横島忠夫、〇〇〇〇と付き合ったらどうなる? 作:一日三食MEN
今回はところどころにそう言った名台詞を入れましたので、それがどの作品のどの場面で出したセリフだったかを確認しながら読んで見てください!
後、私なりに考察した無惨の本心を書いたので、原作とは違う展開もそれなりにあると思うのでそこはご了承ください。
さあ、ついに決着です!・・・あと、リアルでかなり緊迫としてますので、皆さんも気を付けてください!
善逸と炭治郎・富岡の活躍で、ついに上弦の鬼も全滅。残りは珠世から受けた薬を解毒する為の時間稼ぎをしていた無惨一人だけとなった。
「・・・後、無惨だけ」
しのぶはそう呟いた。彼女は座っておりその太ももには
「鬼がいない世界・・・本当にあと一歩まで来た」
右腕を失った忠雄が眠っていた。腕一本無くした傷口はただの止血では止められなかったので、カナヲに渡していた文珠を貰って『治』で止めることができた。でも、童磨との戦いの間にも出血していた分が取り戻せないので少し安静になる必要があった為、カナヲと伊之助には先に行かせた・・・ただ、
「カナヲちゃん・・・これを」
「え?これって!」
彼女にあるモノを腕に縛った。それは、二人の姉・カナエの遺品である羽織だった。童磨に真っ二つにされた片方を彼女の右の二の腕に縛ってあげたのだ。そして、自分は右の二の腕に縛った。
「この羽織はカナヲちゃんにもと思っていたのよ。これで一緒ね」
「そんな・・・私はカナエ姉さんの髪飾りも受け継いで」
「私がしたいの。だめ?」
「・・・ありがとう!」
とてもいい笑顔で羽織を掴んで、伊之助と出て行った・・・数分後だった。
「お!胡蝶がいるぞ!」
「無事だったか!」
「不死川さんに悲鳴嶼さん!」
黒死牢を倒した実弥と悲鳴嶼がやってきた。
「胡蝶、ここには誰がいたんだ?」
「童磨がいました」
「!!姉の仇か・・・とれたんだな」
「はい。忠雄のおかげで」
「おいおい!忠雄の奴、右腕がないじゃねえかよ!」
「今は安静にしています。後、カナヲちゃんと伊之助君もいましたが先に行かせました。そちらも鬼を倒したのですか?」
この言葉が出た時、辛い顔をした二人。
「ああ・・・上弦の第一位がいやがった」
「私と不死川と玄弥と時透の四人で戦ったが・・・時透が死んでしまった」
「時透君がですか・・・私達より若かったのに」
「玄弥も死にかけたが・・・奇跡が起きて助かった」
「奇跡、ですか?」
「私も見たが、いまだに信じられない」
悲鳴嶼から玄弥生存の時の話を聞いて、
『・・・あの珠かもしれないわね。この傷もあれで治したし』
文珠の効果の凄さに驚いた・・・その後、二人も無惨討伐の為に先に行った。そいつが起きた時には終わってるからな!と不死川の言葉と、後は任せておけと悲鳴嶼の言葉に甘えさせてもらったしのぶ。
「そうね。忠雄がこの状態じゃ」
彼女も柱として、仲間と共に戦いたい気持ちはあった。だが、忠雄の重傷を見るとそれを我慢することにした。
そして、これは忠雄の夢であり、うつ伏せで右腕がない状態で倒れていた。
『・・・お』
『『『『・・・ん!』』』』
『だ、誰、だ?』
血が足りない中で辛うじて誰かに呼ばれた気がして顔を上げた。そこには、
『忠雄』
『『『『忠雄お兄ちゃん(兄さん)!』』』』
『な・・・お袋!お、お前達!』
死んだはずの母・葵枝と弟・妹達の竹雄・茂・六太・花子だった。
『目を覚ましなさい』
『『『『起きて!忠雄お兄ちゃん(兄さん)!』』』』
『く・・・皆、でも、俺は腕を、戦えなく』
『炭治郎が危ないの』
『兄さん、炭治郎兄さんを守って』
『お兄ちゃんだけなんだ!』
『僕達応援するから!』
『禰豆子お姉ちゃんも頑張ってるよ!』
夢だからこそ、家族だからこそ、死しても繋がっている絆だからこそこの奇跡が起きた。そんな考えを持った忠雄は家族達の思いを
『そんなことを、言われたら・・・兄貴として起き上がるしかないだろう!』
残った左腕を使って起き上がった。
『お願いね。あの子を助けて』
『『『『バイバイ!忠雄お兄ちゃん(兄さん)!』』』』
『ああ、あばよ皆。一目見れて・・嬉しかったよ』
二年前に言えなかった別れの言葉を、皆に言って背中を向けて歩き出した。そんな悲しみを我慢する忠雄の背中を見送る亡き家族達は、
『私達をありがとうございました』
『『『『ありがとう!お姉ちゃん(さん)!』』』』
そんな言葉を上を見上げて言った・・・そこにはある一人の女性の影があった。
『ヨコシマ・・・頑張ってね』
その女性は、忠雄・・・いや、横島と共にある女性だった。←竈門家と血の繋がりがない忠雄が夢の中で会えたのは彼女のおかげである。
眠る忠雄の顔を見続けるしのぶは、思わず唇に指をつけて今度はそれを自分の唇に着けた。誰もいないからこそ、愛する気持ちが思わずそうさせた。
『ほらほら、今度は間接じゃなく直接接吻をしないと~~』
そんな姉の幻に押されるかのように、顔を前に出そうとした瞬間だった。
むにゅうう!
