横島忠夫、〇〇〇〇と付き合ったらどうなる?   作:一日三食MEN

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 どうも!まず初っ端から謝罪です!今回は完全なタイトル詐欺になっちゃいます!何故なら・・・この前編では全然彼女が登場しないからです!どうしても書きたい話があったのでこれらを優先させてしまいました。申し訳ございません!
 そして二つ目の謝罪。話の進み方が原作以外は認めたくない!という読者の方がいたらブラウザバックをお勧めします。私を原作を持ってない。できる限りネットで調べて書いたので、ところどころ違和感のある流れになっているかと思います。

 おすすめとしては、覚えのあるシーンがあったら漫画・アニメのシーンと重ねたり、あの名曲を頭の中で思い浮かべて読んではどうでしょうか?

 いいですか?・・・・・・では、どうぞ!


胡蝶 しのぶと付き合ったら?前編(鬼滅の刃)

 『う、あれ?』

 気を失っていた横島は意識を取り戻したが、疑問に思ったことが一つある。

 『何で、体が、動かないんだ?』

 自分の体が動かないのだ。それに体には大きな違和感がある。誰かいないか声を出した瞬間答えが分かった。

 

 

 「おぎゃあああああああ!!」

 

 

 どう考えても赤ん坊の泣き声だ・・・そう、横島は赤ん坊になっていて今いる場所はどこかの外であり隣には家もあったが、現代のような基礎にコンクリートや壁の中に防寒対策をしているような家でも、そういうものが一切ないどっかの「何という事でしょう!」というセリフが出る番組に出てくる家でもない・・・それこそ数百年前の家という感じで、どこかの山の中だ。

 そして、その家の人間がその声に反応して外に出てきた。

 「あら?この子は?」

 「どう、した?」

 「外に捨て子がいたの。かわいそうに」

 「そうか」

 その女性が着ているものでまさに時代を物語る衣類だった。彼女は赤ん坊の横島を持って家に戻った。

 「ねえ、この子。家で育てていいかしら?」

 「もうすぐ子供が生まれるのにか?」

 「ええ。それに・・・私も名前を付けたかったから」

 そう言った女性は自分のお腹をさすった。まだお腹は大きくなってないが、妊娠は確実のようだ。そして、会話をしている夫と思える男性が彼女の中の子の名前を既に決めていたようだ。

 「分かった・・・だが、本当にいいのか?」

 「構わないわ。頑張るから!」

 「それならいい」

 だが、男性は病を持っているのか、布団に寝伏せっていた。

 『こりゃ、まずいぞ。数年も持たないかもしれない』

 男性の霊力が弱っているのを、赤ん坊ながら見ることが出来た横島は長くない事を理解した。いいのか?と確認して了解する辺り、お互いその事実を理解して覚悟をしているのが分かる。そんな横島を知るはずもない女性は、

 

 「あなたは今日から家族。名前は竈門忠雄よ!」

 

 横島に名前を付けた。

 

 それから十年ほどの月日が流れた。横島・・・いや、忠雄の予想通り自分の母となった竈門葵枝の夫・竈門炭十郎は他界して、更にその間に何人か子供を産んで家族が増えた葵枝は頑張って生計を立てる為に、家業の炭焼きをやりだした。それには横島、そして自分が竈門家の一員となった数か月後に生まれた炭治郎と共に、母の手伝いを必死になってやった。

 また、八歳くらいになったらこっそり霊能力の訓練も始めたおかげで霊波刀とサイキックソーサーは出せるようになったが、文珠は霊力が足りないか扱えるだけの体に出来上がってないのかまだ作れない。

 前の世界で一人っ子だった彼にとっては自分を兄と慕う弟・妹達は

 「ははは、待ってろって!」

 「「「早く~~!!」」」

 可愛くて仕方がない。家計は家族が多い為、常に火の車だが・・・

 「じゃあ、食べるよ!」

 「「「「いただきま~~す!」」」」

 心は幸せだった。それは、竈門家全員同じ気持ちだった。←葵枝の頑張る姿とまだ幼い弟妹達に女好きの性格は出せなかった。

 

