本当に申し訳無いです。
午前五時半に目を覚めた俺はジャージに着替え、洗面所で寝癖を治し顔を洗う。
そしてジョギングへ出かける。
少し肌寒い早朝の空気は美味しく、俺は好きだ。
車の数が少なく、昼間のような騒音は聞こえず代わりに雀の鳴き声がする。
俺のジョギングコースは坂道が多い道で、だいたい30分程だ。30分程度と軽く見ない方が良い、なぜなら二ヵ所程急な坂があるあるからだ。
それを速度を落とさず一定の速度で走るのは結構辛いのだ。
日課のジョギングを終え、俺は簡単な朝食を作る。
この家は両親が遺した家で、二階建ての一軒家だ。だが今は妹である小町と二人だけで生活している。
正確には猫も飼っているのだが、ここはまた別の話。
朝食を作り終わった俺は、小町の部屋に向かう。
小町はまだ寝ており、俺は彼女を起こさないようにベッドに座る。
小町の寝顔は少し不安な表情をしていて、俺は小さな手を軽く握る。
すると小町の表情は安心仕切った顔になる。
これが俺の日課である。
小町は両親が死んだ影響により、精神が崩壊しかけた事がある。
それ以降小町の目は俺みたいに目が腐り、内気な性格になってしまった。
今は目の腐りがだいぶ取れ、以前のような明るい性格に戻った。
精神もだいぶ安定はしているが、ちょっとしたことですぐ不安定になる。
去年、俺が犬を助ける為に起きた事故も学校を抜け出し、泣きながら走って病院まで来たのだ。
兄である俺を心配してくれるのは嬉しいのだが、小町は俺に依存しているところが心配だ。
「俺は何一つ兄らしいことしてないな」
せめて小町だけは幸せになって欲しいと思う。
「ん……お兄ちゃん?おはよう」
小町は眠そうに目を擦りながら体を起こし、背伸びをする。
どうやら独り言で小町を起こしてしまったようだ。
「あぁ、おはよう」
俺は優しく返事をする。
☆
小町を学校へ送り届け、俺は総武高へ自転車を走らせる。
総武高の駐輪場に自転車を止め、俺が教室へ向かう。
教室へ向かう途中、翔鶴と会った。
「比企谷君、おはようございます」
翔鶴とは同じクラスだが、俺と席は離れている。
「あぁ、おはよう。眠いな」
「授業ではちゃんと起きてくださいよ」
流石に授業は寝るわけにはいかない、平塚先生の拳が俺の頭に直撃する事は避けたい。
あの先生のパンチは結構痛いぞ、そこそこ鍛えている俺でももがき苦しむレベルだ。
翔鶴は少し恥ずかしそうにこちらを見る。
「あ、あの。今日は一緒にお昼を食べませんか?比企谷君の為にお弁当を作って来ました」
うん、やっぱり可愛いな翔鶴は。この場で告白して振られちゃう程可愛い、てか振られるのかよ悲しいな。
「あぁ、わかった。いつもの場所で良いな?」
翔鶴は俺に頭を下げると、先に教室へと向かった。どこか嬉しそうだった。
教室のドアを開けると、一瞬だけ視線が俺に集まるが周囲はすぐに興味を無くしそれぞの会話に戻る。
俺は自分の席に座り、イヤホンを耳に付け寝たフリをする。
俺はなんとか授業中に居眠りをせず、昼を迎えられた。
え、時間経過が速すぎだと?むしろ授業風景は誰得なのだ?
はっきり言って何も需要がないと思うのだが。
「あれ、ヒッキー?」
翔鶴との待ち合わせ場所に向かっていると後ろから金剛似の声が聞こえた。
ヒッキーってなんだよ、まるで引きこもりみたいな名前だな。変なあだ名だな、そのヒッキーとやらが不憫だ。
ヒッキーに同情していると急に俺の肩が引っ張られる。
「ヒッキーなんで無視するし!?ヒッキーマジキモい!」
右の頭に団子ヘアーを付けた少女が怒っているような顔していた。
よく初対面相手にあだ名付けるな、つか誰?
「俺はヒッキーと言う名前ではないんだが…」
俺は思わず呟くとだ彼女は何言ってんのこいつといった顔をする。
「ヒッキーは、ヒッキーでしょ!何言ってんの、もしかして馬鹿?」
「つうかお前誰よ」
初対面に対しキモいとか馬鹿とか普通無いだろ、摩耶や曙ですら俺と会って1ヶ月の間は敬語使ってたぞ…。
「あたしの名前は由比ヶ浜結衣!クラスメートだからちゃんと覚えてよね!ヒッキーマジあり得ないし!」
あー関わりたくないタイプと会ってしまった。
適当な理由をつけて逃げるか。
「あー、俺用事あるから行くわ」
俺はそう言うと、すかさず近くの曲がり角を曲がる。
予想道り由比ヶ浜が追いかけてくるが俺はまたまた曲がり角を曲がり外に出る。
どうやら由比ヶ浜は俺がまだ校内にいると思っているらしく、外には来ない。
「はぁ。翔鶴を待たせてしまったな」
俺は溜め息をつき待ち合わせ場所に急いで向かう。
待ち合わせ場所は俺がいつも昼食を食べているいる場所で、ベストプレイスと呼んでいる。
ベストプレイスの近くにはテニスコートがあり、いつも昼休みになると女テニの子がいつもテニスコートで練習している。
テニスコート近くまで来るといつも道り女テニの子が練習しており、特別楝に入る扉の階段を見ると風に流される銀髪の髪を押さえている翔鶴がいた。
「すまん遅れてしまった」
翔鶴の元へ駆け寄り、謝る。
「大丈夫ですよ比企谷君、これはあなたのお弁当です」
俺は翔鶴から渡された弁当の蓋を開ける。
「サンキューな、翔鶴」
弁当の中身は半分がシソを振りかけた白ご飯で、おかずは煮物と漬物、焼き魚が入っていた。
「いただきます………、旨い」
翔鶴が作る弁当は本当に美味しく、翔鶴は将来良い嫁さんになるだろう。
「翔鶴の作る料理はいつも美味しいな、将来良い嫁になるぞ」
俺が素直に言うと、翔鶴は顔を赤くする。
「えっと、ありがとうございます。それに良いお嫁さんだなんて……」
翔鶴はそう言うと両手を頬に当て恥ずかしがる。
うん、やっぱ翔鶴は可愛いな。
松原さん、翔鶴を俺にください!
「え、えっと別にあなたのお嫁さんになっても構い……ませんが」
「え……」
翔鶴がの発言により俺は驚きのあまり、声を失う。
「じょ、冗談ですよ!さ、先に教室にいきますね」
翔鶴はそう言うと弁当を片付け、教室へ戻る。
残された俺はただ座っているだけだった。
やっぱ冗談だよな………、あまり驚かせんなよ。
今回も呼んで頂き、ありがとうございます。
松原さんは翔鶴最後の艦長です。
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