忠雄の左腕が突如動いて・・・彼女の胸を掴んでしまった。
「へ?」
「皆!・・・あれ?」
夢の中の家族の後押しで目を覚ましたが、両者共に感触で違和感に気付いた・・・そして、刀を持ったしのぶが恥ずかしさで振り下ろすのはあと一秒後だった。
『あ~~あ。残念。でも、あんなに感情を出すしのぶは久しぶり・・・残念ね。結構エロいけど下心を全く持たないあの忠雄って子・・・私が生きていたら狙っていたのに』
刀を振り回すしのぶと必死に逃げる忠雄。そんな二人を見てカナエは笑顔で消えていった。
彼女の照れ隠しも終わり、移動を開始した二人。鬼も無惨以外いないので、忠雄の体の事を考えて歩いて無限城を抜けることが出来た。地上に戻った時、
「無惨を倒したぞおおおおお!!」
そんな喜びの声が辺り一面に響いた。
「不死川さんの言った通り、私達が来た時は終わっちゃったわね」
「ははは、みんな頑張ってくれたんだな」
ラスボスが死んだことに周りの喜びが伝染して、自然と笑顔になるのは仕方がない事だ。最後の文珠でけが人に『治』を使おうと思いながら
『お袋、皆・・・炭治郎は無事「戦えるものは刀を持てええええ!!」・・・え?』
「な、何が、富岡さんのあの焦りは?」
家族に報告しようとした時に富岡の叫びが聞こえた。それは、
「竈門炭治郎が鬼化した!」
とても信じたくない炭治郎の鬼化だった。
「・・・なん、だと!」
「そ、そん「がああああああ!!!」・・・炭治郎君の声」
「(お袋、皆。やってくるぜ!)行くぞ、しのぶさん」
「ええ。最後の大仕事をやりましょう」
すぐに立て直して二人は炭治郎のところに向かうが、先に会ったのはカナヲだった。これは偶然ではなく、しのぶがあるモノを彼女に預けていたからだ。
「カナヲちゃん。あれは持っている?」
「はい・・・よかった。壊れてない」
「それは?」
「鬼から人間に戻す薬です」
その薬の存在はこの姉妹以外知らないので、忠雄が知らないのはしょうがない。
「え!もう一つ作っていたのか!」
「ええ、禰豆子ちゃんの薬が効かなかった時の予備として藤の花で作っていたわ」
「じゃあ、それを炭治郎に!」
「だけど、あの攻撃をどうやって・・・しかも、太陽も克服してしまっている」
人間に戻す手段をすぐ手に入れたが、問題は炭治郎だ。ある程度距離をとって様子を見ていると、太陽の下でも動ける上に、背中から骨の触手を何本も出して辺り一面に攻撃していて、しかも衝撃波みたいなものも出している。何とか薬を討てる間合いに入る手を悩んでいると、
「え・・・ね、禰豆子?」
炭治郎を抱き締めた人物・・・禰豆子が現れた。
「お兄ちゃん・・・ごめんね。ずっと、ずっと私の為に、必死になって、頑張って」
「禰豆子ちゃん。言葉を話している」
「しかも、あの目は鬼じゃなく人間の目。人間に戻っている」
「薬、効いたという事か」
「お兄ちゃん・・・忠雄兄さんと一緒に、三人で、家に帰ろう」
彼女が完全に人間に戻ったのを理解した三人は、少しずつ移動して自分同様腕を失った富岡のいる場所までやってきた。
「大丈夫か」
「ああ・・・って忠雄!腕が!「炭治郎!もうやめて!禰豆子ちゃんだよ!人間に戻ったよ!」「いつもの炭治郎に戻ってくれよ!今のお前なんて見たくねえよ!」いったい何が!」
「人の事言えるかよ・・・今は向こうだ。まさか禰豆子が来るとは思わなかったが、さすがに禰豆子への攻撃はできないみたいだな」
この時に強い衝撃波を放って、必死に炭治郎を止めようとする伊之助と善逸が吹き飛ばされた。でも、衝動的に動くことが今はダメなので必死に我慢しながら忠雄は考えていた。
「だが、彼女を噛んだ以上食べるのは時間の問題だ」
「それだとおかしいわね。血の味を覚えたのなら、なぜすぐに食べないの?あれは飢餓状態よ」
