横島忠夫、〇〇〇〇と付き合ったらどうなる? 作:一日三食MEN
設定
ストⅡのラスボスを倒す行程ですが、出てくるキャラは原作とは思いっきり変えてます。
また、かなり強引な部分があり、出てくるキャラは全員女です!
最初と最後以外は横島はキャラ崩壊・・・ですね!
正直、これでこのヒロインは惚れないだろ!と言いたいキャラも出てきますが、そこは目をつむっていただけるとありがたいです。
最後に・・・大ハーレムです!タイトルからもそう思えますよね♪
では、どうぞ!
中国人でインターポール所属の麻薬捜査官をしていた女刑事・春麗。彼女はベガという男が麻薬組織「シャドルー」のボスをしていた時、この男が父の仇でもあった。実際、インターポールに入ったのも父の仇を探すためと言ってもいい。
「ねえ、どういうこと?」
でも、今はその組織も解体して、ベガも倒して、刑事をやめて、一人の女性としての幸せを手に入れようとした・・・そう、その代表的なのが結婚である。その相手も見つかった。それは、ベガを倒すのにずっと世界中を共に駆け巡った男である。
「い、いや~~、俺も・・・えっと、何でだろ~~何でだろ~~何でだ、何で「真面目に答えなさい!」は、はい!で、でも、それしか言えないのです!」
その男の名前は横島忠夫。結構スケベで、彼女の黒のストッキングに青のチャイナ服の腰から下の隙間から見える脚線美とバランスの取れたボンキュボンなそのスタイル見たさに協力を申し出た男で、その欲望をどうどうと出して周りをドン引きさせていた。
でも、裏表を持たないはっきりした男が春麗は好みであり、時には本当に助けられたり、夕日を見て悲しんだりするところを見て好感を持ち、共に行動しているうちに横島の隠れた魅力に気づき好感から好意、更に愛情へ変化したことで、彼女は横島となら一緒になってもいいと思うようになった。
ただ、今ははっきりしない態度と言動に怒鳴ったが、
「はあ・・・まあ、仕方ないわね」
春麗は仕方がないと思った。その理由は共に目的のために世界を駆け巡った旅にあり、彼女はその時の事を思い出した。
そもそも横島と彼女がどうやって出会ったのかというと・・・
「一生、ついていきまああああす!」
この一言でわかっただろう・・・。横島が文珠でたどり着いた彼女の故郷・中国でナンパした時だ。もちろん、最初は刑事として逮捕したが、
「何でもします!どんなことでもします!お願いです!俺を置いてください!」
どっかの女王様に言った懐かしい言葉を出しながら土下座をした。やれやれ・・・と思っていたら、
「春麗、テストしてみましょう」
シャドルーを同じく追っていたイギリスの特殊部隊「デルタレッド」のキャミィから、実力を持っているか。のテストをすることになった。彼女と小手調べをすることになったのだが、
「(むにゅ)・・・え?な、何で?何で反応ないの?」
「何がだ?隙あり!(ごず)」
「(ずごん!)ぐえごぎゃ!」
「・・・こいつ、やはり牢にぶち込むべきね」
戦いの最中にキャミィの胸を揉んだのだが、全く反応しない彼女に手ごたえがないことにむなしさを覚えた横島。キャミィに頭を殴られて気絶した横島を見て呆れながら再逮捕をしようとした春麗だが、
「・・・あれ?ここってだれ?おれって、どこ?」
その男が何と記憶喪失になってしまったのだ。
「あ、あの、あなた方って誰ですか?」
「「は?」」
こう言われて二人は唖然とした。キャミィの一撃がこうなるなんて思わないし、しかも
「な、なんて格好してるんですか!」
キャミィの仕事のスタイルであるレオタード姿に真っ赤になって後ろを向いた。そう、さっきまで彼女のその姿に戦いの最中なのに鼻の下を伸ばしていたのに、今はとても初心な男になっていたのだ。ただし、まだ戦えるかどうかの試験中だ。気を取り直してキャミィが襲い掛かったが、
「ちょ!あ、危ない!」
何と、攻撃を紙一重でかわした。そのまま猛攻をする彼女だがそれらも全てかわす。その横島の回避能力に二人とも少し驚く。
前の世界の仕事である除霊の現場で長年美神の盾&やられ役をし続けた横島だが、それは最前線で戦う兵士と同じ危険をやるようなものだ。戦いの心得はなくても、戦いの経験は体に染みついている。横島はそれで動いているのだ。
「ちょ!うわ!ひ!」
「嘘・・・全部避けている」
「(かなり本気でかかっているのに、当たらないだと)」
彼女らもこれには脱帽した。春麗は無駄が多いのに回避できる横島の動きに、キャミィは自分のポテンシャルをかなり使っているのに当たらないことに。
「(こうなったら)」
「っは!だ、ダメよ!」
「スパイラルアロー!」
常に冷静なキャミィでも、一発も当たらないのはプライドに関わる。彼女の得意技を横島に放った。足元を狙う技で、バランスを崩させて羽交い絞めにしようとしたが、
「(な、何だと!)」
むしろ横島が自分からバランスを崩して、足元に来る彼女を上から覆いかぶさった。横島は意識してやったのではなく、こうした方が彼女の体に密着できる!という体に染みついている煩悩が動かしたと言ってもいい。速さに自信のあった彼女に覆いかぶさって、しかも腕を掴まれて逆に羽交い絞めにされた。
「(こ、ここまで、手玉に取られるなんて!)」
