私の転生物語 ~龍神として生きる~   作:夜刀神 闇

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最近ネタがめちゃくちゃ浮かびます


第33話 神の如き妖怪

結花「……で?」

 

私たちが帰ってきたところを迎えに来た結花が、困惑したような何とも言えぬ表情で私たちを見ていた。

 

結花「何でアンタが抱かれてるんだ?(;´Д`)」

「知らないわよ、そんなの」

アマテラス「……お姉様?」

スサノオ「……」

ツクヨミ「……お姉様」

アリシア「ご、御先祖様、龍神王様……」

 

存在感が溢れる神がいっぺんに集まっている為、デザートを食べていた妖怪たちがなんだなんだと集まってくる。

ニヤニヤしながら見ている者もいれば、興味無さげにデザートを食べ続ける者もいる。

 

神琉「俺のことは気にせず、思い思いに行動してくれていいぞ」

結花「気にするなと言われて気にしない方がおかしいだろ!?」

 

主様は、私を静かに降ろし、アリシアの方へと近づいていく。

それに気づいたアリシアは、即座に跪こうとするが……

 

神琉「いい、いい。そんなことしなくても、構わない。闇が世話になっているな」

アリシア「いえ。御先祖様は素晴らしいお方。私には勿体無い限りでございます」

 

主様がアリシアの手を持ち、立たせた。

ふふ、アリシア。そんなこと言ってくれちゃって……

全く、主としても嬉しい限りよ。

 

神琉「ところで闇」

「はい、如何なさいましたか?」

神琉「いつお前の戦いは始まるんだ?」

「これから、4名の者でバトルロワイヤルを始めます。そして、勝ち抜いた1名が私と戦う権利を得るという仕組みでございますわ」

 

主様は、成程と相槌を打つ。

 

神琉「その、4名は何処に?」

「そこにいるアマテラスと、スサノオ、ツクヨミ、そして……」

 

私は、縁側で月を眺める1人の妖怪を見る。

 

八百万 秋葉(やおよろず あきは)です」

秋葉「……何か用かしら?」

 

赤い目をこちらに向ける秋葉は、月の光と相まって、美しくも恐ろしい何かを感じた。

それが原因なのかは分からないけど、秋葉の周りには妖怪が1人も集まっていない。

 

神琉「……中々、良い友人を持ったな。闇」

秋葉「友人じゃない。敵よ。神と妖怪が友になれると思うかしら?」

 

秋葉が、主様のことを睨みつける。

1悶着ないか、とビクビクしていたが、主様は、そんな秋葉を全く気にしていないようだった。

流石ね。

 

「酷いわね……」

秋葉「始めるなら早くしなさい、帰るわよ?」

「まぁ、良いでしょう。結界の中へ!」

 

秋葉は、やれやれといった感じで結界の中へ入っていった。

それに続き、アマテラス、ツクヨミ、スサノオの3柱も、結界の中へ入る。

 

「皆、頑張ってね。誰が勝っても私は嬉しいわよ!」

 

予想、アマテラスが勝つ。

大和の神であり日本の最高神であるから。

しかし、ツクヨミも良い勝負になりそうだ。

私は、コインを投げた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ̄ ̄カチャン。

 

コインが地に落ちた音と同時に、乱闘が始まった。

先手を踏んだのはスサノオ。

真っ直ぐに秋葉の方へ向かっていく。

 

ガキン!!!

 

スサノオが振った天叢雲剣と、秋葉の爪がぶつかり合う。

秋葉がスサノオの攻撃に気を取られている内に、アマテラスとツクヨミの弾幕が秋葉の方へ集中する。

まるで、姉弟の戦いに水を差す妖怪を排除したいとでも言う様に……

 

秋葉「都で畏れられている私はこんなものじゃ地に伏せませんわよ」

 

スサノオの攻撃を牽制しながら、アマテラスとツクヨミの攻撃も寄せ付けんとする神力を放つ。

 

アマテラス「ど、どうして妖怪が私たちの攻撃を一瞬で……!?」

秋葉「私、神力も多少使えるんですの。妖怪だからと言って甘く見て貰っては困りますわ」

 

そう言いながら、多少とは言い難い神力を足先に込め、スサノオの天叢雲剣を蹴り上げる。

……妖怪が、力で神様と渡り合えるだなんて。

前代未聞ね。

ん?私と結花?……それは例外よ。

 

秋葉「ふふ♡」

スサノオ「ぐっ……があぁ!!?」

アマテラス「スサノオ!」

 

秋葉が、蹴り上げた後に連続でスサノオの鳩尾に拳を打ち込む。

うわぁ、痛そう……

バトルロワイヤルであるはずなのに、いつの間にか『秋葉VSアマテラス&ツクヨミ&スサノオ』の戦いになっていた。

あら、これは予想が外れそうね……アマテラスかツクヨミのどちらかが秋葉を倒さない限りは。

 

秋葉「私、久し振りに楽しめそうね……!!!」

 

赤い眼差しと攻撃の矛先が、アマテラスとツクヨミの方へ向いた。

 

ツクヨミ「お姉様!私たちの戦いはあの犬神を倒してからです!」

アマテラス「えぇ、言われなくても!」

 

スサノオは、先程のダメージが全身に広がって、未だ立てそうにない状況だ。

流石、呪いと炎を操る白狼ね。

 

神琉「闇、お前の戦いが終わったら、1度神界へ戻ってきて欲しいんだが。良いか?」

「畏まりました……して、何用でしょう?」

神琉「……神界に戻ってこないお前に、不満を抱いている神がいる。他世界の神がな」

 

戦いに夢中になっていた私に、主様が話しかけてきた。

神界……か。

神界とは、全世界の神が集う場所。

もう何億年留守にしているのだろうか。

まぁ、神の中でも力を持つ1柱が留守だったら混乱を招きそうだから近い内に帰ろうかしら。

そんなことを考えていると、突然轟音が結界の中から聞こえてきた。

 

「何があったの!?」

神琉「面白いことが起こってるぞ?見てみろ」

「……?」

 

未だ砂煙が立ち込める結界の中へと視線を移す。

 

「なっ……!?」

 

 

そこには……

 

 

天叢雲剣を持ったスサノオが……

 

 

ボロボロになった秋葉を見下ろしていた……

【挿絵表示】

 




いつも見てくれてありがとうございます!
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