ハイスクールd×d 仮初めと虚無   作:Third+s

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明けましておめでとうございます!

今回大分ごり押し理論が否めません…それでもよろしければ

どうぞ!


理を破る故、その名を呼ぶ

意識だけが覚醒し、俺は目の前の赤い龍、ドライグと対面する事になった。どうやらこいつは俺の力の秘密みたいなのを把握しているらしい

 

 

 

「それで?俺を都合良く見つけさせた理由ってのは何なんだよ?」

 

 

『簡単に言えばお前の神器は"元は存在すらしない筈だった"。それを完全な"存在"として確立するためにはエネルギー…私のような強大な力の塊を必要としていたのだ』

 

 

「存在してないって…何でそんな曰く付きの代物が俺の中にあんだ!?」

 

 

『恐らくその力、『虚無の篭手』は誰の中にも宿るだろう。そこは一般の神器と原理は変わらん。ただ例外で言えば、その神器を宿し、覚醒に至るであろう者は必ず"器"が大きい。それこそその力を制御する為に調整された莫大な大きさの器だ』

 

 

「その器ってのは何だ?」

 

 

『魔力の保有量、つまりは水を受けるバケツと思えばいい。当然水が魔力でバケツが器、お前はそのバケツが異常な程大きいんだよ…本来なら"あの程度のブースト"で死ぬ事は有り得ないぐらいにはな』

 

 

 

ちょっと待て何つったこのトカゲ!

 

 

 

「俺の限界の二倍ブーストしてあの程度だぁ!?だけど実際俺死んだじゃねえか!」

 

 

『正確に言えばお前は死んでいない。お前の中の『虚無』がギリギリ"死を打ち消した"ことで、まだ仮死扱いとなって死を免れている。恐らくお前を襲った限界とは、神器と肉体のリンクが不安定だから起きたのだと、俺は考えている』

 

 

「おいおい…死ぬ事を打ち消すとかどんだけ規格外なんだよこの力。しかもこれだけでも十分化物なのに"馴染んでない"と来たか」

 

 

 

先が不安になる話題しか飛び交わねえなマジで…って待てよ、そういや大分逸れたけど、そもそもそんな神器が目覚めるキッカケになったコイツは、何で俺に蔵替えしようとしたんだ?

 

 

 

「なあドライグ…質問、ていうかそもそもの始まりについて聞きたいんだが、幾ら夢でお前の側に気配があったにしても、んな危険物の中に飛び込んで来た理由を教えてくれよ」

 

 

『……』

 

 

 

…おい待てコラ、何故目を逸らした!

 

 

 

「なあ、これは七割勘だけどさ?お前ってもしかして俺のバケツに目を付けて飛び込んで、それが罠って気付かずに危うくこの力に食われかけたんじゃないか?ってお前汗凄いことなってんぞ!図星なのかよオイ!」

 

 

『し、仕方ないだろう!俺だって飛び込んで飲まれかけて、やっとお前の危険性に気付いたんだ!そしたら途端にお前から逃げられなくされるわ今まで必死に侵蝕を防いで精神的に死にかけるわ!俺の気苦労だって汲んでくれていいだろう!?』

 

 

 

単刀直入に言う、自業自得だろこのアホ天龍!完璧に身から出た錆じゃねえか!

 

 

 

「知るかトカゲ!てめえがそんなホイホイ檻の中に誘われたのが原因じゃねえか!」

 

 

『煩い煩い!お前が雑魚と戯れてる間にこっちは文字通り命懸けだったんだ!こっちの方が大変だったんだ!』

 

 

「てめぇ小学生のガキか!好き勝手やって迷惑してんのはこっちだっつうの!」

 

 

 

俺の始まりについて明かされたのは…一匹のトカゲの不注意から始まったという事だ。聞かなきゃ良かった!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「もういいの…私はこの結婚を受け入れる。だからあなたはここを去りなさい!」

 

 

 

ほんの数刻前にあった不毛な争いを思い出して現実逃避をしてたけど…まさかまさかの拒絶反応、グレモリーは俯きがちにそう叫ぶ。おいおい、俺もう来たのにそりゃ無いぜ…ま、帰る気なんぞさらさら無いがな

 

 

俺はわざと足音を鳴らし、グレモリーとライザーへ近付く

 

 

 

「っ!タカシ!聞こえなかったの!?私の事はもういいの!これ以降一切こちらに関わらなくてもいいのよ!?それはあなたがもとめた平穏のはず!あなたはそれを棒に振るつもり!」

