横島忠夫、〇〇〇〇と付き合ったらどうなる? 作:一日三食MEN
今回設定は多めですので気を付けてください。
設定
ⅧとⅩの世界観をごちゃまぜにしてます。一応どっちもクリアした後に出たオリジナルと思って読んでください。
Ⅶはティファだけ出し世界観はありません。彼女と横島はⅧのガーデンの生徒です。
ルールーとは仕事で行った先(Ⅹのあの島)で会います。因みに、ワッカはリュックと付き合っているという設定です。
他のキャラもそれなりに出していますが、出てないキャラもいます。
読んだ後にあれ?この設定って変じゃない?無理やりじゃない?と思っても気にしないでいただけると幸いです。
最後が願望になってますが・・・とりあえず、どうぞ!(ははは(;´・ω・))
ここは、バラム・ガーデンと呼ばれる学園。ここは兵士を作り上げるための養成学校であり、その兵士になるための試験があり合格した者がガーデンの特殊部隊と呼ばれるSeeDに配属となる。その中の何人かのグループが魔女アルティミシアを倒し世界が救われたが代償もあり、しばらくは学園の機能を停止せざるを得なかったがようやく復帰することができ再開された。
「待ちなさい!あなた、何をしたかわかっているの?」
「そうよ!タダオ!止まりなさい!」
「っち!見つかっちまった!」
その中の生徒の一人、横島忠夫はまだ二十歳にもなってない美女教官・キスティスとSeeDの一人でスタイル抜群で活発的なグローブを装着している女子生徒・ティファに追われていた。キスティスの鞭を持つ姿が美神に似ていてボディコン姿の彼女に勝手に脳内補正したのは横島だけの秘密である。
時々、二人からの攻撃が来るが横島は後ろを見ないで避けている。伊達に、美神からの理不尽なお仕置きを受け続けただけあって背後を見なくても勘でわかるくらい体が逃げ避けることに慣れている。
「くっそ~~!悔しい!美女二人、いや、三人が俺を追いかけているのに・・・止まるに止まれないとは!せっかく追いかけてくる三人の揺れる乳が見れるビッグチャンスが!」
「止まりなさい。あなたがしたことは危険に入ります(こくこく)」
「おおお!目の前に一人のビッグボインが・・・と言いたいが、すまないがこれは譲れない!」
三人目の美女・熟女感満載な女性でしかも肩だしで胸の谷間も結構見える服を着るルールーが横島の前に立った。彼女の手にはモーグリと呼ばれる人形が握られており、その人形が頷く。
「ルールーさん!」
「タダオ、観念しなさい」
「早く返しなさい」
「いつもなら頷いちまうが・・・今回は断る!」
「!!キスティスさん!ルールーさん!目を「遅い!(ピカ!)」「「きゃ!」」」
前、後ろに三人が立たれ、両サイドには壁がある。逃げられないと思った時に、横島が文珠『光』を使って目を眩ませた。ティファは横島の動きで気づいたが反応が遅かったため、気づけなかった二人同様目が眩んでしまい、見えるようになった時には既に横島はいなかった。
「逃げられた!」
「まだ近くにいるはず。探しましょう」
「そうね。すいませんでした。私達が見つけたばかりに」
「いいえ。彼を抑えなかった私達にも責任はあります。行きましょう!」
「ティファの言う通りよ。まだ、大事に至ってない今のうちに捕まえないと!」
ティファが悔しがるがそこは教官キスティス。冷静に対応して三人で再び横島を探すためにその場を去った。
そして・・・彼女らがいなくなった時に、
「ふう、ルールーさんとティファちゃんの谷間が眼福だったな~。キスティスさんもああいう服を着てくれればあの人の谷間も拝めたのにな~」
天井に張り付いていた横島が降りてきた。彼女らの真上にいたので、そういうところに目がいっていた。
「すまないな。どうしても、これは渡せないんだ」
だが、真剣な顔になって謝罪しながら横島はポケットからあるものを取り出した。手のひらには
「もしかしたら・・・また会えるかもしれないチャンスなんだから」
宝石に見える光る石があった。