鍛えている彼女でも腕を背中に回されては身動きが中々取れない。男の一番の急所の股間を蹴ろうとしたが、
「ご、ごめんなさい!」
横島が自分から離れた。唖然とするキャミィ。そこに、
「そこまでよ!もう十分でしょ!」
春麗の終了合図が出た。戦いの結果に消化不良だったけど
「・・・・・わかった」
キャミィは頷いた。
「本当にすいませんでした!女性に乱暴してしまって。そ、それにあんなに密着してしまって!」
「・・・何を言っている。戦いにそんなの関係ない。謝罪する必要もない」
「いいえ!キャミィさんも春麗さんも美しい人達なんですから!むやみにあんなことをしてしまった俺が悪いんです!」
「・・・は?な、何を言うのよ!///」
「美しい?私が?」
「そうです!お二人とも綺麗です!それに、そんな色っぽい恰好をしては不埒な男に狙われるのですからもっと肌を隠した方がいいです!」
横島は自分の行いに謝罪したが、同時に褒めた。その言葉に春麗は照れて、キャミィは分からない顔をした。
「はいはいはい!とりあえず合格ってことでいいわね///!」
「ああ、あれだけの回避と不意打ち。十分だ・・・あと、何で照れている?」
「き、聞かないで///!」
連れて行くに値する実力として合格を出した二人に、記憶を失っていたため合格の意味が分からない横島。あと、キャミィは軍人の意識が強いため褒め言葉に反応しないで、反応した春麗の照れの原因が分からなかった。
ここからは三人で動くことになり、事情を説明した後に空港に向かったのだが、
「あなた達を、ここで止める」
シャドルーの使者の一人、フブキがやってきた。彼女は念動力と言う能力を持っていて、周りには椅子なりテレビなりが浮いていた。
「私達が邪魔ってわけね」
「ふん、だったら倒すのみ」
「あ、あの!殺さないでください!操られているのですから!」
「「・・・え?」」
春麗とキャミィは早速構えたが、横島の言葉にえ?っとなった。
「死ね」
フブキの能力でたくさんの物が襲い掛かる中、横島は彼女の眼に光がないことを伝えた。つまり、意識がない状態でやっているということだというと、二人は確認してそれが分かった。一瞬でそこまで見極めた横島に二人はすごいと思ったが・・・
『・・・何であの人の裸が思い浮かんだんだろう?』
これは横島流奥義『一瞬で目の前の美女の裸を妄想する』だ。ヌードを妄想する際に顔も見るが、記憶を失った今の横島はまさか自分が無意識にそれをする体になっていて、そんな理由で気づけたとは思いもしない。因みにしっかりフブキの妄想の裸を(無意識に)脳裏に焼き付けたのは言うまでもない。
「何でわかったかは後で聞くとして」
「殺さずに捕える・・・か。甘いが、ベガの情報を持っているかもしれないからな」
「あ、ありがとうございます!」
戦うものとしては甘いが、二人はあのエロエロとは全く正反対の好青年となった横島の言動に従うことにした。
「とどめよ」
焦れたのか、彼女はガラスを割ってその破片を横島達に向けた。破片の多さに顔をしかめる三人。
「まずいわね」
「ああ、捕縛する以前に死ぬかもしれない」
「・・・すいません、これを持っていてくれますか?」
そう言って、横島は春麗に文珠『護』を渡した。彼女からすれば、文字の入ったビー玉を渡された感じなため意味が分からなかった。
「何これ?」
「『護』?どういうことだ?」
「説明は後でします!(だだだ!)」
「「あ!よ、横島!」」
だけど説明する時間がない。フブキに向かって横島は走り出した。
「あなたからね(ひゅひゅひゅ!)」
「今だ!」
横島に向けてガラスの破片の雨を降らせたが、ここで文珠を発動させた。『護』の結界が発動し、横島は範囲内にいたためその破片が届かなかった。おそらく、自分ではなく春麗に渡したのは結界の範囲外になって被害を食らうかもしれないと思ったからだろう。
「な、何ですって!!」
「行きます!」
横島への破片が地面に落ちたことに驚いた隙に、文珠『覚』をフブキに投げて効果を発動させた。額に当たった瞬間、文珠が光り輝き叫び声を出したフブキはその場で倒れそうになったが、
「だ、大丈夫ですか!」
横島がお姫様抱っこをして、地面に落とさなかった。文珠の光が消えると、フブキは意識を失っていた。
「すごいな。ミッションをクリアした」
「え。ええ・・・そ、そうね」
無傷でミッションコンプリートをしたことにキャミィは感心したが、
『・・・ちょっとムカッとするわね』
春麗はフブキを抱っこしている横島にむかむかしていた。
その後、意識と自分を取り戻したフブキも飛行機に乗せてベガへの手がかりがイギリスにあることを聞き、そこへ向かったが、そのイギリスの空港でもベガの手に落ちた者がいた。
「あなたが、ネギを誘拐したのね・・・許さない」
彼女の名はネカネ・スプリングフィールド。イギリスの小さな集落でネカネはそこで暮らしていたが、そこの集落の人達が何と(ベガに)石にされたのだ。かろうじて彼女と従弟だけと弟と見ているネギ・スプリングフィールドが助かり、姉として守ろうと心を強くしたのだが・・・そのネギが行方不明になってしまったのだ。心の支えが無くなり、情報を必死にかき集めている彼女の心の闇をベガが利用して・・・操られてしまったのだ。
