横島忠夫、〇〇〇〇と付き合ったらどうなる? 作:一日三食MEN
設定
あくまで前の原作の設定ですので、現在の原作の設定は無視してください。
また、GSのキャラを出します。でも、今回は敵キャラです。
原作主人公の彼女・ゆきめは二代目の方を出してます。
あと、始まった時のヒロインは原作主人公に想いを持っています。
では、スタートです!
「こ、こここ、怖いですうううう!(ぐにゅうううう)」
「ぬおおおお!り、り、律子先生のどでかいおっぱいがもろにいいいい!(あせあせ)」
「・・・羨まし「鵺野先生~~(ぴくぴく)」ゆ、ゆゆゆ、ゆきめ君!い、いや、これは、決してあの胸を感じたいとかそういう事じゃ!」
「ふ~~ん、そうですか(ぶち)。私じゃ役不足なのね!「ぎゃあああ~~!!(かち~~ん)」もう!こっちだって・・・おっぱいを押し付けていたのに(ぼそぼそ)」
今、横島は高橋律子(今後はリツコと書く)と鵺野鳴介・通称ぬ~べ~と雪女・ゆきめの四人で遊園地を(仮)ダブルデート中だ。お化け屋敷に入り作り物だけど怖がるリツコに抱きつかれて巨乳・・・いや、超乳と言ってもいいそのおっぱいが体に押し付けられびっくりする横島。ビッグな乳の感触にパニくってしまい煩悩が湧くどころではない。
そんな彼を見て羨ましそうに見るぬ~べ~をこめかみに青筋を作って凍らせるゆきめである。彼女も標準よりはあるがリツコには倍率ドンしても負けるし、抱き着いて胸を押し付けてもおっぱいの温もりより雪女特有の体温の冷たさを感じる。そう考えると、羨ましいと思う気持ちも分からなくないが・・・それでも彼氏なら彼女の機嫌を損ねる行為なので同情はできない。
この世界にやってきたとき、横島は童守小学校のグラウンドの隅にあるブランコに座っていた。ルシオラのいない・・・いや、時が経ち彼の中にいた彼女すら感じなくなった。そんな辛い気持ちのまま、別世界に移動した。そこを、
「あの?どうしたのですか?」
「リツコ先生。どうし・・・ん?すいませんが、どこから入ったのでしょうか?(何だこの男、すごい霊力を感じる)」
仕事が終わり帰宅しようとしたリツコとぬ~べ~が見つけた。ただ、ぬ~べ~は校舎にいつの間にかいた事より、横島の霊能力の高さに警戒していた。
「あ、ここって(きょろきょろ)学校ですか・・・すいませんでした」
すぐに立ち上がって、去ろうとしたが
「あの、辛いことがあるならお話ししてくれませんか?」
「ちょ、リツコ先生?」
「鵺野先生、いいですよね?」
心が優しいリツコは横島を放っておけなかった。彼女の行動に驚きながらも、ぬ~べ~は頷くしかなかった。その後、話をするとそれなりに話は通じるが、アシュタロスの起こした戦争や自分の上司の美神玲子を全く知らないことから、横島が別の世界・パラレルワールドから来たことが分かりぬ~べ~は驚く。彼の説明にリツコは?を頭の上に出して分からない様子だったが、
「えっと、これからどう、するのですか?」
とりあえずぬ~べ~が理解できていればなんとかなると思い話を進めた。←もちろん、ルシオラの事は話題にすら出さなかった。
その後、ぬ~べ~が自分の傍に置いておくべきだと考えた。彼が警戒すらするくらいの霊能力を持っており、霊波刀やサイキック・ソーサーを作って見せ(文珠は出さなかった)、さっきの話に出た戦争を潜り抜けたかなりの実力者であることも分かったので、今後手を借りるかもしれないと考え校長に頼んで学校の宿直員として働かせることにした。過去、何度か子供達が侵入したこともあるのでそれを阻止する意味もある。
衣食住を用意してくれ心配してくれたリツコや鵺野に感謝をした。こうした温かい優しさのおかげで少しずつ本来の彼を取り戻した・・・が、ただ一つ
『なんでここが小学校なんだああああ!女子にナンパができないじゃないかああああ!』
