ハイスクールd×d 仮初めと虚無   作:Third+s

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連続投稿!戦闘描写は書くのが面白くて指が進みやすいです!


護衛と近衛

取り敢えず即座にお亡くなりになった人の家から飛び出して、俺はシスターさんを抱えて駒王学園に急ぐ。人間二週間位ハードワークしてると慣れるもんだ、女の子一人抱えて走っても疲れる気がしない。俺って結構人の枠外れようとしてる実感がひしひしと分かる現状だよこれ…

 

 

 

「…っ!!やべっ!」

 

 

 

すると俺の勘が危険と察したんで、すぐさま俺は左へ飛び退いた。その一秒後、先程までいた俺の位置に見覚えのある槍が刺さっていた

 

 

 

「ふむ、また会ったな少年」

 

 

「げっ、この前のロン毛!」

 

 

 

そいつの持ち主、初戦闘の時ぶん殴ったクソロン毛がすぐにでも現れると、明らかに強い殺気をぶつけながら俺と対峙してきた

 

 

 

「貴様に受けた痛み、忘れた日は無いぞ!」

 

 

「いやぶっちゃけ忘れたわ。所詮てめぇ如き踏み台だから」

 

 

 

簡単に煽ってやるとまぁキレるキレる。額の血管破裂しそうな位ビクンビクンしてるよ。悪魔も真っ青

 

 

 

「あら、それはこの状況を見ても言えるのかしら?」

 

 

「っ!あ~、そういや複数とか言ってたな姫島さん…」

 

 

 

だけど俺の状況は非常に芳しくないようだ…俺の後ろから聞こえた女の声、会ったことはない。だが、忘れる訳がない…そいつは一人の男を死に追いやった人外なのだから

 

 

 

「…よぉ、初めましてかな?堕天使御一行さん」

 

 

「『ドーナシーク』が世話になった男がどんな人間かと思ったけど、地味な顔した只のゴミね」

 

 

「『レイナーレ』、そいつは神器を扱える…『龍の手』とはいえ、こいつの戦闘センスは手に余るものだ」

 

 

 

ボンテージなんかを数倍エロくしたような服?なのか怪しいコスプレをした堕天使、レイナーレか…俺を出会い頭ボロカス罵って来やがった。帰って泣きたい…地味で悪いか!

 

 

 

「ぐすっ…過大評価じゃねえの…?」

 

 

「何泣いてるのこいつ?気持ち悪い」

 

 

 

もうここで泣いてたみたいだ。まあ女の子抱えてボロ泣きする地味男とかキモイよな、これは俺が悪い

 

 

 

「まあ、いいわ。『ミッテルト』、『カラワーナ』、ドーナシーク…あの男を殺し、『アーシア』を取り返して頂戴」

 

 

「えー!面倒くさ~い!」

 

 

「あんな見所のない奴殺した所で乗り気がしないわね」

 

 

「さすがに三対一で逃げられる程我々も甘くはない…ここが潮時だガキ!」

 

 

 

すると後ろに控えてた金髪ゴスロリ娘のミッテルトと、チャイナドレスっぽいのを着た色っぽいお姉さん的なカラワーナとかいう奴までけちょんけちょんに罵って来やがる。てかあのロン毛、ドーナシークはま~だ学習が足りねえみてぇだな

 

 

 

「……そういや君、アーシアって名前なのか。今まで知らなかったわ」

 

 

 

俺の手元でずっとプルプル震えてたシスター、アーシアは名前を呼ばれたことで俺の方を向いた。…のは良いんだが、俺の顔見て今度は更に酷くブルブル震えてしまった。まあこの反応は普通だと思う

 

 

 

「ちょっと俺用があるしここにいてくれ」

 

 

 

そっと降ろしてやると、俺はドーナシーク以外の連中に背を向けた。アーシアは言葉が分からなくても、意図を察したように二、三歩後ろに下がる

 

 

 

「てめえら…」

 

 

 

もう限界だ…左手がこれまでにないほど疼く!そんでもって俺のイライラも沸点超えてんだよ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さっきからコンプレックスなじってんじゃねえぞボケええええええ!!!」

 

 

『Boost!』

 

 

「「「っ!!?」」」

 

 

「っ!マズい!」

 

 

 

ドーナシークだけ気付いたようだが、遅えんだよ間抜け!

