これからもかなり遅くなると思いますが、受験勉強頑張ってると思っていただけると幸いです!
アリシアside
御先祖様たちと二手に分かれた後、私たちは下の階……地下に来ていた。
螺旋階段を降りると大きな扉があり、開けてみると……
メリー「こ、これは……」
「図書館……だな」
扉を開けたその先には、端から端まで本が敷き詰められた本棚が並んでいた。
?「どうやら、招かれざる客が来てしまったようね……」
声の先に目をやると、図書館の真ん中に机があり、そこに声の主は座っていた。
黒いローブに身を包み、本を持ったその姿はまるで……
メリー「魔法使いみたい……」
?「えぇ、仰る通り私は魔法使い……
私は、この魔法使い……玲奈を倒す方法を考えていた。
魔法使いは、他の種族と違って身体能力は人間並みに低い。だから、下手に暴れれば殺してしまう可能性があるからだ。
玲奈「それで……ここに何をしに来たのかしら」
「あぁ……私たちは、この館を散策しようと思ってな」
私がそう言うと玲奈は、本を持って立ち上がり言った。
玲奈「そう、散策ね。別に良いわよ?……だけど」
玲奈「私を倒してから行くことねッ!!!」
BGM:マジックガール
玲奈はいきなり、攻撃を放ってきた。
「おいメリー、下がっていろ……『霊槍シャスティフォル第五形態 増殖(インクリース)』」
御先祖様に教わった技、『霊槍シャスティフォル第五形態 増殖(インクリース)』。
この技は、大量のクナイへとシャスティフォルを変化させ攻撃させるのだが、御先祖様曰く「この攻撃は、とにかく気持ちいいの。そう、気持ちいいのよ……!!!」……だそうだ。
気持ちいいというのがよく分からないけど、とりあえず強力な技ということは分かっている。
私が放った大量のクナイは、玲奈の攻撃を相殺する。
玲奈「なかなかやるわね……だけど、そんなもんじゃ私は倒せないわよ!『プラネッツ・スワロー』」
図書館の真ん中に光が現れたかと思うと、それが段々広がり、いつしか図書館の中が宇宙空間のようになっていた。
玲奈「『惑星、我に歯向かう者たちを飲み込め……そして消し去れ』」
浮かんでいた惑星……太陽、水星、金製、地球、火星、土星、木星、海王星、天王星……が光を帯びだした。
メリー「暑い……!?」
「不味いな……このままでは本当に消される」
私は、この状況を打破することを考えた。
「(もう一度第五形態を使うか?……いや、それだけじゃ絶対に勝てない。どうすれば……)」
その時、ある考えが思い浮かんだ。それは……
「(この技なら……もしかしたら、玲奈の技に勝てるかもしれない。だが、成功するかどうかは……やってみないとわからない)」
メリー「アリシア、何か良い方法無いの……ッ!?そろそろやばいんだけど……」
「あぁ、あるにはある。だが、これはまだ私は使ったことが無い技。御先祖様に教えて貰った技なんだ」
メリー「やみぃに教えてもらった技?ならいけるじゃない、やみぃの技はこの世で生まれた一品物なんだから!」
そうだな、と笑い私は玲奈の方を見る。
玲奈「さぁ、この状況をどうするつもりなのかしら?」
「『スーパーノーヴァ -超新星大爆発- 』」
私が叫んだその瞬間、ドォォォォォォォォォォォォォォン!!!!!!!という大爆発が起きる。
玲奈「ぐっ……何よ、この凄まじい力……!!!」
メリー「凄い……!」
私は、私たちの周りに結界を張る。
技に力を込めながら、結界を維持する力。御先祖様に頂いた、神の如き力……この世で最高峰の力。
「メリー……」
私は衝撃が収まってから、瓦礫に埋まっている玲奈を尻目に、メリーに話しかけた。
メリー「アリシア、凄かったわね!流石やみぃの式!」
「そうか……感謝する」
メリーが、私に寄り添ってくる。
「さぁ……これから、どうするかだな」
メリー「まずは、玲奈とかいうやつをどうにかしたら?」
「そうだな……どうしようか」
私は、玲奈の傍に歩み寄る。
玲奈「……それで、私はどうなるの?」
「別に。お前が何もしてこないのであれば、私はここを少し散策させて貰う」
玲奈「別に良いけど、荒らさないでね……まぁもう、荒らされてるようなものだけど」
私は、図書館を散策し始めた。
と、思っていると、図書館の扉が開く音がした。
?「あらあら……随分とお騒がせしているのね」
「……お前は誰だ?」
?「あぁ、私は
永華と名乗る少女は、スカートの裾を持ちあげて華麗に礼をした。
メリー「貴女、黒い翼が生えてる……妖怪?」
永華「えぇそうね、鴉の妖怪よ」
永華が、黒い羽を広げて言う。
永華「あぁそうそう、貴女の御主人様とかいう娘に、さっき会ってきたのだけれど……」
「……!」
御先祖様のことか、と思い反応する私。
永華「『折角だから、あの娘と勝負してきて貰えないかしら?戦歴を積み重ねることで強くもなれるしね』……だそうよ」
……私は、正直ゲンナリした。
自慢じゃないが、戦闘力にはかなり自信がある。御先祖様に鍛えられたのもそうだが、種族が天人なので、元々の力がそれなりにあるのだ。
だが、目の前にいる鴉の妖怪と名乗る少女は、かなりの妖力を持ち合わせており、強者だと見て取れる。
永華「別に私はどっちでもいいのだけれど……貴女はどうなのかしら?」
「あぁ、する、するよ。私も戦歴を積み重ねておきたいからな」
私は、持っていたシャスティフォルを構え、言う。
永華「そうね……私も最近、闘えなくて身体が鈍ってなければいいんだけれど」
漆黒の鴉の翼を羽ばたかせ、風と共に高濃度の妖力がピリピリと感じられる。
永華「さぁ……」
永華「綺麗な紅い華を咲かせましょう?」
皆星 心七(夜刀神 闇)をホーム上から線路に突き落とした犯人についてのお話を書くか否か
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犯人についての話を書いてほしい
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別に犯人について書かなくていい