〜本編〜
5時間
5時間だ。
5時間もの間、レミリアに玩具にされていた。
やっとこさ開放されたが
今の時間はどれくらいなのか…
単純計算でいけば日付が変わる頃くらいだろうか…
レミリアは約束通り、龍を神社へと送った。
レミリア「ここまで来れば平気ね」
龍「ありがとうございました」
レミリア「いいのよ気にしないで、おやすみ♪」
龍「おやすみなさいです」
レミリアは神社の前で龍に別れを告げ、飛んで帰ってしまった。
こんな遅くまで出掛けて、霊夢さんは怒っていないだろうか…
怒られることを想像して開いた戸の先には、想像していたのとかけ離れた光景があった。
霊夢「おかえりなさい」
アリス「おかえり♪」
魔理沙「おかえりなのぜ〜」
こんな夜遅いのに皆で起きていて、
龍を待っていたのだ。
全員でご飯を食べるために。
龍「皆さん…起きて?」
霊夢「もう遅いっ!ご飯冷めちゃったじゃないの」
魔理沙「まぁまぁ。冷めた飯より冷めた食卓で食う飯の方がマズメシだって言うだろ?」
霊夢「…アンタ稀にいい事言うわよねぇ」
魔理沙「へへっ。それ程でもないんだぜ〜」
アリス「そんなことよりっ!今日の夕飯は私と霊夢で作ったのよ♪さぁみんな揃ったし、食べましょ!」
龍「魔理沙さん…アリスさん…霊夢…」
アリス「あ〜!霊夢だけ呼び捨てずる〜い!私も私も〜」
魔理沙「ならなら私は!私の事はこれからまりちゃんって呼ぶのぜ!」
龍「ま、まりちゃん!?」
魔理沙「うそうそ冗談、魔理沙でいいぜ」
霊夢「何よまりちゃんって…ふふふっ」
騒がしい…騒がしいけど…とても暖かい…
騒がしいのは苦手だけれど…この3人となら…騒がしい雰囲気でいるのもありなのかもしれないなぁ…
龍「ふぅ…おなかいっぱい…」
霊夢「スヤァ…」zzz…
魔理沙「もう食べられないのじぇぇ〜…」zzz…
アリス「むにゃむにゃ♪」zzz…
龍以外の3人はお酒を飲んでいたので、酔って眠ってしまった。
何故龍はお酒を飲んでいないのか?
それは前に霊夢のお酒を飲まさせてもらった時、1口飲んだだけで泥酔し、倒れるという事件があったからである。
後日、魔理沙に飲まされたアルコール度数の低いお酒も、1口でアウトだった。
要するにねっからお酒に弱い体質だということ…
食事に使った食器を片付け、寝ている霊夢達に毛布をかけて自分が床に就いた時間は1時半だった。
最近だと霊夢と寝るのがしょっちゅうとなってきているが、霊夢と寝ない時は2時くらいまでは燭台に火をつけ、読書などをしているが、今日はやけに疲れたので、そのまま寝ることにした。
明かりを消して布団に寝転がった時、隣の部屋から人影が入ってくるのが見えた。暗くて誰かよく分からなかったが、聞きなれたその声を聞けば誰かはすぐに分かった。
アリス「りゅ〜う♪」
龍「アリスさん?すみません起こしてしまいましたか?」
アリス「ううん、だいじょ〜ぶ♪」
龍「待っててくださいね、今アリスさんの分の布団も…」
喋っていたその言葉は、アリスに馬乗りされたことにより中断してしまった。
龍「ひゃっ!?…アリスさん?」
アリス「龍はぁ、私の事好き?」
龍「…え?…えぇ好きですよ?」
アリス「いちばん?」
それは僕が考えたこともない質問だった。
1番好きな人…1番…好きに順序なんて決めていいのだろうか…
否、決めてはならない
何故なら僕にとって皆大好きであり、皆1番なのだから
強欲なのかもしれないけれど僕にはそれ以外の答えは出せなかった。
龍「ぼ、僕は皆のことが大好きですから、1番なんて決められません」
アリス「えへへ〜…龍のそういう所、好き♪」
龍「ふぇ?///」
アリス「でもぉ、他の子のところばかり行って私に構ってくれないのは寂しいなぁ?」
…言われてみれば確かに、最近、自分のことばかりでアリスさんとあまり話せていなかったような気がする。 アリスさんが怒るのも無理はない。
龍「ご、ごめんなさい」
アリス「だから…」
龍「?」
アリス「今晩は付き合って貰うからね?」
龍「…え?」
アリス「覚悟しなさい♪私が満足するまで寝かせてあげないから♪」
龍「ちょ…え?あ、アリスさん?」
アリス「それじゃぁ…いただきまぁ〜す♪」
こうして龍は、過酷な1日を終えた…
最後は、アリスの甘い愛に包まれながら…