2日、3日ほどネタと言葉に困ったので遅れました。
では七話ご覧になってください
「…んっ…?」
じんわりと、白い視界に滲み、エルティアは目覚めた。
目を開けると、映るのは見覚えのある天井とーーー
「やっと目を覚ましましたか。姫様…」
エルティアが横たわるベットの側に座り、林檎を皮を剥いている
「えぇ今起きたわよ……って待ちなさいよ‼︎」
「どうした?姫様?起きて早々に元気だな…ほらウサギちゃんに切っといたから食べるか?」
スッと切ったお皿に乗ったウサギ状に切った林檎を渡す。
「良いわよ別にお腹減って…」
ギュルルルルと可愛らしいお腹の音が部屋が響く…
その音を聞いてしまった龍牙は赤面してる姫様に向けて暖かい目で見てあげてる。
「もう一回聞くけど食べる?」
「………た、食べます…」
そっと切ったリンゴを受け取り、しゃりしゃりと食べ始めお皿に乗ったリンゴをが無くなりエルティアが落ち着いたところで
「で?早速だけど貴方に聞きたいことが山ほどあるんだけど?」
「いやその前に俺から一個質問させてくれ、それが終わったら答えてあげますから」
「知らん‼︎王女の私から先に質問する前になんだよその紙袋は?」
視線の先には紙袋があり甘い香りの匂いがする。
「そうですか…質問させてくれたらメロンパンあげようとしたのに…」
「分かりましたので先に質問して良いからそのメロンパンください」
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袋の中のメロンパンを全部ペロリと食べてしまった。
一つで結構お腹いっぱいあるはずなのに4個も食べていた、別に太っては無いし所々も普通の体型なので案外大食いなのかもしれない
既に外は暗く時刻は6時半になってしまっている。
「夕食は食べるのか?」
「遠慮しとくわ…4個食べちゃったから満腹だから良いのよ…さて質問するならしても良いわよ?機嫌が良いから聞いてあげるわ」
「まずなんだあの
「いきなり核心に着きに来るなんて色々と早くないかしら?。」
「俺はそれしか興味しかないからよ、ならさっさと聞いた方が早いと思った。」
その本心を語る彼を見て少々呆れているエルティア
でも彼女も彼に質問するならさっさと核心を着きに行くだろう。
わざわざ怠いことはしたくない者なのだから。
「崩壊戦争の引き金を引いた奴知ってるからしら?」
「エドワード・メイガスですよね?」
「そう正解、旧帝国の時には別名《賢人幹部》言われてそしてその父の娘よ?」
「…何言ってんのお前」
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エドワード・メイガス
彼は当時の帝国の中で2番目に権力を持っていた王族の一つであり
頭脳、身体能力、観察力、カリスマ性、民衆にも愛されていた為
次に皇帝になる筈だった男である。
「でも彼は……」
「そうだ、危険過ぎる魔導核弾頭を彼が製作してた事にされた。」
「していた事にされた?」
最後の言葉に違和感を感じた。
「どう言う事ですか?」
「アレは帝国全体が製作していた兵器だ、それが内部でバレて他国から抗議があった。その製作関係者から私の父が選ばれた、つまり国に売られたんだよ私の父は」
エルティアはグッと握り拳を作ってた。
無理もないだろう帝国の為に働いて民衆にも愛されてた父が突然
魔導核弾頭の関係者として無実の罪を受けたのだから。
「最後に父はその発言が引き金となった。」
エドワード・メイガスは国際裁判の時にこう放ったのだ
『私は製作していた魔導核弾頭を5つの内一つを今日放った』と
当時のその場にいた者は冗談のつもりで言ってたのだろう
だが、彼の発言後から3分後に東太平洋の海に一つの魔導核が起爆し、海を
現在も最初に起爆地点の海は黒く染まり誰も近づけない状態である。
「そこからが起点となった、各国家は魔導核を奪い新たな力を付けようとして戦争を始めたのは…」
「………………………」
「そこから崩壊戦争が始まった、悲しいものよね…何故父は魔導核を発射してしまったのか…私には分からない…その後私は帝国内に避難している間にメイガス家の一族は私以外に死んで、確か戦争が終わって1年後に今の王妃様に養子として入れられた…理由なんて簡単代わりなのよ私…また父のように重要機密がバレたらまた冤罪を受ける身なのよ……って聞いてる?」
妙に静かだなと思いエルティアは龍牙に目線を向けると
「………zZZ」
いるボロボロの手帳になにかを書いてスースーと吐息を立てながら椅子に座って寝落ちしているのである。
「…本当顔は整って良い顔なのに色々と台無しね」
スッと寝落ちしている彼の頬を細い手先で触れている。
彼女も年頃の女性、好奇心が少し湧くのもしょうがないのである。
触れている間に手帳が床に落ちてしまう。
「なんで書きながら寝落ちするのかな…てかまだ7時10分ぐらいよ?