どうやってこの石を手に入れたのか?それはある四人に与えられた指令を説明する必要がある。その四人とは、追いかけているキスティスにティファ。そして、ここにはいないがとてもイケメンなSeeDの一人スコールと彼女のリノアだ。この四人が、ルールーの住んでいる島に行くことになったのだ。その時に受けた指令が、
『正体不明の力を持つ鉱石が発見。現地に赴き確認、もし危険と思えるならガーデンに持って帰ること』
これであり、そして横島が手に入れたのがその鉱石なのだ。当初は四人で向かうつもりだが、はた目から見るとイケメン一人に美女三人のハーレム構図だ。その図をたまたま見たSeeDになっていない生徒の横島は怒りに燃えてスコールを呪い、三人からお仕置きを食らい
『俺もついていく!美女に囲まれるなんて・・・羨ましすぎる~~!!!』
地面に這いつくばりながらも無理やりついてきたのだ。キスティスも教師の自分の目の届く範囲ならと頭痛を感じる頭を我慢しながら許可した・・・だが、頭痛がしたのはティファとリノアもそうだった。何しろガーデンでは覗きやスカートめくり、女子・女教師へのナンパなどの悪評が多い横島なのだ。そんな彼と一緒に行動かつ仕事は気が重くなるのは女性としては当然だろう。
そして、ルールーのいる島へ行った横島一行。彼女と幼馴染のワッカとユウナが出迎えた。因みにこの二人もワッカはリュックにユウナはティーダと言う恋人がいた。だから、リュックとユウナにナンパした横島がワッカとティーダを呪ったのは言うまでもない。しかも、彼女の住む島はとてもバカンス向きな南国風な島で他にもいろんな水着やファッションをした開放的な女性もいたので当然彼女らにもナンパをしようとしたが、
『『『『『きゃああああ~~~!格好いい~~~!!』』』』』
全員スコールに夢中だった。彼女アピールをするリノアだが、全然気にしないで声をかける彼女達とクールに流し断るが、それがまたステキと言われ好感度アップするスコール・・・実は学園でも一部の女子にはそれがうけていて、隠れスコールファンもいるのは横島は知らなかった。
その光景にナンパする前から全敗という現実を目の当たりにして、呪うのを忘れて血涙まで流した横島はその場で大号泣した。さすがに哀れんだティファが変なことをしなければ一緒にいていいというと、
『ううう、本当に・・・本当にありがとおおおお!』
土下座して何度も頭を砂にぶつけながら礼を言った。見えた血涙を出す横島の顔とその姿が怖かったと思ったのは別の話。
その後、ティファの言う通り自重してジュースを買ってあげたり、一緒に海を眺めておしゃべりするといった行動で抑え、ナンパや下品な視線で回りの女を見たり飛びかかるといった普段の邪な行動をしなかったのだ。ティファとキスティスはいつもそれでいてほしい。と心底思ったと同時にちょっと意外とも思い、その時の自分達にかいがいしく尽くす姿にほんの少しだけ見直した。
次の日、早速仕事を開始した。ルールー・ワッカ・ティーダの三人に案内されて、鉱石の見つかった場所まで案内された。光の入る岩に囲まれている場所にあり、いちゃつきながら散歩をしていたティーダとユウナがたまたま見つけたそうだ。最初はただの石かと思いティーダが触ったが何も起こらないで、ユウナが触ると光ったのだ。
かつてここにはシンと呼ばれる最大の敵がいたが、ティーダ達が倒しその時にいた召喚獣もいなくなった。当時ユウナはその召喚獣を操る召喚士であり、その光が召喚する時と似たような感じだったという。だからこそ、万が一を考えてルールーやワッカと相談して今回ガーデンに依頼したとのことだ。
ガーデンでもその召喚獣をガーディアン・フォースとして使っていたが、今はそれもなくなった。一時期は召喚できなくなったことで、学園では異常事態と認定してスコール達が探っていたがこういう事情があったとわかり解決した。
