横島忠夫、〇〇〇〇と付き合ったらどうなる? 作:一日三食MEN
決して、スマホの閃乱カグラがGANTZとコラボするから、やるネットゲームが増えたからそっちに意識を集中したいからではありません!←そのつもりだろ!
今回はかなり真剣に書きます。では、どうぞ!
命の大樹・・・それは、万物の源と言われる場所。その場所には勇者のふるう剣があり、勇者一行はそこへ向かうがデルカダール王の企みのせいで悪魔の子として扱われ、世界から敵視されていた。
だが、勇者・イレブンの人柄を理解して仲間になるものと勇者を守るべき者も少なからず存在していた。
「俺はお前を信じている」
預言者の言葉に従い、自分の贖罪を晴らす者・カミュ。
「あなたは、決して悪魔ではありません」
「私達が守ってあげるんだから、感謝しなさいね!」
かつて勇者の仲間の生まれ変わりとして生を受け、イレブンを希望と見て守るべき立ち上がった姉妹・ベロニカとセーニャ。
「うふふ!イレブンちゃんはとてもすてきね~」
行動も口調も女だが、立派な騎士に負けない信念を持つ男兼オネエ・シルビア。
「辛すぎる事ばかりだった・・・が、アーウィン、エレノア。お前達の子は生きていたぞ」
「あなたのお母さまは、エレノア様は・・・とっても優しい人だったわ」
何年もかけて倒すべき敵を探す中で、イレブンという失ったと思った亡き娘夫婦の忘れ形見と再会した者・ロウと、尊敬する女性から託された当時赤ん坊のイレブンを守れなかった悔しさを胸に今度こそ守ると誓った王女・マルティナ。
横島はそんな彼らと共に行動していた。文珠でこの世界に飛ばされたが、どうやってこのパーティと共に行動することになったのか?それは、何とも横島らしい行動だった。
そもそも、勇者イレブンと出会ったのは
「おおお!!何と素晴らしい乳尻太ももをした女性だ!」
グロッタの街の仮面闘技場だった。仮面の女戦士(マルティナ)のナイスバディの噂を聞いて、その闘技場に行って煩悩を高めた。そこで終わりでしないのがエロ島・・・もとい横島であり、
「おおい!お前!さっきの女の人の乳はどんな揺れ具合だった!」
「は?何言ってんだお前?」
彼女の準決勝の対戦相手だったカミュに、間近で見た(と勝手に思っている)乳の揺れ具合を確認するために選手控室に突撃をした時にイレブンと会ったのだ。その際に
「おおおおお!何と美しい!・・・そして、こちらは妹さんですか?」
ベロニカとセーニャとも会ったが、見事にセーニャを姉でベロニカを妹と勘違いした。まあ、原作を見ればわかるがどうしても仕方のない対応だろう。←見ればであり、やればではない!作者はゲームを持ってないからだ!
「えっと、私は妹でお姉様はこちらです」
「・・・・・・は?」
「そうよ!私が姉なのよ!」
「おいおい、それは事情を説明しないと理解するには無理があるぞ」
「(こくこく)」
ただ、セーニャの純粋な言葉に混乱する横島に威張るベロニカ。その三人にカミュが助け舟を入れて、イレブンもカミュの言葉に頷いた。
そして、魔物のせいで幼女の姿になっただけであり、元はセーニャと双子ということを聞くと
「セーニャちゃんもなかなかいいスタイルだが、ベロニカちゃんも同じくらいのスタイルなのか!」
やはり、横島はそこが一番肝心なのである。
「そうよ!って、あんたはそこが重要なの!」
「当然じゃ!本当か調べたい!だから、俺も一緒に行くぞ!」
「いや~~!私、狙われてるううう!」
「お姉様、モテますね」
「・・・本当にいいのか?こいつも連れて?」
ま、こんな感じで仲間になったのである。
結果としてイレブンが無事闘技場で優勝したが、決勝の相手仮面老人(ロウ)と仮面女戦士(マルティナ)が優勝賞品を持ち去り、ある場所で待っていると言う。そこは・・・イレブンの故郷だが瓦礫の城と化したユグノア城跡だった。そして、イレブンの両親の墓の前でユグノアが滅んだ経緯を語ったイレブンの実の祖父・ロウ。勇者の誕生を喜んだはずのデルカダール王が急に心変わりして、勇者を悪魔の子と言い罵りだした。
怒りに燃えてもなお、
「お前達の・・・子は、生きて、おったぞ」
孫の生存を喜び、涙をかみしめながら墓に眠る娘と娘婿に報告した。ユグノアを滅ぼされて非業の死を遂げた父や母・その国の民達の鎮魂を願う儀式をするロウとイレブン。その後、別々に休んでいるとデルカダールのグレイグが襲ってきて二人だけでいたデルカダール王国の亡き王女とされたマルティナとイレブンの姿が見えなくなったが朝には無事帰ってきた。