横島らしい不満を出した。一応、休日は夕方までに戻るなら学校を出てもいいことになっているが、さすがに小学生が多い環境でナンパは躊躇ってしまう。それに、もしフラれたところを噂拡散マシーンの細川美樹に見られたらと思うと、あまり派手に行動もできない。
しかも、性質が悪いことにその美樹が小学生なのにDカップという高校生に負けない胸を持っていることだ。
『小学生であの乳は反則やろおおおお!ぐうおおおおお!耐えろ俺!負けるな俺!ちう学生にもなってない女の子を煩悩の対象にしたらあか~~~~ん!!!』
夜の宿直室でそう叫んでしまいながらも、彼女の高校生バージョンの姿を妄想してあのおかずにしたことがあり、他にも胸の大きな生徒はそれなりにいて同じ妄想を何回かして、その度にすぐに我に返り叫ぶ横島君である・・・ちなみに稲葉郷子は小学生らしい体系なので対象外だった。
唯一、教師というより一流モデルといってもいいくらいのかなり出るとこが出ているスタイルを持ち、何を着ても横島の煩悩の対象になるリツコがいるけど、
『鵺野先生。お弁当を作ってきました』
『ちょっとリツコ先生。私が作ってきたんだけど~』
ゆきめとぬ~べ~を奪い合う恋のライバルだった。だから、これを知った時思いっきり藁人形を十体用意して全部ぬ~べ~を呪うように五寸釘を刺して苦しめたことがあった。
ただ、リツコはぬ~べ~とゆきめが恋人同士になっていることを知っていながらも諦めきれない気持ちを持っていた。横島も彼女の態度を見てそれには気づいていたが、そこを狙おうとする行為はしなかった。いや、したくなかったと言ったほうがいい。恋愛に憶病になっていると言うのもあるが、
『・・・鵺野先生』
とても真剣に想っているリツコのその姿がまぶしく見え、そしてその想いの強さは・・・
『・・・ルシオラ』
彼女と同じくらいに思えたのだ。変に介入することは亡き想い人の気持ちすらも無視するような気がして、無理に口説いて彼女に取り入ろうとすることはしなかった。←おキヌもまた同じくらいの想いを持っていたが、美神に夢中だった当時の横島は気づかなかった。
そんな中、ある依頼がぬ~べ~に入った。それはとある遊園地にあるお化け屋敷がおかしいという事だった。遊園地側からすれば、出口から出てくるお客が恐怖に震える姿は別におかしいとは思えない。しかし、お客からすればその恐怖がお化け屋敷の出し物ではなく自分の記憶からなのだ。
その数人の客からの依頼で、何故かそのお化け屋敷に入ると過去のトラウマが思い出されるらしい。誰しも、子供の頃に本人なりの恐怖の体験をしたことがある。だけど、忘れていたその記憶を思い出してしまい当時の恐怖が再来して怖くなるらしい。しかもそのトラウマが、お化け屋敷とは何ら関係のない記憶でも思い出す・・・だから、四人は冒頭でお化け屋敷に入っていたのだ。
ただし、ぬ~べ~とゆきめはともかくどうして横島とリツコがいるのかというと・・・その遊園地の入園の条件がカップル限定だと言うことだ。自分と互角かそれ以上の実力を持つ横島も連れていきたいぬ~べ~が誰か彼女役がいないか考えていると、ゆきめがリツコに声をかけたのだ。横島は「俺が守るから!」と言いながら喜んで、ぬ~べ~は危険があるかもしれないがこれしか手がないので渋々、リツコ本人はぬ~べ~が相手でないが彼と一緒にいられるならと了解した。ただ、ゆきめは
『ここで横島に乗り換えてほしい!』
という腹黒い願望と狙いを持って彼女に声をかけたようだ。そう、この時まではまだリツコは横島を同僚的な見方しかしていなかった。
だが、お化け屋敷に入って大体中間に着いた頃に、
「「「!」」」
「鵺野先生?ゆきめちゃん?横島君?」
「きたみたいだな」
「そうね。そっちは準備はいいかしら?」
「おう!ゆきめちゃんのパンティーを覗く準備「それじゃない!」あいた!ジョークだって・・・大丈夫、いつでも戦えるよ」
リツコ以外の三人は、普通じゃない気配を感じて戦闘準備に入った。
『何故だ?この感じ・・・前にもあったような?』
「一体、何だ?まるで誰かに見られているような」
