私の転生物語 ~龍神として生きる~   作:夜刀神 闇

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霊夢の年齢は諸説ありますが、ここでの霊夢は12歳とします。
先代巫女は亡くなっている設定で、紅魔郷が始まる頃にはおそらく14歳とか……多分そこらへんになってます!曖昧ですみません(^_^;)

博麗神社や、幻想郷や、設定などは私の勝手な想像と原作設定で書いています。原作には出来るだけ沿ってはいますが、オリジナルも結構ございます。
皆様の想像違いがあってもご了承願います(。>人<)


第55話 時代を超えた再会と、突然止んだ時雨

~人里にて~

 

 

死してなお、永遠に語り継がれるひとがいる。

人知れず、誰かに想われるひとがいる。

 

これは、とある幻想郷の人里であった物語の1ページ。

 

 

 

『ねぇお母さん、このひとって誰なの?』

 

 

人間の子供が、人里に建てられている石像を指さして母親に尋ねる。

 

 

『さぁ、誰かしらね、でもきっと素晴らしいひとなんだわ……』

 

『だって、こんなにも凛々しいお顔なんだもの……』

 

 

人間の母親は、石像を見て静かに微笑む。

 

 

『僕もこんなふうになれるかな?』

 

『さあ、どうかしらね〜?^^』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◇◇◇◇◆◆◆◆◇◇◇◇◆◆◆◆◇◇◇◇

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

紫side

 

 

「あっづい……」

霊夢「暑いのにまぁ飽きないわねぇ」

 

 

とある日の私は、博麗神社に来ていた。

普段であればこんな暑い日は絶対に外に出たくないとか言ってたんだけど、どうしても外せない用事があるのだ。

 

 

霊夢「……そんなに好きだったんだ、その人のこと」

「えぇ、そうよ。好きだった……というか、大好きよ。本当に尊敬していたのよ」

霊夢「へぇ〜、あのズボラなあんたがね」

 

 

ズボラとはなんじゃい。やることはちゃんとやってるだろ。

……と思ったけど、黙って目の前の用事に取り組む。

 

 

霊夢「何で、それだけは自分でしようとするの?他の人に頼めないの?」

「私が自分でやりたいの。少しでも汚れてると我慢出来ないもの」

 

 

そう、あのひとが汚れてるみたいで我慢出来ない。

いつか戻ってきた時の為に、ずっと美しく保たないとね。

うん、本当に綺麗。今日はこんなところかな。

 

 

「さっ、こんなところかな」

 

 

目の前に建てられている、少女と龍の石像を眺める。

私が、一流の建築士に頼んで、建てて貰ったのだ。

人里と、博麗神社に1つずつある。

 

 

「今日はこれで失礼するわね。これをしにきただけだから」

霊夢「あら、そう……」

 

 

雪の季節ともなると、雪で崩れてしまう可能性がある。

今は夏の季節だし、クソ暑いからそれはないけど、やはり劣化はあるものだ。

私がもう少し力の使い方を勉強出来たら、なぁ〜。

ものが劣化しないようにする方法とか、食べ物を腐らずにする方法とかを作り出すことが出来たら、なんだけどなぁ〜。

勉強しなきゃ、だわ……もう師匠に学ぶことは出来ないのだから。

 

 

私とて、1000年は生きることが出来たけど、師匠が教えてくれたから生き延びることが出来たとも言える。

だって、ずっと傍で過ごしていたのだもの。

守られていた、のよね……今度は、私が師匠のことを守らなくちゃね。

ふふ、なんだかあべこべねぇ……

 

 

魔理沙「よぉー!霊夢!遊びに来たぜ……って、なんだ、お前もいるのか」

「あら、私もいますわよ」

 

 

なんだ、魔法使いか。

霧雨 魔理沙、霊夢の友人だ。

 

くるりんと一回転してみせる。

我ながら、めちゃくちゃ胡散臭いのだろうな、とは思うけど仕方ない。

 

 

「でも、もう失礼するところでしたの。ご友人同士で仲良くね♪」

 

 

私は、そう言い残すと能力を使って私の住処へ戻った。

ふふ、人間っていうのも、可愛いものね……

人間になってしまった師匠のことを思い出していた。

師匠……身長全然変わってなかったな……

転生した時の身長から全く伸びなかったって言ってたし……

 

 

「……あの方の運命なのかしら?」

 

 

女の子は小さい方がモテるって聞くけど、どうなのかしら?