そして、皆が集合した時にロウがウルノーガという名を出した。この男こそが全ての元凶であり倒すべき敵であることを告げ、次の目的地・命の大樹への道筋である六つのオーブ・・・カミュが盗んだレッドオーブとロウとマルティナが闘技場からとってきたイエローオーブは既に手に入れたため、残り四つを探すことになった。
まず一つ目のグリーンオーブは、ある一つの悲しい人魚の恋物語から海底王国ムウレアへ行くことが出来、王国の女王様からもらえたが、
「す、素晴らしい乳尻太も・・・いや!太尻尾じゃないか!が、我慢できん!ああ!女王様ああ!僕は、アナタと人魚と人間の禁断の愛をしたいと思いますううう!」
「「何しようとしてるのよ!ヨコシマ!」」
「ほげぐげらああああ!」
女王・セレンの美貌とスタイルに煩悩メーターがぶっ壊れてとびかかったがマルティナが・・・ここに来るまでいろんな女性や人魚達にナンパしまくって横島の性分を理解していたため、こうなると学習してストッパー役はキックのマルティナとパンチ(魔法)のベロニカに任せていた。
因みにセレンは
「別に構いませんでしたのに(ふふ、久しぶりに興味のある男性に出会えました)」
と、内心ではかなりとんでもないことを思いながら堂々と言い放った。
途中でデルカダールのホメロスの妨害もあったが、二つ目のシルバーオーブは怪鳥を倒して手に入れ、パンデルフォン王国の跡地で三つ目のパープルオーブを手に入れ、最後のブルーオーブは・・・
「何と美しい!リーズレットさん!どうか僕と結婚を前提としたお付き合いをしましょう!!」
「ちょっと横島!何やっているのよ!」
「敵をナンパしてどうするんだ!」
「美女に敵も味方もあるかああああ!こんなの美しい女性ならまず愛を叫ぶのが当然だろう!」
「「「そんな当然あるかあああああ!」」」
『う~~む、今までの行動を見てきたが、わしと趣味が合いそうじゃわい』
「・・・え、私、求婚されたの?」
クレイモラン王国の女王シャールに化けたリーズレットという魔女を倒し、現れた本物のシャールが仲裁した後にもらえたのだが、やっぱり横島はナンパ第一で彼女に求婚してしまった。唖然・ツッコミ(ロウは同志を見つけた目で見て)を皆がする中、リーズレットは今までされたことがない求愛に呆然としながらも、
『何かしら。胸の奥にドキッと来たこれは?今までもかなりの男共が私を求めてきたけど、私の美貌やスタイル狙いだったし・・・でも、不思議。こいつもそいつらと同じかと思えるのに・・・何故か寂しさを感じる』
胸の奥で産まれた温かさと長年生き続けた人を見る目が横島に疑問を持った・・・その後、皆がいなくなってシャールにこの疑問を訪ねて、答えを聞いて真っ赤になったリーズレットの姿がとても楽しかったと言う。
そして、冒頭の命の大樹への道もついに開けて最深部までやってきた勇者達。だが、そこにホメロス・グレイグ・デルカダール王がやってきて、横島とイレブン達皆に奇襲をされた。これがただの奇襲だったら横島が反応して逆に罠を仕掛けて追い詰めることも出来るが、ホメロスの持つオーブからの攻撃の為、対処が出来なくてそのままくらってしまったのだ。
ホメロスとデルカダール王は弱った皆を見下していたが、グレイグだけはこれが本当に王のやる事か?と疑問を持っていると、
「これが、勇者の剣・・・ふ、これが無くなれば!」
何と、デルカダール王から一人の人間が出てきた。その人間こそウルノーガであり、イレブンが誕生してから今までの心変わりした王の言動は、全部この男の仕業だった。崩れ落ちた本物の王にグレイグが駆け寄ったと同時に、勇者の剣を消し去ってしまったウルノーガが命の大樹のところで魔力を暴走させてホメロスと共に消えた。しかも、その暴走で横島も皆と共に意識を失ってしまい・・・命の大樹もその威力で一つ一つの葉が一人一人の命と言われている大樹の葉が全部吹き飛ばされてしまい、皆もそれぞれの場所に飛ばされてしまった。
その後、メンバーが皆バラバラになったが、
「大丈夫なの?あなた?(よ、よかった)」
「無事でよかったです!」
横島はクレイモランに飛ばされ三日後にようやく目を覚まして、すぐに事情を聞いた。大樹でのあの事件後に、世界中に邪悪なモンスターが出現するようになりこの国の近辺でも出るようになったと。しかも、黄金病という全身か黄金の像みたいになって固まってしまう病気も出てきて、クレイモランの城下町を氷漬けにした前科を持っているリーズレットに疑いがかかっている中