「・・・抗っている?」
「無惨の最後の抵抗にあいつも抵抗してるってことか。炭治郎にとりついて乗っ取るつも「があああああ!」!!あぶねえ!」
「それは、ダメええ!「は!まずい!」」
お互い推察していると、こっちめがけて炭治郎が口を開けて闇の珠みたいな力のエネルギーを放とうとしたが、その口を禰豆子がふさごうとした。だが、その手をボロボロにしても珠が来たのでサイキックソーサーで止めた。破壊されて粉々になったが、忠雄はそれで気づいた。
「おい、それは何だ?お前の力は光の刀に籠手にあの文珠という珠だけじゃないのか!」
「それらに比べたら弱いからな・・・でも、今ので確信した。無惨の野郎はまだ乗っ取れていない。あの盾であの珠を相殺できたのが何よりの証拠だ。まだなりたてのあの状態なら薬がすぐに効くはずだ」
「でも、どうするっていうの?あの攻撃の中で」
「鬼になった以上は斬るしかないが・・・」
「姉さん。富岡さん・・・私の目を使います」
「もしかして彼岸朱眼を使うつもり!」
「私の目・・・このために使えという事だと思います、姉さん。倒すために使うんじゃなく、助ける為に使うんだと・・・カナエ姉さんも多分同じことをしたと思うし」
覚悟を決めた顔で前に出ようとするがしのぶがとめる。
「だけど、それを使ったら下手したらあなたは目が見えなくなるのよ!」
「・・・なあ、動きを止められればその目を使わなくても薬をうてるか?」
「ちょっと待て!そんな事できるはずがない。見ればわかるだろ!」
富岡が攻撃を続ける炭治郎を見てそう言ったが、
「できるはずがない・・・何でそう言い切れる?お前は現状を見てもう諦めているのか?」
「そんな事!」
だが、反論を最後までできなかった。内心そう思っている部分があるからだ。
「いいか、よく聞け」
忠雄はそんな富岡に、
「諦めたら、そこで死合終了何だよ」
この言葉を言って、
「善逸!伊之助!聞こえてるなら聞け!この珠を持っているか!」
壁に打ち付けられた二人に渡した文珠があるか確認した。
「うう、これの、こと?」
「忠雄!持ってる、ぐ」
二人は痛い体を頑張って動かして、何とかもらった文珠を見せて確認させた。
「しのぶさんと富岡はどうだ?」
「持っているが、何をするんだ?」
「富岡さん、忠雄を信じましょう」
「カナヲちゃんは俺といてくれ。今この四人が動きを止めるから」
「え?姉さんと富岡さんならともかくあの二人は動けないと思うけど」
「大丈夫だ。問題ない」
ニヤリと笑ってサムズサインを出すと、しのぶを伊之助のところに富岡を善逸のところに行かせた。しのぶと富岡から忠雄の伝言を聞いた二人は訳が分からない顔になったが、炭治郎を止める策だと聞くと柱二人が手を挙げた。準備OKとなったので、
「カナヲちゃん。あいつの動きが止まったら、突っ込むぞ!・・・頼むぞ、四人とも!」
「姉さんが信じたなら私も信じる」
カナヲに始めることを伝えた。そして、四人は
「「俺が『専』!」」
「「私(俺)が『糸』!」」
「「炭治郎という点で『縛』になる!」」
文殊を使った拘束技を使った。かまぼこ組二人の一組ではなく、柱のしのぶ達も使った二組にしたのは前の世界の反省(メデューサ)を生かしたためだ。これで二重の強固な拘束が出来たので、炭治郎は体は愚か骨の触手も動きが止まった。
「ああああああ!」
しかし、これは禰豆子も受けることになり縛り付けられる感覚に思わず声を上げる。
「禰豆子ちゃん!」
「耐えろ!忠雄が何とかしてくれる!」
彼女に悲鳴に善逸が声を上げるが、富岡が止めてくれた。
「行くぞ!」
「はい!」
忠雄は文珠をカナヲは薬を手に、炭治郎に向かって走り出した。
「禰豆子!」
「忠雄兄さん!」
「頑張れ!皆で家に帰るぞ!」