 

 

 ・・・・・・が、残酷が突然訪れた。炭治郎と母親の代わりにやっている炭売りを終えて、雪山の中にある家に戻る途中だった。

 『(ぞくうううう!)』

 忠雄は強い霊感を感じた。それは、霊能力者特有の確実に嫌な予感だった。

 「炭治郎!急ぐぞ!」

 「え?あ、忠兄?」

 雪が積もる中で、忠雄はすぐに走り出し疑問に思いながらも炭治郎も後を追った。そして、やっと家に着いた時には、

 「ね・・・ね、禰豆子!!」

 「く!お、お袋!!」←おかんと呼ばないのは、あの母親と区別するため。

 家で帰りを待つ家族が目もつむりたくなる無残な姿になっていた。外で兄弟を守るように倒れている禰豆子に二人がかけより、すぐに忠雄が真っ赤に染まった家の中で血まみれになって倒れている葵枝に駆け寄る。彼女はかろうじて・・・いや、もう死にかける途中であり

 「た、だ・・・ま、も」

 その一言も言い切れない中で、ついに息絶えてしまった。

 「・・・く!くっそおおおおお!!」

 悲しみと激情を出して・・・暴れたい衝動を抑えながら霊視をして周囲を調べた。母だけじゃなく兄弟達も既に死んでいるのが確認できた中、

 「忠兄!か、母さんは!」

 「(ふるふる)み・・・いや!禰豆子はまだ生きている!」

 炭治郎が家に入ってきて、葵枝の確認をした。そんな彼に首を横に振って他の兄弟達も同じ状態だと言おうとしたが、最初に見た禰豆子だけが動いたのを確認できた。いったい何が起きたのか、それ以前に治療をしないといけないので二人は急いで外に出た・・・忠雄は霊視で彼女の違和感が見えたにも関わらず、目の前の家族の惨殺死体に錯乱した中で彼女が生きていた事の喜びのため流してしまった。

 だが、彼女が倒れていた場所にやってきたが肝心の本人がいなかった。

 「「い、いない?」」

 これには横島も唖然とした。仮に動けたとしても気づけたのはついさっきなので、最大でも立てるまでが限度のはずなのに。

 「どこに?」

 「行った?」

 二人で周囲を見回す中、すぐに禰豆子はみつかった。

 「禰豆子!よ、よかった!・・・(ぐい!)ちょ、忠兄?」

 炭治郎は彼女に駆け寄ろうとしたが・・・ずっと霊視をしていた忠雄は目の前で見てやっと違和感に気付いて、彼を掴んで止めた。立って俯いている彼女の顔が見えないが、

 『な、何で、禰豆子から・・・人間以外の力が見えるんだよ!』

 明らかに嫌な予感がする。明らかに彼女じゃない何かが視える。明らかに自分と炭治郎の声に反応した感じじゃない・・・そして、炭治郎も匂いがいつもの禰豆子と違うことに気付いた瞬間だった。

 

 

 「うううう、ががああああ!」

 

 

 禰豆子が二人に向けて上げた顔は・・・・・・狂気と言ってもいい目つきと表情と、むき出しに見えた歯が牙に見え、爪も長くなっていた。

 「こ、これって!」

 「うううう、がああああああ!」

 「禰豆子!」

 「炭治郎!(どご!)」

 彼女がそれらを見せながら二人に向かって襲い掛かってきた。その姿に驚く炭治郎が固まったままだったので、忠雄が蹴り飛ばして自分も反対側に飛んだ。そして、二人の間を空を裂くように手を振り下ろした・・・その場所の雪と土を削った。

