ダンボール戦機ウォーズ~少年の新たなる機生~ 作:ホワイトラピット
セイバーは新たな生活に身を投じる事になったが、これまたこの家族が大変なものでして・・・
ある一家の朝
鳥がチュンチュンと鳴き声を歌のように歌い、気持ち良く目を覚ますだろう…しかし
「これは無いだろ…」
「…せいばぁ……ふぅ……ん…」
隣でつららが変な寝言を言いつつ夢を見ている。
まず第一、この水蓮家に来て1日目何だが、昨日は大変だった。
食事を運ばれてきたときにつららの母親、《雪》さんに、あなたも食べなさいといわれたんだが、自分LBXですから食べれませんよと伝えるとそうだったわ、と言って笑ってごまかし、机の上に並べられた料理を食べていた。
第二、つららの父親、《時雨》さんは、タイニーオービットで働いている会社員だった。
思ったが、何で娘にLBXを買ってやらなかったのか疑問に思ったが家族で何かあったらしく、娘にLBXを買うことは止めようと言うことになったらしい。
時雨さんが家に帰ってきて、俺を見た途端、何で喋れるんだ!?とか、何のフレームだい!?とか色々質問責めにあったのは余談だ。
第三 今、俺のマスターこと、つららは兎に角俺を離そうとしない。
いつでも一緒みたいな感じで、寝るときとか、話するときはいつもそばに居なければならない…あと、風呂に入るときも一緒とか言い出した時は全力で逃げたが、結局捕まってしまい……後は、察してくれ……
で、現在一緒にベッドに入っているのだが。今日が学校なのに呑気にすぴ~といびきをかきながら寝ているのだ。
「おい、起きろ。早く起きないと学校に遅刻するぞ?」
「う~ん…後1時間だけ……」
「早く起きないとお母さんがフライパンとおたまを持って、一曲演奏しに来るぞ」
「起きます!!」
あってたのか…
即座に着替えを慌てて開始するつらら。
ん、勿論、着替え何て見てないぞ?本当だからな?
すると着替え終わったのか、準備終わったよ、と俺に伝え一緒に下に降りていった。
下に降りるとリビングがあり、キッチンや机、テレビなどが色々置いてあり、ごく普通の家という感じを思わせる。
平日の朝というのもあり、机の上にはご飯、ワカメの味噌汁、魚の塩焼きが美味しそうに湯気を出しながら置いてある。
朝からこんなに食べられたらどれだけ幸せだろうか。
俺だったら、感謝しつつガツガツと食べるだろうが、女の子と言うのはどうも朝は調子がよくない為。
「こんなに朝から食べられないよぉ…」
と言うのだ。
実は、つららはそんなに勉強が得意ではないため、昨日の宿題と思われる物をすごく時間かけてやっていた。
多分だと思うが、それは朝食を取っていないからであろう。
朝食を取らずに学校で眠るばっかりして話を聞いていないんだと思う…前世の妹がそうだったからなぁ。
「お母さん、ちょっと減らしてよ」
「しょうがないわねえ…」
雪が炊飯器に手をのばすが、俺がそれを阻止する。
「年頃の女の子が食べないなんで、調子崩すかもしれませんよ?もしかしたらそれが原因で学校で眠るばっかりしているかもしれませんよ?」
と思ったことを言うと、つららが慌てて驚きながら
「どうして知ってるの!?」
と反応したから、それを見た雪さんが黒い笑顔で…
「つ・ら・らぁ~?」
「ひっ!!」
「ちょっと、お話しましょうか?」
「いやぁ~これから学校が…ちょ、服引っ張らないで!いやだ!アレだけはイヤだああああぁぁぁぁぁ!!」
つららの首本を掴み別の部屋に移動していった。
「あ~あ、ちゃんと学校で真面目にしとけばよかったのになぁ」
スラスターを使いつつ皿を次々と片付けていくがリビングにいるつららの弟、《夕》(ゆう)と時雨さんがいる。
夕は俺を見るのは今日が初めてで少し…いや、すごく興味深そうに俺を見つめてきている。
「ねぇねぇ、お父さん、あのLBX初めて見るけど、どこで作られたの?」
「ん?お父さんにはちょっとわからないなぁ…本人に聞いてみたらどうだ?」
「うん!分かった!!」
夕君がテトテトと可愛らしく歩きながら近づいてくる。
「ねぇねぇ!LBXさん!」
「何かな?夕君」
「どこで作られたの?タイニーオービット?それとも他の会社?」
「どこでもないよ、俺は神様に作られたんだよ」
俺は本当のことを言ったが、やはりまだ幼いため、元気よく「うん!分かった!」と言ってテレビを見に時雨さんの元へ戻っていった。
するとガチャっとドアが開き真っ青な顔をしたつららが出てきた。
「学校いこ………」
「お、おう」
そして、セイバーはつららの肩に乗り学校に向かって歩き出した。
此処はミソラノ中学校、現在2-1で授業を受けているのだが…
「ぐぅ~、すぴ~」
つららは授業中にも関わらず机で伏せて寝ている、俺はカバンの隙間から様子を見ているが、みるに耐えん!だから起こすことにした。
カバンからソロリと出て机の上に置いてあるシャーペンの芯をしまい、顔を突き起こそうとしたのだが起きない…仕方なく、頬をつねって起こすことにした。
(起きろ…このバカ!!)グググッ
「いたたたたたた!!」
頬をつねると焦って飛び起きた。
「どうした?水蓮」
「な、何でもありません///」
顔を真っ赤にしながら自分の席に座りカバンに戻った俺を睨んだが、顔が真っ赤なので怖くも何ともなかった。
この行動を見ていた少女がいた。
(何、アレ?LBXが勝手に動いてる?しかも水蓮を起こしてるの?)
