やはり俺が提督なのは間違っている。   作:無名戦士

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短時間でかなりの人がお気に入り登録してくださったので嬉しいです。
嬉しい余り一気に書きました。
今後とも宜しくお願いします。
それとヒロインは翔鶴の予定です。


やはり雪ノ下雪乃は毒舌少女でまちがっていない。

教室に入ると、なんの変哲も無い部屋に少女が斜陽の中で本を読んでいた。

 

少女が俺達に気が付くと本に栞を挟み込み、平塚先生に顔を向ける。

 

「平塚先生、入るときはノックをしてくださいとお願いしたはずですが?」

 

「ノックをしても君は返事をした試しがないじゃないか」

 

平塚先生の言い訳に少女は少し呆れた顔をする。

 

「返事をする前に入ってくるじゃないですか」

 

俺はこの少女を知っている。

 

2年J組、雪ノ下雪乃。

 

俺は名前と顔を知っているだけで話はしたことがない。

 

基本的俺は同じ高校に通っている鎮守府の艦娘しか話したことがないからだ。

 

この高校には普通科が9クラスに国際教養科というクラスがある。

 

このクラスは普通科よりも偏差値が高く、優秀な生徒が多い。

 

その国際教養科の中でひときわ異彩を放つのが雪ノ下雪乃である。

 

彼女の成績は常に学年トップで、容姿が優れており常に注目の的になっている。

 

「そこでヌボーっとした目が腐っている人は?」

 

自分でも目が腐っているのは自覚しているが、流石に初対面の人をディスるのは良くないと俺は思うぞ。

 

「彼は比企谷で、入部希望者だ」

 

平塚先生は俺の紹介をし、会釈する。軍にいたお陰で今後の展開は自己紹介だろう。

 

「2年F組、比企谷八幡です。たくっ、入部ってなんだよ…」

 

平塚先生は確か捻くれた性格を更正させることを建前としていたはずだ。

 

「君にはペナルティとしてここの部活に入部してもらう。意義反論抗議質問口答えは一切認めん」

 

平塚先生は一瞬ニヤつきまるで事前に用意していたかのように俺へと判決を下す。

 

もし間違っていたらとてつもなく恥ずかしい。

 

話を聞いていた雪ノ下は平塚先生のニヤつきに気付かなかったようだ。

 

「彼は人との付き合いを苦手としている。彼の孤独体質の更正が私の依頼だ」

 

「お断りします。彼の下心に満ちた目を見ると身に危険を感じます」

 

雪ノ下は襟元を掻き合わせるようにしこちらを睨み付ける。

 

少なくとも俺はそんな目で見ていないぞ、鎮守府で鍛え上げられた410mmのヴィッカース非滲炭で作られた理性は伊達では無いぞ。

 

「安心したまえ、雪ノ下。比企谷は目と性根が腐っているのであってリスクリターンの計算と自己保身に関してはなかなかのものだ、刑事罰に問われるような事は決してしないぞ。比企谷の小悪党ぶりは信頼してくれないか?」

 

平塚先生は俺を擁護するような発言をする。

 

先生、俺からしたら全然擁護出来ていないんですけど…。

 

「小悪党……、なるほど」

 

雪ノ下は納得しないでくれ、八幡泣いちゃうぞ?

 

俺が泣いても誰も得しないな……、解せぬ。

 

「先生がそう言うならその依頼、承りましょう」

 

雪ノ下は嫌そうな顔しながら渋々受け入れる。

 

ヤメテ!ハチマンのHPはもうゼロよ!

 

「すまないな、後の事は頼むぞ」

 

平塚先生はそう言うと職員室へと戻って行く。

 

そして突如訪れた静寂。

 

まるでラブコメのような展開になったが、この間金剛が俺の軍服を嗅いでいるところに出くわしてしまったときよりまだマシのはずだ。

 

だが何故あの時金剛は俺の軍服を嗅いでいたのだろうか、まさかあれか?この間食べているときに溢した海軍カレーの匂いがまだ残っていたのか?

 

どちらにせよ謎のままである。

 

「机と椅子、借りるぞ?」

 

俺はただ突っ立っている訳にもなく雪ノ下に断りを入れ、机と椅子を用意する。

 

そして俺はバッグから勉強用具を取り出し勉強を始める。

 

 

俺が勉強を始めてから10分程経過した頃俺はふと気になった。

 

「なぁ、雪ノ下一つ聞いても良いか?」

 

俺はシャーペンを机に置き、雪ノ下に聞く。

 

「何かしら?」

 

雪ノ下は明らかに不機嫌そうな顔をしながら顔を向ける。

 

「このほ、奉仕部だったか?この部の活動内容は一体なんだ?」

 

雪ノ下は少しため息をつき、俺に提案してくる。

 

「はぁ、先生は何も説明してなかったのね。まあ良いわ、ゲームをしましょう?」

 

「ゲーム?」

 

ゲーム?もしかして活動内容を当てろと言いたいのか?

 

「そう、奉仕部がなんの活動をするか当てるゲームよ」

 

やはりか、ヒントは奉仕部と言うふざけた名前。

 

教室を見ると特に機材は無かった、それに平塚先生は依頼とか言っていたはずだ。

 

もしかしたらこの部はジャンプで言うところの銀魂のよろず屋と似たような活動をするのではないか?

 

流石に金は取らないはずだからボランティアだろうな。

 

「ボランティアの活動、もしくはその類いの活動だよな?」

 

俺は少しドヤ顔を作り答える。

 

「驚いたわ、ヒントも無しにここまで答えられるとは。ここは素直に誉めるわ」

 

雪ノ下は心底驚いた表情で俺を誉める。

 

俺ってそこまで馬鹿に見えるのか?だが先ほどまでディスられていたが誉めてくるとは…。

 

「だけど外れよ、惜しいわね」

 

雪ノ下は勝ち誇った顔で俺を見る。

 

前言撤回、こいつうぜぇ。

 

そして少し喜んでいた俺をぶん殴りてぇ。

 

「降参だ、答えを教えてくれ」

 

俺は少しやけくそに答えを聞く。

 

「比企谷君、女子と話すのは何年振りかしら?」

 

唐突に俺の事を聞いてきやがった。

 

確か……。

 

「確か昼に話したな」

 

霧島と偶然ベストプレイスに向かっている途中に会ったな。

 

「意外だわ。貴方にみたいな人と話せる知り合いがいるとは驚きね、そしてその人に同情するわ」

 

雪ノ下が心底驚いた顔をし霧島に同情する。

 

こいつ本当に毒舌しか吐かないのか?普段どうやって生活しているんだよ…。

 

「ここは持たざるものに自立を促す部活。ホームレスには炊き出しを、途上国にはODAを、モテない男子には女子との会話を……。

 

ようこそ奉仕部へ、歓迎するわ」

 

うん絶対歓迎してない態度だ、そして最後は絶対俺だろ。




本当はもっと書きたかったのですが納得できなかったのです。
次回はとうとう鎮守府の話です!

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