崩壊とリプレンドゥレ   作:蒼氏

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今回は聖域へたどり着いたルインとリヴニール、魔王について書きます
いよいよ終わりが見えてきましたね・・・


第七章 アイテール

聖域に行くためルイン達はイルオーネ大陸を目指して冒険を再開していた

「記憶がない・・・俺が勇者で魔王を倒すのか・・・」

「私は今でも・・・今のルインでも愛することができるのかな・・・」

それぞれの寝床についたとき、ルインとリフィンは頭を抱えていた

「聖域で神様とやらに会えば記憶って戻ってこねえかな」

「おそらくあとリヴニールも使えて2回かな・・・いっその事リヴニールを失くせればいいのに」

 

朝になり、聖域を目指してルイン達は歩き出した

「聖域ってどこにあるんだ?」

「私が知ってる。だから着いてきて」

「リフィンは行ったことがあるのか?」

「まさか、話すと長くなるけどルインが勇者だから監視役ってことで神様から使命を授かったの」

「ペルドゥーレさんってすごい人だったんですね・・・」

「ルークくんには話してないけど私はハイエルフなのよ」

「薄々気付いてました」

「「「まじか」」」

神様から使命をさずかったリフィンは自然と聖域がどこにあるのかを知っていた

そしてイルオーネ大陸に入ってから約1ヶ月ほどたった頃、聖域にかなり近付いていた

(ルイン・プレンレよ、聖域へ入ってこれるのはそなたとリフィン・ペルドゥーレのみじゃ)

「(わかってる。)」

(ならば入ってこい、もうすぐそこに入口がある。そして完全に入るまではリフィン・ペルドゥーレから言われることが絶対だと思え)

「(あんたが絶対じゃないのか)」

(完全に聖域へ入ってくることが出来ればそうなる)

「(なるほど。わかった、従うよ)」

「ルイン、あそこに光が見える?」

「あぁ見える」

「私には見えないな・・・」

「私も見えないです」

「僕も見えませんね・・・」

リフィンが指を指した場所からはうっすらと光が漏れていた

しかしその光が見えるのも限られた人材のみだった

「光をくぐったらわかるんだけど、自分の心の中に闇が入ってくるから耐えて。絶対に逃げちゃダメだよ」

「任せろ。ぶっ倒れてでも耐える」

「あれ・・・二人とも?どこに行ったんだ?」

「聖域へたどり着けるといいのですが・・・」

「これが勇者と選ばれしハイエルフですか・・・」

光をくぐったルインとリフィンに闇が襲いかかったがリフィンはものともせずに突き進んだ

「なんだ・・・これ。足は鉛みたいに重くなって・・・」

「何も考えてはいけない。今はただなんの目的で神様の会うのかを明確に考えて」

「目的・・・俺は・・・俺はリヴニールについて聞きに来たんだ」

「そう。未だ未知の領域であるそのスキルについて知るために来てるの」

「失った記憶を取り戻すんだ。必ず」

ルインとリフィンは迷わず暗闇を突き進んだ

そしてリフィンの言う通りにルインは明確な目的を持ち、聖域へたどり着いた

「ここが・・・聖域なのか」

「そうみたいだね。綺麗・・・」

(我が名はミカエル。この世の神であるアイテール様からお前達を迎えにいけと命令をいただいた)