 

 

 

他の連中は静かに、事の成り行きを見守る。必死こいて叫んでるなぁこいつ。どうせまた"いつもの性格"が出てんだろ

 

 

だからこそ言ってやる

 

 

 

「で?それは"助けて"って言ってんのか?」

 

 

「…え?」

 

 

 

この馬鹿はどうせ、自分の為に誰かが傷付き、無力な自分を痛感すんのが嫌でしょうがないんだろう。言い方は酷いが事実間違ってもいないはずだ。そしてそんな"優しさ"を向けてくれる程には、俺を心配してくれるんだな…

 

 

 

「俺は"破った約束"を果たしに来た。けどお前がそれを破棄するってんなら」

 

 

 

こいつがもし、俺を守る為に嘘を吐いているとしても、本当にこの結婚を受け入れていたとしても!

 

 

変わらない、俺がこいつに投げる言葉は変わらない!

 

 

 

 

 

「俺の納得の行く"自己満足"の為に戦う!てめぇの意見なんぞ知ったこっちゃねえよ!!」

 

 

《んなっ!?》

 

 

「そんな身勝手な理由で殴り込んで来たんですの!?」

 

 

 

何だか敵味方関係なく驚かれた。一人金髪ドリル…じゃなくてライザーの妹が突っ込んで来たが、その通りなので無視する

 

 

 

「別に見返り求めるつもりもねえ!恨まれたって知ったこっちゃねえ!ただこの結末に俺が不満だからぶち壊しに来ただけだ!」

 

 

「どう…して」

 

 

「お前さぁ…関わるなとか今更だし関わって来たのはお前からだからな!?そこは言っといてやる!そんで後…嘘吐くなら"泣いちゃダメだろ"?」

 

 

 

俺が無茶苦茶理論を吐いてる途中から、グレモリーが涙を滲ませていたのは見えた。だから、こいつが拒絶したのは嘘ってのは確定した。こいつ勝手なクセに変に優しいから損な目に合うんじゃねえか?

 

 

 

「それとグレモリー、俺は悪魔じゃなく"人間"だ。悪魔みたいに欲の為に動くし、醜悪なとこが腐るほどある人間だよ…だけど悪魔には無い感情論だってある…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

"ダチの為なら無償で手を貸しちまう"下らねえ感情がな?」

 

 

「っ!?…そん、な」

 

 

 

遂に耐えきれず涙が流れた。色々抱え込んで限界だったくせに我慢し過ぎだつのこのじゃじゃ馬姉さんは

 

 

 

「敢えて言っとくぜリアス・グレモリー…"人間を舐めるな"」

 

 

「タカ…シ…!あり、がとう…!」

 

 

 

さ、てやっと話を戻せるな。ライザーも律儀に待ってくれてたけど、意外だな

 

 

 

「途中割り込むかと思ってたんだけど、意外だな」

 

 

「ふん、リアスが踏ん切りを付けれるように話させただけの話。ここで結婚を取り消す気などさらさら無い」

 

 

「だよな。だけどお前…あの決着に不満でもあるような顔してんぜ?」

 

 

 

不敵に笑う俺を、ライザーは同じようふ不敵な笑みで見返す。言わずともその顔が答え、かね?

 

 

 

「…人間、いや近衛剛!ここで決闘を申し込む!」

 

 

「乗った!!」

 

 

 

だけど次の瞬間、会場は限界だと言わんばかりに騒ぎ出す。俺たちへの罵倒が凄まじいのなんの…何か今すぐ俺を殺せ的な発言が多い気がする。聞こえなかったことにしよう

 

 

 

「オ"イ外野、口を出すなって言語は理解出来てんのか?あ"?」

 

 

《!!?》

 

 

 

低く、かつドスの効いた声で会場の馬鹿どもを威嚇する。見せしめに兵隊さん消し飛ばすのも有りだけど、それは流石に鬼だわ…うん

 

 

 

「口を挟むな、申し出たのは俺じゃねえ。主役のライザーだ、余興だって受け止めてゆったりする器量もねえのかよ情けねえ」

 

 

「俺たちの社会はそういうものさ。…皆様、どうかこの男の処分を私にお任せ下さい!このライザー・フェニックス、皆様の前で盛大なる催しをお見せする事を誓いましょう!」

 

 

 

 

 

 

「ならばその取り纏め、私が務めるとしよう」

 

 

 

すると会場の奥から、若い男の声が響いた。でもその爽やかな声とは裏腹に、俺の全身から異常なまでの警報が鳴る!…こういう悪い勘ってのは大概当たるから嫌なんだよ!

