結論からいうと…………勝負はフェイリスさんの勝ちだった。
しかし黒猫もひいきかも知れないが頑張った方だと思う。
「ふっ……やるわね。あなたもしかして何か能力でも持っているのかしら?」
「ニャフフ……内緒ニャン。黒ニャンもなかなか強かったニャン」
二匹の猫は、がっしりと握手を交わし健闘を称え合った。
「では皆様これからどうしましょうかな?」
「ハイハイ!あたしラジ館行きたい!今日メルルのイベントがあるんだよねー」
「別に……私はそれで構わないわ。買いたい物もあったし」
「では京介氏、今日はラジ館で構いませんかな?」
「あぁ構わないぞ」
どうやら今日はラジ館で遊ぶ事に決まったらしい。
「そういえば今日は、オカリンとまゆ氏もラジ館に行ってたはずだお」
「そうなのかニャ。ダルニャンは行かなかったのかニャ?」
「いや僕は特に中鉢教授の講義興味なかったし、ここに来るほうが大事だったお」
橋田さんとフェイリスさんの話を小耳にはさみながら俺達は店を後にした。
ーラジ館前ー
ラジ館に着くとまだイベントまで時間があるとのことで各々別れて行動することになった。
俺と桐乃はとりあえずラジ館内をふらつくことにした。
「うへへっ!メルちゃんとあるちゃんがいっぱいだぁ!」
「おい桐乃」
「なに?……あたし今いそがしいんだケド。はぁあぁぁ!メルちゃん、あるちゃんかわゆいよぉぉ、えへへ」
ダメだ……早くなんとかしないと。
ーズズゥゥゥンー
「ん?なんだ?地震か?」
「メルちゃんとあるちゃんが動いたぁ」
突然ラジ館全体が揺れた。というか屋上に何かが着陸したような……
その後誰かが階段を駆け上がっていった。
『これより8階にて中鉢博士による記者会見を開始いたします。』
中鉢?さっきどっかで同じ名前を聞いた気がするなぁ
「桐乃、そろそろ時間だぞ。おい桐乃」
「んっ分かった。それじゃ行こっか、確か8階だよ」
階段を上がってる途中人とぶつかってしまった。
「あっすいません!大丈夫ですか?」
「えへへっ。まゆしぃは大丈夫だよー。こっちこそごめんね」
ぶつかった女の子は笑顔でそう言ってくれた。
ーゴスッ!
「いてっ!なにすんだよ桐乃」
「キモッ!なにへらへらしてんのよ」
なに怒ってんだよ桐乃のやつ。
そしてさっきからまゆしぃと自分の事を言った女の子はキョロキョロしている。
「あの……何か探し物ですか?」
「うんとね、まゆしぃは今メタルうーぱを探しているのです」
メタルうーぱ?なんだそれは?
「えっ?あんたメタルうーぱ当たったの!スゴいじゃん」
「ホントはねオカリンが当てたんだけどそれをまゆしぃにくれたのです」
「俺達も一緒に探しましょうか?」
「えぇいいの?ありがとう!」
イベントまであと20分ぐらいだし大丈夫だろ。
こうして三人で探していてもメタルうーぱは見つからなかった……
「誰か拾ってんじゃないの?落とし物センター行ってみれば?」
「多分そうだろうな、まゆしぃさん一度落とし物センター行ってみませんか?」
「そうするよ……」
……かなり落ち込んでるなぁ。よっぽど大事なものなのだろう。
俺達が落とし物センターに行こうとしたとき突然……
ーー『うわぁぁあぁぁああぁぁぁぁぁ!!』
大声が聞こえた。
「なっなにっ?」
「なんかおきたのか!!」
誰かが、階段をすごい勢いで降りてくる。
「まゆり!行くぞ!!」
無精ひげを生やした白衣の男性がまゆしぃさんの手を掴み降りていった。
「えっ…オカリン! ふっ…二人ともありがとねー」
まゆしぃさんが去った後ラジ館内がざわつき始めた
ー『おい!八階で女性が倒れてるってよ!!』
ー『まじか!救急車は?』
ー『知らないけどもうダメみたいだぞ!』
「えっ?事件?」
桐乃は少し身体を震わしている。
「大丈夫だ、一度出るぞ」
桐乃に付き添い外に出ると丁度沙織と黒猫が出てきた。
「きりりん氏!京介氏!無事でござるか!」
「沙織何があったんだ?人が倒れたとかなんとかいってたけど」
「拙者もよくわからないんですが女性が8階で倒れたらしいですな。生死は不明です」
「そうか……、ん?電話が……」
突然俺の携帯に着信があり、出てみると……
「ん?もしもし?……まなみか?……もしもーし…………いたずら電話かよ。…………グッ!?頭が!!」
頭痛……しかも頭が割れそうなぐらいの頭痛。
頭痛が収まり周りを見ると…………
「人が……いない? 桐乃は?黒猫は?沙織は?」
さっきまで人がたくさんいた秋葉原の街は誰もいなくなっていた。
「どうやら……君もこの世界のイレギュラーらしいな……」
後ろから声がし、後ろを見るとさっきの無精ひげを生やした白衣の男がいた。
ーこれが運命石の選択か…………
ーなんでラジ館に?
ーあんたバカじゃん?
ートゥトゥルー。まゆしぃはまゆしぃなのです。
次回!ようこそ未来ガジェット研究所へ!