「ミカエル・・・大天使ミカエル・・・様」

聖域へたどり着いたルインとリフィンを迎えたのはアイテールの使いであるミカエルだった

そしてミカエルはルインとリフィンを1つの空間へ案内した

「待っていたぞペルドゥーレに勇者よ」

「はい。アイテール様」

「あんたが俺にリヴニールとやらを与えた神様か」

「貴様。口の聞き方を教えてやろうか?」

「よいミカエル。俺がお前にスキルを与えた神だ」

「じゃあ教えてもらおうかリヴニールを使った後の後遺症について」

ルインは以前約束したリヴニールを使用した結果記憶を失ったことについての話を切り出した

「あれは代償ではない」

「ならなんなんだ。結果として俺は記憶を失っている」

「お前がスキルを使い、時間を遡らせている間お前の心臓は止まっている。つまり心臓が止まった上に覚醒を使って負担を倍増した」

「まさか・・・」

「そのまさかだ。それだけ負担を加えれば当然脳は正常には動かない」

「記憶は・・・記憶は戻らないのか。何か大事なことが思い出せないんだ・・・大事な人のような気がするんだが・・・」

「ルイン・・・」

「なぁ神様。戻せないのか。あんたはできるんじゃないのか」

「出来ない。神とて失ったものは取り戻せない」

「そんな」

「ここまで来て結局スキルについて聞いただけと言うわけにも行かないだろう。魔王について教えてやろう」

「そうだな・・・頼む」

「魔王は代々勇者一族が倒すことによって世界に一時的な平和が訪れていた。しかし、復活すれば今のよう魔物が人を襲い、平和が失われる」

「なら今倒しても意味が無いんじゃないのか」

「最後まで聞け。今の魔王を倒すということをやめ、封印するべきだと俺は考えている。そして魔王を封印する魔法を長きにわたり作り出した」

「封印・・・」

「封印が成功すればやがて世界は完全な平和になるだろう」

「それは俺に出来ることなのか?」

「封印自体はリフィン・ペルドゥーレが行う。ルイン・プレンレは護衛、魔王の体力を消耗させることが仕事だ」

リヴニールというスキルを使えば後遺症が残ることを改めて知ったルインは魔王を封印するほど強力な魔法をハイエルフであるリフィンなら簡単にできるとは思えなかった

「なあリフィン。なにかおかしくないか」

「ルイン?」

「魔王を封印する魔法はそう簡単にできるものなのか?仮に魔王を封印することができて、そのあとの世界にリフィンはいるのか?」

「それは」

「存在しない。魔王を封印するほど強力な魔法だ、そう上手くいくわけがないであろう?」

「リフィンはそれでいいのか?封印することで世界が救われても自分はいなくなる。そんなのおかしいだろ」

「私の命で世界が救われるならそれで・・・それで構わないよ」

 

「おかえりルイン、リフィン」

「あぁ、ただいま」

「ペルドゥーレさん?」

「え?あ、ごめん」

「ルインさん、ペルドゥーレさん。おかえりなさい」

聖域から帰還したルインとリフィンを仲間たちは暖かく迎えた

しかし、ルインとリフィンの顔に笑顔はなかった

「魔王の討伐についてだ。みんな、よく聞いて欲しい」

その日の夜、エルフのとある村にルインたちは来ていた

「魔王を討伐する件は倒すことではなく、封印をすることになった」

「封印・・・それは、ルインがするのか?」

「私がするわ。だからみんなは魔王を封印するために消耗させてほしいの」

「わかりました!背中は僕に任せてください」

「アリスは魔王の周りにいるドラゴンを倒してくれ」

「わかりました」

「神様と会って記憶は戻ったのか?」

「いや、あるスキルや覚醒の使い過ぎで体にガタが来てるらしい」

「そんな・・・」

「大丈夫だ。死にはしないよ」

一時的な平和と完全な平和の決断を迫られたルインは完全な平和を選んだ

「リフィン・・・」

「どうしたの?」

「俺はリフィンが好き。記憶を失っても好きになったんだ。なんとなくわかるんだ、記憶を失う前も好きだったって」

「ルイン・・・私も 。私も好き」

「封印の事なんだけどさ。俺も一緒に封印するよ」

「それは・・・封印するための人柱になるってこと?」

「あぁ、君だけに任せられないよ。俺にだってできるはずだ」

「それなら短い間の恋だね」

「そうだな・・・」

ルインたちは翌日エルフの村を出て魔王を倒すために旅を再開した




完成が一週間も遅れてしまいましたすみませんm(_ _)m
次回でルインくんと魔王の決着として完結します
最後まで見ていただければ幸いです!
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