指摘やアドバイス宜しくお願いします。
世界には終末がある。終わりがある。滅びがある。それはきっと誰にもにんしきできないものだ。
私はそのような曖昧な事を描く事には理由があるのだ。誰でもいい、誰でもないキミが今手にとってこの本を読むことこそが私の願いなるのだから・・・
著者 エーゲ・カルセン
「なんだよ、これ……意味わかんねぇ事ばっかり書いてあるし、願いだの世界だのこれ書いたやつあたまおかしいんじゃねぇの?」
少年が呟く。洋館の古ぼけた書物室で年季の入った厚い本を持ちながら、呟いた。
はあぁぁ、と小さなため息が漏れる。
「今年で高校生が終わって、来年から仕事をしなければならないのが辛いな……それに、なんでわざわざじいちゃんの住んでた館の掃除と管理を任されないといけねぇんだよ、アイツが業者を呼ぶっていっていたのに……!」
手に持っていた本を思いっきり、地面にたたきつけ、荒い呼吸を整える。少年は何かを思い出したように怒りがこみ上げているようだ
「絶対に俺を高校卒業後に、この館に住まわせて家に帰ってこれないようにするための口実だろうな…
嫌いだって表情を見せてた事はなかったけれど、厄介物みたいな目で見られてたのは確かだったし、
それに俺はいつまでも一緒ってのもいやだったから、かえって良かったけどな」
それにじいちゃんが嫌いだった父さんは、きっとこの館にはいったことあっても奥まで入った事はないだろうな。その証拠として、地下の書物がかたづけられてないってことは……そうだよな。
少年は高校3年の夏休みに入る前にこの館に来た。この館に訪れて数日がたった頃に地下室の書物部屋を見つけた。それは奇跡だったのだろう、少年の運命を変えるほどの者……だったと。
じいちゃんは4年前に他界し、母親は身に覚えなどなかった。妹はもうすぐで15になる。父親はいるが家をよく留守にするものだったし、妹はおれに厳しく当たってきて、良くケンカになったりもした。
自分の居場所がここではない、そんな気がしてたまらなかった。だけれど運よくか偶然にも、じいちゃんの住んでた洋館に夏休みの間で引っ越してくれないかと言われた時は自由になれる気もちと同時に、家族に必要とされない気もちが心をえぐった。
「……でも、これで良かったのかもしれない。家族との関わりもいつも俺のだめなところの話だったし、妹は優秀できれいで頭がよくて、父さんは最低だったけれど最先端の医療を開発するチームの責任者だったしな………、そんで自分はできが悪かったからな。関わりがあっても気持ちのいいもんじゃねぇし!」
気づけば、後悔はなかった。元々あってないようなものだったから、0から始めるのもむしろいいとさえ感じた。
ソファーに座りこんだ自分は、重たい腰を上げ、ゆっくりとした足取りでリビングに向かう。
リビングルームについてすぐに大きな声で用件を伝える。
「父さん、俺……じいちゃんの館に引っ越すことに決めたよ。とりあえず、引越しに必要なものとってくるから……!」
父さんは驚いた顔で見た後、少しばかり口角あげながら、言った。
「そうか、断るかもしれないと思っていたが行く事に決めたなら仕方ない……業者に頼んで、じいちゃんの館はきれいに整理してもらえるようにしとこう」
耳元に残った父親の声は震えていた。ひどく不愉快な声だった。歓喜なのだろう、家から出て行くのを心から喜んでいるように聞こえた。父親の最後のに見た顔は、とても笑っていた。俺が見た事もない、心からの笑みだった。
数日後、俺は館に向かった。
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