 「た、忠兄!」

 「皆を襲ったのは鬼だ!禰豆子は噛まれたか、鬼の血を受けて鬼になっちまったんだ!」

 「ぐ、ぎ、ぐるるる!」

 「そ、そんな・・・俺達がいない間にそんなことが!」

 「今はどうす「あああ!(すか)」うお!つ、「ううううう!(どご!)」ぐああああ!」

 忠雄は襲い掛かる禰豆子を必死に避けようとしたが、まだ少年の体では前の世界の自分の動きをするには無理がある。ましてや周りは雪だらけなので動くことも難しく、ついに殴り飛ばされてしまった。

 「・・・ぐあ」

 「忠兄!」

 「仕方ねえ!(無事でいてくれよ!)」

 「(どおおおおん!)がうううう!」

 木にぶつかり動きを止めた忠雄に叫ぶ炭治郎。牙を出して忠雄に襲い掛かってくる禰豆子に苦渋の思いで小さいサイキックソーサーをぶつけ、その爆発で彼女が吹き飛ばされた・・・が、不運なことに体勢を立て直した傷一つない彼女の視線が炭治郎に向かった。

 「逃げろ!炭治郎!」

 「うわ!」

 「く!(で、出来ない!)」

 助ける為にまたサイキックソーサーを出そうとしたが、いくら何でも彼女に二発目を撃ちたくなかった。その躊躇いが、

 「ね、禰豆子!うう!」

 「くっそ!出ろ、出ろ、出ろおお!」

 炭治郎をピンチにさせてしまった。禰豆子が押し倒してしまい口を開けて喰らおうとしたが、何とか炭治郎がその口に拾った枝を当てて阻止した。その間に近づく忠雄は必死に文珠を出そうと頑張っていた。彼女を元に戻すには、鬼の本能に押し殺されている彼女の心を出すしか方法がない。そして、その心を出す方法は文珠しかないからだ。

 今まで何度やっても文珠を出せなかったが、

 「出ろ!出ろ!出ろおおお!」

 「鬼に負けるな!禰豆子」

 二人を救いたい・助けたい必死の思いが叶ったのか、文珠を一つ出すことが出来た。炭治郎も自分の危機の中、必死に彼女に頑張るよう応援している。

 『心』

 すぐにこの文字を入れて、意識が炭治郎に向いている体を大きくした禰豆子の背後から

 「戻ってくれええええ!」

 「頑張れ!禰豆子!!」

 この文珠を押し付けた。炭治郎には禰豆子の体のおかげで文珠が見えなかった・・・文珠を当てられて十秒後くらいに

 

 

 「ひ、ひっく、う、ひく・・・」

 

 

 禰豆子の目から涙が出て、彼女の表情も狂気から悲しみになり・・・目から涙を出した。

 「「・・・禰豆子」」

 文珠の効果もあるが、彼女が必死に鬼の本能に負けずに頑張っていることが分かるには十分な涙だった。二人は彼女に何もできない悔しさが心に生まれた時だった・・・ある一人の男が背後から刀を持って斬りかかろうとした姿を見たのは。

 忠雄はすぐに

 「やめろおお!」

 「!何を!」

 その男にとびかかった。忠雄のかばう行動に男は驚いたが、すぐに回避してそのまま下にいる禰豆子を斬ろうとしたが炭治郎がかばったおかげで斬られなかったが、両者共に振り下ろした刀の衝撃に木まで吹き飛ばされ禰豆子の体が元の大きさに戻った。

 「・・・なぜ、その鬼をかばう。人食い鬼になった以上、斬って殺すのみ」

 「決まってるだろ!妹だからだ!」

 「お願いします!やめてください!禰豆子は人を食ったりしない!」

 忠雄は警戒しながら、炭治郎は必死に懇願しながらかばう理由を言い、禰豆子が鬼になった経緯を話し必死に殺さないでほしいと土下座をする炭治郎を見て、

 

 

