崩壊とリプレンドゥレ 作:蒼氏
カースとの決着、ルインの力について書いていこうと思っております
「これが・・・結界」
「魔物が、すり抜ける?」
「言ったであろう?まやかしじゃと」
「これは魔法の一種なのでしょうか」
「たぶん・・・魔法だと思います・・・」
「こそこそしてもカースは結界の近くにわしらがいることくらい把握しておるはずじゃ。さっさと終わらせて帰るぞい」
ルインたちはドックとともにサイント神殿に近くまで来ていた
「さて・・・ここかのう」
「爺ちゃん。具体的にはどうして結界を破るんだ?」
「足元に石碑があるじゃろ?ここに血を垂らし、認証されたら後はわかる」
「なるほど・・・もし関係ない血が入るとどうなるんだ爺さん」
「どうなるのかはわからんが、命の保証はできんじゃろうな」
「ルインさん。お願いします」
「これで、いいのか?」
(ついに勇者の末裔がきおったか)
「お前・・・カースか!?」
「ルイン?どうしたのルイン!」
(結界を今解いてやる)
「(待ってろ。今倒しにいってやる)」
(30年も眠らせおって。聖剣と魔剣も血を欲している)
「(お前・・・戦いは遊びじゃないんだぞ!)」
(遊びだよ坊や。どちらかが死に、どちらかが生き残る。素晴らしいと思わんかね)
「(お前と話してると頭がおかしくなりそうだ)」
(戦いを知らない坊やよ。わしが闇へ葬ってやろう)
「カースはおそらく玉座におるはずじゃ」
「それまでの道案内。頼むよ爺ちゃん」
「ルイン。お前・・・この前みたいに」
「大丈夫よフレア。ルインは死なない」
「あぁ、俺は勝つ。無駄になんかしないさ」
「ルインよ、剣を抜け」
「はい、爺ちゃん」
「今からお主の軛(クビキ)を解く」
「剣術ということですか」
「あぁ、代々末裔の勇者は剣術に制限がかかっておった。じゃが制限を解くことはできた。なぜしなかったかわかるか?」
「それは・・・」
「あるスキルによってかかっておったのじゃ。その制限を解くには一時的に身体に極度の負担をかける」
「そんなことをしたらルインは!」
「もちろん無事じゃないかもな。でもカースを倒すのに何一つ損害がないわけにはいかないんだ」
「だからってお前だけが苦しむなんて・・・」
強敵と対峙するたびにルインが傷つくことをフレアは黙ってはおれなかった
「これは俺にしかできないことだ。俺がやらないといけないんだ」
「神経を研ぎ澄ませルイン。何が今何が見えて、何が聞こえておる」
ドックは稽古の初日に質問したことを繰り返した
「今俺の仲間と・・・倒すべき敵が見えます。そしてみんなが俺を心配してる」
「あぁ、わしも心配じゃ。ルインだからこそこれはできること。間違えても自分が勇者の血筋であることを忘れるな」
「はい」
「ジェルス・スキャンっ」
「ぅ・・・。」
ドックがルインに魔法をかけた瞬間、ルインは暗闇の中に入った
「扉が見えるか?ルインよ」
「はい。見えます」
「その扉を開けた時完全に軛を解くことができる」
「扉を開けるためには?」
「お主が一番良く知っておる、やってみろ」
「俺が・・・知っている?・・・」
強敵を前にし、どう戦ってきたかを思い出し、ルインは自分の心に問いかける
(あぁ・・・俺が知っているのって・・・)
「どうじゃ。扉は開いたか?」
「はい。もうすぐ開けそうです」
(簡単なことじゃないか。これは門番がいるわけでもない、鍵がかかってるわけでもない。開くべき時に選ばれたモノだけが開けることができる扉)
「ぅ・・・なんだ・・・これっ」
扉を開いた瞬間に真っ白な光に包まれたルインにいくつもの想いと言うものが入ってきた
「耐えるのじゃルイン、入ってくる感情こそ覚醒に必要なモノであり軛を解いている証じゃ」
「これは・・・俺の・・・記憶?」
「お主は産まれた時から勇者の子供としてではなく、普通の魔人族として生活を送った」
「知らなかった・・・いや、忘れていた・・・」
「さあ目覚めるのじゃルイン」
「さん・・・ルインさん!」
「ん・・・俺は」
「全く。心配させるな」
「ほんと・・・腰が抜けちゃうよ」
「みんなすまない。なんとか耐えれたよ」
「ルインさん・・・お水、飲みますか?・・・」
「ありがとうアリス」
暗闇に入った時ルインの身体は力が抜け倒れこんだ
そして目覚めたルインは身体が強化されているような感覚を味わった
「よく耐えたなルインよ。さあカースを倒しに行くぞ」
「ほう。可愛子ちゃんが揃ってるじゃないか」
「バカなことを言ってないで早く聖剣、魔剣を返せ」
カースの挑発を跳ね除けルインは前に出た
「デュランダルでわしを倒してみるといい」
「教えたようにやるのじゃルイン。決して負けを認めるでないぞ」
「あぁ、行ってくるよ爺ちゃん」
「仲良く家族ごっこをしている暇はないぞ?」
