「わぁ、随分と森の深くまで来たわね」
アリシア「そのようですね……」
メリー「ねぇやみぃ、こんな所に何のようなの?」
チロル「随分と緑が多いね~」
私たちアリシア、メリー、チロル、四人一行は、とある森の中を歩いていた。
「問題の館まで直ぐだったはず……」
アリシア「あっ、御先祖様……あの館ですか?」
メリー「わ、本当にあった……」
チロル「おっきい~!」
私たちの前には、とても大きな、しかも真っ黒な闇で塗りつぶされているかの様に黒い館がそこにはあった。
「ここね……大妖怪が住むという館は」
私は、アリシアたちに此処で待ってと言い、前へ踏み出した。
すると、館の門の前に濃い霧が現れ、たちまち人型へと変貌した。
?「……待て」
?「……この館へ何の用だ」
霧が晴れると、そこには角が生え黒いマフラーを巻き、紅い目をした謎の長身の女性が現れた。
「私たちはこの館の主に用があるのよ、この館について説明して欲しくてね……」
私が説明しようとすると、彼女はその紅い目を細め、こう言った。
?「お前たちがこの館に入る権利は無い。……従って、速やかにこの館から立ち去れ」
……大人しく入れてくれる気は無いようだ。
私は、もう一度口を開く。
「……もう一度言うわ、入れてくれる気は無いのかしら?」
?「断る!!!」
彼女は、凄まじいスピードで此方へ向かってくる。
「やる気ね……なら、こっちも容赦しないわよ」
私は、日傘を握り、一歩踏み出す。
?「はぁぁぁぁぁ……」
彼女は、その手に伸びた鋭い爪で私を引き裂かんと迫ってくる。
「無駄よ」
本当だったらそのまま受けてやっても良いんだが、最近の戦いでは受けてばっかり。結花との戦いでも何回も受けてやった。
……だから。
「……」
?「ッ!?」
顔を横に傾け、避ける。そして、素早く彼女の腕を掴み……
「……やっ」
そのまま地面に叩きつけた。
?「ぐぁッ」
反動で声が出たのだろう、彼女は呻き声をあげた。
「……さぁ、通してくれるかしら」
?「……まだだ!」
彼女は、私の手を振り払うと、バックステップの要領で後ろに下がる。
「おっと、まだやる気なのね……まだ名乗ってなかったわね、私は夜刀神 闇よ」
?「夜刀神か……私は
真っ黒で綺麗な腰まであるストレートヘアーに、紅い目……それに、全身真っ黒く染めたかのように見える、黒いコートに黒いマフラー。
その姿はまるで……
「( ̄ ̄くノ一、女忍者。だけど何か違う)」
紫月「まぁ……誰であれ良い。我が主に危害を加える者には、死あるのみ。……消えろ」
紫月は、手のひらを私の方へ向け、そこに自らの妖力を溜める。
そして、そこからは所謂魔理沙が撃つような……八卦炉無しバージョンのマスタースパークのようなビームが発射された。
「やる気ね?……なら、正々堂々受けて立つわよ」
日傘を片手で持ち、銃のような感じで軽く持つ。
「それ」
私は、日傘の先に相手が死なない程度に魔力を溜める。
「元祖 「マスタースパーク」」
私は、原作で風見 幽香が使っていた元祖 「マスタースパーク」を放つ。
紫月が放った攻撃と私のマスタースパークがぶつかり合う。
私のマスタースパークの方が、紫月の攻撃を飲み込み、紫月を襲う。
紫月「なっ……うわぁぁぁぁ!!!」
ドォォォォォン!!!!!と爆発音が聞こえた後、砂埃が晴れると、そこにはボロボロになった紫月が倒れていた。
紫月「お嬢、様……誠に、申し訳……」
紫月は、そこで気を失った。
「貴女の主を守ろうとする威勢は素晴らしかったわよ……大丈夫、此処の館にいる者たちは絶対に死ぬことは無いわ」
私は、アリシアたちの元へ駆け寄る。
アリシア「御先祖様!」
メリー「やみぃ、大丈夫だったの?」