「そうね。そんな感じだわ」
横島が似た感覚に不審に思いながらも、ぬ~べ~・ゆきめと一緒に警戒している。霊能力がなく空気や気配などを全く感じられないリツコも、三人のその姿に一応周囲を注意している時だった。
「危ない!」
いち早く本能レベルで危機を感じ取れる横島だからこそ気づけた・・・リツコに目がけて何かが来た。彼女の前に出た横島が身代わりになった。その横島の行動に少しドキッとしたリツコだが、
「うふふ、予想通りじゃない~~」
そんな声が聞こえたと同時に横島が倒れたと同時に、三人も倒れた。
三人とも目が覚めた場所はお化け屋敷ではなく、
「何だここは?」
「少なくとも、今回の元凶のテリトリーって感じね」
「え?ええ?どうなっているの?」
知らない空間であり、三人の前には扉のある場所だった。横島の姿がないことに警戒を強める二人といまだパニック状態のリツコの前に
「いらっしゃ~~い。ようこそ、夢の中へ」
馬の顔をした悪魔が現れた。
「夢の中?夢を操る・・・お前、ナイトメアか!」
「ふ~ん。つまり、こいつが客達はここでかつてのトラウマを悪夢として見せられたってところね」
「あらん。よく知ってるじゃな~い」
ぬ~べ~とゆきめに拍手をするナイトメア。
「でも、妙だ。とりついた人間に悪夢を見せて苦しみ殺す奴のはず。私達まで連れてくるのはお前にとっては不利になるはず(ば!)」
「ええ、こんな夢。さっさと壊して終わりにするわ(ひゅん)」
ぬ~べ~はいつも左手につけている手袋を取り、かつて鬼を封印させて形を手にした通称・鬼の手を出して、ゆきめも雪女の衣装に姿を変えた。二人とも、リツコをかばうように前に出る。
「私だってそうしたかったよ~。それができないから、悪夢を見せてその辛さを吸い取って力を蓄えるしかなかったのよ」
「どういうことだ?」
「ま、ここに来た時はちょっとした理由で力の大半が出ない状態だったの。この屋敷で小さな魔空間を作り出して、そこで悪夢を見せるのが精いっぱいだったわ。一人一人に見せに行く力もなかったし」
「確かにここなら違和感がないわね。しかも、怖さが噂になれば来る人も増えるし」
「でも、まさか横島が来るとは思わなかったじゃない~」
くくく、と笑いながらもナイトメアの内心は冷や汗だった。何故なら、まだ万全の状態でないので戦闘準備をしている霊能力者と雪女の二人には勝てないのだ。精々まだ半分くらいしか取り戻せてない・・・二人が相当の実力者であることもそういう実力を感じ取れる勘が取り戻せてないからこそ、まだ皆が起きているときは気づくことができなかった。夢の世界・・・自分のテリトリーの中に入れた時にようやく気づけた。だから、何とか話をして時間を稼ぎながら
『横島が悪夢で苦しんでいることに気付かれてないうちに、どんどん彼から苦しみをもらって力を取り戻すじゃない!』
横島を苦しめて、力を取り戻しているのだ。ただし、話にも限界もあるので何とかこの状態を維持しながら力を取り戻すためにも危険な賭けではあるが、
「あなた達、横島の事・・・知りたくな~い?」
ナイトメアは後ろにある三枚の扉を指さした。そこにはそれぞれ『過去』『現在』と書かれていたが、三枚目の扉には何も書かれていなかった。
「「「・・・・・・」」」
リツコもさすがに怪しむナイトメアの行動。ただし、横島を何も知らない彼らは知りたいという気持ちに悩む時間を作ってしまい、
「あとは好きにしなさ~~い」
三人の前から姿を消して、見えなくなってしまった。こうなってしまっては
「どうしましょう?」
「・・・行くしかないようですね」
「手のひらに乗っている感じでちょっとむかつくけど・・・仕方ないわね」
頷きあい、現実の扉に手をかけた・・・が、数分もしないうちにすぐに扉を出た。
「よ、横島さんって、やはりスケベだったですね」
「予想通りというか・・・、むしろこれが当然と言うか」
「見事なほどの煩悩まみれで突っ込む事も忘れてたわ」
