崩壊とリプレンドゥレ   作:蒼氏

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今回でこの作品は完結になります
ルイン一行と魔王。熱い戦いを書いてラストを飾りたいと思います!


第八章 シール

イルオーネ大陸を出たルインたちは魔王がいる異空間へワープできる街のあるカルテルタ大陸を目指して旅を続けていた

「魔王は魔術に長けているのはわかってるんだが・・・」

「ピースが合わないな。これじゃあルインが近づくまでにやられる」

「封印の魔法陣を描いて発動するまでには時間がかかるから私は戦闘に参加できないからね・・・」

「僕だけだと少し治癒魔法が追いつかないかも知れませんね。治癒魔法を使いすぎて魔力が切れるってこともあるかと」

「なにかないのか。なにか・・・」

決戦を予想し弱点や戦術を考えているルインたちは主に火力が足りないことに悩まされていた

「俺が最初から覚醒すると後半キツい。かと言って出し切れずに終わるなんてありえないな」

「僕はドラゴンフェルストすら倒せる手段がありませんし・・・」

「ドラゴン?・・・それだ」

「ペルドゥーレさん?」

「ねぇアリス。確かドラゴンを召喚する魔法があったよね」

「上級魔法ですね」

「その上の魔法が使える?」

「使えます。でも・・・使えばおそらくクールダウンで20分は・・・上級魔法以上のものは発動できないですね・・・」

「それで充分だよ!」

リフィンのあるひらめきによってどうしても埋まらなかった残り一つのピースが今埋まりかけていた

「ニーアシティまではあとどれくらいなんだ?」

「そうだな・・・あと10日程じゃないかな。焦るのもわかるけど今こそ慎重にするべきだ」

「フレアの言う通りだよルイン。私たちじゃないと魔王は封印できない、焦るほど相手の思うつぼだよ」

カルテルタ大陸のニーアシティまでかなり迫ってきたルインたちはより警戒を強くし、自分たちのやるべきことをそれぞれが果たそうとしていた

そんな時ルインに体に異変が現れた

「なんだ。これ・・・胸が・・・ウゥ・・・痛い・・・」

リヴニールを使ってきたルインの寿命は縮み、積もった身体への負担は赤信号を発していた

 

「みんな。準備は」

「おっけーだよ!」

「準備万端だな」

「で、出来ています・・・」

「お前ら早すぎるぜ・・・」

「僕も準備は万全です」

数日間時折来る心臓の痛みに苦しんだルインは魔王を封印する直前には痛みが止んでいた

「さあ行くぞ」

 

「フンッ。また私を倒しに来たか勇者たちよ」

「今日でお前の野望も終わりだ。覚悟しろ!」

「ルイン!」

「~」

「ん?いきなり魔法陣を・・・」

ルインと魔王は何度も戦ったことがあることをお互い知らず、再び剣を交えようとしていた

「行こうデュランダル。ハアアアアァァァ!!」

ルインの袈裟斬りを魔王は軽々と避け、召喚魔法を発動した

「いでよ。死神オーディン」

「あの槍は・・・全員全力でリフィンを守れ!俺が前に出て盾になる!!」

ルインの掛け声によりルインを先頭にフレア、アリス、ルークがリフィンを囲うような体制に入った

「鋼を纏いし青龍。我を守り、仲間を守りたまえ。アブソリュートシールド!」

アリスの魔法によってルインが構えたデュランダルに青龍が纏い、より強固になった

魔王が召喚した死神オーディンは手に持っている槍の矛先を真っ先にリフィンに向ける

「グングニーーーールッ!」

キュィィィィイン

オーディンとルインはお互い一歩も引かず、武器と武器の攻防が続いた

「クソッ・・・これじゃ、デュランダルが・・・」

オーディンが繰り出したグングニールによりデュランダルは限界を迎えようとしていた

「このスキに終わらせていただく!」

「危ない!!」

ドゴッ

「よくやったアリス。このまま押し返す!」

ルインとオーディンが攻防をしているうちに魔王は手に持っている大剣を後方で構えているアリスたちに振りかざした

しかし直前でアリスが無詠唱で防御結界を発動し守っていた

「アリスはここで手はず通り頼む。ルークは魔力が尽きない程度に治癒魔法の継続!フレア、行こう!」

「あぁ!私だって!」

「一人だろうが二人だろうがかかってくるがいい!」

「タアァァァァ!」

「剣筋が見えるんだよ!この甘ちゃんが!!」

「スイッチ!」

「テヤァァァ!!」

キィィィン

「フンッ」

「浅い・・・すまんルイン!」

「任せろ!」

(ここだ、見える。今ここでやらないといけないんだ)

「閃ッ光斬!!」

「なっ早い!?」

「もう一回だフレア!」

「夢想幻影斬!!」

「私を倒そうなど百年早いわ!」

ルインとフレアの連携により魔王と互角戦うことが出来ていたが封印する魔法陣に詠唱を完成させ、発動するまでは時間がまだまだ必要だった

「次は私から行かせて頂こう」

「フレア、前を頼めるか?」

「任せろ。私の盾はそのためにある!」

「魔の書よ、我が名は魔王ニーアガノファー。聖を喰らい魔を創り出せ。ダークスピア!」

ゴォォォォ

魔王の詠唱により出現した黒い槍はフレアに狙いを定め発射した

「クッ!盾が・・・持たない!!」

「来たれ我が主。アレースの名のもとに守護したまえ。ラ・アイン!」

後方からヒールをかけて支援していたルークの守護魔法によりなんとかフレアは持ちこたえた

「助かったルーク!魔力を温存しつつフレアにヒールを頼む!」

「わかりました!アレースの名のもとに。傷を癒したまえ。ヒール!」

「アリス!」

「光を司る聖龍よ。我が名はアリス・ルーカ。醜き闇を絶ち、我が魔力を喰らい闇を薙ぎ払え。神竜エクセリオン!」

「グァァァァ!!」

(よし、ここだ。使うならここしかない)

