横島忠夫、〇〇〇〇と付き合ったらどうなる?   作:一日三食MEN

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 今回はポンポンと思いついたのを書いていきました。皆さんの予想は当たりましたか?さあ、決勝進出の六人決定です!

 今回の話は・・・動画サイトのゆっくり〇〇よりなキャラもいます。というか、私はそっちの方が本人達と思っている部分がありますので、そこを注意してみてください。


横島忠夫争奪戦・中編(東方)

 実況席では、森近と妖夢はあの屋敷から戻ってきた椛とフランにインタビューをしていた。

 「椛さんとフランさんは、どうして横島さんを好きになったのですか?」

 「気になるみょん!」

 怖がっていた二人が哀れに思えたから、青鬼に襲われた恐怖がまだ抜けてないマナーモードから解放させようとしている。←読者の皆様も経験あるのでは?

 「わ、私は、千里眼でずっと皆の為に必死に頑張る姿ばかり見ていたら・・・いつの、間にか///」

 「フランはね~~、ぜ~んぜん怖がらないでくれたから!牙を見せても、爪を長くしても・・・思いっきり遊んでも!フランの事を大切にしてくれたから!」←その度に文珠で治していた事を彼女は知らない。

 二人はその時の事を思い出して、少し笑顔になった・・・が、

 「「・・・はあ」」

 予選落ちしたことに、やはりがっかりしていた。負けになっても愛人にはなれる。という特典がいくらあっても、好きになったのならもっと傍の立場にいたい。それが愛と言うものだ。

 でも、この会話のおかげで観察者という立場に変わって青鬼の恐怖は大分抜けたようだ。その証拠に、

 「あ、皆の行動が変わった」

 「フランが失格になったから?」

 テレビ画面を見れるようになっている。ただし、

 「あ、確かにその通りですね」

 「多分、フランちゃんの悲鳴で一人でいるのは危険と踏んだじゃないかな?彼女があれほど戦ったのに失格になったから、鬼は危険だと判断したのでしょう」

 さっきの二十分割の画面が十二分割になっていた。一つは今ターゲットのヒロインを探している青鬼が写っていて、残り十一の画面に彼女らが写っていたが人数が違っていて、一人・二人・三人に別れていた。

 

  一人=霧雨魔理沙、射命丸文、八雲紫、チルノ、東風谷早苗、秦こころ

  二人=博麗霊夢・レミリア、十六夜咲夜・アリス、上白音慧音・聖白蓮

  三人=古明地こいし・霊烏路空・永江衣玖、紅美鈴・小悪魔・鈴仙優曇華イナバ

 

 「一人は六人いますね・・・魔理沙さんや紫さんはあの悲鳴を聞いても自分なら撃退出来ると思ったのでしょうか?文さんは多分・・・まだスクープを撮れてないからだろうね」

 「悲鳴を上げて泣き叫ぶ姿なんて、絶対に撮られたくないみょん!チルノは鬼の危うさを分かってないと思うんだみょん。そして、早苗とこころは周りに誰もいなかったんだと・・・あ!青鬼が誰かを見つけたみょん!」

 一人だけになっている彼女達の説明をしている間に動きがあったようだ。

 

 

 その青鬼に見つかったのは・・・

 「ひえええええええ!お助けええええ!」

 早苗だった。青鬼は走らず歩いてくるが・・・行動範囲が屋敷の中だけという閉鎖空間ではそれでも恐怖だ。姿自体に恐怖もあるし、何しろ隠れられそうな場所も見つかりそうな不安だってある。何とか入り込んだ部屋のクローゼットにすぐに入り込んだ。しかしそこには、

 「・・・や」

 秦こころがいた。恐らく、フランの悲鳴を聞き隠れた方がいいと判断して入ったのに、偶然一緒のところに隠れることになってしまったようだ。

 「ど、どう「し、気づかれる」むぐ」

 思わず声を出そうとしたが、こころに口を抑えられた。じっと、していると青鬼が入ってきた・・・が気づかれることなく出て行った。こころの感情を操る能力で早苗の焦る感情を抑えたおかげで、彼女の奇跡の能力が発動していたのだろう。

 「・・・ふう、よかった~~」

 「うん、このまま入ってる?」

 「狭いですが、そうですね・・・それにしても、これなら椛さんもフランさんも怖がる理由が分かります。はあ、はあ・・・こころさんが私を抑えてくれて助かりました」

 「・・・暇だから、しりとりでもする?」

 「・・・あれで怖がらないあなたもすごいですね」

 こころの動じない態度に早苗は呆れながらも、二人になれて尚且つ恐怖を散らせてくれる彼女と出会えたのも奇跡では?と思った彼女だった。

 