「・・・うん!」
「が、が、ああ」
「炭治郎・・・禰豆子ちゃん、泣かせちゃ、ダメだよ」
声で忠雄だと分かった禰豆子はこの一言で頑張ろうと思い、拘束を壊そうとした炭治郎にカナヲが笑顔で言って薬を打ち込んだ・・・が、この時に
「「「「うわ!!」」」」
四人で二つの『縛』の効果を出した文珠が限界を超えてしまい壊れてしまった。
「カナヲちゃん!」
「忠雄!」
「「禰豆子(ちゃん)!」」
骨の触手が動きを再開してカナヲ・忠雄・禰豆子に向けて攻撃しようとしたが、禰豆子がかけているお守りの中にある文珠に『護』が出て三人を守る結界を出した。自分だけなら気にしないで炭治郎を必死に抱き締め続けるが、カナヲと片腕がない忠雄も一緒にいたため二人が傷ついてほしくない。と無意識に思った禰豆子の願いに文珠が答えた。
「これが、おまけだああああ!」
そして、忠雄の残っている最後の一個を使った・・・一つ、捕捉するなら実は忠雄が童磨に使った霊波刀の『鬼』『滅』の刃は無惨相手に使うつもりだったが、しのぶが危険だったために使ってしまった。あの時はまだ炭治郎あたりから文珠を返してもらって使う考えだったが、その本人が無惨に鬼化されてしまい尚且つ自分の利き腕がなくなってしまった。
富岡に励ますつもりでああ言ったのは、実は自分自身に言ったものでもあった。必死に周りを見て、善逸と伊之助がいるのも確認できて、過去の経験から必死に助ける方法を考え出したものが、
『魂』
これだ。自分の魂を炭治郎の中に入れて彼の魂に迎えに行くと言うものだった。ここで、忠雄の意識がなくなる。
そして、その賭けは
「う、ここは・・・」
「俺は、戻る」
「貴様が仲間を殺した。お前はそれでも戻ろうと言うのか?」
うまくいったようだ。目の前に、炭治郎と無惨がいた。
「よお!炭治郎・・・そして、お前が無惨か」
「忠兄!」
「貴様、確か竈門忠雄!何故、こいつの心の中に!」
「へ!俺ら兄弟の絆に不可能などない!そして、兄貴として弟を返してもらいに来た」
「うん。戻ろう」
「待て!貴様!分かっているのか!仲間を殺したお前に帰る場所などない!」
この姿を見て、ある男を思い出した忠雄。そして同時に何となくここまで無様な姿を見せてもなお炭治郎を止めようとする気持ちを理解した。
表情が険しい顔になった炭治郎に忠雄は笑顔を見せた。
「ああ。確かに死んだ仲間はいるが・・・それはお前ら鬼が殺しただろ、無惨。炭治郎、お前が鬼になって傷つけた仲間は正直いるが・・・安心しろ、誰も死んでいない」
「ほ、本当!忠兄!」
「こいつの嘘を真に受けるな!たくさんの人間が死んだ!そして、その事でお前を憎んでいる!」
「忠兄は嘘なんてつかない!それに、匂いでわかる・・・皆が俺を心配してくれている」
忠雄の存在のおかげで少しずつ平静になりつつある炭治郎。
「そんなに炭治郎を鬼にしたいならどうして強引にしなかった?今まで部下にした鬼には結構なブラッ・・・もとい好き勝手していたじゃねえか」←ブラック上司と言いかけた。
今までの無惨なら強引・好き勝手・やりたい放題だ。だからこそ、その手段を使わないで嘘で誘導させるところに疑問だった。もう鬼の力が残ってないのが一つの要因かもしれないが、
「もしかして、お前さ」
「何だ!」
忠雄はあくまで推測だが、ある男と同じ思いを持っているのでは?と思ったので、
「自分を理解してくれる存在が欲しかったんじゃないのか?」
この質問をした。
「俺が知っているある男はお前以上に何千年も生きて来てさ。でも、そいつはずっと自分の存在の意味に苦しんでいた。辛かった。どうしても自分の存在の意味を変えたい。無くしたい。そういう想いを持ってお前みたいに人々を襲い始めた。でも、誰もどうして襲い始めたのか?その意味を考えないでそいつを敵として見て戦い始めた」
