私の転生物語 ~龍神として生きる~   作:夜刀神 闇

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いよいよ本格的に紅魔郷突入でございます。
皆様のご想像と異なる展開かもしれませんが、ご了承くださいm(_ _)m
パチュリー、小悪魔、レミリア、フラン、咲夜は出てきてるのに美鈴はどこ行ってんだって思いますが、館の中にいる設定でございます( ̄▽ ̄;)
グダグダ展開お許しください。


第64話 トラブル続きの館探索

心七side

 

 

「うわっ……おっとと」

 

 

私は、激しく動く箒に揺られながら、必死に魔理沙にしがみついていた。

だって、落ちる=死。みたいなとこがあるんだもの。

魔理沙は魔理沙で、パチュリーさんの攻撃の回避に必死なので、チラッと私の方を見て無事なことを確認すると、また攻撃と、回避、に徹していた。

 

 

「これは三半規管が鍛えられるなぁ〜……じゃなくて!魔理沙、大丈夫!?」

魔理沙「勿論だ!弾幕は……パワーなんだぜっ!」

 

 

意味のわからない言葉を言いながら、弾幕を張っていた。

魔理沙の綺麗な色の弾幕は、中々目を見張る程の美しさがあるが……今はそんなこと言ってられねえ!

パチュリーさんも、魔法を詠唱しながら魔理沙の弾幕を避けるなど中々に器用なことをしていた。

 

 

パチュリー「人間の魔法使い!覚悟なさいッ!!!」

 

 

パチュリーさんがそう叫ぶと、水色の沢山の弾幕がパチュリーさんの背後から放出された。

そういえば、スペルカードだっけ?必殺技みたいなものがあることを紫さんや霊夢から聞いてたけど、2人ともそれっぽいものを使ってた雰囲気無いけど、使わないのかな?

 

 

魔理沙「やっべええ!?」

「えっ?うわぁ!!?」

 

 

魔理沙が、弾幕を避けて避けてとしている内に、いつの間にか箒の先っぽ部分とカスっていたようで、パチパチパチ……と燃え上がる音がしていた。

正に、私の後ろの超近くで。萌えているんだ!違う!燃えている!

 

 

魔理沙「クッソ……!みぃ、大丈夫か!?」

「わ、私は大丈夫……」

 

 

箒に揺られすぎて気持ち悪くなってきてるけど……( ̄▽ ̄;)

私の服まで燃えないか、と心配していたけど、そこは魔理沙。

私まで配慮は充分してくれてるみたい。

 

 

魔理沙「しゃーないな……みぃ!しっかり掴まってるんだぜ!」

「え!?うん……!」

 

 

魔理沙は私にそう言うと、懐からカードみたいなものを取り出し、パチュリーさんに向け叫んだ。

 

 

魔理沙「 魔符 スターダストレヴァリエ !!!」

 

 

魔理沙が叫んだ瞬間、私たちの周りから星が次々と現れ、パチュリーさんの方へと飛んで行った。

星は手のひらサイズくらいの大きさ。

こんなんでほんとにダメージ食らうの?と思ってたけど、でも、意外とパチュリーさんにとって大?ダメージっぽかった。

 

 

パチュリー「ヒュ……ヒュ……ゼェ…ハァ…」

 

 

さっきまで飛んでいたはずのパチュリーさんは、フラフラと力無く地上に降り、机を支えにして片手で胸を抑えていた。

……敵に情けをかけるなどやってはいけないこととは言われているけど、この状況は違うでしょ。

それに、パチュリーさんの今の状態に、外の世界にいた時に知っていた、とある症状に見覚えがあるんだ。

 

 

魔理沙「おいおい……大丈夫かよ、パチュリーとやらは?」

「……いや、私が見るにパチュリーさんの状態はちょっとマズイよ。魔理沙、下ろして!」

魔理沙「え!?わ、分かったんだぜ」

 

 

私は、魔理沙が箒を地上近くに下ろすと同時に走り、急いでパチュリーさんの近くに行こうとした。

……本棚の近くに隠れていた、もう1人に阻まれてしまったので出来なかったけど。

 

 

?「あっ……貴女たちは、こんなになってるパチュリー様にまだ追い討ちをかけるんですかッ!」

 

 

赤いロングヘアと頭に黒いコウモリのような羽を生やし、背中にこれまたコウモリのような羽を生やした少女が、私とパチュリーさんの間に立ちはだかった。

まぁ、傍から見たら私がトドメを刺そうとしてるようにも見えるのかも……

 