 

 実況席では早苗生存とこころとの合流を伝え、画面が一つ・・・いや、二つ減って十になった。その理由が・・・何と博麗霊夢とレミリアが失格になってしまったからである。あの部屋を出た後に青鬼が二人をすぐに見つけたのだ。

 その時の様子がこれである。

 『フランの仇!スピア・ザ・グングニル!』

 『生き残ることが先決でしょう!霊符・夢想封印!』

 フランの悲鳴を聞いて、いてもたってもいられなくなったレミリアがかたき討ちをしようと青鬼に攻撃したのだ。霊夢は冷静な彼女がこんな行動をすることに説教しながらも、彼女もまた攻撃した。

 『逃げるわよ!』

 『ええ、これをくらえば!』

 『バカ!フランがスペルを使って大きな爆発があったのに失格になったのよ!あれは奴には効いてないわよ!』

 『そ、そんなわけ・・・!!』

 無防備に食らったのを見て仇を打てたと思い笑みを浮かべるレミリアだが、霊夢はフランの攻撃の音を聞いてもなお彼女が失格になったので効いてないと判断して爆発の煙で目くらましになっている隙に逃げようとした。霊夢の言葉にそんなわけないと思いながら、運命を見て操る能力を発動した・・・まさにその時だった。

 『二人とも、ごめんね』

 突如、後ろにスキマが現れて八雲紫が出てきたのだ。そして、二人を前に押し出して再びスキマに入って姿を消した・・・同じ逃亡者への攻撃は失格だが、これはあくまで背中を押しただけで攻撃には入らないのでルール違反にならない。彼女はしっかりそこを考えて上手く後ろへの意識を忘れていた二人を青鬼のいる前に押し出した。

 結果、

 『『いやあああああああ~~~~~!!!!』』

 失格になってしまったということだ。あの時、レミリアが見た運命はまさにこれだったのだ。そのことに驚いて霊夢に言おうとした矢先にこうなってしまった。

 

 

 この結果に皆が驚いた・・・あの二人がこんなに早く失格になったことだ。八雲紫のせいであってもこれは予想外だった。

 「ま、まさか、あの二人が・・・決勝まで行くと思っていた二人が」

 「予想外すぎるみょん!」

 「あ、あ、あんの、年増がああああ!」

 「こ、ここここ、この、かりちゅま・・・ではなくかりちゅま・・・ううう、怖かった~~!!」

 実況席に転移されてきた二人。霊夢は紫へ怨念の言葉を吐いて、レミリアはみんなが見ているのでプライド高い誇り高き吸血鬼の姿を出そうとしたが・・・恐怖が勝ってしまいカリスマ改めカリちゅま吸血鬼を見せてしまった。それを隣で見たフランは不覚にもかわいいと思って、

 「お姉さま、ほ~らほら」

 「ううう、フラン~~~!!」

 抱きしめて慰めた。いつもはレミリアが寂しがるフランを慰める役目だが、今だけは逆になりフランが姉でレミリアが妹に見えたのは気のせいではない。

 「それにしても、紅魔館組が早くも二人・・・しかも、スカーレット姉妹がリタイヤになりましたね」

 「しかも、霊夢まで・・・これは予想がつかないみょん」

 実況席がちょっとずつ盛り上がっている間に、

 「あややややや~~~~!!!」

 いつの間にか射名丸が失格になって実況席に来た。どうやら、あの二人のそばにいて二人の悲鳴を聞こえたのでその時の顔を撮ろうと思い体を角から出たところを、運悪くと言うかこれこそ運命というか青鬼に発見されたようだ。欲をかいて残念な結果になった所が彼女らしい・・・因みに彼女が持っていたカメラは青鬼に踏まれた。

 「人数に変動が起こったので、ここで整理しましょう」

 「それがいいみょん」

 確かにここまでで三人が減り、早苗がこころと一緒になったりしたので二人が今のメンバーを整理した。

 

   一人=霧雨魔理沙・八雲紫・十六夜咲夜・アリス・古明地こいし

   二人=東風谷早苗・秦こころ、霊烏路空・永江衣玖

   三人=チルノ・上白音慧音・聖白蓮、紅美鈴・小悪魔・鈴仙優曇華イナバ

 