このセリフで何を見たのかわかっただろう。そう、この中は横島の好きないろんな女性のちちしりふともものシーンが盛りだくさんの部屋だった。リツコやゆきめの水着や色っぽいシーンはもちろん、道端で出会った知らない美女やエロビデオやエロ本などのモデルなど、いろんな映像が出てくる部屋になっていた・・・まあ、男らしいと言えば男らしい。←中には顔は映らなかったが細川のDカップと、彼女の母親も出ていた。
リツコは引きつった顔をして、ゆきめは呆れた顔をして・・・ぬ~べ~はというと、同じ男としてこっそり理解した。何しろ彼も一人暮らしでエロへの願望は持っているし、かつてリツコをそういう対象として見たこともあったからだ。
次に入ったのが過去の部屋。そこでは、横島のかつての世界の様子が映像となって出ていた。
「話には聞いていたが・・・横島は本当に別の世界から来たんだな」
「見ると聞くじゃ大きな違いね。正直あまり信じてなかったわ」
「・・・でも、何か」
「言いたいことが分かりますよ。リツコ先生」
「ええ、一緒に言いましょう」
その映像の出てくる世界観や、現実で認められている妖怪や悪霊を退治するための組織の存在や、神や悪魔があたかも普通に出てくることに驚きの連続であったが、その世界でも
「「「さっきの現実の部屋とあまり変わってない(わ・です)」」」
横島はいつも通りだった。神だろうが悪魔だろうが美女ならナンパをする。特に上司・美神へのセクハラまがいの視線とちちしりふとももを見続けたのか、彼女や他の女性のその映像ばかり・・・全く大差ない行動に苦笑いをするも、少し安心もあった三人。
でも、段々その横島を見直す映像が出てき始めた。敵だった頃の伊達雪之丞に実力差では下だったがピートの仇を取るために挑んだゴーストスイパーの新人戦に、香港でのメドーサとの戦いで逃げながらの戦いだがしっかり戦いに加わっていた行動力、幽霊だったおキヌを人間に戻すために悔しい選択を選ばないといけなかった辛さ、ワルキューレに戦力外通告されてもなお美神の為に雪之丞と妙神山に行き新たな力・文珠を手に入れて、月でのメドーサとの最終決戦では美神よりも活躍したことにぬ~べ~とゆきめは驚愕しながら見ていた。
ただ、リツコだけは、
『・・・はあ~~、鵺野先生と同じくらい素敵。セクハラが多いけど、それ以上に必死に強くなろうと頑張って、美神という人の為にあそこまで命を張る人だったのね。あああ、どうしましょう。何か横島さんが、段々格好良く見えてきた。もし、もし・・・これ以上に素敵なものを見たら、彼の事を好きになってしまいそう!』
心臓が速くなり、顔が赤くなっていく。横島を一人の男性として見始めている自覚を持ち始めていく。ぬ~べ~とゆきめの間に入り込めないのでは?という思いを持っていたので、少しずつ彼への恋も諦めていた時だった。
そして、そのこれ以上に素敵なものを見ることになった。美神と横島の前世からの因縁の相手・魔神アシュタロスが襲ってきたあの戦いが始まった。部下の三姉妹との出会い、捕まってしまい奴隷にされて手足の如く働いていた。だけど彼女達の長女・ルシオラと少しずつ心を通わすようになり、
『見て!この夕日を!とてもきれいでしょう。昼と夜の一瞬の間に光り輝くこの時が私好きなの』
『バカ・・・どうして私を助けたのよ!何をしたのかわかっているの!』
『私達どうせ死ぬんでしょう!だったら、好きな人と結ばれて死ぬのも悪くないわ!』
彼女が横島に恋をするようになり、
『任せろ!俺がアシュタロスを、倒してみせる!』
横島も彼女を好きになった。その後、必死にルシオラを助けるために強くなろうとする姿に
「・・・だ、ダメ。も、もう・・・止まらない!す、好きに、なっちゃう!鵺野先生・・・今まで、ありがとうございました」
リツコは横島に恋をした。そして、自分の恋の相手だったぬ~べ~を横目で見ながら心の中で別れを告げた。
過去の部屋の出来事はここまでだった。