 

「貴女は?」

小悪魔「わ、私は小悪魔。パチュリー様の使い魔です……」

「小悪魔さん、貴女のご主人は今危ない状態になってます。貴女が傍で見てて良いから、私に任せてくれませんか?」

 

 

小悪魔と名乗る少女は、少し考えた後、私に引き渡してくれた。

パチュリーさんの手は繋いだまま、私に警戒心MAXの状態ではあるけど。

 

 

「小悪魔さん、今までにこのような症状が出たことは?」

小悪魔「……実は、パチュリー様は喘息持ちでして、時たまこのような症状が出てしまうのです」

「!では、薬などの服用は?」

小悪魔「……いえ、普段はここまで重くなることはありません。外にあまり出ない人ですから、久しぶりの活動で倒れてしまわれたのかもしれません」

 

 

パチュリーさんの目は少し半開きで、私たちの方を視認している為、意識はあると思われる。

しかし、この症状で声を出すのはしんどいのかもしれない。

だから、早くしないといずれは息が出来なくなり、最悪の場合、呼吸困難で亡くなってしまう可能性が出てきてしまう。

 

 

「たしかこれに……あ、あった」

 

 

魔理沙に連れられる前、飲んでいたルイボスティーを持ってきておいてよかった。

クッソ涼しい部屋で毛布をかぶって温かいルイボスティーを飲む。

これこそ夏最高の過ごし方ってもんだよねぇ!

 

いや、それは置いておいて。

タイミング良く喘息に効く飲み物を持ってきておいて良かった。

割とマジで温かいルイボスティー……ノンカフェインの飲み物って喘息に効くらしいので、凄く奇跡的だと思う。

多分小悪魔さんは毒が入っているのかもしれないと疑っていると思うので、一応私が試しに飲んでおく。

 

 

「……この通り、毒は入っていませんのでご安心ください」

小悪魔「は、はい……それはお薬なのですか?」

「いえ、これを飲んだら痰を吐きやすくなるだけなんですが……痰を吐いた後、安静にしていれば治りますから」

 

 

私は、パチュリーさんにルイボスティーを飲ませた後、痰を出なくなるまで吐いてもらった。

まさか、喘息の患者を幻想郷で見るとは思ってなかった。

僅かな知識だけど、知っておいてよかった。

 

 

小悪魔「……このまま、安静にしていれば治るのですね?」

「はい、薬がない今、最大限の出来ることはしました。冷たい飲み物は喘息には危ないですから、飲ませない方がよいかと」

小悪魔「ありがとうございます……貴女の名前を知っておきたいのですが、お聞きしても良いですか?」

「……皆星 心七(かいせい みな)、ただの人間ですよ」

 

 

私は、名前を告げると、この場から離れようと立ち上がり、魔理沙の方へと歩き出した時だった。

微かに、声がしたので振り返ると、パチュリーさんが私の方を見て少し微笑んでいるのが見えた。

 

 

パチュリー「……ありがとう」

「お礼なんていりませんよ」

 

 

マシになったようで良かった、とだけパチュリーさんに告げ、今度こそ魔理沙の元へ走っていった。

パチュリーさんのことでいっぱいで魔理沙のことなんて眼中に無かったと言ったら失礼だろうか。

いや、大丈夫だよね。ほら、私が来るまで本読んでたっぽいし。

 

 

「本盗んでないよね?」

魔理沙「なっ!失礼なんだぜ!?」

「なら良し。さて、行くあてはあるの?」

魔理沙「ん〜、とりあえず探索を……」

 

 

と、魔理沙が言いかけた時、凄く大きな爆発音が鳴り、図書館が少し揺れた。

ビビりな私はかなり驚いたけど魔理沙は平気なのか。

 

 

魔理沙「よし、行ってみよう」

「何でそうなる!?〜〜もう、どうなっても知らないからね!」

 

 

私は、魔理沙に言われるがままに、図書館を後にした。

置いてきたパチュリーさんが心配だけど、横にいた小悪魔さんとやらがどうにかしてくれるだろう。

 

 

魔理沙「ふー……やっと外に……って、え?」

 

 

魔理沙が空を見上げ、目を点にしていたので不思議に思い、私も同じく空を見上げてみる。

するとそこには、視界いっぱいに広がる赤い霧が空を覆い尽くしていた。

 

 