 画面は十一に分かれたままで、メンバーが結構変わっていた。魔理沙と紫はともかく咲夜とアリスとこいしが一人なっており、チルノが慧音・白蓮と一緒になっていた。

 「おや?咲夜さんとアリスさんが別々になっていますね。しかも、こいしさんも無意識を使ってしまったのか空さんと衣玖さんとはぐれてしまい今は一人になってます」

 「おそらく、咲夜さんはフランちゃんに続いてレミリアさんまで悲鳴を出したので、いてもたってもいられなくなってアリスさんを置いてけぼりにして走っていったんだと思うみょん」

 「チルノさんはうまく慧音さんと白蓮『いいか、ちゃんと落ち着いて行動するんだぞ!』『まあまあ、こうして保護で来たからいいではありませんか』・・・合流と言うより確かに保護されたみたいですね」

 画面から聞こえる慧音と白蓮の声に呆れ汗を流す森近。

 「変わってないのは魔理沙と紫さんに美鈴の三人のグループだけみょん」

 「さっさと失格になれ!紫~~!」

 「霊夢さん落ち着いてください」

 「ううう~~、フラン、さっきの私を忘れなさい!」

 「は~~い、わかりましたお姉様(絶対忘れないから♪)」 

 解説する二人の隣で、紫の画面に激高する霊夢。彼女を諫める椛に我に返ったレミリアが真っ赤な顔で忘れるよう言うが、忘れる気がないフラン。騒がしくなったところで、二つの画面で爆発が起こり煙で充満していた。その二つの画面が・・・

 「おや、また煙ですか・・・えっと、あの二つは」

 「魔理沙と美鈴達みょん!」

 この一人と三人だった。

 

 

 大急ぎで逃げる魔理沙にその隣には鈴仙がいたが、美鈴と小悪魔はいなかった。

 「くそ!美鈴と小悪魔の方に逃げなかったぜ!」

 「運がなかったですね」

 本棚がたくさんある部屋で魔術書探しをしていた魔理沙。そこに美鈴達三人が追いかけてくる青鬼から逃げるためにその部屋に入ってきたのだ。彼女は巻き添えを食らい、逃げる為にお得意のマスタースパークを青鬼に放った。煙が充満していたのはこのためである。

 既に四人・・・しかも、フラン・霊夢・レミリアという実力者が撃退されたので、鉢合わせした時はすぐに逃げると学習していた。途中で二人と別れたが、青鬼はこの二人の方を追いかけた。

 「くそ、このままでは捕まる!(いざとなったら鈴仙を犠牲にして逃げのびる!)」

 「(この人は多分私を生贄にする気だ!そうはいかない)魔理沙さん!」

 「なん・・・おま、え!私を生贄に「あなたがやろうとしたことです!」・・・く!」

 中々振りぬけないことに焦る二人。普段の行動から魔理沙の企みを見事に読んだ鈴仙。ばれないように『狂気を操る能力』を上手く魔理沙に仕掛けて幻を見せた・・・その幻覚を彼女にとって最悪のものだった。

 

 『ま、り、さ~~~~♥♡』

 

 それは、何十人もいるアリスに襲われる恐怖の幻覚だった。←この小説のアリスは魔理沙を心底愛してます。今回の参加も魔理沙を横島から寝取りたいがためです。

 「ぎゃああああああ~~~~!来るなアリスうううう!いやだぜええ!!!ま、ま、マスパマスパマスパあああ~~~!!!!(どごんどごんどごん)」

 その場で立ち止まって必死にマスパを放つ魔理沙。煙が充満して、彼女が錯乱している間にうまく逃げることに成功した鈴仙・・・だが、予想外もあった。

 「さ、さすが魔理沙・・・私の気配に気づいた、のね~~♥」

 本物のアリスが魔理沙に撃退されていた。だが、彼女は自分がいるのを分かってマスパと書いて愛と読む攻撃をしたと思っている・・・何とも自分に都合のいい考えだ。

 「これこそ・・・愛の、つな、が・・・り。うふ♥」

 アリスの最後に見たのが、青鬼が口を開ける姿だった。魔理沙も意図してなかったとはいえアリスを攻撃してしまったので、ついに原作主人公・準主人公の二人が失格となった。

 

 

