ハイスクールd×d 仮初めと虚無   作:Third+s

10 / 35
ご感想ありがとうごいます!そして総合評価1000突破!今後ともどうぞよろしくお願いします


秘めたる思いを抱えて

「ふう、大分血が戻ったな。レバニラ食ったおかげか?」

 

 

 

俺はグレモリー一行と別れた後、ひとまず失った血と体力の為に飯をたっぷり食った。出来れば睡眠もあれば良かったが、さすがにそこまではのん気でいられないし、時間だって無い

 

 

日が落ちて夜、俺は一人で目的地…初めてアーシアを案内した廃教会に来ていた。おぉおぉご丁寧にわんさか魔力の気配振りまいてやがる。ビンゴだな

 

 

 

「さて、侵入経路とか欲しい所だけど…正直今更だな」

 

 

 

それに面倒だし考えるだけ無駄な気がしてきた。ってな訳で

 

 

 

「チョッチュネーーーー!!」

 

 

 

偉大なるボクサーよろしく、魔力を上乗せしたヤクザ蹴りで正面から扉をぶっ飛ばしておいた。何?ボクシング関係無い?細かいこたどうでもいいんだよ、要は気持ちだ

 

 

 

「うわぁ、荒れてんなおい」

 

 

 

中を進むと礼拝堂があり、そこは不気味な程静けさが漂っていた。てか天使の像首ありませんがな…

 

 

 

「そんで?さっきからコソコソして殺気出してる野郎、出て来いよ」

 

 

「おんや?バレてたのかよ。いやあお見事さん、再会だねえ~感動的だねえ!」

 

 

 

すると礼拝堂の奥から昨夜のもやしが出てきた。あ、こいつ見てたら昨日の奴思い出した…やべえ殴り殺しそうだ

 

 

 

「俺としては二度会う悪魔はいないってことになってたんだけどさ!ほらめちゃくちゃ強いんで悪魔なんて初見でチョンパだったんだよ!」

 

 

「いや俺人間ですから」

 

 

「そうそこ!そこなんだよ!何で高が人間に俺のポリシー傷つけられてんだって話なんだよ!だめだよムカつくんだよねえ~。死ねと思うわけでつーか死ねよ!悪魔でもねえクソ野郎が未だ俺の前に立ってんじゃねえよ!」

 

 

 

うわあまともに取り合ってなかったけどこいつ脳みそあれな奴だ。関わりたくねえ…でもこの先にアーシアいるんだよな

 

 

 

「てめぇアーシアたんを助けに来たんだろ?あんな悪魔も助けちまうビッチは死んだほうが」

 

 

「黙れ」

 

 

 

あ、こいつ潰そう

 

 

 

「なっ!?おめえ何しやがった!どうやって5m先の壁にヒビ入れんだよ!」

 

 

 

何をしたか?右手に魔力込めて殴っただけだが?堕天使側なら警戒対象として能力バレてるかと思ってたんだけど、そうでもないらしい

 

 

 

「秒殺してやんよ、覚悟しろもやし!」

 

 

 

まずは"右手で貼り付けた魔力"をゴム状にして思いっきり引く!

 

 

 

「ちっ!見えない攻撃とかアリですか~!?めんどくせぇクソ野郎だなぁおい!」

 

 

「アイキャン…フラーーーイ!」

 

 

そんでもって力を抜いて、ゴムの反動で一気に加速!即座に魔力を消して高速でもやしに接近する

 

 

 

「はっ!蜂の巣にしてやんよ!ヒャハハハハハ!」

 

 

「遠距離かよ!こなくそ!」

 

 

 

ってぅおいぃぃ!?バンバン弾丸飛んできてるし!すぐ右手で魔力の壁作って防げたけど、空気抵抗のせいで減速しちまった!