魔理沙「凄く赤いな……こりゃあ、ますます中に入るのが楽しみになってきたんだぜ!」

「いやいやいやいや、なんでこの状況で楽しみになってくるの!?ちょっとおかしいよ魔理沙……って、もう!」

 

 

魔理沙はそう言うと、図書館に通じる扉の方ではなく、玄関の方へ向かった。

私はもう半ば諦め状態である。ドウナッテモシーラナイ。

玄関と言ってもだいぶデカいが。私何人分だろうコレ。

見た目に反して結構簡単に開いた扉は、ギィ……と音を立てて私たちを中に招き入れた。

そこで、私たちはとんでもないものを目にする。

 

 

「!?」

魔理沙「な、なんかヤバいことになってるんだぜ!」

 

 

床には大穴が空き、天井のシャンデリアは落ち、タイルは剥がれ落ちていた。

一目で何かあったんだ、と分かるくらいの惨状。

もしかして、さっきの爆発音が何か関係しているのか?

そうしていると、すぐ近くから人の声がした。

……否、人ではない。私は、声の方向を見て、すぐに自分の考えを改めた。

 

 

?「アハ、人間だーーー!!!」

 

 

金髪に帽子をかぶり、赤い服をまとい、宝石のような羽を揺らした少女。

いや、幼女と言うべきだろうか……私よりちっちゃいし。

頭を無くしたクマのぬいぐるみを持ったまま、私に近づいてくるその子は、だいぶ私の恐怖を煽ってくる印象だった。

 

 

「えっと……貴女は?」

フラン「私はフラン!フランドール・スカーレット!」

「へ、へぇ……良い名前だね……」

フラン「えへへー!そうでしょー?」

 

 

無邪気に笑顔を見せるフランと名乗るその子は、もしかして普通の人間なのではないかと疑ってしまうが、背中に生えた羽と口から覗かせる牙が、私を現実へと引き戻す。

魔理沙に目配せするが、首を傾げるばかり。

なんだろう、この違和感……普通の女の子に見えるのに、何故かフランドールを見つめる度に恐怖がせり上がってくるというか……

感じたことは無いだろうか。例えようがない恐怖というものを。

 

 

「この、天井とか床とかはフランドールが空けたの?」

フラン「そうだよー!"お姉様"が私をずっと閉じ込めてくるから、退屈しちゃってたの……」

 

 

でも、とフランドールが続ける。

 

 

 

 

 

フラン「貴女たちが来てくれたお陰で、今とっても楽しいの!だって、貴女たちはずっと壊れずにあそんでくれそうだもの!」

 

 

 

 

 

あ、ヤバいと思った次の瞬間、私の後ろから魔法攻撃が飛んできた。

一瞬何が起こったのか分からなかったが、今攻撃出来る人間は1人しかいない。

そう、

 

 

魔理沙「みぃ!大丈夫か!?」

「う、うん!」

魔理沙「じゃあ、後ろに掴まってろ!」

 

 

魔理沙が間一髪でフランドールの攻撃から私を守ってくれた。

私に対して攻撃しようとしてきたフランドールは、自分の攻撃が当たらなかったことに心底驚いたと言った様子で、目を丸くして私たちを見つめていた。

 

 

フラン「え……?何であたらないの……?」

 

 

私は、魔理沙の後ろに掴まり、フランドールのことを見つめていた。

この子、どこかおかしい……まるで、生まれて初めて人に出会ったみたいな感じがする。

 

 

「ねぇフランドール。人にあったのは初めて?」

フラン「あ、え、私……その……」

 

 

フランドールは、さっきの威勢はどこへやらと言った様子で、急に悲しそうな表情を見せ、俯いた。

何か事情があるのだろうかと思い、少し話を聞くことにする。

私は命が惜しいけど、何か事情がありそうな子のことは放っておけない性分なんでね。

 

 

フラン「……ずっと、閉じ込められてたの。"お姉様"が、お部屋に閉じこもっていなさいって」

「その、さっきから言ってるお姉様って?」

フラン「お姉様はお姉様。"レミリア・スカーレット"のこと!」

 

 

初めて聞く名前だ。

フランドールと同じ苗字だから、血の繋がった姉妹なんだろうな、とは想像がつく。

それに、閉じこもっていなさいってどういうことだろう?