部屋を出ると、何も書かれていなかった扉に文字が出ていた。
『立ち入り禁止』
この文字を見て、三人はためらいを持った・・・気づいたのだろう。この先が、一番横島にとって辛い出来事だということに。
「だけど、進まないと」
「私達も脱出できないし、横島も目を覚まさない」
「・・・・・ごめんなさい。忠夫さん」
三人は意を決して扉を開けた。何気にリツコは忠夫と呼ぶようになっている。
扉の先の映像はアシュタロスを倒してしばらくルシオラと恋人になった生活をしているが、横島の中で美神の存在が大きすぎるためにルシオラは悲しそうにしていた場面からだった。その姿が、
『・・・何か、気持ちが分かる』
リツコにとってはぬ~べ~とゆきめを想いながらも、手出し口出しができない自分に見えた。だからこそ、映像のルシオラにそんな思いを抱いた。
だけど、物語は急に変わっていく。アシュタロスが生きていて、美神を騙して倒してしまった。更に、彼に忠誠を誓っていたベスパの強襲により最悪の姉妹対決となったルシオラ。そこに、
『今だあああああ!ルシオラあああああ!』
『よ、横島!』
ベスパの必殺の一撃を盾になって守った横島。ベスパを撃退したルシオラだが、どんどん死にかける横島に彼女は最後の手段を使って死なせずに済んだが・・・彼女が横島を先に行かせると、東京タワーに座って夕日を見ながら
『ごめんね。横島。でも、私・・・とっても幸せだった。ありがとう』
全ての力を使い果たした彼女は・・・夕日と共に命の光を徐々に消えていき、夜となった時は蛍となってその場からいなくなってしまった。その映像を見た三人の眼から涙が出た。ゆきめとリツコはルシオラの儚い想いと共に散ってしまった事に、ぬ~べ~はそれだけでなく、
『横島君・・・君も、この思いをしていたのか』
同じ苦しい思いをした時の事を思い出していた。今のパワーアップしたゆきめではなく、ずっと自分を好きと言い続けてくれた前のゆきめ・・・自分が素直にならないで、立場ばかり考えて・・・やっと告白したと同時に、力を全部なくした彼女が散ってしまったあの時の苦しみを。
その後の展開でも、ルシオラがまだ生き返る可能性があったのに、
『どうせ後悔するなら・・・お前をぶっ倒してからだ!アシュタロス!』
その可能性を自分の手で壊してしまった。それをしたことに、美神とおキヌが慰めるが
『本当に可能性があると思っているんですか!本気で言っているんですか!俺は、ずっとあいつの苦しみを、辛さを気づけなかった!彼女が出来た事ばかりに浮かれていた!俺には・・・俺は女を好きになる資格なんてなかったんだ!う、うう、うわああああああ!』
その後悔をして、つぶされるような悲しみを二人にぶつける。やっとアシュタロスを倒したが、ルシオラは散ってしまい
『・・・子供。横島君の子供に彼女が転生する可能性が残っているわ』
ルシオラの使った横島の死なせない最後の手段で彼女の魔族の力と因子を横島に入れた。それを横島の子供が引き継がれるかもしれないと言う事。別の女性と結ばれた後で産まれるであろう子供としてだった。確かに、それなら生き返るともいえるが・・・愛し合うことはできない。
その後、言葉と表面上ではいつもの横島に戻ったと見えたが、
『やっぱり、俺は・・・あいつだけだ』
心はずっと悲しみを持ち続けていた。
扉を出た三人の前に、
「どうだったかしら?」
ナイトメアが現れた。ただし、さっき見せた時と違って力をほとんど取り戻したのか、万全とも言える状態に戻った姿だ。
「ああ、私達は後悔している。彼のトラウマを見たことに」
「だけど、同時に感謝もしているわ。あいつの事は何も知らなかったから」
ぬ~べ~とゆきめは怒りに燃えていた。ナイトメアだけでなく、自分達の行いにだ。
「いいじゃない~。知りたいことを知った。別に悪いことじゃないじゃない?」
「・・・いいえ。悪いことです」
笑いながら言うナイトメアに怒りの顔を見せるリツコ。その眼には涙がまだ流れていた。