「ネギ?どういう事だ?」
「何か私達が誘拐したと言っているけど?」
「多分、フブキさんと同じように心に持った闇を利用されたんじゃないでしょうか?」
話がかみ合わない三人はフブキと同じことになっていると推理した。飛行機に乗っている時に彼女は目を覚ました。二人は警戒して、横島は心配そうに(あの奥義で)見ると、やっぱり操られていた。フブキの場合は、自分より強い姉に対するコンプレックスを持っていると、いつの間にか今のネカネのようになってしまった。
ただ、操られた時の記憶はうっすらとだが少しあるらしく、お姫様抱っこした横島の顔をなかなか見れないくらい照れた。その行動にキャミィは疑問に思い、春麗はさらにむかむかして横島の尻を蹴ったのは別の話。
「とりあえず!」
「フブキと同じ手を」
「するしかないわね!」
魔法を撃ってくるネカネに四人は必死に避ける。フブキが何とか能力で椅子とかテーブルを盾にして無事だが、状況はこっちが不利だ。何しろ、
「ネギを・・・返してええええ!」
後先考えずに魔法を撃ってくるのだ。横島は確実にこのままでは危険だと思った。
「春麗さん、キャミィさん、フブキさん。すいませんが、このままいてもらえますか?錯乱している今の状態なら、多分一人いなくなっていても気づかないと思うので」
「え?まさか、あんたフブキの時を同じことを?」
「あれは危険だぞ」
「ほっとけないのはわかるけど」
「でも、あれじゃあ、あの人がかわいそうです!ですので、お願いします!」
「「「あ!」」」
彼女の心の弱さに横島は放っておけなかった・・・だから
「返してええええ!」
泣き続けるネカネを助ける為に、体が動いた。
「ちょ!横島!(あ、でも格好いい//)」
「では、私が防御を!(・・・素敵//)」
「私も出るぞ(ふむ、中々いいところがあるな)」
その横島の行動に春麗とフブキはますます意識するようになり、キャミィは男らしさを出す横島に少しだけ好感を持ち後に続いた。彼女が続いたことに横島は驚いたが、
「行きますよ!」
「任せろ!」
すぐにアイコンタクトをすると、二人は左右に分かれた。ネカネは両方に手を出して、魔法を放とうとしたがキャミィがフブキが盾にして壊れたものの一部を拾って彼女に投げてぶつけた。それをされたことで、ネカネはキャミィだけに絞ったが、
「いきま(つる)あ!」
横島がすぐそばまで来て腕を掴もうとしたがすべってしまい、両手が肩に乗ってしまいそのまま押し倒してしまった・・・そして今、
「「あああああああ!」」
「・・・(何だ?ちょっとだけチクっとしたような気が?)」
春麗とフブキは叫び、横島を少し意識し始めたキャミィは胸がチクっとした。彼女らがこうなった理由は
「「(ちゅ)」」
横島がネカネを押し倒した際、キスをしてしまったからだ。お互い、自分がどうなっているのかわからないまま時間が経った。先に気付いたのが、
「(え、え、えええええ!押し倒されてキスされてるううう!)」
ネカネだった。現状を理解したら、一気に顔を真っ赤にして
「は、は、離れて~~~~!!!」
乗っている横島に思いっきり魔力をぶっ放したが、このおかげで我を取り戻した。だが、やはりフブキ同様記憶は少しあり最初は攻撃をしたことに謝罪をしたが、横島には
「唇を奪った責任、と、とってください!」
責任を取ってもらうために、ネギを探すためにも、彼女もついてくることになった。でも、ネカネは恋する乙女の顔をしていたので横島から離れたくないのだろう。そんな彼女を見た春麗・フブキは
『・・・もう分かった。私、横島が好きなんだ』
『ま、負けられない!!私だってこ、こいつが』
自分が横島に恋をしている自覚をした。そして、キャミィはというと
『戦力が増えたな・・・だが、何故だ?来てほしくなかったという気持ちもあるのは?』
まだ軍人の意識が強いため、恋の自覚がなかったが自分がおかしいという気持ちはあった。
そして、メンバーが五人になって情報収集のためにイギリスを移動すると・・・
「お前らか。ベガ様を殺そうとする連中は」
「ふ~ん。フブキとネカネは裏切ったのね」
軍の施設の前で、またしても操られている女性二人が姿を現した。
「カタリア様~、殺してもいい?」
「ああ、裏切り者への制裁もしないとな」
「や、やめてください!カタリア!ヴィーラ!私達は騙されているのです!」
二人の名はイギリス軍の大将であるカタリア・アリゼと側近のヴィーラ・リーリエであり、二人の友人であり彼女らを頼ろうとしたネカネは自分に刃を向ける二人に叫んだが、
「裏切り者は死あるのみ!」
「その通り!」
ネカネに襲い掛かった二人。振り下ろされる二つの剣を
「今は戦うしかないわ!」
「そうだ。元に戻せるのだから」
「今だけは気持ちを切り替えろ!」
カタリアのを春麗とキャミィが止め、ヴィーラのはフブキの能力で止めた。その間に、横島が背後から文珠『覚』を使おうとしたが、
「甘い!」
カタリアが背後にわざと飛んで横島にぶつかり、文珠を落としてしまった。だが、
「すいません」
「く!この(どご)」
「は、離しません!」
