私の転生物語 ~龍神として生きる~   作:夜刀神 闇

13 / 78
第12話 諏訪大戦 part2

闇side

 

「やっ、た……?」

私が放った……というか突っ込んでいったドラゴンダイブは、上手く決まったと言っても過言では無かった。

アマテラスの方も、何か発動させようとしていたらしいが、私のドラゴンダイブはそれをする隙さえ与えない。うん、我ながら上手くいったわね。

 

「はぁ、疲れたけど……まぁ、良い戦いだったわ!」

腰に手を当て、誇らしげに言う。

 

アマテラス「……負けちゃいましたね。だけど、今度は私が勝ちますから」

「ふ、まぁ精々頑張ってちょーだい」

 

傍から見れば、負けるつもりは全く無いように見えるが、結構ぎりぎりだったりする。

良き戦いだったのは間違いないし、もう少し修行を積めば引き分け、もしくは負けていたかもしれない。

 

まぁでも、結花は自身の能力が強力以前に身体能力がバケモノ並み、私並みにあるからなぁ……私が二回目に負ける相手、結花になるかもねぇ。

 

「……はてさて、この物語はどうなることやら」

 

 

 

 

 

 

 

❁❀✿✾

 

 

 

 

 

 

 

諏訪子side

 

「ぐっ……はぁ、はぁ」

神奈子「はっ!諏訪の神はそんなもんなのかい!?」

「……言うなぁッ!!!」

 

この戦いにおいて、向こうの八坂の神が優勢であることに我慢がならない。

これまで、闇や結花たちと修行してきたのに……負けるわけには!

 

「……『洩矢の鉄の輪』ッ!!!」

 

私は、とある強靭な鉄で作られた輪っかを八坂の神へぶん投げる……のだが、これには実は秘策がある。

神奈子「ふん、洩矢諏訪子よ!お前の攻撃はバレバレ、しかも当たらんという!これじゃあ勝てないぞ!」

 

そっちこそ、と私は薄ら笑いする。

実は、今放った鉄の輪は、ダミー。しかも、別に当たらなくったって良い。本命は……こっちだ!土よ来い!

 

神奈子「何を笑って……ッ!?」

八坂の神が気づいた時には、もう遅かった。

私は、ありったけの土を手の周りに纏わせ、八坂の神に突進し、殴る。

神奈子「がぁっ!……くっ、ただの土風情が!」

 

そう言って、八坂の神は御柱を此方に向かわせてくる。……だが、八坂の神は知らない。

 

 ̄ ̄洩矢の鉄の輪のスペックのことを。

 

「『土風情が!』か。まぁ、確かにそうだね。だけどまさか、私の攻撃はそれだけとは思って、油断してないよねぇ?」

 

何、と八坂の神はたじろぐ。

その間に、私は次の攻撃の準備をする……といっても、ブーメランの如く戻ってくる洩矢の鉄の輪を掴む準備だけだけれども。簡単だ。

 

 

神奈子「ん?何も起きないじゃ……」

 

刹那、八坂の神から大量に血が吹き出す。

……洩矢の鉄の輪が八坂の神の背中に突き刺さったのだ。

それに比例して、八坂の神は痛みに悶えて悲鳴をあげる。

 

「だから言ったろう!……油断するなと」

私は、戻ってきた鉄の輪を軽々と掴む。

 

神奈子「な、に……!」

八坂の神は、脇腹を押さえながら何とか立ち上がる。

「何とか耐えたみたいだね。……だけど、次はそうはいかないよ!」

 

私は両手に鉄の輪を持ち、八坂の神へと突っ込む。

神奈子「……くっ、小癪な!」

八坂の神は、サイドステップの容量で避ける。

 

神奈子「喰らえ……『エクスパンデッド・オンバシラ』!」

八坂の神がそう叫ぶと、その背後から巨大な御柱が何本も撃ち出される。

 

「ふぅん……中々やるねぇ。でも、今度はそうはいかないよっ!」

私は、どんどん撃ち出されていく御柱の間を縫って蛙の如く跳ぶ。

 

神奈子「くっ……ちょこまかと!」

 

八坂の神は、私が軽々と御柱の間をすり抜けていくので、苦戦しているようだ。

私は体が小さい故に、力が他の神より劣っている部分もある。

その身軽さと根性だけで、何とか今まで生き延びてきたのだ。

 

 

「これで終わりだ……」

私は、鉄の輪を手に掲げ、叫ぶ。

「『洩矢の鉄の輪』!!!」

 

鉄の輪が、八坂の神に飛んでいく。

鉄の輪と八坂の神との距離が目前まで迫った時、私は勝利を確信した。

 

 

 

 

 ̄ ̄藁によって、鉄の輪が錆びていくのを見るまでは。

 

❁❀✿✾

 

 

 

 

 

 

 

闇side

 

「……」

 

私は、神奈子と諏訪子の戦いの一部始終を険しい顔で見ていた。

結花「どうしたんだ、やみぃ?」

「今は諏訪子が優勢だけど……何か、忘れてる気がするような……」

結花「?」

 

諏訪子が鉄の輪を展開し、神奈子がそれを受ける。

第三者の目から見たら、一見諏訪子が優勢に見えるだろう。

……だが、神奈子は持っていたはずだ。あの元々強力でしかも、神力で強化された鉄の輪に対抗しうるものを。

 

神奈子「……」

神奈子は、脇腹を抑えながらニヤリと笑う。

 

「ッ!これは……」

こちらに飛んできたものを掴むと、あることに気づいた。

結花「これは……藁、か?」

「……そうね。しかも、そのせいで一気に諏訪子が劣勢になってしまったわ」

 

私は、手に持っている藁を見つめる。

「はてさて、この戦いはどうなることやら……」

 

運命というものは誰にも予測できないわね、と呟く。

 

 

 

 

結花「なぁやみぃ」

「何?」

結花「アタシらも戦わないか?」

「アホかっ!」

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。