「でも、立ち入り禁止に入ったのはあなた達の行動よ~。これはあなた達のやった結果ともいえるじゃない~」
「ええ、その通りです。でも・・・私が一番許せないのは」
その涙の顔で
「忠夫さんの苦しみを楽しんでいるあなたが許せない!あの人は・・・ずっと後悔していた。それをあたかも自分の喜びにしているあなたを絶対に許すべきではない!私は、忠夫さんが好きです。その好きな人を苦しめたあなたを許せない!」
勢いと怒りもあったが、自分の気持ちを言った。
「その通りだ!私だって・・・あの時のゆきめ君がいなくなった時、どれだけ苦しかったか!それ以上の辛さをした横島君をあざ笑うように見るお前は許すべき敵じゃない!」
「ええ、これは女としても腹立たしいわ。こいつのやったことは、ルシオラさんの全ての愛と呼べるあの行動すらも踏みにじる行為。絶対に叩きのめす!」
このリツコの告白に、二人もまた怒りに燃えて戦いを挑んだが
「うふふ、さっきならともかく今なら二人ともどうってことないわ~」
「「っく!」」
予想以上の力を取り戻したせいで、二人は苦戦した。そんな中でリツコは必死に考えた。戦えない自分にできる事・・・何としても横島を目覚めさせたい。そこで必死に今まで見た横島を起こす方法を考えた。そこで、
『横島はいつまでも横島らしくいて』
ルシオラの遺言を思い出した。もし今までのナンパやセクハラに近い行為が横島らしいとしたら、そう考えた時・・・何と彼女は服を脱ぎだし、下着姿となった。
「「ちょ、な、何を!」」
「あらあら、どうするのかしら?」
「すうううう・・・・・・横島、いえ忠夫さん!」
両手を広げ、さっきの扉の方を向き、大声で
「あなたのしたいこと、全部私が受け止めます!何でも、どんなことでも、いやらしいことでも、あなたが目を覚ましてくれたら、私の体を好きにしていいです!滅茶苦茶に、しても・・・あなたからなら、受け入れます!」
煩悩まみれな横島を全面的に受け入れる発言をした。つまり、横島本人に目覚めさせるためにこの発言をしたのだ。この意図が理解できなかったぬ~べ~やゆきめはもちろん、ナイトメアも何を言っているの?と言う顔になったが、その時三つの扉が同時に開き・・・
『本当ですかあああああ!』
その言葉と同時にとんでもない光が出てきた。その光を全員浴びると、
「ぐわああああ!な、何なの!これ」
三人は無事だったが、ナイトメアだけ大きなダメージとなった。ここでもうひと押し、
「私がルシオラさんを産みます!だから・・・たくさんその為のあれをやりましょう!」
この言葉が止めだった。
『喜んでえええええ!』
煩悩が霊力の源となっている横島。その煩悩がとんでもなくでっかくなり、光も更にでっかくなり、しまいには・・・
「わ、私の体が・・・そんな、こいつこんなにとんでもなかったの!と、とんでも、ない、じゃな~~い」
ナイトメアの体がどんどん光を浴びて消滅していき、同時に空間もどんどんひびが入っていき・・・ついに、空間とナイトメアが
「ああああああああ!」
滅ぼされていった。
空間が消えて、現実に戻ってきた四人。
「・・・忠夫さん」
「あ、あの、リツコ先生・・・大丈夫ですか?」
「ええ。忠夫さんも大丈夫ですか?」
「も、もちろんです!横島忠夫、あれくらいの事で参ったりはしません!」
「そう・・・よかった。ねえ、忠夫さん」
「えっと、その、忠夫さんって」
そう言いながら、横島に抱き着くリツコ。驚きながら質問する横島を無視して、
「私、夢の中で言った事。全部本気です、私を好きにしていいこと、私をめちゃくちゃにしていいこと・・・そして、ルシオラさんを産むこと。全部、あなたにならされたい」
「・・・・・・」
どんどん告白するリツコ。ぬ~べ~とゆきめが既に起きて聞いていることに気付いてない。
「だから・・・私を絶対に離さないでください。離れると・・・できなくなりますから」