「俺のリーズレットがそんなことするわけないだろうがあああ!!(どうだ!これは好感度アップ間違いなしだあああ!)」
横島は絶対に違うと皆に言った。それなら、シャール以外の皆も今頃黄金の像になっているはず!こうして抗議するお前らもされているはずだ!と言ってのけ、城下町の(こっそり遊んであげている)子供達も城に入ってきて彼女をかばった。そんな横島の雄姿に
『・・・ドキドキが止まらない。ああ、シャールに言われて通りだったわ。私、こいつに恋しちゃったんだ。だって、俺のリーズレットと言われて・・・・・・とても、嬉しかったわ』
皆横島と子供達に意識と視線がいっているから、
『あら?・・・うふふ、もう氷の魔女とは言えないわね♪』
横島に赤い顔で熱い視線を送る好感度どころか本気になったリーズレットに気付けたのはシャールだけだった。
「そこまで文句を言うなら、原因は俺が探ってくる!」
でも、やはり一度疑うと中々冤罪を晴らすことはできないので、横島が仲間を探すついでに原因も探ることにした。それまではリーズレットを牢に入れない約束もさせて、ここまでしてくれたことに
「横島・・・ありがとう(ちゅ)」
笑顔でありがとうと言って・・・何とキスまでした。きょとんとする横島に、
「私にここまで(恋する気持ちに)した責任・・・とってよね」
「え、えええええ!俺何したのおおおお!」
誤解させる言葉をわざと言って、絶対に逃がさない気持ちを露わにした。実は恋に恋する性格の彼女の気持ちに困惑しながらも二つの目的をもってクレイモランを出たが・・・ここで横島の行動原理を考えてほしい。そう、彼は常に女のいる場所優先で行くことを。
そして、女ばかりの場所を最優先にすることを
「まずはもちろん美女の人魚ばかりの海底王国ムウレアだ!」←横島の眼には男魚人は見えてない。
その道中に仲間がいるであろう可能性を考えないで
「待ってろよおおおお!マルティナさん!セーニャちゃん!セレンさん!人魚のみなさああああんんん!」
そこに二人(ベロニカはセーニャとセット)がいるとばかり思って、マップで見てもかなり距離が離れているにも関わらず根性と煩悩で突き進み(横島は魔法が使えない設定)、何か月か経ってついにたどり着くことが出来た。海の中に入る際は文珠『空』『気』で自分の周りを息ができる様にして、ムウレアに入ることが出来た。
「セレンすわあああああんんん!あなたの横島が会いにきましたああああ!!」
「よ、横島さん!無事だったのですね!」
「はい!それで!俺の仲間はいますか!(やっぱりすごい!女王様の胸は!)」←視線の先はもちろんセレンの胸の谷間。
「ええ。いますよ。海に落ちた勇者を保護しています」
「・・・あ、そうなんですか」
「どうして、がっかりした声をしたんですか?」
必ずオチがあるのが横島クオリティである。その後、イレブンを匿うために姿を魚にして敵の目から誤魔化して保護していた事を聞き、ここまでくる途中で世界がかなりやばい状況になっているのは横島も分かっていた。視線は胸から外さないまま、世界中が今危機に陥りいずれここも危なくなるかもしれないと言うところに、
「ゆ、ゆ、勇者様が目覚めましたああああ!!」
使いの人魚がイレブンが起きた報告が来たが、彼に世界の惨状の報告をした後にウルノーガの刺客・ジャゴラが襲ってきた。ムウレアの平和を保つ結界にヒビを入れた時に、エラ呼吸で生きる魚のままなのでイレブンを結界の外に出して逃がした。だが、人間のままの横島はそうはいかない。
「横島さん・・・すいません」
「何を言うんですか!あなたほどの美人を置いていくなんて断じてできません!ご安心を!」
「いいのですか?」
「問題ないっすよ。あいつには後で必ず追いつくと言いましたし(マルティナさんとセーニャちゃんと再会できるまで死ねるかってんだ!)」
さすが横島。かっこいいことを言っているが、内心は結構煩悩めいていた。だが、かなり切羽詰まった状況の為、
「(この人の横顔にドキッとしてしまいました。何よりここまで)」
「この国(の美女達)は俺が守る!」
「(私達の為に命を張れる人・・・・・・もし、生き延びたら久しぶりに子を作るのも悪くありませんわね)」
さすがに内心までは見通す余裕がなく、人外女性の心を奪うのが得意な横島は見事セレンの心を奪った。←これも吊り橋効果なのだろうか?