 

 

 

「魔王様…」

 

 

「魔王様!」

 

 

「話は聞かせてもらったよ、ライザー君。そして人間のドラゴン使いにして未知の力を持つ者よ」

 

 

 

その男の容姿は極めて端麗、美しく染まる紅髪と相まって様になる。衣装の程は厨二とだけ言っておこう

 

 

てかこいつの気配…危険すぎる。これが魔王、そして

 

 

 

 

 

「あんたが部長の兄貴、魔王ルシファーさんか」

 

 

「ほぉ、良くぞ気付いたね」

 

 

「危険極まりない気配でぼやけてるけど、あんたから流れる気配は…どこか部長に似ている気がしてな?てかそんな特徴的な紅髪なら察しがつくさ」

 

 

 

割とこの魔王は器が大きいらしい。俺の敬う気のない態度にちっとも嫌な顔をしない辺り、恐らく徳のある魔王のようだ…たださっきからの俺の態度に我慢出来なかったのか、一斉に俺を罵倒し始めた。過激な奴なんて魔力全開で睨んでるし

 

 

 

「まあ落ち着きを、ここは私に免じて怒りを治めて頂きたい」

 

 

 

すると魔王さんは片手を上げて一言だけ告げると、周りの連中が嘘のように黙った。魔王様々だな

 

 

 

「さて、君たちの決闘の件だが、言うようにパーティーの余興には面白い話だ。それにライザー君は私的とはいえ彼との勝負に強い思いを感じ取れる。その思いを汲み取ってやりたい」

 

 

「…感謝いたします」

 

 

「では君の勝った場合の報酬についてだが」

 

 

「魔王様!そのような下賊、しかも人間などにそのような」

 

 

「この決闘を持ち込んだのは他でもないライザー君自身、それくらいの見返りを用意も出来なければ貴族の名に傷が入ると思うが?」

 

 

 

確かに筋が通った理屈だ。もしかしたらこの魔王さんもこの形は望ましいものなのかもしれない

 

 

 

「さて、ドラゴン使い…いや近衛剛君。君は何を望む?絶世の美女か、それとも巨万の富かい?」

 

 

「食えないねぇあんた…それは分かってて聞いてるよな?」

 

 

「さあ?僕は口で言われなければ分からなくてね」

 

 

「はっ!参ったな…口にすっと色々弊害があんだけど」

 

 

 

だってこれを言っちゃうとプロポーズに聞こえなくもないからな…あくまで俺はグレモリーを自由にさせたいだけなのに

 

 

 

 

 

 

 

「俺の望み、この下らねえ茶番を終わらせてグレモリーを自由にしろ。それ以降二度とこんな話をこの女に持ち込むな!破るなら俺が全力で報復することを誓う!それが神だろうが魔王だろうが…な?」

 

 

「…ふ、はっはっは!よろしい、必ず約束する。ならば舞台は私が手配しよう」

 

 

 

すると魔王、てかグレモリーの兄貴は指を一回鳴らすと、俺とライザーを別の空間へ転移させた。どこかの広場か?てか空を見たら会場の連中が移ったガラス的なもんが浮いてる。テレビ中継かっての!

 

 

 

「『赤龍帝の篭手(ブーステッド・ギア)』、十秒毎に持ち主の能力を倍化させる神滅具。それに加えて文献にすら無い謎の神器『虚無の篭手(ゼロ・ギア)』…敵としてこれほど恐ろしい存在は無い」

 

 

「へえ、俺が死んだってのに勉強したのかよ。どういった心境で?」

 

 

「変えたのは間違い無くお前だよ。それに…何となくだがお前がまた俺の前に現れると思ってな」

 

 

 

あれ?このチャラ男くん予知でも使えんのか?