 またも皆が唖然となる。魔理沙まで失格・・・これは本当に誰が残るかわからない。

 「もう、想像がつかないね」

 「すぐにリタイヤしそうなチルノや小悪魔さんが残って、決勝まで残りそうな霊夢と魔理沙がリタイヤ・・・本当にどうなるみょん!」

 「ま、り、さ~~♥、疲れたなら私が一緒に寝てあげるわ~~♥」

 「いやだぜえええ、来るなあああああ!あああああ~~~(ずるずる)」

 「「「「・・・敬礼!(びし!)」」」」

 「助けろ!おまえらあああ~~~!!」

 実況席に飛ばされてきた二人だが、マスパの撃ちまくりで疲れた魔理沙をアリスが喜々とした顔で引きずっていく。そんな魔理沙に敬礼をする椛・レミリア・霊夢・フラン。助ける気のない四人に文句を言いながらも、その部屋から出て行った二人。

 実況と解説の森近と妖夢は見て見ぬふりをして、画面に注目した。

 「あれ?何か段々集まってきているような気が」

 「六人で決勝進出だから、その分で集まればいいと思ったんじゃないかな?」

 その画面では、一気に四つだけになった。

 

  1、チルノ・上白音慧音・聖白蓮・霊烏路空・永江衣玖・鈴仙優曇華イナバ

  2、十六夜咲夜・紅美鈴・小悪魔・八雲紫

  3、東風谷早苗・秦こころ

  古明地こいし・・・姿が見えない

 

 古明地こいしだけ映ってないが、失格の合図が出てないと言うことは無意識で完全に分からなくなっているのだろう。早苗とこころは本当にあのクローゼットから出てないようだ。

 「慧音さん達のところは六人揃ってますね。鈴仙さんはあの後、彼女達と合流を果たしたようですね。もしこのままうまくいくと彼女達が決勝進出できます」

 「咲夜も美鈴と一緒みょん。完全に紫さん以外は紅魔館チームになっているみょん」

 どうなるのか?と言った矢先で六人となった慧音チームが青鬼に会った。人が多いと戦力は充実するが見つかりやすいと言う欠点もある・・・特にじっとするということが致命的なほどできないチルノがいれば尚更だ。←実際、チルノの大声で気づかれた。

 

 

 「全く!せっかく空気を読んで回避していたのに!」

 大人数になってもさっきまで捕まらなかったのは、衣玖の空気を読む能力が大きかった。だが、それを無にするチルノの行動に頭を抱えた衣玖。

 「最強のあたいが捕まるわけないんだな!」

 チルノが青鬼を凍らせ、

 「今がチャンス!くらええええ!」

 空が、制御棒から核融合を操る程度の能力故の火力を思いっきりぶっ放した。即席であるが、見事な連携である。

 「よし、逃げるわよ!」

 「あら、あの青い方、大変ですね。治してあげないと」

 「しなくても大丈夫です!魔理沙さんのマスパでも無傷だったんですから!」

 慧音と鈴仙が、青鬼をいたわる白蓮の両腕を掴んで逃げた。衣玖も三人の後を追って逃げ出したが・・・

 「むうう!まだいる!最強のあたいの力が足りなかったんだな!」

 「こうなったら、倒れるまでやります!」

 チルノと空は青鬼が倒れないことに意地になったのか、その場に残ってしまった。慧音がこっちに来い!と言っているが、

 「氷符・アイシクルマシンガン!」

 「光熱・ハイテンションブレード!」

 二人はスペルで交戦してしまった。慧音はその二人を見て無理やりにでも連れてこようと思ったが、青鬼を治そうと思っている白蓮までそっちに行こうとする。それではまずいし、衣玖に白蓮を止める代わりを頼もうとしたが・・・

 「い、いない!」

 何と、彼女がいなくなっていた。多分、このままいては自滅かもしれないと空気を読んでこっそりいなくなったのだろう。

 「行きましょう!必要な犠牲です!」

 「っく!」

 結局慧音と鈴仙は二人を置いて白蓮を連れて逃げ出した。そして、

 

 「最強のあたいが負けるなんてえええ~~~~!!!」

 

 チルノの叫び声とともに失格になった・・・彼女の後ろにいた空は、やっと危うさに気付いて逃げ出したが追いかけてくる。これが家の外なら羽を使って外に逃げられるけど、それが無理なので自分の足で逃げるしかない。何しろ屋根にめがけて一度青鬼に放った威力の火力と同じ奴を放ったのに穴どころか火傷もなかったのだ。