「おいこら!でっかいブサイク魚!俺が相手だ!」
「ん、何だ貴様は?」
「へ!俺は、勇者の仲間だ!・・・(ぼそ)あいつがいなくなったらあの壊されそうになっている結界の修復できますか?」
「(ぼそ)できますが・・・どういう意味ですか?」
「力が足りないなら、これ(文珠・復)を使っていてください。じゃ!行ってきます!」
「な!人間が海中に入ったら!」
そのジャゴラに威張り散らした後、ひびが入り・・・壊されて海水が入ってきた小さな部分から横島が出て行った。慌てるセレンだが、王国にいる民達の為にも結界を持たせないといけないので動けない。『空』『気』の文珠はまだ無くなってなかったのでそれを使って結界の外側にでて、その結界に立った。
だが、ジャゴラの手下達は出せる限りの文珠全部を『爆』を使って殲滅することが出来たが、
「ふははは!このオーブのおかげで私は無傷だぞ!」
「く!それを持っていたなんて!」
レッドオーブを隠し持っており、そのオーブの力を使ってバリアをはって無効化にした。あの文殊で倒せなくても撤退はできると踏んでいたためにオーブの存在はさすがに計算外だった横島。今度はジャゴラが攻撃を仕掛けてくる。サイキックソーサーと霊波刀で攻撃を防ぎ・はじくが、文珠のあれすら無効化されてはじり貧状態だ。何とかこの国の(美女美少女の)為にも、せめて王国から離すことさえできれば・・・と思った時、
「横島さん!この戦いが終わったら、私と子作りましょう!」
結界の修復を完成させたセレンがこの言葉を発した。その一言が、
「セレンさんと・・・子作り?う、う、うおおおおおおお!!!!」
世界がピンチになっても煩悩は忘れない横島はその光景を妄想して、煩悩全開することが出来た。しかも、かなりの美女で乳も規格外のセレンの裸を好きにできる妄想だったので、文珠も一気に三個も作ることに成功した。二個はそろそろ切れそうな『空』『気』の補充で・・・最後の一個は、
「攻撃が効かなくてもいい!吹っ飛べえええええ!」
「な、何だこの渦は!うおおおおお~~~~!!」
『巻』という文字を入れた。地上なら特に意味はないが、ここは水中・・・つまり、水の巻。渦巻を作って文珠を持つ横島の手から放ちジャゴラに放った。そして、見事勢いの凄さにジャゴラはそのまま流されていった。
「じゃ!俺は行ってきます!」
「だ、ダメです!横島さん!」
奴は必ず戻ってくる。だから、横島が戦いに行かないといけない。最初の『空』『気』が無くなり、次の『空』『気』をやろうとしたが・・・
『待てよ、『人』『魚』ならもっと長く息ができるんじゃ?』
半分人で半分魚。もしかしたらエラ呼吸になるんじゃ?と思い、そっちにしたら・・・うまくいった。←服を着た状態の下半身魚の横島。
「貴様ああああ!よくも、よくも!」
「は!ここからは持久戦だぜ!」
横島とジャゴラの第二戦が始まった・・・が、やはり不利だ。呼吸の件は解決したようで、文珠二個負担がのしかかるためしてない。横島お得意の卑怯な手や罠も海中では、そううまくいかない。元の世界とここの世界の女性達のヌードの煩悩全開も戦いの途中では途中で遮られるため一個か二個が限度だ。
そのうちの煩悩全開の中に、
「煩悩全開~~~!マルティナさんのバニーガール姿!!うおおおお!絶対にそれを見るまで負けないんじゃあああ!!」
この煩悩があった・・・まさか、それが本当だったとは夢にも思うまい。余談だが、その叫びの時にバニーガールマルティナに呪いをかけたウルノーガの部下・ブギーが横島らしく
「そいつら倒したら、乳尻太もも触らせて~~」
何てセリフを言った。だが、この言葉が
「(乳尻太もも)・・・・・・触らせるわけないでしょう横島ああああ!!!」