横島もただではやられない。そのまま背後から抱きしめて動きを止めた。カタリアもひじ打ちで抵抗するが、痛みに負けずに動かせない。←いつもの横島だったら、下品な顔で匂いを嗅いでいただろう。
「今です!文珠を!」
「ええ!」
「このチャンスを逃して「うふふ、それってこれの事?」、な!」
「い、いつの間にそこに!」
落とした文珠を運悪くヴィーラが拾ってしまった。三人が驚く中、彼女は横島に抱きしめられているカタリアを見た。その途端、
「カタリア・・・いえ、お姉様。今、助けます。ええ、その男を細切れのバラバラにして差し上げます」
「は?ちょ、ヴィーラ?」
「そう、お姉様を抱きしめて、押し倒して、処〇をもらうのは私。下品極まりない男なんぞに抱かれるなんて我慢できません!ええ、それは全部私のやること!」
「お、落ち着け!」
ヴィーラの眼に光が無くなった。彼女の雰囲気も何とも言えない恐怖が纏った。
「お姉様を永遠に愛するのはこの私だけです!私以外やってはいけないのです。そう。私だけ私だけ私だけ私だけ・・・・・・」
「お、お前、ヤンデレだったのか!ど、通りで風呂の時や寝る時の私への密着が多いと思った!」
カタリアは今この瞬間だけはヴィーラが敵に見えた。ヤンデレというのは話も意思も通じない存在であり、自分の考えた勝手な妄想心理を信じてしまう厄介な存在だ。おそらく、横島とカタリアがいちゃついているように見えたのだろう。
「大変ね~」
「ああ、これは厄介だな」
「ネカネさん。お友達、考えた方がいいですよ」
「・・・で、でも」
さっきまで戦っていた四人も生暖かい目でその二人を見ていた。ヴィーラの奇行で彼女らも今は敵として見てなかった。そしてこっそり思った・・・ヴィーラは操られてないのでは?と。←ちゃんと操られています。
「た、助けてくれ!」
「そ、そうですか。で、でも・・・怖い」
「私だって怖い!」
横島もカタリアが震えている姿を見て助けたいと思ったが、剣と文珠を持って光のないハイライトオフな目で迫る姿が怖かった。
「お姉様~~、さああ、私だけを永遠に見て下さああ~~~い!!」
「い、嫌ああああ!」
「だ、ダメだよ!そんな無理矢理は!」
横島が無意識に二人の間に入ってカタリアを助けようとした。ヴィーラは横島が視界に入って一気に殺意が湧き剣で斬り殺そうとした時だ。
「(ぴかああああ!)な、何!」
「ま、まぶしい!」
「うわ!」
文珠が光った。でも、さっきまで入れていた『覚』ではなかった。手に取ったヴィーラのカタリアが自分だけを見てほしい執念か怨念ともいうべきか文字が変わっていて、それが・・・『好』だった。
結果・・・離れていた四人は問題なかった。ただし、光った場所である三人には変化があった。
「好きだ!」
「大好きです!私を愛してください!」
「ど、どうしてこうなったのおおおお!」
元々横島の物である文珠の為彼には影響はなかったけど、彼女ら二人は影響を及ぼし・・・まるで生まれた雛が初めて見たものを親と思い込む「すりこみ」の如く、二人の前にいた横島を自分の恋の相手として見るようになってしまったのだ。パニくった横島を無視して、前後から二人が抱き着いてくる。さっきまでカタリアをヤンデレだったヴィーラすら、今はヤンデレが抜けた愛を横島に向けている。
「「「「わ、私も!」」」」
それを見て羨ましく思った四人は、周りを気にしないで抱き着きに行った。そう、
『面白くない。横島が女に抱き着かれている姿は面白くない!』
軍人意識が強かったキャミィもだ。今は、完全に女の意識が強くなっている。
こうして、カタリアとヴィーラも
「横島忠夫と言うのか」
「ああ、ステキな名前です!」
違った意味で洗脳が解けたと言える。その後、彼女らから話を聞きどうやらベガは日本をターゲットにしているということが分かり、すぐに空港へ・・・と言いたいところだったが、その空港でネカネとの戦いで一部壊れたため封鎖することになった。そこでカタリアの軍船でドイツへ行き、そこの空港で日本へ行くということになった。彼女らもまたベガを叩きのめさないと気が済まないのか、それともネカネ同様横島と離れたくないのか、共の着いてくることになり
『『『『ああ・・・増えていく』』』』
春麗達・・・キャミィすら頭痛がしたという。どうやら、彼女も二人が横島に抱き着く姿を見て恋を自覚したようだ。そんな状態でドイツについたのだが、
「私達の国は、私達が守る!」
「私はマルティナ様の命令を聞くだけだ」
入国審査にその国の王女であるマルティナと護衛のレオナ・ハイデルンがいた。ただし、彼女らは操られていなかった。おそらく、ネカネとカタリア・ヴィーラとの戦いがイギリスへの侵略行為として見られてしまい、その間違った情報を信じた二人が防衛として出てきたのだろう。
「いや、話を聞いてください!」
「私達は日本へ行きたいだけでして」
「何もしないことを誓う」
「武装解除してくれてもいい」
こちらは非武装で通っていいと言ったが、
「レオナ!逮捕よ!」
「分かりましたマルティナ様」
二人は話を聞かないで襲い掛かってきた。二対七で戦っては数で押す悪党に見られそうな気がしたので、
「私達に任せて!」
「たまには、同数で戦うのもいいな」
春麗とキャミィの二人だけで戦うことにした。
