な!こ、これは!」

 「ひ、ひどい!ハナビちゃんの目を!」

 「子供にここまでのことを!」

 彼女を追ってたどりついたときは・・・ハナビの目がなかった。この所業に仲間達が怒りに燃え、横島は守るべき者をこんな目に合わせたことを悔やんだ。

 『頼む・・・ハナビを、救って、くれ』

 傷ついた体でそう言ってきたヒアシの姿がよみがえる。それができなかった悔しさが、

 

 『ルシオラあああああああ!』

 

 かつての悔しさもよみがえらせた。二度と同じ過ちをしないためにも、彼女の目を取り戻す決意をして黒幕の大筒木トネリをナルト達と一緒に倒し、目を奪い返して戻した。そして、目を開けた彼女を見て

 「ハナビちゃん!よ、よかった!」

 「え、ええええ!ちょ、たたたたた、忠夫さん!」

 思わず抱きしめる横島の行動に焦るハナビ。そして、

 「おやおや?ナルトとヒナタの次はこの二人か~」

 「ははは、なるほどな」

 「シカマルさんだってテマリさんが相手だったらこうなるんじゃない?」

 「う・・・サイだって人のこと言えないだろ!いのだったらどうするんだよ!」

 「そりゃ・・・そうだね」

 「は~いはい、どっちもどっち。さ、早く帰りましょう!」

 そんな二人をからかうサクラ達。そのからかいに思わず二人とも顔を赤くした・・・横島がハナビを背負って帰る途中に

 

 「ねえ、横島さん。私、とても怖かった。目を失って、何も見れなくなって・・・」

 「すまない。俺が守っていないといけなかったのに・・・」

 「ううん!いいの、でももし責任を感じているなら」

 「な、なに?」

 「あのね・・・私のそばをずっと離れないで。健やかな時も、病める時も、つらい時も、苦しい時も・・・私を助けて。私も、忠夫さんを助けるから」

 「・・・タマモもいるぞ。それでもいいか?」

 「うん!忠夫さん、これからもよろしくね!」

 

 ナルトとヒナタに負けないくらいの横島とハナビの恋の会話が聞こえてきた。それにあっつ~と言いながらも

 

 『なるほど、サスケ君に結婚を申し込むときは今のプロポーズがいいかもしれない!』

 

 あまり会えない彼氏へのプロポーズを決めたサクラであった。

 

 

 

 数年後・・・ナルトが火影になり、ヒナタと結婚して子供も二人できた。日向家の庭でその子供達と遊ぶナルト・ヒナタの姿を

 「ハナビ、今度はお前だな」

 「そうだね!お姉ちゃんは二人・・・なら三人は作らないと!」

 「そして、私は浮気して忠夫と五人作る・・・うふふ、楽しみだわ」

 「おおい!それ堂々と言う!」

 「大丈夫、忠夫。絶対に離さないから!」

 「うふふ、奪い買いがあるわ~」

 「あの~~、できることなら火花を散らすならその手を放していただけると「「断る(わ)」」やっぱり~(ぐいい~~)い~~だだだだだだ!!だ、だれがだずげで~~!」

 ハナビとタマモに大岡裁きされながら見ている横島であった。そんな片方は和やかな親子の風景と、もう片方は修羅場中の風景を見て・・・四人の親のヒアシは

 

 「幸せじゃな~~」

 

 今まで出したことのない笑顔でお茶を飲んだ。

 




 というわけで、タマモさんです!原作ではあまり出なかった彼女を出してみたいと思い、ナルト君の九尾繋がりで出しました。
 原作後のあの映画が唯一の準キャラ的な扱いだったので、そこで何とか繋げました。


 次回は、地獄先生ぬ~べ~のご立派なお胸の律子先生です!前の原作では、この先生が恋に一生懸命頑張る姿がこっそり好きでした!
 その次ですが・・・久しぶりに女体化ヒロインにしようと思います!

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