チロル「闇ちゃん!」
三人それぞれの声がかかる。
「えぇ、大丈夫よ。彼女、紫月……が言っていたこの館の主に会いに行くとしますかね」
アリシア「御先祖様、勝手ながら私はこの館を散策しても宜しいですか?」
「えぇ、良いわよ」
メリー「やみぃ、私もアリシアと一緒に行って良い?」
「気をつけるのよ、アリシア、何かあったら連絡して頂戴」
メリー&アリシア「「分かったわ(分かりました)」」
メリーとアリシアは別の方向へ、私とチロルは上の方へと歩みを進めた。
~二階廊下~
チロル「ねぇ闇ちゃん……」
「ん?」
チロル「後ろ……なんかおかしいよ」
「は?」
チロルが後ろがおかしいというので、私も振り返ってみる。
「本当だわ……何か不穏な空気を感じる」
私は、振り向いてチロルを後ろに隠し、妖力を少し解放する。
すると、目の前に黒い人型の様なものが現れた。
?「あらら、見つかっちゃいましたか……貴女は中々の力を持っているようですね。私を見付けることが出来るなんて……」
貴女がたが初めてですよ、と私の目の前に現れた少女は、言う。
「あら、そうなの。それはそれは驚きね……あんな簡単な術を見破れないなんて、最近の者はどうかしてるわねぇ」
私は、扇子で口を隠してわざとらしく挑発するように言う。
?「左様ですか……申し遅れました。私は不死の館の当主、
特に反応することもなく、以後お見知りおきを、と聖夜は言った。
「そう……私はこの娘の保護者、夜刀神 闇よ」
私は、スカートの裾を持ち上げて華麗に礼をした。
聖夜「……貴女は、見たところ人間ではありませんね。種族は何なんです?」
「そうね、強いて言うなら……神、かしら?」
聖夜は、あらまぁ、と驚いた様に笑う。
聖夜「神様だったんですね。この館に神様がいらっしゃるのは初めてですわ、お会いできて光栄です」
「そうね……じゃあ、神様としてこの館の主に会わせて貰えないかしら?」
聖夜は、ピクッと眉を動かし、私を睨みながらに此方に歩いてくる。
聖夜「……申し訳ありませんが、それは出来ません」
聖夜「お嬢様はお会いになりません。……代わって、私がおもてなしするよう申し使っております」
まるで、幻想万華鏡の咲夜みたいだな……と思いながら、戦いの準備をする。戦いの準備といっても身体中に妖力その他諸々を満たすだけなんだけど……
それにしても彼女、聖夜の能力は何なのかしら ̄ ̄
「ッ!」
そう思っていると、後ろに気配がした……聖夜だ。私に気付かれずにどうやって後ろまで来れたの??
また、聖夜の姿が消える。
聖夜「ここですよ……フフッ」
まさか……下?
私は、思い切りジャンプする。
そうすると、私のいたところが爆発した。
「危ないわね………………あぁ、なるほど。貴女の能力は『影を操る程度の能力』ね?そして、貴女の種族も分かったわ」
聖夜「……どうして分かったのです?」
「まず、私がジャンプして逃げる時、貴女の姿は見えなかったけど……影はあったのよ。そこ、見落としてたわね?そして、貴女の種族だけど……半人半妖。妖力も微弱ながらあったけど、霊力も同じ位持っていた。……まぁ、本当のところ貴女の種族を"視た"だけなんだけどね?」
聖夜は、何かを怖れているかのような表情で後ずさる。
聖夜「あ、貴女は……何者……」
「だから、さっきも言ったでしょう?……ただの普通の神よ」
聖夜「いや、神っていう時点で普通じゃありませんよ!?」
聖夜の鋭いツッコミを頂いたところで、一旦落ち着く。
「それで?戦いの続きはどうする?」
聖夜「えっ!?あっ、そうですね、始めまs「その必要は無いわ」……ッ!?」
威厳のある声と共に、発せられた何者かの妖力がこの廊下に立ち込める。
?「ようこそ……この私、