 「生殺与奪の刀を他人に握らせるな!」

 

 

 禰豆子を掴んでいる男は怒鳴り、彼は二人に対して厳しいことを言い続ける。それは、

 『さよなら・・・横島』

 忠雄・・・いや、横島のトラウマを思い出すには十分な言葉だった。

 「ああ、お前の言う通りだ」

 「忠兄?」

 「本当に・・・本当に・・・」

 「忠兄、て、手が!」

 そして、このトラウマが

 「本当に、お前の言う通りだ!」

 横島の霊能力を発動させた。右手に栄光の手を具現化して、霊波刀を出現させた。男は横島が突如出した霊波刀に驚きの表情を出し、

 「俺は助けたい女を助けられなかった!そして、今度は家族を守れなかった!俺はこうなる不安を持っても・・・誰かが何とかしてくれると思ってしまった!あんたの言う通り、守りたいものを誰かに頼ってはダメなんだ!」

 その隙に横島は男の間合いに入った。

 

 「だから、ここで禰豆子を助けなければ・・・お前の言うその刀を、今握らなければ!俺達は、俺と炭治郎は後悔し続けるんだ!!」

 

 禰豆子を取り返そうとしたが、男は後ろに飛んだ。

 「分かってるのか!鬼を守ることになるんだぞ!」

 「上等だあああああ!」

 「忠兄いいいいい!」

 この叫びに炭治郎も立ち上がり攻撃を仕掛けたが戦いのプロのこの男にかなうはずがなく、横島も青年の体だったら反応できた攻撃も少年の体では無理だった・・・二人とも意識を失った。

 横島・・・いや、忠雄が意識を取り戻したら、

 「目が覚めたか」

 「てめえ!・・・え?」

 男・富岡義勇がいたので飛びかかろうとしたが・・・禰豆子は殺されておらず、炭治郎の傍で寝ていて彼女の口が竹でふさがれていた。

 「どういうことだ?」

 「気が変わっただけだ」

 「あれだけ殺す気満々だったくせにか?」

 忠雄はすぐに二人の前に移動して、木に寄り掛かっている富岡から守るように理由を尋ねた。

 「鬼は人を食らう。特に、飢餓状態だったら親兄弟構わずに食らってしまう・・・が、その少女はその状態だったにも関わらずお前らを食らわなかった。それどころか守るように俺と戦おうとした」

 「それが理由か?」

 「俺が今まで見てきた鬼とは明らかに違う。守るために動くのは初めてだ」

 「う、ううん」

 この時に炭治郎も目を覚ましすぐに禰豆子が傍にいることにホッとしたが、富岡がいることに気付いて警戒した。

 「・・・お前らは本当にその子を守り続ける気か?」

 「へ、必ず人間に戻すまでやってやるさ」

 「忠兄の言う通りだ!母さんや皆の想いを無駄にしないためにも!」

 そして、彼は二人に行くべき道を教えてくれて去ろうとしたが、

 「・・・待て。俺のこの力は生まれつき持ったものだ。だけど、俺は捨て子だったから炭治郎は俺と同じ力は持っていない。でも、恐らく鬼相手にも有効な力だ。それに近い奴らを倒したことがあるからな」

 忠雄は富岡の背中に向かってそう言った。←もちろん自分の世界の時の話だが、それは省略した。というか信じない。

 「・・・そうか」

 富岡は止まってそれを聞くと、それだけ言って去って行った。何故、忠雄はいきなり自分の力を彼に教えたのか?それは禰豆子を殺さないでくれたことと、情報が全くない自分達に可能性を教えてくれた感謝だからだ。そっちが情報をくれたなら、こっちも情報をあげてお互い納得しよう。両者ともそれが分かったからあのやり取りで済んだのだ。

 「忠兄・・・母さん達を」

 「ああ、弔ってやらないとな」

 茨が多く、何年かかるか分からない道だが・・・二人、いや三人の行くべき道が決まった。

 

