崩壊とリプレンドゥレ 作:蒼氏
すこし遅れてしまってすみませんがご了承ください
今週は先週出せなかった分として2章投稿します。来週からはいつも通りに投稿させていただきます
「ここは・・・どこだ」
「おはようルイン。やっと起きてくれたね」
「ルイン?・・・君は誰なんだ?」
「そっか・・・初めまして、私はリフィン・・・リフィン・・・ペルドゥーレ・・・」
(なんで泣いてるんだ・・・泣かせることしたっけ?・・・)
「えっと・・・俺、君に何かしたっけ?」
「ん~ん。何もしてない・・・してないけど・・・」
約1年眠っていたルインは目を覚ますと記憶が飛び、周りのことが理解できなかった
「ずっと、待ってた。ずっと・・・待ってたんだよ・・・」
「えっと・・・ほら、泣くなよ」
「うん。ごめんね、ルイン・・・ここは私達の家で、他に3人と一緒に住んでるんだよ?」
「何があったか思い出せない。教えてくれ!俺は誰で何をやってたんだ!」
「あなたは勇者でさっきまで戦ってたんだ・・・」
「俺が勇者?・・・その続きは」
「あなたが相手を倒したけど、終わった時にはもう身体がボロボロでずっと眠ってたんだよ」
「そんな・・・見も知らずの君に助けてもらったのか・・・すまない、身支度を済ませてすぐ出るよ」
「待って!あなたは私達と同じパーティーでこれからもずっと一緒なの!」
「同じ・・・パーティー?・・・じゃあ戦ったっていうのは、君たちも俺と一緒に?」
「うん。一緒に戦ったの」
「ルイン?・・・ルイン!!」
「ルインさん・・・」
「えっと・・・すまん、記憶がなくて」
「目覚めてくれたんだけど記憶が無いみたいなの。だから今日はできるだけ休ませてあげたくて」
「あぁ、それがいい」
「ルインさん、おかえりなさい」
ベッドから身体を起こし、ルインと顔を合わせた仲間は駆け寄り驚き、喜んだ
「えっと・・・とりあえず何もわからないんだ。ここがどこで何をしに来たのかもわからない。さっきエルフの女の子に名前を教えて貰ったところでさ」
「上級職に転職するために今モンルク大陸に来てるんだよ」
「なるほど・・・結局その人は転職できたのか?」
「まだ・・・まだできてないです」
「その人はルインさんなんですよ」
自分のおかれている状況がわからないせいか話を聴いてもわからないことは多かった
「俺が・・・上級職?」
「うん。だから明日のお昼に神殿に行って早速転職しよう」
「わかった。とりあえず今日は思い出せるか頑張ってみるよ」
「おぉ、きおったか冒険者ルイン」
「なんで俺の名前を・・・」
「忘れるはずなかろう。ソナタのおかげで聖剣と魔剣を取り戻すことができたのじゃ」
「それって・・・つまり?」
「クエストクリアじゃ。どれ、上級職を超えて最上級職を選んでみい」
「最上級職!?というか聖剣と魔剣って・・・そんなこと・・・あるのか?」
「あるのじゃ」
「あるのか・・・」
「あるのじゃ」
「どうでもいいから早く決めてくれないかな?」
「「すみません」」
(最上級職って・・・なら俺はずっと憧れてたソードマスターに。あれ?ずっと憧れてた・・・憧れてたのか?)
「俺は、ソードマスターになりたい」
「そうか、ならもう一度問おう。己を信じ己の道をゆくか」
「はい。この剣に誓って」
「よかろう。では動くでないぞ。儀式を施そう」
カースを倒し、サイント宮殿を救ったルインはドックの言ったとおり最上級職への転職が可能だった
しかし、身体への負担が大きく約1年も眠っていたルインにいきなりソードマスターとして剣を振るえるはずもなかった
「あんたが・・・俺の爺さん?なのか?・・・」
「あぁ、カース討伐の直前に剣術を指導してやったぞ」
「そうなのか・・・とりあえず最上級職になれたよ、お爺さん。ありがとうな」
「礼を言われるほどでもないわい。それよりデュランダルとグラムじゃが、当時管理していたのはわしであり、当然所有権もわしにある」
「というと?」
「聖剣と魔剣、どっちも持っていけ」
「俺は両方使ったせいで倒れたんじゃないのか?」
「両方扱えなど言っとらんわい。覚醒もせずにそんなことをすれば次は死ぬぞ」
「死ぬ・・・覚醒ってことは俺本当に勇者なのか?・・・」
「なんじゃ、仲間から聴いとらんのか?」
「聴いたけどいきなりそんなの理解できるわけないだろ」
「まあ、それもそうか・・・どれ、一つわしと剣術勝負といかぬか」
「爺さんほんとに大丈夫か?言っちゃなんだが到底戦えるような身体じゃないだろ」
「何を言うか若造が。さあかかってこい」
「そこまで言うならやってやろうじゃないか。行くぜ!」
「全く・・・なんで帰ってきた時に身体がボロボロなんだお前は・・・」
「フレアだっけか・・・すまん、ちょっと爺さんと剣術勝負してたんだ」
「そんな身体で、今ご飯作ってるからお風呂に入ってこい」
「ありがとうなフレア」
「いいからさっさと行け!」
「あ、あぁ・・・(何を怒こってるんだ)」
(リフィン・ペルドゥーレ。リフィン・ペルドゥーレよ)
(はい。神様)
(ルイン・プレンレの監視だが、もし記憶だけではなく)
(わかっています。必ずそれまでに魔王と封印して見せます)
(ハイエルフとして生まれたお前だけが魔王を封印することができる。自分の使命を忘れるな)
(はい)
最上級職になった上に、聖剣と魔剣を手に入れたルインは記憶がないまま次の行き先をイルオーネ大陸に決めた
「達者でなルイン」
「あぁ、爺さんもな」
「ドックさんお世話になりました」
「なに礼はいらん。さっさと魔王を倒してこい」
「気が向いたらな」
「また戻ってきた時は顔を見せるのじゃぞ」
「わかってるさ、それじゃあ」
ルインたちは馬車に乗りながらモンルク大陸を跡にした
(使いすぎだルイン・プレンレよ。もう負担に耐えられなくなる)
「え?誰か何か言った?」
(我は神である。お前に「リヴニール」を与えたのだ)
(リヴニール・・・俺に、スキル?というか神!?)
(そう驚くな勇者だろう?)
(いや、まあそうだけど神って・・・)
(そんなことより、もうリヴニールを使う回数はかなり限られている)
(どういったスキルなのか教えてくれ)
(条件は魔方陣を書いて発動するだけだ。効果は時を戻す、止めることや進めるとは違って自身が生きているうちの時間ならいつにでも戻せる)
(そんなスキル・・・)
(書いた魔方陣の正確さにより時間を指定できるが、スキルを使うたびに脳や心臓を痛める。現に記憶を失っているだろう?)
(確かに・・・代償を支払ってこそスキルが成り立つってことか)
(代償ではない。いずれわかる時がこよう。神に会いたければ聖域に来い)
(わかった。行って話を聞かせてもらうよ)
「なあリフィン。俺聖域に行きたいんだけど付いてきてくれないか?」
なぜリフィンを指名したのかルインは自分でもわからなかった
しかしルインは、聖域に行く時に一緒にいるべき相手をまるで指し示しされたかのようにリフィンを選んだ
「うん、わかった」
意外と短くなちゃいましたが、4章あたりが長かったのでこの辺がちょうどかと思いました
記憶を失ってしまったルインですが次章では「リヴニール」について書こうと思っております
次回もお楽しみに!