しかし、私の役目は師匠の身を守ること。

見守っとくだけで良いと言われたけど、師匠に変な虫が寄り付かないようにしなくては!

師匠……ふふっ。

 

 

「ふふふふ……」

 

 

橙「紫しゃま、何か、怖いです……」((コソッ))

藍「ああいう時の紫様はほっとくのが正解だからな、橙」((コソッ))

 

 

……後ろでこっそり見ていた2人に、いつにも増して不気味だと言われたのはまた別の話。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◇◇◇◇◆◆◆◆◇◇◇◇◆◆◆◆◇◇◇◇

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

時は遡って、闇が亡くなってから少し経った後のこと……

 

神琉side

 

 

香織「……これが、今は亡き我が主、夜刀神 闇様が身につけておられた服でございます」

「……あぁ、感謝する」

 

 

俺は、闇に変わり龍神となった、かつては闇の従者として仕えていた神宮寺 香織に、闇の着ていた服を持ってくるように命じていた。

俺は、香織に持ち場に戻るよう命じた後、その服を広げて、壁に掛けた。

導師風の服で、白を基調とし、月の模様が描かれてある。

 

 

「そういえば、八雲 紫とかいう妖怪もこんな感じの服を着ていたような……」

 

 

闇のことを師匠と呼び慕っていたな……と思い出す。

模様や仕様は少しずつ違っていたが、よく似た服だった。

着る者がいなくなった今、この服をどこに保管しておくかなんだけれども……

 

 

「俺が持っていても怒らない……よな?」

 

 

誰に言っているんだ、と自分にツッコミをいれるが、聞いてくれる者はいないようだ。

正直、闇がいた神社(ここ)の妖怪たちに許可を貰うつもりなど毛頭無いが。

闇が生きていれば、少しは怒ってくれただろうか?

 

 

「あぁ……」

 

 

惜しかったな、その答えを聞けなくて。

このまま消えさせてなんて、そんな願い聞き入れるものか。

生き返らせるなんてことはしない。……そうだ、もう一度、やり直せばいい。

俺が見つけた、あの日まで……

 

 

「……と、なれば」

 

 

俺は、あることを思いつき、それを実行することにした。

その為に必要なものといえば、あの者しかいないだろう。

 

 

千奈「……いったぁ!!?」ドサッ

 

 

少し手荒なやり方だが、まぁ良いだろう。

俺は、人里から時雨沢 千奈……闇の友人だった人間を呼び出した。

めちゃくちゃ睨まれているが仕方ない。目的を達成するには時雨沢 千奈(コレ)()()()()()()のが1番役に立つ。

 

 

千奈「ねぇ!お風呂入ってたらどうすんの!……たくもう、いつになく手荒なやり方だね?本当にどうしたの?いくら自分勝手な君だからと言っても、こんなに急に呼び出すなんて」

「あぁ、そのことだが……」

 

 

俺は、時雨沢 千奈に、作戦……というか、完全に俺のしたいことでしかないんだが。

現代へ赴いて、そこでもう一度闇と仲良くなれ、と言った。

能力は強制的に低下させるが、記憶は残す……と。

 

 

千奈「……闇は、もう生き返ることは望んでいなかったと思うけど」

「生まれ変わる闇には、今世での記憶は無きに等しい。だから、約束を破ったことにはならないだろう?」

千奈「性格悪いね!?」

 

 

神には人間の気持ちなんて分からないものだよ、と時雨沢 千奈に告げる。

本人に記憶が無いのだから、こちらが一方的に約束を守らなかったとして、本人は傷つくこともない。

よって、約束を破ったことにはならないだろう?