「き、気を付けてください」
「「・・・信じなさい(ろ)!」」
横島の一言で気合が張り、マルティナは春麗がレオナはキャミィが相手をした。
「スピニングバードキック!」
「しんくうげり!」
「アクセルスピンナックル!」
「グライディングバスター!」
お互い五分五分の戦いをした。四人共肉弾戦が得意なため、拮抗が中々崩れないまま戦いは続く。観戦している横島達も息を飲んだ。戦いの中、マルティナは少しずつ彼女達を認めていき悪意のない者と思い始めた。
だが、予想外が起こって拮抗が崩れた。
「私は、魔法少女!ベガ様の忠実な僕!」
ベガに操られた魔法少女が出てきたためだ。
「ベガ様は私が・・・巴マミが守る!」
空を浮く彼女が持つ魔女っ娘な杖が光ると、
「「「「な!う、動けない!」」」」
戦っていた四人が魔法で拘束した。そこに銃火器で攻撃をしたが、
「さて、どうやら敵のようだな」
「ええ、救ってあげないと!」
「あれが私達にもかかっていたとは」
「横島様を敵対させるなんて・・・絶対に許せない!」
フブキの能力とネカネの魔法で四人を守った。カタリアとヴィーラが飛び上がって彼女に攻撃しようとしたが、
「邪魔です!」
「「「「う、嘘!」」」」
この四人すらも拘束した。そして、再度出した銃火器で今度は八人を攻撃したが、
「サイキックソーサー!」
まだ拘束されてない横島が皆を守った。
「皆は、俺が守る!」
「私は・・・私は信念を、守る!」
おそらく、彼女は自分の信念である守る対象である人々を、洗脳でベガに書き換えられたのだろう。そして、そのベガを打倒するための横島達を倒す。そう命令されたのかもしれない。
「どうにかして近づかないと!」
だが、銃火器の攻撃のせいでなかなか近づけない。それに、離れたりしたらサイキックソーサーが無くなり守っている八人にけがをさせるかもしれない。その考えが近づけなくさせている。どうするか考えていると、
「横島。行きなさい!」
春麗がそう言った。その言葉に動揺したが、
「そうよ。弾幕なら私の力で何とかしてみせるわ」
「気にしないで行ってください!」
「あの者の心を助けるんだ!」
「カタリア様の言う通りです!行って下さい横島様!」
キャミィ以外の操られていた四人の言葉に背中を押された気持ちになり
「皆さん・・・はい!行ってきます!」
サイキックソーサーをそのままマミに向けて投げた。盾がまさか襲い掛かるとは思わなかったのか、銃火器をやみくもに撃って爆発したが、出た煙で周りが見えなくなった。マミが周囲を警戒する中、
「これが『糸』で、お前という『点』で『縛』になる!」
何と横島は彼女の背後に、右手に持つ『飛』の文珠でここまで飛び上がっていた。そして、左手には『糸』の文珠があった。では、『縛』にするために必要な『専』の文珠はどこかというと・・・
「ほ、本当に動きが止まった!」
ネカネに渡していたのだ。『糸』と『専』の間にマミという『点』があるため、
「う、動けない!」
『縛』として完成して、マミが動きを縛られてしまったのだ。そして、そこに、
「最後の・・・一個!」
「きゃあああああ!」
残っていた最後の文珠である『覚』をマミの額に当てた。
戦いが終わり、飛行機に乗ることが許された横島一行。まだ意識を失っているマミはともかく、
「世界が危ないということは、私達の国も危ないという事!私達も行くわ!」
「マルティナ様の護衛が私の任務」
事情を説明して、聞いたマルティナとレオナもまたついてきた。今までが今までだったので、二人は横島に惚れてないか不安の六人。直接確認すると、
「そうね。敵だった私達もマミさんから守ってくれたあの強さと優しさを持っているあの男なら・・・付き合ってもいいかも」
「そんなのは興味ない」
レオナはかつてのキャミィのように興味なしだったが、マルティナは怪しい感じだ。とりあえず様子見と判断したが・・・
「よ、横島さん!ありがとうございました///!!」
意識を取り戻したマミは自分を取り戻してくれ、更に優しくしてくれたことで完全に惚れてしまったようだ。ただし、彼女らはもう達観したのか諦めたのか嫉妬するのをやめた。
日本に到着して、早速ベガのいる場所を探そうとしたら・・・ここで一つ嬉しいことがあった。
「私も連れていけ」
この日本を影から守る公安で働いている織斑千冬が仲間に加わった。彼女が所属する公安でもベガのシャドルーを問題視していた。ただし、中々尻尾を掴めなかったため行動ができなかったが、ここまで横島達がベガの刺客として現れたフブキやカタリア達の洗脳を解き仲間にしたことにより、向こうも刺客が少なくなったことで少しずつ尻尾もつかめてきて・・・ついに、居場所を特定できたのだ。
しかも、彼女らを連れて横島達が日本に来た。お互いの利害が一致するので、共に倒しに行こうと彼女は判断したのだ。
千冬から聞いた特定したい場所は・・・何と名もない無人島だった。しかし、調べようともしない場所であり悪事を隠すには絶好の場所だ。彼女の用意した大きい船に乗ってその島に向かった。その船の中で、
「ついに、ここまできたのね」
「ああ。これで終わりだな」
「なんだかんだで、結構集まったわね」
「でも・・・終わったら別れるんですね」