 

 

 

『Boost!』

 

 

「それ本気でゲイ発言に聞こえる。マジでその気無いんで止めてくれる?」

 

 

「その口には乗らんぞ?時間稼ぎさせる程俺も甘くない」

 

 

 

ちっ、どうやらゲームのビデオで研究したっぽいな。俺の搦め手まで読んでやがる

 

 

そして俺の前にいるライザーは、全身に響く鼓動と共に強大な炎に包まれ、あの時と同じ…赤い不死鳥へと姿を変えた

 

 

 

「『あの時のお前は14度のブースト、ならば140秒の猶予も貴様に与えん!』」

 

 

「くっ!」

 

 

 

ライザーは右手に火球を作り出すと俺へと放つ。しかも放ったら大きさが直径5m程に膨らんだ!だから即座に魔力を全身に巡らせ、真横へステップを踏みつつ前転して避ける

 

 

だけど炎の余波が強く、俺の羽織っていた学ランが引火する

 

 

 

「あっつ!これ何カ所か燃えてんじゃねえかクソ!」

 

 

 

出来れば、踏ん切りつくまで"この姿"は見せたくなかったけど、仕方無い

 

 

俺は学ランを諦め、無理やりボタンを引きちぎりながら、あの"おぞましい"姿を晒した

 

 

 

《なっ!?》

 

 

「『貴様…何だその"姿"は!?』」

 

 

 

そこにいた全ての連中が驚愕する…当たり前だ、俺が晒したのは

 

 

 

 

 

 

 

 

"左腕一本を赤い篭手へと変質させ、空いた心臓に紫の宝玉を埋め込んだ"…人ならざる者の証だから

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この姿に至った経緯については、ドライグとの不毛な舌戦(口喧嘩とも言う)を終えた後の事だ

 

 

 

「はぁ、はぁ…止めよう、大元の話に戻そうぜ?」

 

 

『ぜぇ、ぜぇ…そうだな。どこまで言ったかな?』

 

 

「取り敢えずは俺の力の経緯までだ。後は"これから"についてだ」

 

 

『そうか…ならば良い案がある。その代わり…お前にも代価を支払う覚悟がいるぞ?』

 

 

 

神妙な空気になる雰囲気に、一度気を入れ直してドライグと向き合う

 

 

 

「んなもん承知でいるさ。第一俺、死にかけてんだし」

 

 

『良いだろう、ならば単刀直入に言う。"俺に肉体の一部"を捧げ、"虚無に命を委ねろ"』

 

 

「……は?」

 

 

『…少し大ざっぱだったか。いいか、お前の心臓を代替出来る程のエネルギーと相性を持つのはお前の神器以外に無い。だがそれ単体で行えば"弊害"が現れる』

 

 

「具体的には?」

 

 

『所有者の肉体を"乗っ取る"。つまりは肉体の一部、しかも命のコアになる心臓を『虚無の篭手』に預けるとなれば、格段に乗っ取りの侵攻は早くなる。それを防ぐには対等に、例えるなら負のエネルギーを正のエネルギーで中和させなければならない』

 

 

 

つまりドライグは中和剤の役割を果たすのか

 

 

 

『その正のエネルギーを引き出すには表の世界との"繋がり"が無ければならない。そのための代価だ。だが代価も並大抵では駄目だ。元々俺はお前との繋がりは無く、中にいる本来の相棒と繋がっている。相棒の代価ならば篭手の大きさ分の左手を捧げれば訳ないのだが…どうする?』

 

 

「あっと、そういや話が逸れるが、何で兵藤も一緒に篭手に入れる必要があった?」

 

 

『まぁ…色々あったのだ。お前の中に飛び込む際、"勝手に付いて来ていた"。恐らく神器自体が蔵替えした際"お前よりも相棒に肩入れした"のではないだろうか。そこは何とも言えん』

 

 

「神器自体がお前なのに分かんねえのか?」

 

 

『それを聞きたければ神器を創った神に言え。これ以上は分からん!だが兵藤一誠がいなければ、今頃虚無に飲まれかけていたのも事実。あいつの肉体が世界との繋がりを保ち続けていたからこそ、俺はあいつに魂ごと飲まれずに済んだ…で、肝心の代価はどうする?』

 

 

 

ふむ…兵藤一誠はドライグの補助を引き受けてたのか

 

 

 

『それとだ…代価を支払えば悪いことは無い。先ずは一つ、兵藤一誠の肉体が完全に治癒され、一時的だが俺の真価、『禁手(バランス・ブレイク)』を使える』

 

 

「ちょっと待て!兵藤一誠は生き返ったってことか!?」

 

 

『ああ、お前が意識を失った後、あの紅髪の悪魔が『悪魔の駒』でお前を生かそうとしてな。その際、駒がお前を"対象"と認められなかった事で近くの肉体、つまり相棒の体に潜り込んだのだ。お陰で傷が癒えて魂も覚醒した…代わりに虚無の奴が力の塊を奪い取ろうと暴れてな。悉くフィールドを破壊した事でお前ごと次元の狭間に落ちた』