「ハァァァ!サモンセスソード!!」

「クソッ!私が勇者ごときに!」

「デュランダル、グラム、エクスカリバー、マスターソード、ラグナロク、ダモクレス。」

アリスの召喚魔法で魔王に打撃与え、ルインはそのスキを付いて覚醒を使い剣を召喚した

「エンジェル・ストーム!!」

「メモリー・フリーズ!」

魔王のスキル「メモリー・フリーズ」により時間が止まった

「ハッハッハ!どうだ勇者よ!これが私にしか使えない唯一無二のスキルメモリー・フリーズだ。貴様にこれは抜けれまい」

「ンッ・・・アアァァァ!イッッケェェー!」

「なぜ動ける!クッ・・・こうなれば、貴様だけでも倒してやろう!!」

「お前にはわからない!人を傷つけ、闇に染まったお前には。この力がわからない!!」

「タアァァァ!」

「ハァァァァ!!

キィィン

キィィィィィン

多数の聖剣を扱い、魔王を着実に削っていくルイン

「燃え盛る炎よ 。灼熱となり闇を喰らい尽くせ。インフェルノ・メテオ!」

「ウッ」

「マズイッ・・・グッ・・・」

ルインの覚醒により大勢を崩した魔王に灼熱の火の玉が襲った

しかしそれは魔王と接近戦をしているルインも同じで魔王と同様ダメージが入っていた

「味方ごとだと・・・理解に苦しむ」

「それだけ信用してんだ!これは俺だけの力じゃない。みんなの想いが俺の剣に」

「その剣をこの私が砕こうぞ!」

長期戦になり、お互いボロボロになりながらもルインと魔王はぶつかりあった

「魔法陣の詠唱も終わった。ルイン!」

「スイッチ!」

(あれ・・・身体・・・が・・・もうちょっとじゃねえか・・・あと少しでいいんだ。動いてくれ!)

「魔王の野望にピリオドを打つ!」

「行けリフィン!ルイン!!」

「ペルドゥーレさん!ルインさん!」

「僕の分まで!リフィンさん、ルインさん!!」

「グアァァァァッ!!すわ・・・れる!?」

「ルイン!」

「あぁ。やるぞリフィン!」

「封印魔法だと!?クッッソガアアア!!」

「タァァァァーー!」

「テヤァァァァーー!」

魔王とルイン、リフィンを取り込んだ光はフレアたちの前から消え去った

「魔王は石化した・・・か・・・」

(なんだよ・・・やれば出来るじゃん。何をマイナスなこと考えてんだ俺・・・それに記憶が徐々に回復してきてる)

「ルイン!また・・・またこんなになって」

「泣くなよリフィン。美人が台無しだぞ?」

倒れ込んだルインをリフィンは包み込むようにして支えた

「俺さ・・・封印魔法を使ってる時から記憶が戻ってきたんだ。やっぱり記憶を失くす前も・・・好きだった。愛してるよ」

「バカ・・・遅いよ・・・もっと早く気付けよバカッ」

「リフィンは・・・俺のこと好き?」

「大好きだよ・・・どうしようもないくらい好き・・・」

「こんなバカでも?」

「当たり前だよ・・・愛してる」

「そっか・・・なら安心して・・・逝ける・・・よ・・・」

「ルイン!?ルイン!」

生命を世界に捧げ、燃え尽きたルインは静かに目を閉じた

それに続くかのようにリフィンも目を閉じ終わりを迎えた

 

「ルイン!リフィン!」

「どこにいるんですか!ペルドゥーレさん!」

「嘘ですよね・・・」

光が完全に消えたことを魔王の封印に成功したこと、ルインとリフィンが人柱になったことを意味していた

「死なないって・・・死なないって言ってたじゃないか!勝手に逝くなよ!!」

「これ・・・は・・・」

「ルインさんのつけてた指輪にリフィンさんのつけてた腕輪・・・」

「こんなの残して・・・ほんとに自分勝手だ・・・私の気持ちを知らないで!ルイン!!」

消えた光の下にはひときわ光る指輪と腕輪が重なるように落ちていた

 

「ついに世界を救いおって・・・格好をつけすぎじゃ。孫であり弟子ルインよ・・・」

「おじいさん。ご飯ができました」

「すまんのうフレアさんや」

「いえ。これくらいしかできませんが」

「やつは。ルインとリフィンは幸せになれたじゃろうか・・・」

「幸せ・・・幸せだと思います。ルークやアリスも元気ですし、きっと。きっと幸せな暮らしを送ってますよ」

 

「世界を救いし偉大なる勇者ルイン・プレンレ 神の使い手リフィン・ペルドゥーレ ここに眠る」




予定より約一週間遅れで完結しました
ハッピーエンドとは言えませんが二人の短き物語として読んでいただければと思います
あまり文章力がよろしくないので一部謎があったかと思いますがご了承くださいm(_ _)m
最後まで読んでいただきありがとうございました
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