こうした理由もあり、元召喚士の彼女の発言から放っておけない案件と見て学園長がその依頼を受け入れたということだ。また、何故シンの戦いにスコール達が参加しなかったのかというと、いろんな地域の防衛の為に出動していたため彼女達と共に行動ができなかったのが理由だ。
話を戻し、なぜ横島がその鉱石を手に入れた・・・いや、彼女らが追ってくる限り奪ったのだろう。それは、鉱石を見た途端に、
『・・・え?ルシオラ?』
かつて自分を助けるためにすべての力を使って笑顔で散っていった忘れられない彼女の感覚を、その鉱石から感じたのだ。そして、ふらふらと歩きその鉱石を手にしていた。しかも、横島が手にした途端光がユウナ以上に出たため彼女も驚きながら説明すると、
『タダオ、そのままこっちに来い』
『ちょっと、どうなっているの?』
『タダオ君。それを渡しなさい!』
『どうやら、調べる必要があるみたいね』
スコール達がそう言ってきたのを聞いて、気づけば逃げていた。彼女らとスコールらに分けて横島を探し・・・冒頭のような展開になったということだ。
「完全に逃げられたわね」
「全く!あの男はどうしてトラブルを出さないと気が済まないのよ!」
「・・・」
「?どうしたの、スコール?」
一旦村に戻り、全員集合して話し合う中でスコールは疑問そうな顔をした。
「なぜ、タダオにだけあの石は反応した?」
「いや、ユウナさんにも反応したって」
「リノア、話をちゃんと聞いていたのか?彼女の時はあそこまでの光は出てなかったし、すぐにそれも収まったという。ただし、タダオは光り続けたという」
彼が疑問と思ったのはここだ。横島はここにいる誰にも自分の過去を話してないので、ああした理由があることに気付けなかった。
「つまり、何らかの関係があるってことね」
「だけど、キスティス先生。私達と一緒に初めてこの島に来たのにどうして関係があるのです?」
「さすがにそこまではわからないわティファさん。それに・・・あの石を見たとき、とても悲しそうな顔になったのを覚えているわ」
「タダオが悲しそう?」
「ええ、ナンパに失敗した時に出すような一時のではなく、とても苦しい。辛い。でも、忘れられない・・・それを表したかのような顔だったわ。まるで、誰かを失った時のような」
その話はルールーの家でやっているため、彼女らにも聞こえていた。
『確かに、鉱石を取ろうとした彼の顔は、シンを倒した後にティーダがいなくなった時のユウナみたいな顔だったわ。数日後にこの島の近くで見つかってとても喜んでいたけど・・・まさか』
その会話でルールーはかつて恋人が目の前でいなくなって辛く悲しんだユウナの顔を思い出し、
「ねえ、ちょっといいかしら?」
「「「「??」」」」
「あのタダオって人は、大切な人を失った時のことを思い出していたのではないかしら?」
彼女は一つの考えが思いつき、彼女達に話した。
彼女達を撒いて、見つからないよう鉱石のあったあの場所に戻ってきた。横島を追って全員が出て行ったらしく誰もいなかった。
「何で、こいつからルシオラの気配を感じたんだ?」
鉱石をさっきあった場所に戻した横島は、一人でじっと考える時間がほしかった。やっと、それが手に入ったので考えた。いろんな推測、考え、可能性・・・そして、思いついた結論は
「アシュタロスのやつがここに来た。ということか?」
ルシオラは彼の元部下であり、彼の力から生まれたので確かにその考えが正しければ感じるだろう。何しろ、彼は可能性の世界を卵に閉じ込めて置けるくらいの力を持っていた。もしかしたら、その世界とこの世界が何らかの作用でたまたま繋がり力の一部を別世界に保管したのかもしれない。いざっというときに力を取りに来る・・・という手順だったが、ここのは取るまでもなく復活できたためほったらかしにしていたのでは?と思った。
一度戦いを挑み逃亡後に、あの何百ともいえるミサイル攻撃をぶち込まれたのだ、さすがにただでは済まなかったはずだし、あの南極の拠点に卵を数個はあらかじめ作っていたとも考えられる。ユウナに反応したのは、あくまで召喚獣を使役できる召喚士の力が一瞬反応したに過ぎなかったが、横島の時は彼女の魔族因子に強く反応したからだろう。