「残念だけどな」
「い、嫌です!離れたくないです!」
「私達は新参者だけど、皆といる時間が楽しかったわ」
「・・・少しだけな(ぼそ)」
「わ、私は、当てないので・・・横島さんと一緒に(ぼそ)」
最終戦が近いのでお互い近づく別れを惜しんで話し合っていた。春麗・キャミィ・フブキ・ネカネ・カタリア・ヴィーラ・マミはお互い横島を好きと自覚しているが、もはやライバルと見ないで共に共有しようという意識になっていた。そんな彼女らを見てマルティナも少しだけ羨ましいと思い、レオナは興味がなかった。
「ははは、随分と好かれているようだな」
「いや、俺なんかが・・・素敵で綺麗で美しい皆さんが、俺なんかに」
『少しだけ羨ましいな。私はこうした色恋沙汰なんぞやったことがないし・・・いい男がいれば、少しくらいそいつと女らしくしたいとも思っているが・・・』
運転席で横島と話す千冬は、職業上彼女らのような恋愛ができないことに羨ましいと思った。
決戦の場である無人島について、そこにある一つの建物に注目した。古ぼけた一軒家に見えるが、
「やっぱりね」
「定番だな」
地下への入り口があった。そして、入り口を入って進んで行くとそこには多くのいろんな部屋があって、小さな窓があったので覗いてみると、
「え!あ、あれって!」
「う、嘘!ま、まどかちゃん!」
「ね、ネギ!」
ネカネの従弟のネギだったり、マミの友人のまどかだったり、カタリアが妹のように見ていた少女みたいな子供達がたくさんいたのだ。
「そうか・・・日本のみならず世界中で誘拐した子供をここにいさせたのか」
「しかも、こんな閉鎖的な空間にいたら子供達は皆大人に従順にならざろうえない」
「命令を絶対に聞かせる様に薬物投与なんて・・・許せないわ!」
千冬の推理に春麗とマルティナが続き、皆もまたベガのやっていることに怒りを持ち、改めてベガを倒してシャドルーを壊滅することを誓った。
そして横島達は更に先を進んだ。途中で襲い掛かってきた研究員や戦闘員は、怒りに燃えた彼女らの敵ではなかった。既に全員倒して、
「ここまでよく来たものだな・・・しかも、私の洗脳をことごとく解くものがいるとは」
ベガの前に立った。
「あなたの野望もここまでよ!父さんの仇、討たせてもらうわ!」
春麗の掛け声に全員が構えた・・・時だった。
「(ぞく)危ない!」
「「皆、散れ!」」
横島の本能的危機察知能力と、軍人の勘を持つキャミィとレオナの声で左右にそれぞれ散ると、
「・・・外した」
そこにはパンティではなくふんどしをつけてお尻の二つの桃が丸見えなのだが恥ずかしく思わず、服の中は鎖かたびらをつけているがその中が何も着ておらず隙間から胸の先っちょすら見えて、しかもかなりのスタイル抜群の色っぽい女性と
「やるわね」
二の腕以外の体全部がぴっちりくっつくような動きやすい紫色の衣装を着ているとても胸が大きく、スタイルも美貌もここにいる全員の中でもダントツとも言えそうな女性が刀を振り下ろしていた。しかも、そこの床にヒビすら入っていてかなりの力の持ち主だということが分かる。
「ははは、こいつらを倒さないと私にたどり着けないぞ!だが、できるかな?この最高傑作の二人に!」
「ということは!この二人も」
「洗脳されているという事ね!」
「これはまずい」
この常人離れした実力と身体能力は今までの皆でもなかった相手だ。
「香坂しぐれ」
「井坂アサギ」
「「覚悟!」」
しかも反応速度や直感も半端なく高く、
「心刃合錬斬」
「忍法・光陣華!」
これ以上ない速さと破壊力すらも持つ難敵だ。たった二人で、こっちは十人で戦っているが不利な状態だ。まずいという考えが出る中、
「そろそろいいか・・・キャミィ、レオナ。こちらに戻れ」
その言葉にえ?と皆が二人を見る。
「ははは!その二人はもともと私の作品だ!ただ、途中でここでの記憶を失ったようだがな!」
ベガの言葉にキャミィとレオナは顔を合わせる。二人は軍人として働いていたが、それはベガの思惑でもあった。だが、今言った通りこの島にいた記憶を失ったがためにその思惑も忘れていた。その記憶を言われて思い出した二人・・・そして、出した言葉が
「「断る。今の自分に満足している!」」
否定だ。その言葉に皆も笑顔になったが、
「くくく、それくらいわかっていた・・・だから、こうさせてもらうぞ!」
ベガが自分の持つサイコパワーを発動させた。すると・・・
「「「「「「「ああああああ!」」」」」」」
キャミィにレオナから・・・いや、フブキ・ネカネ・カタリア・ヴィーラ・マミから青黒い薄い煙みたいなものが出てきた。
「ははは!洗脳を解こうが、私のこの力が体に残っていればいつでも思い通りにできる!」
ベガのその言葉が出た瞬間、
「「「「うわ!」」」」
七人が洗脳されてない横島・春麗・千冬・マルティナに襲い掛かったので、思わず前に出てしまった。確認すると、前に見た操られていた時の眼になっていた。その七人にさっきの女性二人も加わり九人になり、完全に取り囲まれてしまった。
「さて、たった三人でどうする?しかも、仲間だったものに!」
「「「く!外道めが!」」」
にやつくベガに怒りを燃やす春麗と千冬とマルティナ。だが、横島だけは