 

 

「そのレミリアさんは、どうしてフランドールのことを閉じ込めるの?」

フラン「私、すごーく危ない力を持っているから……その……人間に会ったのは"咲夜"以外にはじめてで……」

「ん?咲夜?」

 

 

またもや知らない名前だ。

てゆーか、さっきから"レミリア"やら"咲夜"やら、聞きなれない名前ばかりで頭が混乱しそう。

しかし、人間に会ったのが1人の人間以外にいない?

他の人間に会えないくらい長い期間閉じ込められていたのか?

 

 

フラン「咲夜はお姉様の専属メイド。ご飯をいつも運んできてくれるのよ!」

「へぇー!仲が良いんだね」

 

 

フランドールが話す咲夜という人物は、フランドールの姉の専属メイドで、この館の家事を全般担っているらしい。

階段はぶっ壊れているが大丈夫だろうか、咲夜さん。

 

 

「あのね、言い忘れていたけど……私は人間で何の力も持ってない弱者なの。だから、フランドールからちょっとつつかれただけで壊れちゃうの。遊ぶのは良いけど、人間も出来るような遊びにしてよね」

 

 

私は、かなり重要なことを言い忘れていたのでフランドールに伝えた。

勿論、フランドールとはいつか遊びたいと思っている。

だからこそ、フランドールには理解してもらわないと困るのだ。人間の脆さというものを。

私の四肢がもげたり、首が体とサヨナラしたりしかねないから。

 

 

フラン「ホント!?遊んでくれる!?」

「勿論、良いよ!」

フラン「〜〜〜、やったぁ!ありがと、"お姉様"!」

「へぇ!?……って、ひぎぃぃ!?」

 

 

フランドールが目を輝かせて私に飛びついてきたかと思うと、私を力強く抱き締めた。

それと同時に私の体は後ろに倒れ、全身に痛みが走った。

この子、手加減というものを知らないのか。

 

 

フラン「お姉様の目は黒曜石のように綺麗なのね!うふふ♪」

「あ、はは……ありがと……」

 

 

それはどういう意味だろうか。

後ろの方にいる魔理沙に困った顔で目配せすると、魔理沙も同じく困った顔で笑っていた。

 

 

魔理沙「そうだ、フランドールとやら。今度私とも遊ぼうぜ!綺麗な魔法を使って遊ぶんだ。お前の好きな遊び方だと思うぜ?」

フラン「ホント!?貴女も遊んでくれるのね!お名前は?」

魔理沙「私は霧雨 魔理沙。魔理沙って呼んでくれ!」

 

 

魔理沙とフランドールも仲良くなったようで良かった。

ところで、先程から気になっていることがある。

フランドールの姉、レミリアのことだ。

そこまでしてフランドールを閉じ込めないといけないほど、フランドールの能力は危険なのか。

フランドールは見たところかなり幼い精神を持っている。

ここまで幼くなってしまったのは、長い期間人と接してきてないからなのではないか。

 

 

「ねぇ、フランドール?私レミリアに会ってみたいなぁ。遊ぶにしてもレミリアの許可がいるし。ね、案内してくれない?」

 

 

私は、少しだけ嘘をついた。

フランドールは自分の能力についてあんまり触れてほしくないかもしれないから。

自分の嫌なところを突っつかれたら誰でも嫌でしょ?

ここまできちゃったら、乗りかかった船、後には引けないね!

 

 

フラン「うん!良いよー!」

 

 

フランドールは私の手を引いたまま飛び上がった為、私は思わずびっくりしてしまった。

私は飛べないことをフランドールに伝え、魔理沙に運んでもらおうとしたが、フランドールは私が魔理沙に頼む前に、私のことを横向きで抱えだした。

傍から見たらかなり異様な光景だろう。

 

 

「フランドール……力持ち…だね」

フラン「アハハ!お姉様かるーい!」

 

 

当の本人は何にも気にしていないようで、そのまま私を抱えて一気に最上階へと上っていった。

豪華な館内を空中から見るのは圧巻で、外の世界にこんなものがあったらどんなもんなんだろうと想像してしまう。

 

 

「フランドール、レミリアは怖くないの?」

フラン「っ…………怖い、凄く怖いわ」

 

 

ぐっと歯を噛み締めて、見た目相応の反応を見せるフランドール。

その様子はまるで、これから親に叱られるのが分かっているかのような子供のようだった。

 

 

フラン「でも、こっちのお姉様がいるから怖くないわ♪」

 

 

ぺかーと音が出そうなくらいニッコリと笑っているフランドール。

そうそう、子供は外で思いっきり遊んで、泣いて、笑うのが1番良いんだよ。

お部屋に篭っているだなんてそんなこと許されるはずがない!