 

 

 

「あら、でも目の前にもやし。ラッキィィッ!」

 

 

「ぬお!?」

 

 

 

たまたまもやしの懐で止まったから、ついでにアッパー打ち込んでみたんだけど、このもやし戦い慣れてんなぁ。すぐ後ろに飛んで両手でガードして来やがった

 

 

 

「外したか!」

 

 

「調子こいてんなよジミー君!」

 

 

「おいてめっ!好きで地味顔になってねえんだよ謝れコラ!」

 

 

 

こいつ人のコンプレックスいじりやがって!

 

 

 

「光の剣に祓魔弾はクソ悪魔共専用なんだけどさぁ…ぶっちゃけ人間でもバッサリ殺せるんだよねえ!ヒャハーー!」

 

 

 

今度はもやしの野郎ビームソード出しやがった。クソ!見映えは向こうが上手だと!?

 

 

 

「取り敢えず、新技解禁!」

 

 

「あ?ヤバそう!」

 

 

 

反応速度が速いなおい。けど見えない散弾をどう避けるかね!

 

 

 

「『拡散拳(ラッシュショット)!』」

 

 

「っ!?がっ!痛い!?」

 

 

 

ネーミングについて触れたらアウトだ。『龍の手』とかも似たようなもんでしょ?まあ何なのって言われたら、拡散する魔弾を作り出して、それを殴って敵に当ててるだけ…捻りのねえ技だろ?でも効果は実証された!

 

 

 

「クソが!こりゃ舐めてたら結構やべえぜおい!」

 

 

「って効果薄っ!」

 

 

 

あれか、魔力ケチって密度低く撃ったのが原因か!ゼロ距離で撃つべきだったかなあ?

 

 

 

「ま、俺ちゃんが有利なのは確かなんだけどねえ!」

 

 

「って辺り構わず乱射かよクソ!しかも音聞こえねえって!」

 

 

「ヒャハハハハハ!悪魔祓い専用武器でござんすよ?たっぷり受けてけよ!」

 

 

 

全力疾走!背中に魔力張って取り敢えず逃げます!遠距離武器じゃボクシング使えねえし!しかも魔力操作は素で一つしか作れねえんじゃ反撃しようも…待てよ

 

 

 

「柱の裏に退避!」

 

 

「おらおらあ!もっと踊れよヒーロー気取りの偽善者が!早く俺っち倒さねえと愛しのアーシアたんが死ぬ事になるぜえ?」

 

 

 

っ!今何つった?アーシアが…死ぬ?

 

 

 

「…クソ、悪い勘ってのは当たるから質が悪い」

 

 

「かくれんぼは終わりだあああ!」

 

 

 

もやしが俺の前の空中に現れ、拳銃を俺に突きつける

 

 

 

「ああ、終わりだよ」

 

 

『Boost!』

 

 

「何!?」

 

 

 

そういや魔力操作の戦いに慣れるのに必死で神器出してなかったんだ。まあ結果は意表付けたってことでオーライだったが。まずは左手で俺の前に壁、いや盾を作って銃弾を弾く

 

 

 

「てめえ!神器使いか!まさか今まで神器なしで」

 

 

「空中でベラベラ喋ってっと、舌噛むぜ?」

 

 

「あ?んぎゃっ!?」

 

 

 

次の瞬間、空いた右手で魔力の手を発生させ、教会のベンチに引っ付けて思いっきり空中のもやしにぶつけてやった。かなりの威力で、もやしはベンチと壁にサンドイッチされて土煙に紛れた。腕の一本は逝ったろ

 

 

 

「アーシアを侮辱するわ殺されんのをヘラヘラと何とも無い風に言いやがって…人殺して笑ってる野郎に、五体満足は勿体ねえ」

 

 

「グッ、ゾ…げほっけほ!ざっけんなよクソがああああ!チョーシくれやがって!殺す!絶対殺す!徹底的に切り刻んでやるよクソがああああ!」

 

 

「まだ元気だな…殺して黙らすか?」

 

 

「あ?っ!?」

 

 

 

あれだけ受けて動けるのは感心するよ。でもこいつをこのままにすんのも癪だ。何故か俺見て気圧されてるみてぇだし、ここで締めるとしよう

 

 

 

「…チッ!あ~こりゃ退くか」

 

 

「何?っ!?目くらまし!?」

 

 

 

だが次の瞬間、もやしは拳銃の弾倉を外し、閃光を使ってきやがった!マズい!これじゃ防ぎようがねえ!