これが横島の考えた結論だが、
「でも・・・さすがにできすぎかな?」
それ以上考えなかった。仮に正解だったとしても別にどうでもいい。何しろ、いま大事なのは
「これを使えば・・・ルシオラが、復活するのか?」
彼女を復活させたいという気持ちだ。同じ力の感覚があるのなら、もしかしたら復元できるのでは?と思ってしまったためにあの時は奪って逃げたのだ。何しろ、ガーデンに持ち帰ったり誰かに渡したらそのチャンスがなくなるのかもしれないからだ。
「・・・試してみるか」
彼女のことを強く考える気持ちが強くなる・・・ついに、結審した横島は、自分の力を強く集中して、その石に力を注ぎ込むことに強く意識して握りしめた。
その頃のルールーの家では、
「!!!」
ユウナがいきなり顔を上げた。
「どうしたユウナ?」
「何があったの?」
ティーダとリュックが訪ねると、
「感じる!召喚獣と似たような力を!」
この言葉に全員が驚いた。
「え!でも、召喚獣って消えたはずじゃ!」
「まさか、タダオの奴が!」
「ユウナさん!どこからです!」
「・・・え?あの石が見つかった場所?」
「タダオ、戻ったの?」
「皆、行くわよ!状況次第では戦うことになるわ!」
どんな状況かわからない以上現場に行くしかない。キスティスの指揮に頷き、その場にいる全員が戦う準備をして見つかった場所に向かった。
そして、現場に行くと・・・
「随分と失礼なやつね」
「・・・あ、く」
「「「「「た、た、タダオ!」」」」」
横島の願い通り復活したルシオラがいたが・・・様子がおかしい。彼女の足元には痛めつけられた横島がいる。どう見ても、ルシオラにやられたとしか見えない。
「あら?仲間がいたの?」
「こいつ、何者だ?」
「タダオは知っているみたいだけど」
「確実に話をする雰囲気はないみたいね」
キスティスの言う通りであり、ルシオラからは物騒な空気が出ていた。
「おいおい、美人さんだけど物騒だな」
「なあなあユウナ。あいつって召喚獣?」
皆が武器を構える中、ティーダが彼女に訪ねて帰ってきた言葉は
「う~~ん、似たような感じなの。召喚獣っていうよりは魔物って感じ」
「魔物ですって!彼はそんなものを呼び出し「ルシオラは・・・魔物じゃない!」え?」
魔物という言葉にルールーが反応したが、横島は必死に起き上がって否定して皆に向きを変えた。
「こいつは、俺の、俺の、大事な「私、あなたの事を知らないんだけど」・・・女だ!」
そして、横島はルシオラが覚えがないと言いながらも、自分の女と言い切った。
何故ルシオラが横島を知らないと言ったか、それは彼女と一回でもいいから再会したい。と強く想い、強く願い、強く必死に自分の中にあるルシオラの魔族因子をその石に込めた。その想いは叶えられルシオラは具現化することができたが、彼女に会いたい。という気持ちでやったのが、実はそれが仇となった・・・相思相愛の時の彼女か、まだお互い敵同士だった時の彼女かを必死にやった余り忘れていたのだ。その為、今いる彼女はまだ横島を知らないルシオラとして復元されてしまったということだ。
横島を知らないということは、彼女からしたら敵に値することになるので・・・横島を攻撃したということだ。
でも・・・それでも横島は信じているからこそ、ルシオラを自分の女と言い切ったのだ。
「全く、変なやつ・・・さて、とりあえず」
「来るぞ!」
「ええ!」
「サポート組は後ろに!」
魔力を込め始めたルシオラに構えたスコールとティファ。他の皆もキスティスの指揮に従う。だけど、
「頼む!攻撃「邪魔(ずん)」がああああ!」
「タダオ、どけ!そいつは敵だ!」
「いやだ!どかない!ルシオラは(どご)ぐううう、て、敵じゃない!」
「今、背後を攻撃されてもなお言うの!」
「言う!ルシオラは、俺の・・・お(ずん)ぐああああ!お、ん、な」