この少女は、クラスでも成績が良いが、友達との間ではとても上から目線なので、嫌われている。
名前は、朝倉 由美 は、つららの親友である。
放課後になったらLBXをジックリ見せてもらうように考えていた。
(あんな見たこともないLBX絶対にオーダーメイドで作ってもらったに違いないわ!親友の吉見で後でジックリ見せてもらいましょ)
由美は静かに笑う。
「はぁ…」
「どうした、溜め息ついてたら幸せが逃げていくぞ。」
「どうしたって、セイバーのせいだよ。」
「あれは、起こしてやっただけでああなったのはおまえ自身のせいじゃないか。」
「そうだけど…他に起こしかた無かったの?」
「試してはみたが、おまえが起きなかったから頬をつねって起こしたんだ。」
「む~」
俺とつららは昼食を屋上で食べていた。なぜ屋上で食べているかというとクラスの雰囲気に馴染めないからである。
昼食である、弁当を食べていると誰か数人が屋上に昇ってきた。
この前、つららをいじめていた、あのガキ大将と取り巻きの2人が屋上にきたのである。
「やっと見つけたぞ、このアマ」
ビクッと震え、食事を中断するつらら、これを見て気分がよくなったのかガキ大将は懐から、アポロカイザーを握り上空に向けて放り投げてた。それにあわせて取り巻きの1人がDキューブを起動させアポロカイザーを着地させ、自分達もDキューブにLBXを放り出し着地させる。
「この前は油断して負けちまったが、今回は絶対にボコボコにしてやるからな!早くお前のLBXを出せよ!」
「3対1でLBXバトルしなきゃ駄目なの!?」
「いいや…もっとふえるぜ」
驚きながらも3対1と言うことに不満を抱いたつららはなぜバトルしなくてはならないのか聞くとまだ増えると言い出したのだ。
流石にこれ以上増えたらちょっと所か、かなりきつい。
実際、向こうにアポロカイザーがいる時点でかなりきついのにな…しかし、この前勝てなかったといってこんな状況にするなんてな。
すると、つららが小声で
(どうしよう、まだ私セイバーを操作するリモコン持ってないんだけど…)
と聞いてきたのだ。
流石にこの前のはまずいことをしたと思っている。対策案として携帯電話で操作しているふりをすればいいと伝え、キューブの中に入っていった。
───闘技場───
ルール、アンリミテッドレギュレーション
リミットブレイク(LP3倍 ATK2倍)
バトル開始と共に、アポロカイザーが砂埃を立てながら物凄い勢い突っ込んでくる、それに合わせるように取り巻きたちのウォーリアがマシンガンを構え乱射してアポロカイザーを援護する。
これをジャンプし、ブースターを使いながら紙一重で避けていくがマシンガンと言うのもあり飛んでくる玉も多い為、少しだけ掠ってしまいよろけてしまう。これを見てアポロカイザーは剣を構えつつ剣を振って切りつけてくる。
(このままじゃ、負ける!)