 

 それから先は苦難の連続だった。鬼は太陽の光を浴びると吸血鬼みたいに灰になってしまう為、移動は朝や昼は禰豆子を箱に入れて出てこないようにして出すのは夜のみ。更に寝るところも人目がつかない次の日の朝日がかからない薄暗い洞窟のみ。彼女が入った箱を交代で背負って移動するが、必ず人目は避けないといけないし夜も顔を覚えられないために出来る限り急がないといけない。

 それでも二人は前に進んだ・・・富岡から教えられた鱗滝左近次にて炭治郎は剣術を、忠雄はそれにプラスで独学で霊能力を必死に学び、訓練をし続けた。その期間は二年間・・・禰豆子はその間ずっと眠り続けた。その二年の間に文珠を作る努力もして作れるようになり、体も鍛えたおかげでかつての世界の自分と同じくらいの動きができるようになった。

 ついに最終関門を潜り抜けて、富岡の所属する鬼殺隊の入隊が認められた。ただ、忠雄は鬼殺隊に入らなかった。その理由は、

 「頼むぞ、忠雄」

 「またかよおおおお!」

 鬼の情報収集役・・・いわば、忍びみたいな諜報役だった。何故そっちに配属されたのかというと、最終関門では足止めの罠を作ったり、見事逃げ切ったり、その時の(ゴキブリのように逃げる)逃げ足の速さ。忠雄もこの関門に生き残ったが、全然戦わないで生き残った結果だったため鬼と遭遇しても情報を手に入れて戻ってこれるだろうという結論になって、こっちになった。

 しかも、忠雄は二人と別れて富岡と一緒に暮らすことになった。

 「はあああ!」

 「く、ほ、ふ!ああああ、面倒くさいいいい!」

 そっちの理由は、忠雄の霊能力を知っているのは富岡だけだという事だ。今まで見たことがない力と真っ直ぐに戦わない隙をつく忠雄の戦い方は鬼との戦いに役に立つと手合わせを毎日されており、予想を超えた動きや鬼でもできない避け方をする忠雄は彼にとっては強くなるためにいい相手なのかもしれない。後、一応彼には文殊の事も話しており一個渡している。何だかんだで富岡は竈門兄妹を応援してくれていることの感謝として・・・因みに炭治郎にも効果を話さないまま禰豆子の分を合わせて二個の文珠をお守りと言って渡してある。

 だが、ある日。炭治郎が初任務として鬼退治に同行した時

 『『!!!』』

 無事任務終了して、別任務を受けることになり浅草に行った時だ。

 『こ、この力の気配は!』

 『ね、禰豆子が鬼になった時の匂いは!』

 忠夫は霊視で、炭治郎は匂いでわかった。

 

 『『母さん(お袋)達を殺した仇がいる!』』

 

 自然と手に力が入る。そして、ついに仇の鬼・鬼舞辻無惨を見つけることが出来たが・・・人の姿をしていたため人ごみに紛れていなくなってしまったが・・・収穫はあった。

 「私は珠世と申します」

 「俺は愈史郎だ」

 この二人は、鬼でありながら舞惨と同じ人の姿をしているが心も人として生きているのだ。特に珠世はとても美人で忠雄の女好きにはたまらないくらい美しいが・・・

 「お、お袋」

 思わずこうつぶやくくらい忠雄には彼女が葵枝に見え、それは禰豆子もそうだった。鬼の本能と人の意識が両天秤になっていつもボーッとしている彼女だが、母親の温もりを求めるかのように珠世に抱き着いた。炭治郎が亡くなった家族の誰かと見ていると言った時に珠世は涙を流して禰豆子を抱き締めた時は