呪いを解く言葉となってしまった。大樹での出来事の前までの冒険では、いつも横島はその言葉を言って彼女にとびかかっていたため、いつもされていた彼女はその記憶を怒りと共に思い出して呪いを解くことに成功した。←セーニャには罪悪感が湧いて出来なく、ベロニカでは世間的にアウトだったので標的は必然的に彼女だけだった。
呪われて洗脳されたせいで戦う事になってしまったが攻撃が出来ないイレブン達は、突如そんな言葉を放って、
「ひ、ひぎゃあああ!な、なに!何々!みぎゃあああああ!!!」
「・・・横島じゃない?でもいいわ!よくも仲間に・・・イレブンに!絶対に許さない!」
「ぷげらやああああ、ああああ何か気持ちイイイイ~~~!」
さっき以上のプレッシャーを出して呪いの力を使ってブギーを痛めつけるマルティナ。最後は殴られる快感を覚えて消え去ったブギーを見て、横島みたい奴だったと思った。
話を戻し、横島とジャゴラとの戦いは数日以上も続いた。その為煩悩で精神を支えていたが流石に限界が来てしまい、最後の文珠『人』『魚』も効果がそろそろ切れそうになってしまったが霊力不足のため出せない上に、サイキックソーサーは愚か霊波刀すら出せないくらいに弱ってしまった。
「貴様だけは絶対に許さん。食らい尽くしてやる!」
「く、っそおおおお!」
ジャゴラが大きな口を開けて襲い掛かってきた・・・最後のサイキックソーサーを出して、その口の中で爆発を起こし、その爆発で浮上していき勢いは海上にすら届かせた。その時に完全に『人』『魚』の効果もきれた。
『こ、こ、までなのか、よ』
空中でそう思った瞬間視界に船が入り、その船にそのまま落ちて行った。
「悪い・・・巻き添えになりそうだ」
もう意識が遠のいていく中、クルーの人達に謝罪しながら気を失った。そのため、
「「「「横島!」」」」
自分を呼ぶ声が聞こえなかった・・・だが、数分後に自分に意識があることが分かり目を覚ますと、
「んん~~~。お姫様のキスで目覚めさせてあげるわあ~~」
「ぎゃああああああ!オネエのキスは嫌じゃああああ!!」
シルビアがキスしようとしていたのが、視界に入ったので逃げて何とか悲劇だけは免れた。
そして、周りを見渡せばセーニャ・ベロニカ以外の皆がいた。どうやら、自分が落ちた船はイレブン達が乗っていてジャゴラはイレブンの勇者の力でオーブの力を消して倒すことが出来たらしい。ただ、二つおかしいところがあり、まず一つ目は
「何故、こいつがここにいるんだ?」
「・・・何とでも言え。私はどんな罵声も受け入れる」
鎧を脱いだグレイグの姿があったことだ。敵対していた彼がどうしてイレブン達といるのか?については、ウルノーガが抜けて元に戻ったデルカダール王の命令とのこと。今までの事も覚えてなかった王は、イレブンの育ったイシの村を最後の拠点として残っている。
そして、二つ目は
「あ、あの・・・大丈夫ですか?」
カミュの性格が弱弱しかったことだ。どうやら、記憶を失っているらしく自分が誰なのかすらわかってないようだ。船に乗る前も本当はいなくて、出港後にいつの間にか乗り込んでいたところを発見したとのこと。そして、そのすぐ後に横島が空から船に落ちてきたのだ。
そんな中、旅を続けてクレイモランに着いた。
「・・・まずい!リーズレットさ~~~んん!」
王国では黄金病がいまだ続いていて、その現場に錯乱するカミュとその容疑者にされているリーズレットの事を思い出してあせる横島。疑いを晴らすために国を出たが、何か月も経過していてはさすがに住民も我慢できない。ひとまず、シャールに会ったが
「ご、ごめんなさいいいい!」←美神によくする美しい土下座。
「・・・いいわよ。でも、ちゃんと容疑を晴らしてくれるわよね?」