 

 

 

『龍の手』を装着しながら時計回りに体を回転…身体中で連動した運動エネルギーを、脇を締めて構えた左の拳に送り!

 

 

 

「そのまま体のモヤモヤごと乗せて、゛撃つ゛!!」

 

 

「な、元の魔力が異常にたが!?あ゛あぁぁぁ!」

 

 

俺の渾身の初撃、回転左ストレート改が見事に空中にいる敵さんのリーダー格、レイナーレの体をくの字に曲げて吹き飛ばした。これぞハードトレーニングと日常魔力操作の成果よ!つっても魔力を拳の拳圧に乗せて撃つだけの、言うなら『魔弾』だ。小細工も慣れれば立派な技になるんだよ

 

 

 

でもまだ安心出来ないんだよ、ね!

 

 

 

「何!?」

 

 

「てめえは落第点だ!補習課題はあの世でやれってんだ!!」

 

 

 

ストレートを撃ち抜いた体勢を無理やり左足を払い蹴りをすることで崩し、ドーナシークの投擲した槍を下にかわした。その後きっちり中指立てるのも忘れない

 

 

 

「こいつ!」

 

 

「よくもレイナーレを!」

 

 

 

今度は背後から堕天使女子組(一人欠席)が光の槍を持って急降下してきた。接近戦しようって腹が透けて見えるな

 

 

 

でもこいつらは知らねえんだよなぁ、かじった程度でも俺…そこらの選手はKO出来る位のボクシング経験者なんだよ!

 

 

 

「何で!当た、ら!ないのよ!」

 

 

「二対一で槍を完全に見切っているだと!?」

 

 

 

驚いてる驚いてる。まあ、一応勘と反射神経は素養がある上に『龍の手』の恩恵のおかげで大分楽してるからだけどね?でも避けるだけがボクシングじゃねえんだ、よ!

 

 

 

「きゃっ!」

 

 

「ミッテルト!」

 

 

「俺基本女にゃ優しいけど、俺の平穏を土足で荒らすような奴らには容赦はしねえ!」

 

 

 

ワンツーのジャブを残りのカラワーナの顔面に撃ち込んだ後、゛ちょっとした細工付きの゛左フックを決め、ギャアとか言いながら敵さんが右に飛んでいった。あれ、こいつら思った以上に弱い?

 

 

 

「この、化け物が!!」

 

 

「それてめえらが言っちゃ終わりだろ!?ってあぶ!?」

 

 

 

今度はドーナシークが単身槍を持って切りかかって来る。けどこいつだけは以前の教訓のおかげか、攻撃が鋭く目で追うのが精一杯だった。クソ!あん時挑発したのに落ち着いてやがる、やり辛え!

 

 

 

「ふん!はあ!」

 

 

「ちい!こなくそ!」

 

 

「ぐぬ!?」

 

 

 

お!野郎どうやらボクシングの型に意識し過ぎて足に気がいってなかったな?まあ予定通り騙せただけだけど、きっちり蹴り当てた時にも細工しといたし良い撃ち合いだった

 

 

 

「まさか…この短期間で『龍の手』一つでここまで強くなっているとは…だからあの時早く殺せと言ったのに!」

 

 

「あ、綺麗に油断してくれたからこっちに誰も来なかったんだ。そいつは好都合だったな、皆にも教えてやんな?」

 

 

 

ホント、人間舐めんなっての。まあこっちとしては幸運だったんだけどさ?でないと筋肉痛持ちで槍に刺されてお陀仏だったし…想像するだけで間抜けな死に様だなぁ

 

 

 

「こ、のぉ…調子に乗ってんじゃないわよ下等生物がああ!!」

 

 

 

おっと、今度は初撃で伸びてたレイナーレが復帰してきた。何か他のとは一段階違う槍を持ってお怒りの様子…ここは細工を使うか!