 「・・・よかったな」

 「うん」

 あの残酷が起こる前の家族団らんを思い出して、抱き合う二人の姿はまさに親子そのもの・・・二人の目から一筋に雫が流れた。その後、無惨の刺客がやってきたが撃退して彼女らと協力関係となり、禰豆子を人間に戻すための薬を作るために無惨に近い鬼の血の採取をする目的が出来た。

 

 

 忠雄が鬼の情報を仕入れて、炭治郎と共にそれを退治しに行く中、

 「お願いだから~~!!」

 最終関門の突破者であり、同期生である金髪の我妻善逸に出会ったり

 「猪突猛進!猪突猛進!」

 同じく同期生のイノシシの頭をかぶって上半身裸の嘴平伊之助が仲間になる。

 「禰豆子ちゃああああん♪まってよおおおお♪」

 「・・・・・・」←逃げる禰豆子

 「おいこら!善逸!そんな追いかけ回すな!」

 「ねえねえ!炭治郎~~仲良くしようぜ~~!」

 「ちょっとは落ち着いてくれてよ!善逸!」

 善逸は女に騙されては好きになる困った横島みたいな性格をしていて、禰豆子を入れていた箱から出た彼女に一目惚れしたり←忠雄は彼に原作のタイガーにやったような俺流女モテモテ教育をした・・・その後、余計に避けられるようになったと善逸が泣いたのは別の話。

 「鬼鬼鬼、殺すうううう!」

 「だ、か、ら!何で俺が鬼何だああああ!」

 「死なないお前は鬼!」

 「話を聞けやあああああ!」

 伊之助は全く人の話を聞かない自分でも言う猪突猛進な性格だった。←なぜ忠夫を鬼と見ているのかというと、どんなに痛めつけられても高いとこから落ちても「あー死ぬかと思った」で無傷で平然とするその耐久力で鬼だと勝手に思った・・・大気圏突入しても生き残った前歴を考えると確かに鬼並の生命力を持っていると誤解されても無理はない。この誤解が解けるまで約半日かかった。

 

 

 その三人が合同で次の任務で那田蜘蛛山へ行くことになり、禰豆子も持っていくことになった。今回は忠雄もかなりの山場かもしれないと言う事で、同行を許された。その蜘蛛山では無惨の部下の一人・累が率いた鬼が襲い掛かってきた。それぞれ戦いの中で、忠雄は「母」と呼ばれる鬼を倒した。妖艶な女性の姿に俺がヤル!(←間違いではない)と言ったが、実は幼女の鬼だったことが分かると大号泣して呆れさせたのはいつものこと・・・とにかく、糸を使って操って同士討ちさせようとしたがサイキックソーサーでその糸を爆破して、霊視で隠れていた奴を見つけて最後は彼女の首を斬った。その際に、まだ多くの鬼が控えているのを教えてくれ、死ぬ間際に安らかで穏やかな顔を出したときに、

 「極楽に逝かせてやったから・・・成仏しろよ」

 かつての世界の戦いを思い出し、思わず上司が使っていた言葉を真似て散っていく奴の姿を見守った。

 その後、すぐに先に向かった炭治郎を追いかけたが、

 「忠兄・・・禰豆子が、禰豆子が」

 「ほ~~、てめえか。俺の弟と妹を苦しめたのは!」

 彼の持つ日輪刀がおられていて、禰豆子も累の血の滴る糸に拘束されていた。

 「その女は、俺の妹にする」

 「バカ言うな。俺と炭治郎の大事な妹をとれるか?っていうんだ」

 その糸を栄光の手で握りしめてひきちぎって解放しようとしたが壊れなかった。霊波刀で斬りかかろうとするが、かかる忠雄に累の糸が襲い掛かる。そこに

 

 『煙』

 

 文殊で煙幕を作って見えなくして、その煙幕に累は糸をがむしゃらに放つ。それが忠雄の狙いであり、ある一か所から出る何本もの糸を見て居場所を特定した。向こうは忠雄の居場所にまだ気づいてない。