「なるほど、つまりお前の力がなければいいんだな!」
打開策を思いついた。七人の体にベガの力があるから洗脳された・・・ならそれを取り除けばいい。
「船の中で必死に作った二個だ!」
文珠を・・・何とか作り出した二個の文珠を掲げた。書かれていたのは、横島がなじみのある文字だった。
『除』『霊』
彼の持つ悪の力であるサイコパワーは、とり憑かれている悪霊の一種として考えてもいい。前の世界の記憶がない横島は、無意識にこれが一番効果があると思い使った・・・そして、これが見事に的中した。
「「「「「「「「「う・・・あれ?」」」」」」」」」
九人の中のサイコパワーが文珠の効果で取り除かれ、自我を取り戻した。
「よくやったわ、横島!」
「ふむ、頼りになる男だな」
全員が一気にこっちに戻り、尚且つ
「許さない」
「この!よくも私を好き勝手してくれたわね!」
しぐれとアサギも仲間になった。一気に戦況はこっちが有利になった・・・のだが、
「どうやら見誤っていたようだな・・・一番に殺すべきはそこの男だったということに!」
ベガは冷静なままだった。そして、羽織っていたマントを投げ捨てて、
「サイコクラッシャーアタック!」
「な!ぐわあああああ!」
サイコパワーを身にまとってそのまま横島に飛んで襲い掛かった。その速度は速く、反応が遅れた彼女らは助けることが出来ず、横島は直撃を食らった。
「そして・・・死ね!」
「ぐ、ごは!」
そして・・・ベガは手刀で横島の胸を貫いた。
「「「「「「「「「よ、横島ああああ!」」」」」」」」
「これで厄介なやつは殺した。後は、貴様らをまた洗脳すればいいだけの事だ。は~~はははは!」
血を流して倒れる横島に全員が駆け寄った。涙を流し、怒りに燃え、復讐に芽生えそうになる彼女達。ベガはあざ笑うかのように見下す。
「「「「「「「「「横島の仇は絶対に取る!」」」」」」」」
全員が戦う構えに入った。
真っ白な世界に横島はいた。そして、横島の前には・・・
『ここは、どこだ?』
『どうして、ここに来たのよ』
最愛の女性の姿があった。
『え?君は・・・だ(ボロボロ)え?な、何で涙が?』
『忘れちゃったの、私の事を?』
『いや、覚えている。俺の、俺の・・・世界で一番、好きな・・・誰だ?』
『私もあなたの事を世界で一番愛していたわ・・・そう、横島。あなたはあなたらしく生きて』
『俺は、俺ら、しく・・・・・・っは!そうだ!お前はルシオラ!』
『ずっと一緒よ、横島。だから・・・あなたを待つ人たちのところへ早く戻ってあげて』
『おおよ!俺の事を心配する美女達のところへ!待っとれよ~~~!(どどどどど)』
最愛の女性・ルシオラの想いを思い出した横島はかつての自分を取り戻した。そして、横島らしく春麗達美女を守るために走り出した。
『全く・・・変わらないんだから。でも、そんなあなたが、ず~~っと大好きよ♥』
ルシオラは変わらない横島の背中を見送って、彼女は投げキスをして反対側に歩き出した。
彼女ら十二人とベガとの戦いは
「な、何で、こいつは平気なのよ!」
「ここまで、力を蓄えていたのか!」
彼女らが不利だった。何と、どんなに攻撃してもサイコパワーで防がれてしまうのだ。攻撃が当たっても、びくともしない。さっきのしぐれやアサギ以上に強かった。
「ふふふ、さて遊びは終わりだ。これだけの実力者ならいい駒として働いてくれそうだな」
「ふざけんじゃないわよ!」
「「二度も同じことをされるのはごめんだ!」」
「これ以上、苦しも子供を作らないためにも!」
「「ネギ(まどかちゃん)を取り返すためにも!」」
「横島のためにも!」
「「「「負けられない!」」」」
春麗の掛け声にキャミィとレオナが頷き、カタリアの叫びにネカネとマミも叫び、千冬の言葉に残りの皆も気合を入れた・・・時だ。
「美女の叫びに誰が答える!そう、美女を守るためにも!」
そんな何とも欲望めいた言葉が聞こえたのは。その言葉に思わず全員がそっちを向く。
「バカな」
ベガもまた、殺したはずの男が立ち上がったのを確かに見た。
「スタイル抜群なエロエロな美女達(と書いて皆と読む)は俺が守る!横島忠夫ご帰還しました!」
「「「「「「「「よ、横島!」」」」」」」」
復活した横島に抱き着いた。ついさっきまで敵だったしぐれやアサギと、全然興味を示さなかったレオナや千冬はやらなかったが・・・よかったと思いつつも、
『『『『参加すればよかったかも』』』』
洗脳から助けてくれたしぐれ・アサギ・レオナと、彼女達のために力を使ったところを見た千冬もまた横島を意識し始めていた。マルティナも三人と同じ理由で、横島を頼れる男として意識していた。
「ぐぬぬぬぬ!たくさんの美女のちちしりふとももがああああ!」
彼女らのそれらの感触に鼻血を出しかけたが、
「(お、落ち着くんだ俺!ここで、俺を殺そうとしたあの男を倒せば更に好感度アップやあああ!)」
この煩悩がかろうじて出血を抑えた。
「よし!皆、後は俺に任せろ!」
「ふん、今度こそ殺してくれる」
「あんたには、少しだけ感謝してるんだぜ(ルシオラに会えたんだからな!)。だから・・・二発で倒してやる!!」
「たったの二発だと?ふはははは!ならやってみろ!」
「なら、望みどおりにやってやる!」