上目づかいで言って、横島にキスをしたリツコ・・・それを言われた横島はその状態のまま
「ぬうおおおおおお!(ゴツンゴツンゴツンゴツン!)」
後ろの壁に頭を自ら何度もぶつけて、煩悩が湧く前に気絶した・・・もし湧いたらおそらく彼女を押し倒していただろうから。
「ま、まあ、リツコ先生。おめでとうございます」
「よかったわね~(う~ん、上手くいったけどさすがにあれじゃあ罪悪感があるわね。しばらくは二人の仲が進展するよう手を貸すべきね)」
ぬ~べ~はカップル誕生に祝いの言葉をかけた。ゆきめの方は横島のトラウマを出す結果となったことに悪いと思いながら、二人が別れない様に手助けをすることを決めた。
数日後、童守小学校の休み時間に。
「はい、忠夫さん。あ~~ん♡」
「あ~~ん」
弁当を食べさせてもらっている横島と食べさせるリツコの姿があった。その姿に、噂拡散マシーンが働き今では校内にいる教員・生徒全員が二人の関係を知っている。結構冷やかしの声も出てくるが、全員祝福している。
「鵺野先生、はいお弁当です」
「おおお!今日もありがとう!早速開けてもいいかい!」
「もちろんよ」←笑顔だけど、目が座っている。
そんなカップルを見て、もう一組のカップルのぬ~べ~が弁当箱を開けると・・・
「おおおお!やった~~メガネだ!ひゃっほお~~!メガネだ!メガネだ!メガネ弁当だ~~」
その中はメガネだけだった・・・。大喜びしたぬ~べ~だが、影すら漂う背中をしながら確認した。
「え、えっと、どうしてこれなの?」
「ふ~~ん、そういう事言うの。女子高生に「早く私を食べてください♡」と言われていたみたいじゃない?」
「・・・あ。ちょ!それは勘違いで!それに彼女は人間じゃなく人魚で、知識も全くないから彼女自身も言葉の意味を理解してなくて!」
「それに女子中学生にも抱きつかれて浮かれていたじゃない~~。鼻の下が伸びていたわよ~~」
「それも違うって!いずな君もそういう関係じゃ」
「だから私・・・ご飯とメガネを、間違えちゃった。うふ」
言い訳を遮り怖い笑顔でせまるゆきめ。汗をかきまくるぬ~べ~。
「この・・・浮気者がああああ!」
「ぎゃああああああああ!」
凍らせたぬ~べ~を持っていくゆきめ・・・おそらく、もっと説教するつもりなのだろう。そんな二人を見て、
「忠夫さんは浮気、しませんよね?」
「おおよ!絶対にリツコさんを悲しませたりしないぞ!」
「嬉しい・・・ありがとう忠夫さん。これからもよろしくお願いします」
「こ、こちらこそです!」
「そして、いつか・・・」
楽しそうに会話するこっちの二人。その話の最後にリツコが横島をじっと見て、
「ルシオラさんを、絶対に産みましょうね♥」
幸せそうな笑顔で、そう言った。それを聞いた横島は我慢できずに、彼女を宿直室に弁当箱ごと運び・・・どうなったかは想像に任せます。
因みにぬ~べ~はどうなったのかというと、
「こうなったら、私以外見えないように洗脳するべきかしらね・・・」
「・・・・・・(お願いだから話聞いてえええええ!)」←凍らされているため、口を動かせない。
ヤンデレになりかけているゆきめにいろいろされそうになっていたとさ、ちゃん♪ちゃん♪
横島とぬ~べ~って共通点多いっすよね。人外に好かれ、地味にハーレムで、霊能力者で、しかも彼女がああなった経験あり。だからこそ、リツコ先生は想いを横島に移動できたと思います・・・原作のゆきめも地味にヤンデレなりかけだったよな。
次回は女体化ヒロインですが、あえて発表しません!ちゃんと何のキャラにするかは決めてます!一応ヒントとして巨人と戦う漫画キャラとだけ書きます!(ほぼ答えじゃないか!いやいや、キャラは書いてないから答えじゃない!)
その次はファイナルファンタジーキャラにしようと思いますが・・・自分7~10までしか知らず、13のライトニングも本当にちょっとしか知りません。一応今候補はキスティス姉さんか・・・できればライトニング姉さんです!