「仕方ないわ。彼をどかしてあいつを排除するわ!」
「や、やめろ「ふふ、上等ね」る、し、お、ら」
横島が立ちふさがる。背後から彼女の攻撃を無防備でくらってもなお必死に堪えてスコール達を止める。前に出た横島の真後ろにルシオラがいるため、スコール達は攻撃ができない。
「おいおい、まずいぞ!」
「で、でも、あれじゃあ」
「必死過ぎるあの男に同情するけど」
「これは、さすがにまずいわ!」
カップル二組は横島の辛そうな顔に自分達もスコール達に参加しようとしたが、
「・・・よしなさい」
ルールーがそれを止めた。
「な!ど、どうして!あいつ、死にかけているんだぞ!」
ティーダの言い分はもっともだが、
「あの女性をよく見なさい・・・段々、攻撃をしなくなっているわ」
「え?」
彼女の言葉にユウナ達がルシオラを見ると、さっきまでの苦しめるのが楽しそうな顔が、逆の辛そうな顔になっている。
「その背中、その傷痕、ああ、あああ・・・よ、よ、よこ、しま?」
横島の背中を攻撃し続けたおかげで、彼の上着がボロボロになり体が見えそこにある・・・彼女にとっても横島のとっても決して忘れられないあの傷痕が現れた。
『今だああああ!ルシオラああああ!』
その傷痕を見た途端にルシオラの態度が、顔色が、眼差しが変わり・・・そして、あの最大の一場面を思い出したと同時に、全ての記憶を取り戻した。
スコール達も彼女の動揺に気づき、動きを止めた。
「る、し、おら。はあ、はあ・・・す、好き、だぜ」
震えながら涙を出すルシオラの方を向いた横島が少しずつ近づく。
「ひっく、よ、よこ、しま」
そして・・・ついに、彼女を抱きしめた。その行動に震えるルシオラは我慢できなくなり、万感の思いで抱きしめた。その二人の姿に、思わずユウナやティファは感涙を出し、スコールやキスティスやルールーは警戒を解き、ティーダやワッカは口笛を出した・・・が、
「何だ。あの背中は」
「す、すごい傷痕が」
「とんでもない一撃を受けた痕だぜ、あれは」
「うん。あんなの普通は死んでる傷だよ」
横島の背中にある大きな傷痕が・・・心の傷痕が皆にも見えてしまった。思わず全員が息を飲む。
「ひく、ごめん。ごめんなさい」
「いいんだよ・・・俺を思い出してくれた。それで十分だ」
「ええ、思い出した・・・幸せだったあの日々も」
「俺もだ。とても短かったけど、幸せだったな。ルシオラ」
おそらく、少しずつ時間がたつにつれてルシオラの中で思い出してきたのだろう。だからこそ、最愛の恋人である横島への攻撃に段々躊躇いを持つようになり・・・そして、あの背中の傷痕が最大のきっかけとなって、やっと全部思い出して攻撃をやめたのだ。
だが、それは仕方のないことだ。期待通りに、何もかも全部がうまくいくはずがない・・・でも、それでも横島は信じていた。必ず、思い出すと。
二人の会話を聞き、
『何か、格好いい・・・タダオ、ステキだわ』
『・・・何かしら、このドキドキは?今まで、こんな感覚はなかった』
ティファとキスティスは横島を見る目が変わった。ティファは命がけで恋人の為に動く横島の行動に、キスティスは横島の一途な想いを目の当たりにして・・・それぞれの想いの鼓動を動かした。
「ごめんね、私を守った背中を・・・傷つけて」
「気にするなよ、ルシオラ」
「あ、あの~~いいかしら?」
「うん、聞きたいことがあるんだけど」
キスしようとしたが、さすがに空気に耐え切れなくなったリュックとユウナが話しかけた。思わず離れた二人は顔を真っ赤にした。微笑ましい空気になったことに皆が笑顔になりかけた時だった。
「ごめんなさいね。皆がいるのに・・・でも、私も一目会えて嬉しかったわ」
そう言うと、何とルシオラの体から小さな光の玉が出始めた。更に、うっすらと透明なりかけている。
「る、ルシオラ!」
慌てて彼女のところに言ったが、彼女をすり抜けてそのまま後ろの岩壁にぶつかった。
「これだけじゃ元に戻るには魔力が足りなかった。だから・・・私が姿を出せるのもそろそろ限界みたいなの」
