大手報道会社に就職したとおもったら、そこは大日本帝国だった 作:通りすがりの愛国者
私の名前は細川三郎。
小学校の頃、「三郎」という名前が嫌で「皮下虫(ピカチュウ)」という名前にしたかった事を顔を枕に埋めながら思い出すことがある。
親父は夕日新聞で働いている。そのため、昔からよく俺の会社に来いと言われる。
「お前の所有物じゃないだろ」とか「そんな沈みかけている会社に入りたかねぇ」と思っていたが
お前さんも言うようになったな、との笑い声の後の「給料だけはいいぞ」との言葉に一本釣りされた私は…
高校は平凡、大学はギリギリ一流滑り込みのランクの教育機関を出て晴れて明日から「夕日新聞社社員」になる。
そう思い返すと親父に引っ張られた人生だったと気がつき「明日になったら給料日かな」とか「社長になってないかな」と考えて布団を被る
騒音によって起こされた
いや、このあたりの道は交通量が多かったかな、と疑問に感じた瞬間
目の前が白くなり、色が戻ると今度は一面黄土色のような色が視界を支配した。そして、一回瞬きをすると『目の前に背が低い事を除けば体格に恵まれた男性が立っていた』
そして眼鏡を掛けると遠い昔に写真で見た曾祖父に似た人が突っ立っていた。
何かがおかしい、そう感じた私は辺りを見渡すと昨日千切ったばかりの8月のカレンダー、目の前には学生の頃の冬服にそっくりな服を着ている曾祖父…いや待てよ曾祖父がここに居ること自体がおかしいし、暑い時期なのに曾祖父は冬服を着ているし…あれ時期がずれて曾祖父が居る、これから導き出せる答えはただ一つ
「ここは、天国なのか…」地獄の可能性をバッサリ切り捨てた私は決断力に満ち溢れているな、とここまで一秒、考えて終わったちょうどその時、曾祖父が口を開き
「いやいや、これからは天国では無く、俺による地獄の猛訓練の時間だぞ!寝坊しやがって!腕立て100回!帝国軍人ならしゃんとしろしゃんと!」
一つ解ったこと昨日までは『明日は夕日新聞社社員になると思って眠ったらどうやら私は日本軍人になったようだ』ということ
どうやら私は陸軍航空隊になるために教育を受けているらしい
朝の騒音の原因が解ったところで祖父のスピーチが始まる
「諸君らには本日、一人で空に飛んで行ってもらう、以上!天皇陛下万歳!」「「「天皇陛下万歳!」」」わたし一人だけなにもしなかったら曾祖父に呼び出され
「お前らよく見ておけ!非国民はこうなる」尻をおもいっきり叩かれた
そして今、ようやく解ったことがある私は何故か『タイムスリップ』をしたようだ
この話で印税を稼げば…ふふふ