私の転生物語 ~龍神として生きる~   作:夜刀神 闇

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仕事忙しすぎて全然投稿できてなかった泣泣泣
見てくれる人おるんかなと自分でシクシク(;_;)
久しぶりに筆を動かしたので変なとこあるかもだけど、それは許してほちいな……( ´•ᴗ•ก )


第72話 桜のお嬢様

進む度に降りしきる雪、私はその中をズンズンと進んでいた。

向かい風が顔に当たり、雪が目の中に入ったりで割と鬱陶しいものである。

 

 

「視界が悪すぎるわ……人間って視力悪いのね」

 

 

前世では、能力を使わなくとも、3km先の木の葉の動きまで見えていた。

吹雪とまでは言わないが少し勢いの強い雪に混じり、何かが降ってきているのが見えた。

 

 

「……?これは、桜の花弁かしら」

 

 

と、いうことは……冥界はあの向こうか。

私は空のある一点を見つめ、持ってきていたカン〇リー〇ウムを食べた。

桜のお嬢様が好きそうな、甘いお菓子を手土産に持ってきていた。

 

 

「喜んでくれるかな……」

 

 

私は、進むスピードを上げ、冥界の入口であろうところに向かった。

すると、どこからか軽快な音楽が流れ、それに少し聞き入っていると、目の前に3人組の少女が現れた。

……って、この子たち見覚えがある。記憶が正しければ、騒霊の3人組だろう。

 

 

メルラン「ねぇねぇお姉さん♪貴女は綺麗な音を奏でそうな気がするんだよね!一緒に演奏しない?」

 

 

そう言ってメルランは、後ろにいる2人……私の記憶が正しければ、だが、ルナサとリリカに目配せした。

私としては、ボーカルを担当させて貰いたいと思ってる。

……これが、異変解決に向かっているところじゃなければ、なんだけどね。

 

 

「"弾幕ごっこ"とやらをご所望かしら?でも私、やったことないの。ごめんなさいね」

メルラン「えー…………うーん、わかった。さっきも普通の魔法使いとやらにボコボコにされたとこだったし。仕方ないかぁ。じゃ、また今度ね!」

 

 

そうは言っておきながら、私を見る目は新入生を捕まえるべく目を光らせる吹奏楽部員だったと思うけどね。まぁいいや。自分でも何言ってんのか分かんね。

 

私は、メルランたちと別れた後、更に先へ先へと進んでいった。

 

力を与えられたとはいうものの、まだこの体に完全に馴染んではいない。

普通に飛んで恐らく1時間もかからないらしいが、私の場合普通に1時間経っている。というか雪が凄くて前が見えないから、それも相まってキツイのだけど。

それも、試練だと思うことにした。

 

 

「っと、おっ?」

 

 

周りが急に暗くなったかと思うと、灰色の靄がかかったような風景に変わった。

私は、直感でここが冥界なのだと気づいた。

どこか来たことがあるような気がする。そんな感じがした。

 

 

「なんでこんな長い階段があるのかしらね」

 

 

私の体力分かってる?と溜息をつきながらも、フワッと浮いて、そのまま行くべき所へ導かれるように飛んでいく。

そう、桃色の髪をした食いしん坊な亡霊の元へ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ここも石階段が崩れている……もう戦った後なのかしら?」

 

 

崩れている先を見ると、白髪の少女が埋もれていた。

その傍らには長めの刀が落ちており、ひと目で誰かにやられたのだと分かった。

 

 

「ちょっと貴女大丈夫なの?」

?「うう……っ、ゲホッ!ゴホッゴホッ、大丈夫でしゅぅ……」

 

 

流石に今は敵味方関係ない。救助を優先すべきだ、と謎の正義感が働いた私は、目の前の少女を石に埋もれている状態から助けていた。

白髪の少女は、ふらつきながらもしっかりと立て、健康状態にも問題はなさそうだった。

というか、普通に原作キャラと次々に対面していってる私ってかなり幸運では?

 

 

「よろしく。一応は人間の皆星 心七よ。貴女は?」

妖夢「一応……ですか、まぁいいでしょう。私は魂魄 妖夢(こんぱく ようむ)。白玉楼の庭師でもあり、西行寺 幽々子様の剣の指南役でもありまふ……ゴホン、失礼」

 

 

みょんちゃんが私と会ってから噛んだ回数2回目。

あんな凛々しい表情してるのに、こんな一面があるだなんてねぇ。

 

 

妖夢「時に……心七様。白玉楼には何用で?」

「う〜ん……さっき、白黒の魔法使いか赤い巫女が来なかった?」

妖夢「…………えぇ、白黒の魔法使いが私と対峙し、私を倒して幽々子様……此処の主のところへ行きました」

 

 

みょんちゃんこと妖夢は、花びらが舞う先を指さした。

というかまだ霊夢は来てないのか?まあいいけど。

桜とはこうも美しいものなのか……まるで見とれてしまいそうだった。

もう西行妖の死の呪いは解いたはずなのに……

 

 

「ごめんだけど、妖夢ちゃん。私は貴女の主の敵である博麗の巫女たちに加勢しに来たのよ。だから行かせてもらうわね」

妖夢「……どうぞ」

 

 

私はもうすぐ満開になろうとする西行妖の元に向かって走り出した。

こっちの方が速い。飛ぶ感覚をまだ思い出している途中だし、浮遊をするのは、戦いの中ではなるべく落下を防ぐ為だけに留めて使おうかな。特訓はするけど。

 

西行妖の元で、バチバチに睨み合っている魔理沙と……幽々子がいた。

1000年ぶり位だろうか、桃色の髪は変わらず、死者の天冠を付けている。

……本当に亡霊になったんだな。私がもっと上手く出来ていれば死ぬこともなかったのかな。

 

 

幽々子「……あらぁ?どうして貴女がここに来てるのかしら?」

「私のことを覚えているの?」

 

 

幽々子は、私を一目見て私だと気づいたようだった。

勿論よ、と、手を口に当ててクスクスと笑い、扇子をこちらに向けた。

 

 

幽々子「紫から話は聞いているわ。本当に綺麗な魂をしているのね ̄ ̄ ̄」

 

 

綺麗な魂か。

だから、こんなにも主様が私のことを気にかけてくださるのか。

 

 

「私が死んで、冥界に魂が来たはずだけど……その時も綺麗な形をしていた?」

幽々子「ええ、ええ。それは勿論…………とても綺麗だったわ」

 

 

幽々子が言い終わるその瞬間、私は、直感でその場を飛んで離れた。

……白色の光線が私がいたはずの地面を抉り、小型のクレーターを形成していた。

なんて威力だ…………まるで殺意をもって攻撃しているみたいに。

 

 

魔理沙「みぃ!逃げるんだ!!!」

 

 

魔理沙の方を見ると、必死の表情でこちらを見ながら幽々子に攻撃を仕掛けていた。

しかし、実力差は歴然であり、あちら側の方が明らかに優勢である。

 

とてもじゃないが、魔理沙だけで勝てる相手ではないな……と私は勝手に幽々子に感心していた。

 

 

「この世界に来てからの初めての戦闘……ふふ、腕が鳴るわね」

幽々子「随分と余裕の表情を見せてくれるじゃない?紫から言われているし、貴女は殺さないでいてあげる。でも…………少し痛い思いはするかもね?」

 

 

幽々子は、言い終わると同時に横一線に扇子を振り抜いた……。

そして、私が幻想郷に来てから初めての弾幕ごっこが始まった。




冬が終わらない幻想郷に、春を告げに来ましたね
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