「そ、そんな!」
涙を出す横島の前ではルシオラの周りに光の玉がどんどん多くなる。
『・・・あの時みたい』
ずっとそばにいてほしいと願ったのに、すぐに自分のもとに駆け付けると言ったのに、触れる事すらできないまま消えて行ってしまった隣にいるティーダの姿を思い出したユウナ。だから、寂しいあの時の寂しかった気持ちを思い出し、彼の手を力いっぱい握った。
「ルシオラ!俺、俺!」
「大丈夫・・・私はずっとあなたと一緒だから。ね?」
どんどん光の玉一つ一つが強くまぶしくなる。
「・・・ルールー」
「何、ワッカ?」
「何か、あいつが死んだときみたいだな」
「・・・そうね。こんな光はなかったけど」
この時、ワッカにとっては弟であり、ルールーにとっては恋人だったチャップの事を思い出した。
『この人も、想い人の死を引きずっていたのね。私やワッカは乗り越えたけど・・・何か、放っておけない。この人は、どんな思いでずっと我慢し続けていたのかしら?』
ルールーはこの時、横島が自分と同じ経験をした特別な男に見えた・・・が、まだティファやキスティスのような恋心ができたわけではなかった。
ルシオラから出る光の玉がどんどん強くなると同時に横島の周りを囲うように動き、
「いつも一緒だから、横島・・・あなたはずっとあなたのままでいてね」
「る、ルシオラあああああ~~~~!!!!」
その光の玉全部が横島に吸収されるかのように、入っていき・・・ついに光がなくなった。
「・・・ああ、ああああああああ!」
一時の再会だった。横島は、再び消えてしまったルシオラを想い・・・泣き叫んだ。その場にいた全員が、横島を慰めることができなかった。唯一できたのが・・・一人にすることだけだった。
泣き叫びが終わった横島。気づけばだれもいない・・・いや、
「終わったかしら?」
ルールーがいた。
「(ぐい)え?何でルールーさんだけ!ま、まさか俺を「やはり、あのナンパ姿は仮面だったのね」は?な、何を?あれが俺だよ?」
「まあ、そうみたいだけど・・・少し話でもしましょうか」
涙を拭いて慌てていつもの姿に戻そうとした横島だが、彼女に指摘されて図星をつかれて顔に出さないように返答した。実際、嘘ではないからだ。そう言われたルールーは一応納得して、歩み寄った彼女は横島の手を握った。
「え?えええ!」
「変じゃないでしょう?」
「い、いいや、変ですって!」
「そう?ほら、行くわよ」
あのメンバーの中では一番横島から距離を持っていた彼女が手を握ったのだ。その距離を実感していた横島は驚く中、手を引っ張られて歩き出した。
その二人のやり取りと姿を
「む~~。私が慰めようと思ったのに」
「・・・追いましょうか」
ティファとキスティスが追いかけた。
気づけば夕方になっていて、二人は夕日が見える砂浜にいた。
「綺麗ね」
「ああ・・・(ポロ)夕日が綺麗な理由ってわかる?」
「綺麗な理由?考えた事もなかったわ」
「俺も・・・あいつに、ルシオラに教えられるまでは考えたことなかった。夕日というのは、昼と夜の一瞬の時間であり太陽が最も力強く光り輝く瞬間でもある。だから、綺麗なんだと」
「そうなのね。あの女性がそんなことを」
「あいつは俺の中にいる。その事を正直忘れかけていた。姿を・・・笑顔を、見れなかったから。もう、絶対に会えない。と思っていた」
「あなたの気持ち、わかるわ。私も恋人がいたけど、死んで・・・それを受け入れられなくて。でも、ユウナ達と旅をして、恋人がどれだけ必死に皆と一緒に仲良くなってほしいと願ったのか・・・それを知ってようやく受け入れられるようになったわ」
まだ握り続ける横島の手を自分の胸元まで持ってきたルールー。
「え、え?ちょ!」
「あなたが辛いと思うのなら、私がその辛さを分かちあってあげる。あなたはほとんどチャップとは違うけど、そういう気持ちを持つところがとても似ているの・・・他は全く違うのに、そういうところも何か放っておけないくらい気持ちが出てくる・・・もしかしたら(ずい)私は(ずずい)あなたを「すとおおおおぷ!」あら?」