 

 

「フランd「フラン!」え?」

 

 

私が、フランドールの名前を呼ぼうとした時、被せて言われてしまった。

話を聞くに、どうやらフランドールは普段フランと呼ばれているのだとか。

じゃあ、私もフランって呼ぶって言ったらこれまためちゃくちゃ可愛い反応をされた。

 

 

フラン「よいしょ……っと、ここがお姉様のお部屋だよ」

「ここが……」

 

 

他より豪勢な扉を前に、私たちは息を飲んだ。

ここに、フランの姉が。この館の主がいるのか。

と、私がドアノブに手をかけようとしたその時だった。

 

 

?「お待ち下さいませ、お客様。勝手に開けられては困ります」

 

 

突如、私の手首を掴む手があった。

私はぎょっとして、その手の方向を向いた。

するとそこには、銀髪の仮面を張りつけたような表情の女の人がいた。

その人の服装は見るからにメイドと言ったような感じで、私を突き刺すような目で見ている。

 

 

フラン「咲夜!」

魔理沙「このっ……!お前は誰なんだぜ!」

 

 

フランが、咲夜!と言ったので、この人がフランの言っていた咲夜さんなのだろう。

魔理沙が、咄嗟に八卦炉を取り出し、咲夜さんの方に向けた。

と、その時。魔理沙が八卦炉を向けたとほぼ同時に、魔理沙の腑抜けたような声が聞こえてきた。

 

 

魔理沙「は……え?」

 

 

魔理沙は、自分の手を見て、驚いたような声を出していた。

すると、咲夜さんは口に指を当て、静かにするようにジェスチャーをした。

 

 

咲夜「お静かに。この中におられるのはとても高貴なお方です…………心配しなくても、元の場所に戻しておきましたからご安心下さい」

 

 

魔理沙が疑問に思い、懐をガサゴソ探していると、まさかのさっきまで持っていた八卦炉が出てきたのだ。

これには私もとてもじゃないけど驚かされてしまった。

だって、私たちに見つからずに八卦炉を魔理沙の手から取って、元に戻すなんてこと出来るはずがないから。

そんなの、そんなの、"時を止めるくらいのことじゃなきゃ"……

 

 

「あの、貴女は……」

咲夜「じき、私のこともお分かりになるでしょう。それより、我が主が貴女がたのことをお待ちです」

フラン「!」

 

 

咲夜さんが扉をノックすると、中から少し幼い声が聞こえた。

フランも幼女の見た目だけど、レミリアさんも同じような感じなんだろうか。

咲夜さんが扉を開けてくれたので、私たちは恐る恐る中に入る。

そして、そこには、背の高い椅子に座り、私をじっと見つめる幼女が。

フランと同じ帽子を被り、青みがかった銀髪に、白いワンピース……それと、コウモリのような大きい羽。

 

 

?「ほう。ネズミが入り込んでいたという情報は本当だったようだな?……咲夜、もう下がって良い」

咲夜「畏まりました……失礼致します、お嬢様」

 

 

私は、咄嗟に振り返り、咲夜さんが出ていくところを見ようとした……んだけど。

そこには咲夜さんはいなくて、何故かさっきまで開けられていた扉が閉まっていて。

魔理沙は扉の方を見て何が起こったんだぜ!?って言ってるし、フランは俯きがちになっている。

 

……やっぱり、咲夜さんは"時を止める"能力を持っている。

だって、この一瞬で音も立てずにいなくなり、扉を閉められるなんて出来ないもの。

目の前にいる、少女は先程から、私に対する視線を離さない。

 

 

 

 

 

 

レミリア「まずはもてなそうじゃないか、人間……ようこそ、この私"レミリア・スカーレット"が支配する館へ」

 

 

 

 

 

 

 




久しぶりに長めに書いたなぁ〜って感じです 
基本的に3000文字くらいなので、ホントに久々です(¬_¬)

霊夢は館にもうすぐ着くって感じです。
次回、多分レミリアVS主人公って感じですね。
あ、勿論戦闘はしませんよ笑 主人公死んじゃう 
話し合いです(*^^*)

レミリアは主人公のことを名前だけ紫から聞いてます。
なので、次回主人公に名乗らせて、

レミリア「ん……?お前はまさか……!」

みたいな展開にしようと思うておりますm(*_ _)m
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