「うっ!・・・これ、すげえ・・・」
「デュランダルを持つのは初めてか?まあ、わしもグラムを持って戦うのは初めてだが」
「お前はなんで十字架のペンダントを付けているんだ」
「わしは魔王により創造され、神を崇めている」
「そんなことをすれば消えるんじゃないのかよ」
「わしを倒せば教えてやろう坊や」
キィィン
「なかなかいい剣筋じゃないか」
「お前に倒される俺ではない!」
「ではもっと見せてみろ!」
(これ・・・結構キツイな・・・でもまだ覚醒がある。サモンセスソードでこいつを)
「タアアア!!」
「エクスヒール!」
「ルーク!?」
激しく火花を散らしながら剣を交えているルインとカースに一同は息を呑んで見守ることしかできなかった
「ヒールで援護くらいはさせてくださいルインさん。兄の分まで・・・」
「冒険者の分際で舐めるな!」
ルインがなかなか折れないことにカースは苛立ちを隠せなかった
「ルイン!上!」
「もう遅い!」
カースが姿を消した瞬間、ルインの上から襲った
キィィィン
「グハッ」
「何っ」
剣を振りかざしたカースが斬ったのはフレアの剣だった
「フレア!大丈夫か!」
カースの重い一撃をもらったフレアは後方へ吹き飛ばされた
「ルインは一人じゃ・・・ない。私だって・・・できることはあるっ」
(そうだよな・・・一人で戦ってるんじゃない、俺はみんなでカースを・・・)
「サモンセスソード!」
「これが・・・勇者にしか使えない・・・覚醒」
「来い。マスターソード」
右手にデュランダルを持っているルインは左手をかざし、一刀を召喚した
「フハハハハ!面白い。いいぞ!もっとやれ!」
「ハアアア!!!」
「この!わしを!ここまで楽しませた!坊やにわしも全力で行かないとな!」
「当たり前だおっさん!俺があんたを倒してグラムを取り戻す!」
「もっと!もっっっとこい!!!」
「閃光斬!ラグナロク!」
閃光斬によってルインはカースの額に傷を付け、マスターソードを捨ててラグナロクを召喚した
「くぅ!グラム!わしの血を吸え!」
「何をやって・・・なんだこいつ・・・」
カースの呼びかけによってグラムから出てきた針のようなモノがカースの手を喰らい、侵食していく
「これがわしとグラムの本来の姿。これを倒せるかな?坊や」
「クソッ!倒してみせる!」
本性を表したカースに原型はなく、完全に剣を右手が一体化し人型のモンスターのように変貌していた
「さあ坊や!こい!」
「言われなくたって!」
キィィィン
キィィン
「ここまでして生きているか・・・さすがは勇者だな」
(あれ・・・身体が。考えなくてもわかる。)
「いけ!ラグナロク!」
「剣が勝手に動いた!?・・・だが、それでは戦いにくいじゃろう!」
「まだだ!タアアアア!!」
「次元から現れし神よ。我を守り敵を葬れ。空魔斬!」
カースの振り下ろした剣から空間が割れ、オーラをルインに浴びせた
「なんだ・・・これ」
「わしにこれを使わせるとはのう」
「足が・・・動かなくたってっ」
「エターナルエンド」
ルインが召喚した剣はカースのスキルが発動すると同時に散っていく
「これで終わりだ。勇者」
(なんだ・・・終わったと思うのに見える。俺はここで終わるようでまだ終わらない・・・これが・・・ドックの言ってた見極め)
「リヴニール!」
「サモンセスソード」
「これが・・・勇者にしか使えない・・・覚醒」
(よし・・・ココが勝負どころだ。絶対に覚醒を無駄にはしない・・・)
「お前はもう終わりだ!」
「グラム。わしの血を吸え」
「なっ・・・」
見極めにより目に見えたルインは時間を巻き戻した
しかし、カースの変身は過去よりも早く起こったのだ
「エクスカリバー!」
「聖剣の中でも強力な二つを使うか、坊や」
聖剣の中で最も強力だと言われているエクスカリバーに聖剣の中でも強力なデュランダル
双方を同時に扱っているルインには自分の身体への負担が限界へ近づいていることを理解していた
「ハアアアア!エターナル・ストーム!!」
「甘いな!剣筋が見えるぞ!」
「動きが読まれたってええ!!」
「スティール・ビジョン。見える。坊やの動きが見える!」
(動きが読まれてる・・・なら防げないほど斬ってやる)
「悪を砕き、悪を貫け。流星斬!」
「グッ・・・」
「次の一刀でお前を倒す」
「この・・・冒険者がぁ!」
キィン
「わしと・・・グラムが・・・」
「倒せた・・・ぜ・・・俺・・・」
お互いに振り抜いた一刀にカースとルインは同時に倒れた
やっとファンタジーらしい形になったような気がします()
にしてもルインくん強いですね・・・とか思いつつこれでも設定通りなのです←
この先のルインくんの成長と魔王を倒すまでをぜひ読んでいただければと思います