 

 

 

「じゃ、もちっと乗らせてもらおうかクソビッチ!」

 

 

 

俺が高らかに不名誉なニックネームをレイナーレにくれてやると、左手を思いっきり後ろに引いてやる

 

 

 

「ぐ…くそ!?」

 

 

「体が!?」

 

 

 

すると細工しといたカラワーナとドーナシークの体が、まるで゛ロープをくくられた゛ように俺の左手の動きに合わせて空中で振り回される。ぶっちゃけ言えば普段使ってた『魔力の手』を利用して、攻撃の際俺の魔力をガムのようにひっつけて、左手と繋げておいただけだ。だから小細工、タネが分かればいくらでも対処されます

 

 

 

「あ、あなた…何者!?」

 

 

「目でも悪いのか?お前が見下してる人間だよ!」

 

 

 

恐れおののいたように固まるレイナーレに俺は左手を思いっきり振りかぶって真下に振り下ろすことで、くっつけていた二人をぶち当ててやった。何か悪役よろしくギャアアアとか悲鳴上げてたけど、ほっとこ

 

 

 

「う、いったあぁ…このブサイク!あたしの綺麗な顔殴るとかマジ有り得ないんですけど!グチャグチャになるまで切り刻んで殺してやるんだから!」

 

 

「あれ?お前いたの?もう皆気ぃ失ってるけど?」

 

 

「…はあ!?嘘、何で!?」

 

 

 

可哀想に、仲間外れか

 

 

 

「ほら、とっととその粗大ゴミ共運んで消えてくんね?もう眠いのよぶっちゃけ」

 

 

 

余裕なフリして欠伸をかいてみる。……ホントは冗談なしでぶっ倒れそうなんだけどね!?魔力って消費ヤバくねぇか!?一発目にインパクト強すぎたかな?前に魔力多いみたいな事ロン毛が言ってたから余裕こき過ぎた!

 

 

 

「くっ!人間無勢が…!うぅ、覚えてなさい!」

 

 

「嫌、もう来んな~」

 

 

 

だけど今回だけ神は俺に味方した。三下の悪党のような捨て台詞吐いて、ゴスロリ娘のミッテルトは伸びた三人を担いでどっかに消えちまった

 

 

 

「…た、助かった~!!」

 

 

「ーー~!!」

 

 

 

あまりの脱力感に思わず腰が抜けてケツから座り込んじまった…もう勘弁だわあんなの。でも安心してると突然横から金髪シスターが泣きながら抱き付いてきた。相当怖い目だったんだな

 

 

 

「よしよし、もう大丈夫だ!」

 

 

 

こういうのは笑って大丈夫ってのを伝えるべきかな?言葉が通じないのが不便だけど、感情表現の仕方には少し慣れた気もする

 

 

 

「?あれ?左手に力入んな…っ!!いででででで!?嘘、肩外れてる!?」

 

 

 

でも何でだ!?カッコつけようとか思った矢先に肩が外れてるとか…アドレナリンか知らんが終わってから痛むかよ普通!でもいつやったんだ?何か無茶したか…あれだ

 

 

 

「くぅぅぅ…もしかしてあの小細工か?」

 

 

 

考えたらそうだよな。『魔力の手』つっても結局は左手の延長に生み出した゛手゛だからな。成人二人を振り回してたんだから負荷なんて想像以上に決まってるか

 

 

 

「ーーー!……」

 

 

 

するとアーシアが俺の肩に両手を当てると、緑色の光が肩を包む。これはあの時と同じ、治癒の光か

 

 

 

「……~/ー!」

 

 

 

治療を終えたからか、アーシアはにっこりと…夜のくせに太陽みたいな笑顔で俺を見る。やめろや恥ずかしい、美少女に微笑まれるとか生まれて初めてなんだよ(悪意とかそんなのが全くないやつがな!)

 

 

 

「サンキュー!」

 

 

 

でも礼を言わなきゃ失礼だ。だから俺はあの時と同じ、満面の笑みで精一杯感謝を告げた

 

 

 

「よし、取り敢えず役立たず共のとこで保護してもらえ。きっとあっちよりはマシだろ」

 

 

 

そして俺は彼女に手を差し伸べる。それをどう見たのか、アーシアは俺を見て顔を赤くしていた。……あれ?俺何かしたっけ?この反応まるで惚れたような仕草…は考え過ぎだ馬鹿!こんな平民面に惚れるかボケ!身の程考えろ、俺!

 

 

 

内心悶絶している俺など知る由もなく、未だ頬を赤くするアーシアは笑顔で返事らしき声を出し、俺の手をとった

 

 

 




剛の能力、『魔力の手』解禁!透明な手って中々反則ですよね。パワーバランス考えないとですね、気をつけます


では!
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