 

 

 

…グレモリー、あいつそこまでして俺を

 

 

 

「…はあ、ったく!あんのじゃじゃ馬はどこまでお人好しなんだか。俺を悪魔にしたら恨まれるとか自分を責めて傷付くのなんか分かるだろうに。っとそうだ!その『バランス・ブレイク』ってのは制限どれくらいだ?」

 

 

『お前の肉体のみなら行けて五分は固い。だが『禁手(バランス・ブレイク)』の使用の際使う魂は相棒のものだ。未だ未成熟の奴の魂なら…恐らく限界で十秒だ。だが不安定過ぎてそれも保つか怪しいぞ?』

 

 

「成る程…十分だ。あいつと話せるか?」

 

 

『代価を払ってくれれば繋がりが強くなる。それでなら問題無い』

 

 

 

よし、なら"良い策"があるぞ!

 

 

 

「じゃ、とっととやるか。赤龍帝ドライグ!」

 

 

 

俺はドライグに向け、左手を前に突き出す

 

 

 

 

 

 

「腕一本!何なら足も付けようか?」

 

 

『っ!!?そんなあっさり差し出すものがあるか!惜しいとは思わんのか!』

 

 

 

こいつかなり驚いてんな。理由なんか簡単なのに

 

 

 

「延命するにゃそれしか無いんだろ?それに…約束破ったまま、泣かせちまった女がいる。その贖罪も込みだよ」

 

 

 

親父にも言われたな…『女を泣かす男は世界の敵だ!』とか

 

 

 

「もう負けられねえ、破っちゃいけない約束がある!リアス・グレモリーの夢の為にも、俺は立ち上がらなきゃいけねえんだよ!」

 

 

『…はっはっは!いいだろう!その覚悟受け取った!』

 

 

 

 

 

 

そして俺の左腕と心臓は、"人で無くなった"

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「『神器に腕を捧げたのか…しかも貫いた心臓までも!』」

 

 

「生きる為の妥協点だ。それに…これは俺の覚悟だ、二度と約束を破らない為の戒めだ!無力で何かを失いたくない俺の傲慢だ!!」

 

 

 

そんな経緯を経て、俺はこいつの前に立つ。絶対に、勝つ!!

 

 

 

「さあ、初陣だ。駒王学園二年、"リアス・グレモリーの『兵士』"!」

 

 

『っ!?何ですって!』

 

 

 

映像に映るグレモリーが驚く中、俺はある形を作る最低限の魔力を行使し、『赤龍帝の篭手』を胸の前に抱えた

 

 

その瞬間、俺の隣に"人型の魔力"が出現し、透明ながらも僅かに透けて見える世界を歪ませる。そこへ篭手の宝玉から赤い光が飛び出すと、人型の魔力へ潜り、世界を赤く照らす!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「そして真なる今代の赤龍帝、兵藤一誠!!」

 

 

 

光が治まるとそこには、人がいた

 

 

半透明だが駒王学園の制服を着込み、ボタンを二つ程開けて赤いシャツを覗かせ、それなりの顔立ちと少し長い髪を後ろが少しくくった青年の姿をしたそれは、間違い無くあの夢の男だった

 

 

 

『…今まで、ずっと見てるだけだった。どれだけ皆を助けたかった分かんねえ!でも!』

 

 

 

青年は見据える。目の前の敵を、未だ理解が追い付かないライザーを

 

 

 

『今からは守れる、戦える!今までタカシに背負わせた分、ここで戦ってみせる!』

 

 

「張り切ってんな兵藤…いやイッセー。期待してんぜ!」

 

 

 

そして俺たちは並び、左手を地面と水平に伸ばし、拳を握る!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「『バランス・ブレイク!』」

 

 

『WelshDragon! Over Booster!!』

 

 

 

赤いオーラが輝く柱となり、俺達を包む。そして…

 

 

 

「『ば、馬鹿な!?』」

 

 

「…『禁手 赤龍帝の鎧(バランス・ブレイク ブーステッド・ギア・スケイルメイル)』」

 

 

「バランス・ブレイク…『禁手』ってこと!?それに、二人!?」

 

 

 

俺達は龍帝を名乗る




やっと主人公、推参。この経緯も次に出ます

この展開はうん…禁じられた手段と呼ぶに相応しいかと

次回、二龍激突!不死鳥を沈められるのか?

この作品を今年もよろしかお願いします!
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