横島はさっきの抱き着きで作れた文珠を持ってベガに駆け出していく。
「横島!×12」
皆が横島の名を叫び、それを聞く横島が気合を強くした。そして
「何もかもを、失え!」
『無』・・・持つ力全てを無くす効力を持つ文珠をベガは食らった。
「たかがこの程度・・・何!さ、サイコパワーが、待て!それ以外の力も、全部無くなっている!」
馬鹿にした目で見たがそれもすぐに力がなくなったことで表情を変えた。
「が~はははは!どうじゃ!全てを失った感想は!・・・さあ、皆さん!思いっきりボコボコにしてやってください!」
「・・・は?×12」
このまま横島がやると思っていたために、彼女らは全員がきょとんとした。
「今までの恨みや怒りを何の力のないこいつに全部ぶつけるんだ!」
「お前がやるのではないのか!」
思わず突っ込むベガ。
「俺はあくまで任せろと言っただけで、倒すなんて言ってない!そもそも、とどめは美女の皆さんに任せるつもりだったぜ~(にやにや)」
「なるほど・・・なら、その期待に答えないといけないな」
「そうね~~。私達の体を弄ぼうとした報い、たっぷり受けてもらわないと」
「確かに、気が済まないな」
「ボロボロにする」
横島の言葉に十二人の美女達がそれぞれの得物を持ってギラリと目を光らせた。
「貴様~~!」
「どうだ~。ベガさん」
彼女らに囲まれていくベガを、くくくと笑いながら横島は、
「得意の絶頂から不幸のどん底に叩き落とされた気分は~~」
実に横島らしい笑顔をして、十二人のリンチを受けるベガを楽しそうに見ていた。
これが、ベガを倒した経緯である。その後、捕まっていたネギやまどかなどの子供達はちゃんと開放し、横島の文珠でサイコパワーも取り除いた。ネカネやマミは久しぶりの再会に心から涙し、心を救ってくれた横島をますます好きになった。
だけど、戦いが終わったということは、皆はそれぞれの道を生きるため別れないといけない・・・というわけで、最後にお別れ会をすることになったのだが、考えてみてほしい。全員が横島を恋愛なり、好感なり、興味なり持っている。そして、お別れ会に必要なものといえば・・・そう、酒である。思いっきり浴びるように未成年のネカネやマミですら横島と別れる寂しさと悲しさからごくごく飲みまくった。
そして、理性がだんだん薄れてきたところで
『横島様と結ばれるのは私ですうううう!』
ヴィーラの一言が出た。この想いを言って横島に抱き着いたのがきっかけで、他の皆も想いをどんどん言っていき、理性もどんどん失っていったところで、
『私は今すぐにでも横島との子供を作ってもいいわ!』
アサギが服を脱ぎ始めて抱き着いたところから、大乱交会へと発展してしまった。そう、今現在彼女ら全員が何も着ていない状態であり、体のところどころに横島の愛がついていた。つまり、横島はこの十二人と完全に恋愛・肉体関係を持ってしまったのだ。まだ関係の浅いしぐれや千冬すらも、その関係でべた惚れになってしまった。
冒頭で横島のはっきりしない態度や、春麗の怒鳴りはそういう事だが・・・皆の気持ちだってわかるのだ。離れたくないから連れていきたい。ずっと一緒にいたいから関係を持ちたい。彼女だって同じ気持ちだったから、横島と関係を持った。
だから、今だ慌てふためく横島に
「ねえ横島」
「は、はい!」
彼女は言った。
「私達ね、全員があなたと一緒にいたいの。だから・・・考えてね。私達とず~~っと一緒にいられる方法を♥」
皆の、気持ちをまとめて伝えて・・・彼女は横島に抱き着いた。
記憶喪失の横島にして、そこから皆が好きになるという設定にしました!実際原作でも結構な好青年ぶりを見せましたからね。そこから好きになって・・・元に戻っても想いを変えずに伝えて全員で共有する。というエンドです。ははは!ハーレム・・・もげやがれええええ! 初!15000字越え!
今回出したキャラはこちらからの原作です!
キャミィ:ストリートファイター
フブキ:ワンパンマン
織斑千冬:インフィニット・ストラトス
ネカネ・スプリングフィールド:魔法先生ネギま!
香坂しぐれ:史上最強の弟子ケンイチ
カタリアとヴィーラ:グランブルー・ファンタジー
レオナ・ハイデルン:キングオブファイターズ
巴マミ:魔法少女まどかマギカ
マルティナ:ドラゴンクエストⅪ
井河アサギ:対魔忍アサギ
順不同なのは気にしないでいただけるとありがたいです。リクエストがあってもなかなか出せなかったので、無理矢理ですが出してみました!
次回ですが・・・ちょっとやってみたいことができたのでそっちを優先したいと思いますので、ハヤテのごとく!のヒロインはその次になります。すいませんでした!
リアルでまじめな話ですが、私は北海道に暮らしています。ですので、今回の地震で電気が止まり、一日ずっと電気のない生活をしました。次の日に電気が着いた時は心から光とは人を明るくする、幸せを感じられる効果があるんだ。と実感しました。今はまだ余震もありますが、頑張っていきます!
計画停電とかで、もしかしたら投稿が遅くなるかもしれませんが、これは続けていきます。この小説を通じて皆さんとの繋がりがあること・・・これが本当に幸せに感じていることですので。