「もちろん!俺の女をこのままに出来ない!」
「これ以上待つのもごめんよ。(ニコ)いいわね(・・・全く、どこまで私を熱くさせる気よ。いいわよ、信じてあげるわ///)」
リーズレットは牢に入れられていた。彼女は横島に凍り付くような笑顔を見せた・・・が、内心はもう氷というより炎みたいに熱い気持ちを持って横島を待つ決意をした。
黄金病解決に動いた横島とイレブン達だが・・・カミュの様子がどんどんおかしくなっていく。恐れて、怖がっていく中・・・
「・・・俺は、妹を、マヤを黄金に・・・した。そのなっていく姿が、怖くて・・・逃げ出したんだ」
カミュが完全に記憶を取り戻した。その後、黄金病の元であり鉄鬼軍王キラゴルドへと変貌したマヤを助け、クレイモランに戻ってリーズレットを牢から出してやった際
「全部終わったら必ずここにきなさい・・・いいわね///」
「は、はい!」
『わ、私と・・・け、け・・・う♥』
顔を少し赤らめてここに来るよう言った彼女に、まだ怒っていると思った横島が気づくことはなかった。そんな約束をして、再び旅に出るとイレブンの前の勇者に封印された竜が襲い掛かってきたが、
「私は、必ず勇者様をお守りいたします」
セーニャがその場にやってきて、撃退することが出来た。後は、ベロニカだけとなった。
魔王を倒す手がかりを探るためにラムダに向かうことになった。ラムダにいた皆が無事だったことにセーニャと両親だがベロニカはお互い一緒だと思っていたらしく、お互い見なかったことに驚いていた。
でも、姉妹ゆえの繋がりか、ベロニカは近くにいると確信するセーニャ。子供の時にいつも一緒に遊びに行った草原の方に行くと、彼女は確かにいた。だが・・・横島だけはベロニカの異常に見てすぐに気づいた。
『何だよこれ・・・まるで、幽霊みたいな感覚じゃないか!』
姿は見える・・・だけど全くと言っていいほど生気を感じないのだ。前の世界でよく幽霊を見てきたからこそ、その幽霊に近い感覚だと気づけた。すぐ霊視をしようとしたが、その時イレブンが彼女の愛杖に触れた瞬間・・・
『私はどうなってもいい!皆を、助けないと!』
あの暴走の時に起こったことが皆の脳裏に映った。それは、余りにも残酷すぎるビジョン(現実)だった。皆が暴走の勢いで何かにぶつかって意識を失ったが、彼女だけは木の根っこに挟まって無事だった。
『お願い・・・皆、あいつを倒して!』
意識があったのは彼女だけで、仲間と・・・まだ敵だったグレイグとデルカダール王すら、全ての魔力を使って世界中に飛ばして助けたのだ。
『セーニャ。またいつか、同じ葉のもとに、生まれましょう』
だが、魔力を使い切り残ったベロニカは・・・暴走をまともに浴びて。
ビジョンはここまでだった。皆は理解した・・・自分達は彼女が助けてくれた。そして、セーニャがベロニカに触れようとした瞬間、
「「「「「「「あ!」」」」」」」
光の粒子となって・・・散ってしまった。それを目の前で見て、全員が悔しさ・辛さ・悲しさを出す中、この事を両親や里の皆に伝えないといけないとセーニャが言って・・・その日の夜に彼女の葬儀が開かれ、里の皆全員でベロニカの死を悲しんだ。
その後、魔王を倒すためにやるべきことを長老から聞き、その日は宿で休むことになったが・・・眠れるはずがない。横島は皆と語り合いたい気持ちでいっぱいだった。だから、自分が止まる部屋に来るよう誘うと、皆も同じ気持ちだったのか全員が頷いた・・・中、
「イレブン、お前だけはダメだ」
横島はイレブンだけは拒否した。全員が「は?」と思うところに、
「お前は、セーニャちゃんのところに行け。彼女の傍に今いるべき人物は、両親でも、俺達じゃない・・・我慢して強がって必死に耐えている彼女を解放してやれるのは、彼女が心底信じているお前だけだ」
