私の転生物語 ~龍神として生きる~   作:夜刀神 闇

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ごめんなさい、いつも通り遅れました!
これからもかなり遅くなると思いますが、受験勉強頑張ってると思っていただけると幸いです!


第19話 鴉の少女

アリシアside

 

御先祖様たちと二手に分かれた後、私たちは下の階……地下に来ていた。

螺旋階段を降りると大きな扉があり、開けてみると……

 

 

メリー「こ、これは……」

「図書館……だな」

 

扉を開けたその先には、端から端まで本が敷き詰められた本棚が並んでいた。

?「どうやら、招かれざる客が来てしまったようね……」

 

声の先に目をやると、図書館の真ん中に机があり、そこに声の主は座っていた。

黒いローブに身を包み、本を持ったその姿はまるで……

 

メリー「魔法使いみたい……」

?「えぇ、仰る通り私は魔法使い……星蓮寺 玲奈(せいれんじ れいな)よ。図書館の管理人を任されているわ」

 

私は、この魔法使い……玲奈を倒す方法を考えていた。

魔法使いは、他の種族と違って身体能力は人間並みに低い。だから、下手に暴れれば殺してしまう可能性があるからだ。

 

玲奈「それで……ここに何をしに来たのかしら」

「あぁ……私たちは、この館を散策しようと思ってな」

 

私がそう言うと玲奈は、本を持って立ち上がり言った。

玲奈「そう、散策ね。別に良いわよ?……だけど」

 

 

玲奈「私を倒してから行くことねッ!!!」

 

 

BGM:マジックガール

 

玲奈はいきなり、攻撃を放ってきた。

「おいメリー、下がっていろ……『霊槍シャスティフォル第五形態 増殖(インクリース)』」

 

御先祖様に教わった技、『霊槍シャスティフォル第五形態 増殖(インクリース)』。

この技は、大量のクナイへとシャスティフォルを変化させ攻撃させるのだが、御先祖様曰く「この攻撃は、とにかく気持ちいいの。そう、気持ちいいのよ……!!!」……だそうだ。

 

気持ちいいというのがよく分からないけど、とりあえず強力な技ということは分かっている。

私が放った大量のクナイは、玲奈の攻撃を相殺する。

 

玲奈「なかなかやるわね……だけど、そんなもんじゃ私は倒せないわよ!『プラネッツ・スワロー』」

 

図書館の真ん中に光が現れたかと思うと、それが段々広がり、いつしか図書館の中が宇宙空間のようになっていた。

 

 

玲奈「『惑星、我に歯向かう者たちを飲み込め……そして消し去れ』」

 

 

浮かんでいた惑星……太陽、水星、金製、地球、火星、土星、木星、海王星、天王星……が光を帯びだした。

 

メリー「暑い……!?」

「不味いな……このままでは本当に消される」

 

私は、この状況を打破することを考えた。

「(もう一度第五形態を使うか?……いや、それだけじゃ絶対に勝てない。どうすれば……)」

 

その時、ある考えが思い浮かんだ。それは……

「(この技なら……もしかしたら、玲奈の技に勝てるかもしれない。だが、成功するかどうかは……やってみないとわからない)」

 

メリー「アリシア、何か良い方法無いの……ッ!?そろそろやばいんだけど……」

「あぁ、あるにはある。だが、これはまだ私は使ったことが無い技。御先祖様に教えて貰った技なんだ」

メリー「やみぃに教えてもらった技?ならいけるじゃない、やみぃの技はこの世で生まれた一品物なんだから!」

 

そうだな、と笑い私は玲奈の方を見る。

玲奈「さぁ、この状況をどうするつもりなのかしら?」

 

 

 

「『スーパーノーヴァ -超新星大爆発- 』」

 

 

 

私が叫んだその瞬間、ドォォォォォォォォォォォォォォン!!!!!!!という大爆発が起きる。

 

玲奈「ぐっ……何よ、この凄まじい力……!!!」

メリー「凄い……!」

 

私は、私たちの周りに結界を張る。

技に力を込めながら、結界を維持する力。御先祖様に頂いた、神の如き力……この世で最高峰の力。

 

「メリー……」

私は衝撃が収まってから、瓦礫に埋まっている玲奈を尻目に、メリーに話しかけた。

 

メリー「アリシア、凄かったわね!流石やみぃの式!」

「そうか……感謝する」

 

メリーが、私に寄り添ってくる。

「さぁ……これから、どうするかだな」

メリー「まずは、玲奈とかいうやつをどうにかしたら?」

「そうだな……どうしようか」

 

私は、玲奈の傍に歩み寄る。

玲奈「……それで、私はどうなるの?」

「別に。お前が何もしてこないのであれば、私はここを少し散策させて貰う」

玲奈「別に良いけど、荒らさないでね……まぁもう、荒らされてるようなものだけど」

 

私は、図書館を散策し始めた。

と、思っていると、図書館の扉が開く音がした。

?「あらあら……随分とお騒がせしているのね」

「……お前は誰だ?」

?「あぁ、私は天月 永華(あまつき えいか)よ。この館の当主を務めておりますわ」

永華と名乗る少女は、スカートの裾を持ちあげて華麗に礼をした。

 

メリー「貴女、黒い翼が生えてる……妖怪?」

永華「えぇそうね、鴉の妖怪よ」

永華が、黒い羽を広げて言う。

 

永華「あぁそうそう、貴女の御主人様とかいう娘に、さっき会ってきたのだけれど……」

「……!」

御先祖様のことか、と思い反応する私。

永華「『折角だから、あの娘と勝負してきて貰えないかしら?戦歴を積み重ねることで強くもなれるしね』……だそうよ」

 

……私は、正直ゲンナリした。

自慢じゃないが、戦闘力にはかなり自信がある。御先祖様に鍛えられたのもそうだが、種族が天人なので、元々の力がそれなりにあるのだ。

だが、目の前にいる鴉の妖怪と名乗る少女は、かなりの妖力を持ち合わせており、強者だと見て取れる。

 

永華「別に私はどっちでもいいのだけれど……貴女はどうなのかしら?」

「あぁ、する、するよ。私も戦歴を積み重ねておきたいからな」

 

私は、持っていたシャスティフォルを構え、言う。

永華「そうね……私も最近、闘えなくて身体が鈍ってなければいいんだけれど」

漆黒の鴉の翼を羽ばたかせ、風と共に高濃度の妖力がピリピリと感じられる。

 

永華「さぁ……」

 

 

 

永華「綺麗な紅い華を咲かせましょう?」

皆星 心七(夜刀神 闇)をホーム上から線路に突き落とした犯人についてのお話を書くか否か

  • 犯人についての話を書いてほしい
  • 別に犯人について書かなくていい

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