 「これで、どうだよ!」

  霊波刀を伸ばして、累を一刺しした・・・が、

 「き、さ、まあああ!」

 右腕に刺さっていて首ではなかったが、確実にダメージを与え冷静さも失わせた。

 「まだ続きがあるぜ!」

 更に追撃に文珠を出そうとしたが、

 「そこかああ!」

 「(ずん!)ぐ!」

 累の硬度の高い糸が霊波刀の出てきた方向に真っ直ぐ放たれて、忠雄も右腕と右脇腹を貫かれて負傷してしまい、この怪我で右手に出しかけた文珠が出せなかった。

 「お前の言葉を返してやる・・・まだ続きがある!」

 「(ずずずん!)うぐああああああ!」

 運悪く、ここで煙が晴れて姿が見えたことで何本もの糸を忠夫に刺してきた。出血もして苦しい立場になりかけた時、

 「うおおおおおお!」

 父の夢を見て立ち上がった炭治郎の折られた日輪刀に炎の刀身が出て来て、

 

 

              「ヒノカミ神楽!」

 

 

 その刀が累の縦横無尽の糸を突撃しながら焼き切っていく。

 『あいつ、あんな力があったのか!』

 驚く忠雄だが、考えるのは後とすぐに思考を切り替えて左手で必死に文珠を作り出し、

 「忠兄!!!」

 「あいつを、やっちまえええ!」

 「見つけた!」

 「そのまま行けええええ!」

 炭治郎の目に留まった累に向かって投げたが、累は炭治郎に意識を集中していたため気づかなかった。

 

    

               「爆血!」

 

 

 その時、背後にいた禰豆子が母の夢で意識を取り戻し、鬼血術・爆血を発動させて糸に浸み込んだ血を爆発させて自分を解放したと同時に爆発の煙幕が炭治郎を隠し、累の前にある防御の糸と忠雄を刺した糸をも燃やした。

 『く、見つかった以上避け・・・う、何故動けない!』

 累は炭治郎を避けようとしたが、体が動けなかった。その理由は、足元にある文珠であることに気付いてない。その文珠は『絡』であり、累の足元にある多くの草が足首に強固に絡み縛りついたためである。←アニメでは地面の上に立っていたけど・・・気にしないでね!

 「いいか!覚えておけ!」

 「例え!相打ちになったとしても!」

 絶好のチャンス・・・煙幕から出てついに間合いに入った炭治郎は、

 

 

 

       「「俺達と禰豆子の絆は!誰にも!!引き裂けない!!!」」

 

 

 

 最後の一振りを累の首に放った。

 

 

 

 蜘蛛山の惨状を知った富岡が救援に来てくれた。その場で三人が力尽き辛うじて生き延びた累を、彼が止めを刺したおかげで何とかなった・・・と思いきや、

 

 「あらあら、どうして鬼を守るのですか?富岡さん」

 

 同じように救援に来た富岡と同じ柱の一人・胡蝶しのぶが禰豆子を斬ろうとしていた。

 「ち、違うんです!こいつは妹で!」

 「でも、鬼ですよね」

 「ち!こうなったか」

 炭治郎が禰豆子を守りながら弁明する。富岡もこの展開は予想していたが、実現はしてほしくなかったのか苦い顔をした。そんな中・・・

 

 

 「お美しい!」

 

 

 しのぶを見た忠雄は目を輝かせた。←ギャグ体質発動!煩悩全開で体は元に戻った!