さっき戦ってるし彼の魔力量が半分だから結構苦労するのかしらね…」
ベットからこっそりと降りて手帳を拾うとパタンっと一枚の紙が落ちた。
『ん?何かしらかの紙…』
きっちりと半分に折られているのを綺麗に開けてみる。
それは一枚の写真だった、けど彼女は更に困惑した
燃えて無くなってしまったはずの家族写真である、この時点でおかしいのに更に不可解な事が発生した何故か父の隣に
「なんで…なんで貴方がの写真持っているよ?」
「なに人の手帳を漁っているんだ?」
「ッ⁉︎」
恐る恐る背後を見ると寝ていた彼が起きてた
反射的に自分のベットの下にその写真を隠してしまった。
彼は欠伸をしながら着ていた執事服の袖をまくっている。
『…王女の前でその様な格好は失礼よ?』
『…普段慣れてない格好だと辛いんだよ』
パタパタと胸元を扇いでいるとやはり運動している男性のせいか鍛え上げている胸元が軽く見えてしまってる。
「……………だらしないわね…」
「???…結局なんで憎悪が生まれたんだ?』
「話が逸れたわね…なんで生まれたかって?私はすぐに王女にされた途端、父の遺体の状態を聞いたのよ」
「多分帝国の刑だと確か…絞殺刑で死んだのか?」
彼女は顔を横に振るう仕草を見せると龍牙は疑問に生じた。
「なんだと?…じゃぁ殺されたのか?」
「えぇ…聞いた所身体が半分切断された状態で発見されて断面図には
彼女は無意識に紅い
彼女の紅い理由は此処で明白に分かった
「つまりアレか…人間が憎いのか?帝国の為に身を呈したのに、犯罪を犯した者と分かったら誰も救いの手を伸ばさないで殺されたのが憎いんだな?』
「えぇ…私は憎い…今生きている人間達が何よりも憎いのよ…」
彼女の怒りは龍牙にも分かる、その国の為に働いて任務を遂行し続けた結果、最終的に捨てられ殺されるのはなんと憎いのか…自分にはとても分かる。
ピピピピピピピピピピピピ‼︎‼︎‼︎‼︎
と静寂だった部屋に目覚ましが鳴る音が響く
「…誰よ目覚まし設定したのは⁉︎」
「…それ俺ですね…そろそろ色々と準備があるで此処で帰りますね」
それでは帰ります。と言って扉なら手をかけると首元に
そしてゆっくりエルティアの方を見ると彼女は敵意を示している。
「何ですか姫様よ…俺はほかの仕事をやらないといけないんですけど?」
「私は質問に答えたなら次は私の番…最後のアレは何?私の
「………あーバッチリ見てましたか…」
「えぇバッチリ見てた…そしてよ最後の魔力は何よ?貴方の魔力量は理事長先生から聞いたけど通常の焔命者の半分の魔力と聞いたけど…でもあの時は
またも重い空気に包まれるが先にガチャと扉が開くと
「何しているだ?お前ら」
「り、理事長先生⁉︎何で此処に⁉︎」
学園に帰った筈の九条紗耶が部屋に入って来たのだった。
龍牙君は一体何者なのでしょうね?
では八話を気楽にお待ちください