 しつこく追いかけてくる青鬼から必死に逃げているうちに、ある部屋に入った・・・これが、ある二人の不幸だった。

 「あ、あそこに隠れよう!」

 すぐにあるものが目に入りそこの扉を開けると・・・

 「「あ」」

 早苗とこころがいた・・・そう、ここはこの二人が隠れているクローゼットのある部屋だった。そして、そのクローゼットを開けてしまった。ここにいれば大丈夫と思い込んでしまい、安心してしりとりをしていたため第三者が開けると言う可能性を忘れていた。しかも、二人はしりとりをしていたので能力を解除していた。

 「な、ななななな!」

 「そうだ、こうなることも考えられた」

 「ああああ!まずいですうううう!」

 空と早苗はテンパって混乱して、こころはこうなることにやっと気づいた。

 「は、ははは、早く入り「あ、あ、ああああ!」・・・え?」

 「・・・おっきい」

 だが、一刻も早く隠れないといけないから、早く行動しないといけないところに空の真後ろまで来た青鬼が視界に入った早苗とこころ。←この時のこころは青鬼ではなく悲鳴を上げて揺らす早苗の巨乳にも目がいっていた。

 各々悲鳴と感想を言いながら・・・

 

 「「いやああああ!!!」」

 「あ~あ、負けちゃった」

 

 一気に四人が失格した。これで残っているのは上白音慧音・聖白蓮・永江衣玖・鈴仙優曇華イナバ・十六夜咲夜・紅美鈴・小悪魔・八雲紫・古明地こいしの九人である。

 

 

 四人も実況席に飛んできたので、そこもかなりにぎやかになる。←アリスと魔理沙も戻ってきた。ただし、つやつやしているアリスとは逆に魔理沙は生気のない顔をして燃え尽きたジョーの如く真っ白になっていた。

 「さあ、ついに後三人で終わります!」

 「本当にどう転ぶか分からないみょん!」

 「・・・はあ、はあ」

 「「あ!ミスター!よく無事で!」」

 そして、ここで永琳亭で治療・・・もとい、実験体にされていたミスターが戻ってきた。腕には注射の痕が軽く十以上はあった。

 「あ、あのアマ。効かないからって、ここまでやるか!」

 「よ、よく、逃げ出してこれたね」

 「す、すごいみょん」

 汗を流す二人を無視して人数を確認したミスター。

 「ふむ、どうやら、そろそろ大詰めのところまで来ているようだな。よし、もう一体追加するか!」

 「「え?もう一体?」」

 「ちょちょちょ、待ちなさい!あんなのがもう一体増えるっていうの!」

 「それを聞いて・・・ある意味失格になってよかった気が」

 彼の言葉に霊夢が詰めかけ、この作品では影の薄い文が青鬼二体から襲われる恐怖を想像したのか、心からホッとしていた。カメラをとりに行きたかったが、さすがに鬼が二体となるとこのままの方がいい。

 「では、もう一体の青鬼を召喚だ!」

 ミスターが何かのスイッチを押した。

 

 

 そして、そのもう一体が運悪く・・・咲夜達四人の近くに召喚された。

 「あれ?さっきまでいませんでしたよね?」

 「多分、人数が少なくなったから鬼を一体増やしたのでしょう」

 美鈴の言葉に咲夜が答えた。その一体の背後の角に隠れていた四人は、幸い気づかれてなかった。

 「それにしても、どうして紫様は私達と一緒に?」

 「別に意味はないわよ~。向こうも結構集まっていたから私もそうした方がいいと思ったけど、あちらは結構人数がいたから少ないこっちがいいかな?と思っただけよ~」

 「そう言えば、何故このゲームに参加をしたのです?まさか、本気で忠夫さんとの結婚をお考えで?」

 「・・・・・・そんなことないわ」

 「そんなことある間がありましたね。すごいわね、この幻想郷最強の八雲紫すら誑すなんて」

 「咲夜さんだって人のこと言えないですよね!知ってますよ、忠夫さんの写真を持っているのを。というか、さっき名前で呼んでましたね!」

 「そ、それを言うなら、小悪魔や美鈴だって//!」

 「「ちょ!それは言わないでください!咲夜さん///!」」

 途中からガールズ・・・いやウーマントークについ盛り上がってしまった。そりゃ、四人とも横島を想っているから声が高くなるのが当然であり、

 「あ!気づかれたわ~」

 「「「っは!」」」

 紫の言葉に、三人はまずいことをしたことに気付いた。

 

 

