レインちゃんを嫁にしたい   作:レインちゃん∠( ゚д゚)/

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01 転生と決意~原作開始日~

「レインちゃんまじかわええ〜〜」

 

 PS Vitaを片手にベットの上で叫び、足をバタバタさせながら俺は悶えていた。

 その理由はもちろんSAOHR(ソードアート・オンライン ―ホロウ・リアリゼーション―)でのレインとの添い寝イベントのせいである。

 

「ああ、レインちゃんの彼氏になれたらなぁ……」

 

 ありもしないIFの話だが、もしレインちゃんの彼氏になれたらどれだけ幸せだろうか。

 

 彼女が生粋のゲーマーである事はキリトも指摘していたが、俺も負けず劣らずのゲーマーであることを自負している。趣味が同じで遠慮することなくゲームを一緒にプレイできるのは嬉しい。また、コスプレ好きである点も俺的にポイントが高い。

 

 他にも彼女の家族思いなところ、目標に向かって努力するところ垂れ目で表情が柔らかいところ....etc

あげたらキリがないので割愛します。

 

「末期だな…」

 

 そう自覚できるほど俺はゲーム内のキャラクターであるレインこと枳殻虹架に入れ込んでいた。

 しかし、その妄想が叶うことはない。彼女はあくまでゲーム内のキャラである。現実に生きる俺がどう足掻こうが彼氏はおろか、実際に会うことすら不可能である。

 

「…………」

 

 ふぅ。と、溜息を吐き、無地の白い天井と照明を見上げながら、ふと思った。

 

 ----ゲームの中に入れる方法があったらいいのにな……

 

 未練がましい妄想をしてると、急に睡魔が襲ってきた。その睡魔に逆らわず俺は瞼を閉じ、そのまま眠りについた。

 そして次に目を覚ますと俺は赤ん坊になっていた。

 

 「オギャア!オギャ!オギャァァ!」

 

 え……?どゆこと……?

 

 言葉を出そうとしても泣くことしかできない。

 

「なんで?」

 

 

 

 

 閑話休題

 

 

 

 

 とりあえず現状説明をしようと思う。

 

完結に言うと異世界転生をしました。

恥ずかしい赤ちゃんプレイを乗り越えて今では14歳。これは間違いなく夢ではなく現実だろう。

 

 名前は桐ヶ谷桜花。三人兄妹の次男である。兄の名前は和人、妹の名前は直葉。はい、夢にまで見たSAOの世界です。ありがとうございます。

その事実に気づいた瞬間、俺はガッツポーズとともに剣道の道場に通い、毎日毎日必死に修行した。ある程度大きくなったころには親に土下座して槍術や薙刀、武術を習わせてもらった。

 

転生者特典もないただの凡人の俺がこのままSAOの世界に入ったら100%死ぬ。レインちゃんに会う前に死ぬ。それにいざという時彼女を守れないのも嫌だ。レインちゃんを嫁にするためならなんだってやれる。

 

結果、死に物狂いの努力は実を結び、中学の剣道の大会では全国3位。薙刀に関しては全国1位に。槍術の師匠にも100回に1回くらい勝てるようになった。いや、これでもいい方なんだよ?弟子3人いるけど師匠に勝てたの俺だけだし。師匠まじ強すぎキチガイ。

 

 

 とまあレインちゃんに相応しい男になるべく努力してきた俺は現在、ナーブギアを前にして自問自答をしていた。

サービス開始まではまだ少し時間がある。

 

「今ならまだ引き返せる……でもなあ……」

 

 今日は2022年11月6日。SAO――正式名称ソード・アート・オンラインの原作が始まる日であり、同時にデスゲームに変わる日だ。

 

はっきり言って、デスゲームになると知りながらログインするのはあまりに危険すぎる。β版に参加でき、かつ原作知識を完全に把握しているのならば参加してもいい。しかし、俺はβ版に応募するも落選し、しかも頼み綱である原作知識の大半はゲームからであり、小説や漫画、アニメは見たことがないという詰み具合である。なぜって?

レインちゃんがでないからだよ!

まあ、だからこそ努力してきたが死の恐怖は消えない。

 

 自分の兄である和にいが75階層でヒースクリスが茅場晶彦であると突き止めてゲームクリアに導く、その程度しか知らない俺にとって、死のリスクがありすぎるのだ。第一俺はレインちゃんを嫁にしたいだけでありSAOのゲームを体験したいわけではない。だが――

 

「別にALOからでもレインちゃんには会える、けどあの無自覚一級フラグ建築士と同じ舞台で勝負するのだけは絶対にやだ・・・」

 

 

 そう、別にSAOでなくともALOからでもレインちゃんに会うことは可能である。だが、それでは遅いのだ。俺と和にいが同時にレインちゃんと知り合った場合、100%和にいが俺より先にフラグを立てる未来が容易に想像できてしまう。

 

 しかし、ここで俺がSAOにログインして、和にいより先にレインちゃんと知り合い、仲を深められれば話は別だ。彼女の心境や悩み、状況や癖などは全てゲームで知り尽くしている。卑怯なことこの上ないが俺は彼女を嫁にしたいのだ。どんな手段を使おうとも。

 

「……やろう」

 

 場所や時間軸は分からないが、メモデフのキャラストーリーでSAO時代、彼女がどのように過ごしていたのかは分かっている。クリアするまでの時間を費やせば彼女と出会うことは可能だろう。いや、必ず出会ってみせる。そして――

 

 ――レインちゃんを嫁にする!!

 

 

 決意を固めた俺は、部屋を出て隣のかず兄の部屋に駆け込んだ。

 

「かず兄!SAOのレクチャーして!!」

 

「桜花もSAOやることにしたのか!?」

 

かず兄は読んでいた雑誌を投げ、嬉しそうに食いついてきた。

実は前々から一緒にやろうと誘われていたのだ。だがデスゲームになると分かっていたのですぐにうんとは言えず仕舞いだった。

 

「やっぱり面白そうだなって思って!かず兄β版やってたし色々詳しいでしょ」

 

「当たり前だろ!じゃあまだサービス開始まで少し時間あるし、基本的なことだけ教えて後は実際にゲームの中でレクチャーするな」

 

「ありがとう!!」

 

とそんなこんなで心強い味方を捕獲。ゲーム開始の時刻まで時間が経つのはすぐだった。

 

「そろそろ始まるし、あとはゲームの中でだな。ログインした場所のすぐ近くに噴水があるからそこで待ち合わせしよう」

 

「ほーい!じゃあまた後で」

 

かず兄の部屋をでて、自分の部屋に戻り、ナーブギア被る。

あとは一言で俺はもう後戻りができなくなる。正直すごく怖い。

 

ただ、それ以上に浮かれている自分もいた。

夢にまで見たあの子に会って話すことができる。しかも上手くいけば付き合うことだってできる。

レインちゃんと付き合えるのなら俺は何にでもなってみせよう。

 

「リンク・スタート!!」

 

力強く叫び、俺は虹色の光に包まれていった。




プロローグのようなもの。
SAOHR起動してレインちゃんと添い寝したら書かねばという衝動に駆られた。
そもそもレインちゃんヒロインの二次創作が少なすぎる。
レインちゃんヒロインの面白いSS誰か書いてください(マジでお願いします)

不定期更新です。気が向いたら書いてきます。
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