時雨沢 千奈は、本人に記憶が無くとも約束は約束だ、なんて喚いてるが……

 

 

「ほら、喚いてないでさっさと行ってこい」

千奈「はぁ……」

 

 

俺は、時雨沢 千奈の足元に術式を展開させると、今から数百年後……俺が闇を見つけたあの時代へ、転送させる準備を行った。

複雑な術式なので、俺以外に使える者は限られている。

確か、闇が呼んでいた名前があったような……

 

 

「……タイムマシン

 

 

そうだ、タイムマシンだ。

この術式のことをタイムマシンとかなんとか呼んでいた気がする。

時雨沢 千奈が、不思議そうな目で見つめてくる。

 

 

千奈「タイムマシンがどうかした?」

「いや……なんでもない。目を瞑っていろ」

 

 

そろそろ時間だ。転送の準備が整ったので、力を込める。

次に目が覚めた時、少しは自分の身を守れるように弱体化した能力をやろう。俺からのちょっとした餞別だ。

俺は、時雨沢 千奈が完全に消えたことを確認し、今度は自分に力を込めた。

胸元に手を当て、神々しく光るものを取り出す。闇の魂だ。

本来ならば閻魔のところに送り出すのが世の掟だが、闇の地位が問題の為、俺が扱っているのだ。

 

 

「……とりあえず数百年後に、また話そう」

 

 

俺は、闇の魂にそっと口付けると、(まじな)いを囁き、時雨沢 千奈を送り出した時期と同じ時期に合わせ、転送を開始する。

また、数百年後……長いな。生まれてからの時間の方が果てしなく"永い"がな。

 

 

「楽しみ、だな……」

 

 

俺は、その場から闇の魂が完全に消え去ったのを確認すると、1人呟いた。

お前がいない数百年後は長いな……だが、俺が何をしても靡かなかったその精神は立派だぞ?

今度こそは、本気にならせて貰うからな……と、意気込んでいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その日から、人里で時雨沢 千奈が失踪したとの騒ぎが起こった。

時雨沢 千奈に勉強を教えて貰っていた人間は困り果てていた。

 

 

『今度から誰にものを聞けば良いんだ……』

 

 

実は、時雨沢 千奈は人里で1番頭が良かったのである。

時雨沢 千奈に懐いている子供たちも多かっただろう。

時雨沢 千奈が人里から消えてから、次に上白沢 慧音(かみしらさわ けいね)が、代わって人里の先生役を務めるまで、識字率は下落していく一方だったという。




ご静観ありがとうございました。
感想書いて下さった方々、お気に入り登録して下さった方々、ありがとうございます!日々の励みになっております(⋆ᴗ͈ˬᴗ͈)”


紫は龍神王が嫌いでしたが、悪化して大嫌いになりました。
そもそも、天の上のお方に人間の気持ちを理解しろなんて無理な話ですよね。
龍神王は周りから身勝手と捉えられがちですが、神様としては上手く出来てると思います。
闇と出会ってから、かなり人間味が移ってしまったようですが。
基本的には龍神王にとって、闇のことは自分の1部みたいな見方をしてます。
人間がどんな動きをするか興味本位で見てる、みたいなところもありますが、基本は闇のこと考えてます。
千奈のことを転送させたのは、保護係としてです。
自分が守れない時に守ってもらう……みたいな感じですかね。
闇の記憶を戻すつもりはあるみたいですが、完全に手に入れてから……とか考えてそう。龍神王のことだし。


シリアスだけじゃなくて戦闘シーンとか書いてみたいな。難しいけど……
紅魔郷までに時間がかかりそう……
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