 因みにこの会話は実況席のレミリアとフラン、更に観客席のパチェリーも見ていた。美鈴と小悪魔は会うたびに顔を赤らめていたので態度からわかっていたが、まさか男嫌いそうな咲夜まで好きになっていたとは。てっきり姉妹にくっついて守るために参加したのかと思っていたが、しっかり個人的感情も理由に入っていた。

 

 

 もう一体の鬼の顔が四人に向いた。

 「さっきの青鬼とは何か形状が違いますね」

 「どうしましょう。逃げた方がいいですかね?紫様に咲夜さん」

 「今までの皆も攻撃して失格したからね。逃げた方がいいわ~」

 「ええ、でも、気を付けた方が!」

 いいわね。と咲夜は言おうとした。だが、それが言えなかった・・・何故なら、自分と美鈴の間にいた小悪魔と紫が突如いなくなったのだから・・・いや、いなくなったより、何かに突き飛ばされたと言ったほうがいい。

 「「・・・え?」」

 二人して唖然として、自分達の間に何かが通り過ぎたであろうものを目で追うと、

 

 「「・・・ぐへ」」

 

 小悪魔と紫が、通り過ぎた何か・・・もう一体の鬼と壁につぶされていた。その鬼が突然の速さで向かってきたために紫も隙間を出せなかった。

 余りにもいきなりすぎる展開に動揺を隠せない二人だが、

 「な、なななな、あの巨体であの速さですか!」

 「に、ににに、逃げるわよ!」

 もう、急いでその場を離れるしか考えが思いつかなかった。何度か追いつかれそうになったけど、直線的な動きしかできないため何とかパターンを掴んだ二人が上手いこと動きをジグザグに動いて、ようやく撒くことに成功した。だが・・・小悪魔と八雲紫がここでリタイヤとなった。

 

 

 実況席では

 「「何ですか!あれは!」」

 森近と妖夢がミスターに問いかけた。今はこの部屋はこの二人だけであり、リタイヤした彼女達は画面を近くで見ようと観客席の方に移動している。

 「あれはフワッティーと呼ばれる青鬼だ。因みに動きは見ての通りだ。そして、捕まると・・・」

 「「こうなる。と言うわけですか」」

 ミスターの説明が終わると同時に、リタイヤした二人がつぶされた状態で実況席に飛ばされてきた。観客席の方では、

 「あ~~~はっはっはっは!ざまあ!」

 「いい気味ね。この私を失格にしたものに相応しい末路だわ」

 紫のせいで失格になった霊夢とレミリアが笑っていた。

 「で、でも、これで・・・あと一人『う~~~、メンバー六人が決まりました。これにて、予選会を終了いたします』「「・・・え?」」」

 二人が失格と言うことはあと一人失格で六人が決まる。そう言おうとしたところで、何故か終了の合図が鳴った。これにはミスターもえ?となった。画面には決勝進出者の名前が出ている。

 

        十六夜咲夜・紅美鈴・上白音慧音・聖白蓮・永江衣玖・鈴仙優曇華イナバ

 

 この六人が決勝進出者だ。

 「あれ?こいしちゃんはどうしたんだみょん?」

 そう、姿が見えないこいしの名前がないのだ。無意識で見えないときでもちゃんと名前は出していたので、姿を見せないから失格ということはない。と言うことは・・・

 

 「・・・く、苦しい~~」

 

 何と、小悪魔と紫の下に姿を現した彼女がいた。恐らく、見えないときに移動していたけどちょうど四人を見かけた時にあのフワッティーの攻撃で彼女も巻き添えを食らったのだ。だけど、皆の目からは見えないのでその時に彼女が失格になったとは思わなかったのだ。

 小悪魔と紫は壁に顔からぶつかって気絶したが、小柄のこいしは幸い二人の体がクッションになって、背中を壁にぶつけたが顔は守られたようだ。

 「・・・何はともあれ」

 「・・・き、決まったみょん」

 「・・・こんな決まり方でいいのか?」

 三人とも苦い顔をしながら汗を流してこいしを見た。彼女は必死に二人の体から抜け出そうとしたが・・・二人の大きな胸が顔に当たって前が見えなかった。

 

 

 ちょっとしまらない終わり方だったが・・・これで、六人が決まった。さあ、横島忠夫の正妻になれるという商品を手に入れられるのは一体誰だ!

 




 まず謝罪を・・・もし失格したヒロインの中にファンがいましたら、青鬼で怖がらせてしまいすいませんでした。


 さあ、どうでした?霊夢・魔理沙・レミリア達が失格は予想できなかったのでは?この六人で、果たして・・・何のゲームでやろうか?

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