理由を話して、全員が納得した。イレブンが宿を出て彼女のもとへ行く中、皆が横島の部屋に入った。
「「「「「「・・・・・・」」」」」」
だが、声が出ない。出せない・・・誘った横島もまずどう切り出せばいいのかわからないのだ。そんな中でまず声を出したのが、
「・・・俺は、助かるべきじゃなかったはずだ」
グレイグだった。
「王がウルノーガに乗っ取られていたのを知らなかったとはいえ・・・あの場ではまだ、俺も、デルカダール王も、お前達の敵の立場だった。俺を無視すれば、ベロニカは・・・逃げられる魔力は、あった・・・はず、だ」
悔しさを出し、まだ敵だったはずの自分と王すら助けた。
「一番の命の恩人に・・・礼すらできずに、のうのうと、生き延びて・・・」
ありがとう。この一言を言えずに散ってしまった。グレイグは悔しさを顔に出して拳を握りしめた。そして、言葉がだんだん自虐めいてきたが、
「グレイグちゃん。それ以上は言っちゃだめよ」
「その通りだ・・・俺達だって悔しい。ベロニカがたった一人で、あの魔力の暴発を受けたのかと思うと!」
おかげで、やっと皆の口が開けた。グレイグのそこから先を止めたシルビアとカミュ。シルビアは顔は変わってないけど、声がいつもの明るさが出ない。カミュも堪えようとするが、机や壁を殴ってしまい感情がどうしても行動に出てしまう。
「そうよ。今、私達はベロニカの想いを必ずかなえないといけない!ウルノーガを倒して、ベロニカが私達を生かした意味を・・・絶対に証明しないといけないわ!」
マルティナは悔やむグレイグを奮い立たせ、いや自分も奮い立たせる意味も込めてこの言葉を言った・・・そんな彼女の眼には少しだけ涙の痕が見えた。
やっと横島は四人のおかげで口を開けることができた。
「・・・俺はベロニカとある約束をしていた」
「約束?」←シルビア
「別に大した約束じゃねえさ。あいつは魔物のせいで体が小さくなっただろ。だから、元に戻せる方法を見つけて本当に戻ったら・・・・・・ナンパしてやるって」
「お前らしいな」←カミュ
「だからさ、今のベロニカが小さいからいろいろとからかったりした・・・そのからかいの中でさ、あいつにこんなことを言ったんだ。お前(ベロニカ)の手は本当に小さいな。って」
「女の子にそんなこと言うもんじゃないわよ」←マルティナ
「そしたら、あいつはこう言った。こんな手でもあんたを守ることだってできるんだから!今に見てなさい!って。あの時は魔法で守ると言う意味だと思っていた」
「・・・ああ、俺もそう思う」←グレイグ
グレイグの言葉に全員で頷く。ここまでずっと戦ってきたのだ・・・何より、ベロニカは魔法の才がずば抜けているのでそう思うのも無理はない。
でも違った。あの時、皆を助けたのはベロニカの魔法だけじゃない。
「俺達は、ベロニカの最後まで諦めない信念に助けられた。あの小さな手で、俺達全員を包み込んで・・・守ってくれて・・・何で、俺は・・・あんなにすごい女・・・また、また、いい女を、助けられないまま終わってしまうなんて!」
この時の横島の頭には、
『どうせ後悔するなら・・・・・・てめえを倒してからだ!アシュタロス!』
恋人を助けられなくなった絶望の瞬間が繰り返し再生されていた。涙をボロボロに出して、
「ベロニカ~~!!う、うわああああああ!!!」
あの時と同じように・・・大きな後悔と共に泣き叫んだ。
という訳で、書いている時も動画を見てマジ泣きしたこのシーンで終わりです。横島も見た目関係なしで最後はあの悲しみを思い出して泣きました。何とか、後編は年内で終わらせたいです・・・。
後、人外女性二人の心を奪ったシーンはどうでした?後編でもこの二人に力を入れて書こうと思ってます!