もちろんこれはあの男の事である。忠雄・・・いや横島にとってはもう憎むことのないあの男。
「今まで作り上げた部下はあいつに従っていたが、誰一人理解しようとしなかった・・・だが、やっと一人理解してくれた部下がいた。その部下が全てを分かってくれたからこそ、覚悟が出来て最後には消滅した」
「戯言を・・・理解してくれる存在が欲しかった?そんなモノ欲しいと思ったことはない!」
「俺にはそう見えるぞ。でないと、炭治郎を鬼にしたい理由が分からないからな」
「いやだ。俺は人間として死にたい。皆の元に帰りたい!」
忠雄の言葉に一瞬だけど顔色が変わった無惨。そして、
「お前さ・・・一人ぼっちになるのがとても怖いんじゃないのか?」
この言葉に、大きな動揺を顔に出した。ここがあの男と同じ感情と言った部分である。千年以上の間、一人だけの時間がどれだけ辛いのか。部下がいても理解してくれない苦しみがどれだけ悲しいか・・・忠雄は見抜いた。あの男は最後の最後に理解してくれた部下がいたからこそ満足して散ったが、
「だから炭治郎を鬼にしたかった。鬼にすれば、お前は独りじゃない。そうすればいずれ理解してくれる。いつか・・・分かり合える存在になれる。そう思った・・・違うか?」
無惨はその部下が一人もいなかった。だから、一人の怖さを誰よりも理解していた。
「黙れ黙れ黙れえええええ!お前だけが生き残ると言うのか!のうのうと生き延びると言うのか!分かっているのか!炭治郎!お前は選ばれた存在なのだ!神にすらなれる究極の生物になれる!」
もはや、鬼の大将という風格すらない。一人が怖くてたまらない、一緒にいてほしいと駄々をこねる子供に見えた忠雄。
「そんなの必要だと思うか?」
「俺には思い出が残っている!あの幸せな日々は俺と、忠兄と、禰豆子がいる限り消えない!」
だが、そんな舞惨の軽く一蹴した二人。
そして、現実の方のこの時・・・忠雄の方の文珠が光り輝いていたので誰も気づかなかったが、炭治郎のお守りの中の文珠も輝いていた。
『絆』
この文珠が光った瞬間、細く長い光の線が何十・百以上出て来てありとあらゆるところに伸びていった。一番傍にいた
「え?何、これ?」
「光の線が」
「炭治郎と俺達をくっつけているぞ!」
「まるで・・・繋がりみたいね」
「ああ、これは俺達だけじゃないからな」
この五人に繋がった。だが、それは富岡の言う通りそこら中にいる隠や影に隠れている愈史郎や鬼殺隊を総指揮している産屋敷輝利哉に宇随天元などにも繋がっていた。そして、この光の線は天にどんどん伸びていくのも何本もあった。
炭治郎を必死に止めようとする無惨だが、
「さあ、炭治郎」
「帰るべき場所に帰るんだ」
そこに何と竈門一家が現れ、炭治郎と忠雄を掴んで浮き始めた。しかも現れたのはこの一家だけじゃなく
「忠雄!来世で会う約束は忘れてないぞ!」
煉獄杏寿郎に
「鬼ごっこ・・・連敗だったけど、来世では負けない」
「ふ~~ん、無一郎が燃えるその遊びに来世で僕も参加しようかな?」
時透無一郎に一度も会ってない有一郎
「しのぶさんと幸せになってね!」
「あの世だけど・・・僕達も幸せになるから」
「我々は見守っているぞ」
「皆、待っているよ」
無惨との戦いの後致命傷を負い、治療する間もなく亡くなってしまった甘露寺に伊黒に悲鳴嶼・・・他にも亡き当主家族もいた。
「邪魔をするな!亡者共!」
掴もうにももう遅い。手を伸ばしても届かないくらいどんどん離れていき・・・
「お兄ちゃん!忠雄兄さん!家に帰ろう!」
上にある藤の花から禰豆子の声が聞こえ、更に腕まで出てきた。その手を握る炭治郎と
「忠雄・・・私の元に戻ってきて!」