内心、俺はこう思った。
現在、シールドを張りつつダメージを軽減しているが、向こうはマシンガンで連射ができる。ビームライフルは単発であるため、撃ってもすぐに避けられてしまう。それにアポロカイザーが着地の隙を狙って斬り込んでくる為シールドとサーベルで応戦するが、マシンガンの雨が俺めがけて降ってくる。
(クソ…何とかしてこの状況を変えないと…)
考えながら1分間逃げ回っていると
「おお、なんか楽しいことしてるじゃねえか。」
「なにしてんのよ?」
2人の男女が屋上にやってきたのだ。
「先輩!どうぞどうぞ、入って下さいって言っても、向こうはボロボロで、すぐ終わりそうですけどね。」
どうやら、このガキ大将の先輩に当たる人らしい。
それもそうと、ガキ大将の言うとおり俺はもうボロボロだった。この一分間で腰に付いているスラスターは右が半壊、左が全壊していて腕はアポロカイザーのエクスカリバーの斬撃によって大きな傷が出来ている。さらにブースターも相手のアタックファンクション、トリプルエネルギーボムによって完全に壊れてしまっている。
そのため、空を飛ぶことができない。
しかし、今相手であるガキ大将を初め、取り巻きの2人も先輩に挨拶をしているため、ウォーリアの弾幕がやみアポロカイザーががら空きになる。
それにアポロカイザーを操作しているガキ大将も話をしているため完璧に無防備である。
(今なら!)
セイバーはアタックファンクションの構えに入る。
一撃で沈めないと俺は壊れて死んでしまうだろうと予感し、サーベルを2本腰から勢いよく振り抜き天高く構える。
青い刀身を天高くのばし、エネルギーを集中させ、そして
(切り裂けえええええええええええええええええ!!)
アタックファンクション、《ビッグバンスラッシュ》をまとまっているアポロカイザー、ウォーリア2機を一気に切り裂いた。
エネルギーを一気に使ったためひざを着きその場にしゃがみ込んだ。
いきなりの爆発音でさすがに気づいたのか指を指して
「おい、お前らのLBXやられてるぞ?」
と、先輩の一人が言う、それを聞いてガキ大将が
「え?…ああああああああ!!ババァに無茶言って買って貰ったアポロカイザーがああああああ!!」
口を大きく開き、そんなバカな、と言いたそうにアポロカイザーだった残骸を見ていた。
そして、つららが先輩たちに向かって。
「もうやめましょうよ、勝負は着いたんですから……それに昼休みももう終わるし……」
「ククク…アハハハハ」
何が可笑しいのか分からないが、先輩が顔を押さえつつ笑い始めたのだ。
「ああ、いいぜ」
難なく、いいぜと言って教室に帰ってもいいと言ったのだ。
「良かった…」
つららは、ほっとした表情で俺をつかみ急ぎ足で屋上を後にした。
時間は経ち、掃除の時間。
授業中?…ある方向から凄い視線を感じたとだけいっておこう。
つららは、先生が居ないこと良いことに机に俺を出し、心配するように触ってきたのだ。
「セイバー、思いっきりブースターとか色々壊れてたから修理してあげるね!」
「いや、直してくれるのは嬉しいが…その手をワキワキさせながら近づけてくるのをやめろ。」
いや、誰でもこんな事されたら引くだろ?
こんなやり取りをしていると授業中にずっとカバンにいる俺を見てきていた女の子がモデルみたいな歩き方をしながらこっちに近づいて来た。
「そのLBX喋るのね。」
「ああ、喋るぜ…で?」
「ちょっと、セイバー…ごめんね、何かようかな、由美」
「物は相談なんだけど…そのLBXを修理させてもらえないかしら?」
腰に手を当て、えらそうな口調でつららに、私に修理させてもらえないかしらと言ってきたのだ。しかし、コイツ、由美つららの親友らしいが俺はコイツ何か企んでるなと感じ取ったため、断って欲しいという視線をつららに向けて送ったが、この努力は虚しく。
「うん、見るのはいいよ。」
「本当に!?」
「でも、修理は駄目。」
「何でよ。」
「だってセイバーは私のだもん」
「でもちょっとだけならいいでしょ。」
「ダメダヨ?セイバーハワタシノモノナンダカラ…」
つららさん?ちょっとあなた怖いですよ?え?ちょっと待ってくださいよ、俺の意志は無いんですか?…
「早速何だけど頼みがあるの…」
「ええ、いいわよ…あなた、ヤるきね?」
「さすが同士、分かってるね。」
「存分にやりなさい」
「ありがとう…」
即座に、腕と足を掴まれ動けなくなってしまう。
つららは手をワキワキとさせながら息を激しくし、近づけてくる。
「ちょっと待て!今じゃなくても家に帰ってからでいいだろ!?」
「今じゃなきゃだ~め☆」
「ちょ、おま」
アッーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!
この出来事を遠くから見ていた一つの影があった。
「兄さんのいじられ姿……イイ…早く兄さんビタミンを補給しないと………」
セイバーに危機が迫っていることは誰も知らない。
新しいキャラクターを出しましたが、後々まとめて投稿することにします。
誤字、脱字、違和感の報告がありましたら報告ください!