 「「は?」」

 「美しいあなた!お名前は!」

 「・・・え?」

 「おい富岡!お前は知ってるだろ!教えろ!」

 「・・・胡蝶しのぶ。俺と同じ柱だ」

 「おお!苗字も名前も素晴らしい!しのぶさん!俺とお茶でもしませんか!」

 「ええ~~と、あなたは?」

 「竈門忠雄!さあ、俺と一緒に(くいくい)美味しい茶屋でも行きしょう!(ちょいちょい)」

 そして、いきなりナンパをしてしのぶと炭治郎をキョトンとさせる。名前を聞いた時に富岡を見て訊ねて、すぐにまたしのぶに顔を戻した。彼女はポカーンとしながら名前を尋ねたが、忠雄は彼女から見えないように片脚をあげて土を後ろに蹴ったり、こっそり後ろに伸ばしたりする。

 「・・・行くぞ」

 「え?」

 富岡は意図が分かった。ナンパのように見えるが、実は彼女の足止めをしているのだ。その脚の動きも自分が止めておくからさっさと行け。という意味と理解したから、炭治郎と禰豆子を連れて走り出した。わざわざ富岡の顔を見て確認したのも、どこにいるか確認するためだ。

 「竈門忠雄。確かあの子達の兄ね・・・面白いですね~」

 「なら!」

 「でも、鬼を殺すのはやめないですよ」

 「も~~、美しいあなたに殺すは似合わ(しゅ!)な、あ、あれ?」

 握っていた手をすり抜ける様に空を握った忠雄。

 「言っておくけど、私だけじゃないですよ。来ているのは」

 「・・・そうか。でも、止めさせてもらう!」

 木の枝に移動した彼女を止める様に、同じように枝の上に立った忠雄。

 「女と戦うのは嫌なんですが・・・しかも、あなたほどの美女と」

 「う~~ん、お仕置きという意味でなら痛めつけてもいいかな?後で手当てすればいいですから」

 「は~~、せめて禰豆子を殺さないと約束してくれれば俺だって通したんですけど」

 「いいのですか?本当にあと一人いるんですけど?」

 「あいつ(富岡)がいれば大丈夫だろ。多分あと一人の実力はあいつにかなわない。それが分かっているから急ぐんでしょう?」

 栄光の手を作りそこから霊波刀を出す忠雄と、刀を構えるしのぶ。だが、そこに

 

 

 『伝令!伝令!竈門忠雄!炭治郎!禰豆子を拘束!本部に連れ帰るべし!』

 

 

 伝令用の烏から、その通達が来た。

 

 

 

 

 その後、忠雄はすぐに降参した。本部に連れ帰ると聞いて、本部も禰豆子をすぐに殺さないことを知ったためだ。実際、彼は隠し続けるには限度があると思っていたし、うすうす炭治郎の素直すぎる言動などで勘づかれているのでは?とも思っていたのだ。

 だから、可能性をかけて本部に認めてもらえれば今後動きやすくなると考えた。

 「おいこら!富岡!もっといい運び方あるだろ!(ずるずる)」

 「面倒だ」

 「このやろおおおお!俺も男を運ぶならこうするから、これ以上文句が言えんん!(ずるずる)」

 「ほらほら、こういうのが嫌われる原因なんですよ~~」

 「・・・嫌われてない」←若干グサッと来た富岡

 だが、拘束という伝令なので忠雄はしのぶに(若干嬉しそうに)縄で縛られた。そこに同じく伝令を聞いて戻ってきた富岡が忠雄をずるずると地面に引きずって歩いている。

 「おやおや、顔に土がついていますよ~」

 「別に気にしなくていい」

 「せめてしのぶさんだったら、嬉しもごごごごご!!」←口に土が入った。

 山を下りるまで、忠雄の悔しい悲鳴が山中に響いた。

 

 

           これが、竈門忠雄と胡蝶しのぶの出会いである。

 

 




 どうでしたか?まだ出会いで終了なんて・・・今までの横島忠夫シリーズではなかったことだ!もしかしたら、後編で終わらせられないかもしれない。


 因みに苗字はともかく名前が違うのでは?と思っている読者の方もいると思いますが、竈門家に相応しい名前にしたいと思い、個人的にこうしました。ツッコミは我慢していただけると幸いです。


 次回は中編か後編か・・・ああ、どっちになるんだ!
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