しのぶの腕も出てきたのでその手を握る忠雄。その二人を離さないと言わんばかりに、善逸・伊之助・カナヲ・富岡・・・他にも多くの腕が二人を掴んで中に入れようとする。
「行くな炭治郎!私の意志を継いでくれええええ!」
必死に叫ぶが、もう炭治郎には聞こえなかった。忠雄には聞こえたので
「いったいどうしてこんな風になったかは知らないが・・・今のお前には理解できないだろうな無惨。魂と魂でつながった絆がどれほど大きいものか、例え死しても俺達を助けに来てくれるこの大きな絆の力を・・・この絆の力がお前にもあれば、お前の意志をもしかしたら別のところで継いでくれる存在だって現れたかもしれなかったな」
そう言ってやった。何しろ、その絆の力は他ならない無惨自身が一つ残らず断ち切ってしまったのだから・・・その言葉が聞こえた無惨は
「だったら、だったら私は、どうすればよかったんだあああああ!!」
忠雄に問いかけた。
「お前はその答えを見てきただろうに」
その問いに簡潔に答えて、忠雄は炭治郎と共に藤の花の中に消えていった。
目を覚ます二人の顔を
「お兄ちゃん!忠雄兄さん!」
「忠雄!忠雄!」
炭治郎の方を禰豆子が、忠雄をしのぶが抱き着いた。
「皆・・・ごめん」
「炭治郎、違う。謝るのは最初に言うべき言葉を言ってからだ」
「・・・うん」
そして、誰もが聞きたい一言を
「ただいま」
炭治郎が言い、無惨の戦いも長年続いた鬼との戦いも終幕を迎えた。
・・・と、ここで皆がお帰り!というところを、
「よっしゃああああ!無惨よ!私は帰ってきたああああ!これでしのぶさんとの甘い濃厚な生活が送れるううう!!があああははははは!残念だったな!俺の煩悩を甘く見たな!さああ、早速今夜からしのぶさんとイチャイチャぐちょぐちょぬちょぬちょ(放送禁止用語)をや」←いや、別に無惨はお前としのぶを引き離したいと・・・まあ、どうでもいいか。
忠雄が案の定、読者の皆様のご期待通り台無しにしてくださった。ここから言葉がなかったのは、しのぶとカナヲの集団攻撃が始まったためである。忠雄がボコボコにされるそれを見て本当に平和が来たんだ。と富岡は思った。←それで平和を感じる当たり、彼も横島に毒されたな。
ただ・・・しのぶの顔を見る限り、まんざらでもないみたいで攻撃も照れ隠しのようだった。もしかすると本当にこの日の夜熱い展開が期待できたかもしれないが・・・それは別の話。
そして、そんな騒ぎの中で誰も知らないある家の中で
「珠世さま・・・全て、終わりましたよ」
涙を流す一人の鬼がいた・・・実は忠雄は彼の存在に気づいてた。無惨を倒したと言っても敵の鬼が本当にいないか確認もしないといけない中、寂しさと悲しみに浸る彼の邪魔を入れないよう敢えて自分に意識が行くようあんなピエロに出たのだ。
何しろ・・・忠雄、いや横島は彼と同じ寂しさと悲しみを味わった一人だから。
どうでした?いくつ分かりました?・・・答えは皆さんで確認をしてください!決して数えてない上にもしかしたら自分も知らない名台詞も書いてると思ってしまい、答えが書けないと言うわけではあります!←ありませんと書かない辺り認めている。
え~~~、四話にわたって続いた胡蝶しのぶ編・・・まだ終わりません!ここまで書いたのなら、後日編+現代編分も書きたくなったのでそれを書いて完全に終わりたいと思います!←保証なし!
次回分を書いた後はしばらく中止にしたいと思います。さすがに吉井明久君の方も書かないとまずいですし。それに・・・横島君のこの付き合ったらシリーズの中でR18に展開しそうな話を選んで、それを書こうと思ってますのでそっちに力を入れようと思ってます!いや~~、書かないと断言したのに書くときめちゃう辺り・・・ダメな作者ですね~~私って!←その通りだよ!