同じ恋人を失った辛さを持つ者同士だけど、その恋人と似たところと似ていないところの両方に惹かれる様になったルールーは少しずつ焦る横島に近づいて・・・もう少しでキスができるところで、ティファが割り込んだ。彼女の後ろからはキスティスもやってきた。
「慰めからどうしてそこまでいくのよ!ま、ま、まさか!」
「そうね、生徒の不純異性交遊は見逃せないわね」
「ふ~~ん、教師とするのもそれになるけど?」
「・・・何を言っているのかしら?」
「ごまかせると思って?恋をした経験は伊達じゃないのよ」
ルールーはティファは行動でわかるが、それを出さないキスティスの仮面の内側を見抜いた・・・彼女はごまかそうとしたが、
「じゃあ、これならどう?(ちゅ)」
「ああああああ!」
「!!ちょ!」
横島にキスをしたルールーの姿にはさすがに黙っていられなかった。ティファはもちろんキスティスも顔に出した。
「私もするわ!私だって、好きになったんだから(ちゅうううう!)」
「!!!(な、なななな、何が起こってるんじゃああああ!)」
「次は私よ。いいわねタダオ君(ちゅう)」
「ななな!(き、キスティスさんまで!えええええ!)」
動揺しまくってされるがままの横島は彼女らの行動に驚きを隠せない。三人ともキスした後、火花を散らす。ティファはともかく大人しそうなキスティスとルールーがそういう行動をするのは珍しい。取られまいとティファは横島の正面から抱き着き、左腕にキスティスで右腕にルールーが抱き着く。
「こいつは、私の想い人は、渡さないわ!」
「ふふ、上等ね。いいわ、肩書なしで奪い合いましょう」
「ようやく、私を包み、私が包むべき人が現れた・・・だから、譲らないわ」
なんとも羨ましい光景であり、三人のおっぱいの感触をダイレクトに感じられる絶好のチャンスなのに、
『なあルシオラ。俺、死ぬかもしれない。こんなにモテるはずがないのに、美女達が俺を取り合うんだえ!・・・っは!そうか!これはセクハラや覗きばかりしていた俺を殺す罠だ!そうだ!ピートだってこうした甘くおいしいことをさせた後に殺すって言っていたし!というか!ティファちゃんとキスティスさんはともかく何でルールーさんまで!あああ、何故だ!何故だ!身に覚えはたくさんあるが、いったい、いったい何が原因なんだああああああ!』
勘違いに勘違いが進み・・・彼女らが自分を殺す罠ではないかと本気で思ってしまい、その原因を考えている横島であった。
因みにガーデンに帰る際、
「私もガーデンに行くわ。いいでしょ、あの石を見つけた現場の人の話も必要でしょ」
「ぐぬぬぬ、ライバルが一人いなくなると思ったのに」
「いいわ。ここで別れて彼を奪っても消化不良だし・・・でも、負けないわ」
当然の如くルールーもついていき・・・ガーデンの食堂で働くことになり、三人の火花を散らせた。
「「「「「横島を殺せええええええ!」」」」」
「何じゃいお前らはああああ!」
その三人の姿に、キスティスのファンクラブと新しくできたルールーのファンクラブの男達が妬み、横島は彼らから追いかけられる日々が続いたという。ちゃん♪ちゃん♪
ティファは行動派みたいなのとルールーは共に似た過去を持つ者同士・・・という感じで何とかなったが、キスティスが中々分からなかったです。だって、スコールと似たような感じだとまた勘違いしそうだから・・・無理矢理になっちゃいました。
あと、一時だけどルシオラを出しました!そして、横島がどれだけ彼女を想っているのかを一度出したかったです!
次回は籾岡里沙の続きにしました。この話のヒロインは御門先生とティアーユ先生にします・・・やばい、エロ話になりそうで怖い。何とか抑えないと!
その次はこの際こっち方面にしてみよう!遊戯王に!候補は二人。孔雀舞かGXの明日香ちゃん辺りにしてみます。なんか最近、ハーレム話が増えてきてるからな。ここらで落ち着かないと。