・・・目を覚ますと、そこは森の中だった。
「・・・ここは?それに、僕は一体・・・。」
目を覚ました僕は、しかし自分の置かれた状況をなんとか認識できたに過ぎなかった。
「記憶が・・・無いのか?」
まぁ記憶が無いことを認識できるのだから大丈夫だろう、などと他人事のように考えながら僕は歩き出した。宛もなく、気の向くままに。
「・・・!?」
凄まじい殺気だった。僕が右に跳ぶと、直前までいた場所に爆発が起こった。
「・・・なんだ、お前は?」
それは人型の、しかしどう見ても人ではない何かだった。いや、それはカマキリの面影が随所に見られた。異形の怪人、そうとしか形容しようのないモノだった。その異形の怪人は頭部の触角のような部位から電撃を発した。
「くっ・・・!」
再び跳んで回避したが、状況は僕に圧倒的に不利な状況だった。その時・・・
「・・・っ!」
突然、目の前の怪人が攻撃を受けた。そして空を見上げる怪人。それと同じ方向を向いた。そこにいたのは・・・
紅白のリボンに紅白の・・・巫女装束だろうか?しかし袖が独立していたり、下がスカートだったりそれは巫女装束ならツッコミ所満載の代物・・・を身に付けた女。しかもその女は空を飛んでいた。綺麗な人だなと感想を心の中で思っていると彼女は色とりどりの光弾を怪人に向けて放った。しかし怪人は電撃を放ち、光弾をすべて撃ち落とすばかりか空を飛んでいた女にまで攻撃を加えた。
「うっ、何よこいつ、ただの妖怪じゃないの・・・?」
彼女が落ちたのは僕の近くであった。ゆっくりと歩み寄る怪人。このままやられるのを甘受するわけには・・・とそこまで考えて僕は今さら自分が右手に何かを持っているのを認識した。長方形の、板のようなもの。しかし
「・・・よし!後は・・・。」
三枚のメダルが飛んでくる。そのメダルをキャッチし、今やベルトのパックルになった
「変身!」
スキャンしたリング状のものを胸に掲げると
『タカ!トラ!!バッタ!!!タ ・ ト ・ バ ! タ ト バ ! タ ・ ト ・ バ !!』
という謎の歌とともに
『スキャニングチャージ!!!』
するとオーズは大きく跳躍する。そして体と同じ三色の輪を通過し、怪人にキックを決めた。怪人が爆散したのを見て、僕はオーズドライバーを水平に戻した。すると変身が解除され、人間に戻る。そのまま先ほどの彼女の元に歩み寄る。
「大丈夫ですか?」
「ええ、ありがと。でも・・・あなたは何者?外の世界の人間でもそんなことしたのなんていなかった。」
そう返事しながら
それが全ての始まりだった。