 

 

 

「コノエタカシ君だったか?覚えとくよ、俺お前にフォーリンラブだし、絶対殺してやるから。絶対だよ?俺をここまでコケにしてくれた分、きっちり後悔させてやるから。バイチャ~!」

 

 

「くっ、逃げたのか…ああ目がいてぇ」

 

 

 

何とかなったかな?そういや何で退いたんだ?あの状況でも十分やれるはずなのに

 

 

 

「ふぅ…視界が戻って来てるし、今はアーシアが先か」

 

 

 

取り敢えず当面の目的を果たそう

 

 

 

 

自分の右手から"紫のオーラ"が流れてた気もするけど、大丈夫だろう

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

初めの出会いは偶然でした

 

 

言葉も通じない日本で迷ってしまい、途方に暮れた時に現れた不思議な男の人。言葉も分からないのに、必死にどうにかしようとしてくれる優しい人…それがあの人、コノエタカシさんのとの初対面でした。そして私の力を見て、今までの人達のように蔑むような目で見なかった彼を…私は変わった人だと思いました

 

 

次に会ったのは悲惨な戦場、同じ聖職者であるフリードさんが悪魔さんと戦っていた場所でした。人を何とも思わず殺めた彼に立ちふさがり、私がボロボロにされた後現れた、リアスさん率いる悪魔さん達と拮抗していた、その時

 

 

彼はリアスさんが開けた穴から颯爽と現れ、フリードさんを蹴り飛ばしたと思えばリアスさんに怒っていました。でも彼は死体を見れば吐いてしまう普通の人間…そんな人がどうしているのか分かりませんでした

 

 

そして気が付けば、私はレイナーレ様達から解放されていたんです。タカシさんの手によって

 

 

彼は力を使い、圧倒的不利の中堂々と戦い、私を守ってくれました。その後もタカシさんはリアスさんに頭を下げて匿ってくれるようお願いしてくれて、挙げ句はレイナーレ様達を一人で倒すと言い張りました。どうしてそこまでしてくれるのか、彼から聞けないので今でも分かりません…悪魔さんと仲が良さそうなのに、彼は人間で、普通の生活に戻りたいと言うような方のはずなのに、私を守り続けてくれる…それが理解出来ませんでした

 

 

 

でも分かることはありました。言葉が通じ合わなくても、彼から送られる優しい瞳、嘘など何一つない笑顔は…私がずっと求めていた友達の姿なんだと。だから私はリアスさんに無理を言ってタカシさんのお家に行って、街を案内してくれよう頼み、友達が遊ぶような事をしました…楽しくて、でも胸が高鳴って…とても楽しい日でした

 

 

いつの間にか、タカシさんは私の心の奥にまで入り込んでいて、もっと知りたいと思ってしまうほどに、彼の姿を追っていました…この気持ちは、多分友達に向ける感情ではないと言い切れてしまうほどに

 

 

 

 

 

「ふふふ、ようやく準備が終わったわ…これで私はあの方々に愛を戴ける!そのために、アーシア?あなたの神器を頂くわ」

 

 

「っ!キャアアアアアア!!」

 

 

でもそれも終わり。私の中から少しずつ抜けていく神器と共に、意識が少しずつ薄れていくのを感じる…もう、生きてあの人とは会えない。最後の最後まで私を守ろうとしてくれた優しい彼の姿を見れないと思うと…辛い気持ちが溢れてきます

 

 

 

タカシさん、せめて…最後にあなたへ…ーきと、伝えたかった…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「アーシアあああああああ!!」




主人公以外の心境書くのが辛い…分からないですから
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。