〜本編〜
霊夢「龍〜!」
戦いが静まったのを見計らって霊夢が降りてくる。どうやら兎たちも鈴仙が倒されたことで静まったらしい。
龍「あ、霊夢!」
2人はそのまま強く抱きあった。
数秒後に我に返ったのか、2人とも頬を赤らめてお互い少し距離をとった。
霊夢「あ、えぇと…あんた…ほんとに倒したのね…」
龍「え、えぇ…霊夢たちのお陰ですっ」
霊夢「まったく……ってどうしたのその手!?」
龍「えへへ…こんがり焼けました…てへっ」
霊夢「てへっ…じゃないわよ!早く永琳に見てもらわないと…」
龍「いえ、僕より先にこの人を診て貰わないと」
龍は伸びている鈴仙を抱き抱える。と同時に手と足に激痛が走り、その場に硬直してしまう。
龍「ぁ…」
霊夢「龍?どうしたの?」
龍「てと…あし…いたい…うごけない…このひと…はこぶの…れいむさん…たのみました…」
霊夢「なんでカタコトなのよ!あぁもう魔理沙!魔理沙どこ!」
霊夢が大声で呼ぶと、飛び回っていた魔理沙が猛スピードで飛んでくる。そのまま突っ込んでくると急旋回して綺麗に着地した。そしてドヤった。
魔理沙「呼ばれて飛び出てまりちゃんだZe☆」
霊夢「鬱陶しい。おふざけはいいからそこで伸びてる鈴仙を中に連れてくの手伝いなさい」
魔理沙「なかって…半壊してんじゃねぇか」
霊夢「野ざらしよりはマシでしょ、ほらさっさと運んだ運んだ」
魔理沙「はいはい…仕方ないなぁ」
魔理沙は愚痴をいいながらも鈴仙を背負いあげた。霊夢は魔理沙が鈴仙を背負ったのを確認してから、龍を軽々と持ち上げた。俗に言う「お姫様抱っこ」である。
龍「ひゃっ!?ちょ…霊夢ぅ!?」
霊夢「…なんて声出してんのよあんた…生娘か何か?」
龍「なんだかよく分からないですけど!この持ち方とてつもなく恥ずかしいですっ!」
頬を赤らめて抗議するも霊夢は一向に降ろしてくれない。魔理沙が向こうの方でニヤニヤしながら見ていた気がするが…気のせいだろう…気のせいであってると思う……気のせいであって欲しい……じゃないと恥ずか死ぬ……
そのまま御一行は永遠亭の奥に進んでいった。そこにはさとりと永琳が居た。二人共申し訳なさそうにどんよりとしている感じがした。2人とも途中退場したのが申し訳ないのだろうか。
霊夢「永琳、どんよりしてる所悪いけど2人の治療お願いね」
永琳「え、えぇ分かったわ…じゃあ龍からね」
龍「ぼ、僕は軽傷ですから、それよりもその人を…」
永琳「んー…軽傷なのだったらそちらを先に治療した方が早く終わるんじゃない?優曇華はゆっくり時間をかけて診察したいし」
ぐうの音も出ないほど、きっぱりと論破されてしまったように感じた。言い返す言葉が出てこない…僕はあまり口は得意な方ではないのかな…しょんぼり…
永琳「えーと?両手大火傷に鈴仙を蹴り落とした方の足が複雑骨折と…弾幕によるかすり傷もちらほら…かなり重症じゃないの」
永琳はぶつぶつ文句をいいながら的確に治療をしていく。素早く、そして正確な治療は見事といわざるをえない。
すると長い治療が退屈だったのか魔理沙が雑談を始めた。
魔理沙「それにしても…あのレプリカが役に立ったみたいで良かったぜ」
永琳「そのせいでこの子は両手が焼肉状態なのだけれど?」
魔理沙「まぁそれはそれこれはこれだろ…これのお陰で勝てたわけだし?実質私の手柄と言っても過言ではないぜ」
霊夢「あ?」
魔理沙「黙ります」
龍「でもお二人にはとってもお世話になりました。あ、あとアリスさんもですが…」
霊夢「あ、そう言えばアリスは?」
魔理沙「そこら辺に転がってるぜ。気にするな」
霊夢「拾ってきなさい」
魔理沙「帰る時についでに拾ってくぜ」
そんなくだらないような会話を治療のあいだに挟みながら時間は過ぎていった…そして…
龍「…(汗)」
永琳「はい終わり」
龍「…あのぉ…これは…」
永琳「絶対安静…分かったわね?」
龍「は、はぁ…」
両手足は包帯で分厚くぐるぐるにされてしまった。両手と右足だけならまぁまだしも左足は別に関係ないと思うのですが…これで自分では移動出来なくなってしまった…また霊夢や魔理沙にお世話になってしまうと考えると情けない気分だ…
永琳「それじゃーね。包帯は霊夢に渡しとくから1日最低1回は交換すること。運動は控える…と言うよりしないこと!いい?」
龍「は、はい…分かりました」
永琳「よろしい、今日はもう帰って寝ちゃいなさい。疲れたでしょ?」
龍「え…でも」
永琳「こちらの要件はこちらに任せて頂戴?」
龍「は…はい…」
永琳「それじゃ霊夢、あとは頼んだわよ」
霊夢「任されたし」
そう言って霊夢は龍を抱き上げた。またもやお姫様抱っこである。重要なのでもう一度言う…またもやお姫様抱っこである。
龍「その持ち方をする意味はっ!?」
霊夢「龍のその反応を見るのが楽しい」
龍「ひゃい!?」
永琳「あらカレカノかしら?」
霊夢「な、なわけないでしょ!!」
霊夢は頬を赤らめて地団駄を踏んだ。
あのぉ…怪我に響くのでどすどすするのはやめていただきたいのですが…あわよくば降ろして…
だけどそんな思いが伝わるわけもなく話は続く。
永琳「あなた満更でもなさそうだけど?ふふっ」
霊夢「も、もう帰るわよ!あんた達はどうするの?」
さとり「私はもう少しここに残るわ」
魔理沙「私はそこら辺でくたばってるアリスを回収して家まで配達かな」
永琳「誤って食べたらダメよ?」
魔理沙「私は、男も女も構わず食べちゃう女なんだぜ?ってちげーよ!」
霊夢「うわぁ…引くわ」
魔理沙「冗談だから!冗談だからそういう反応やめるのぜぇぇ!!!」
その後、霊夢は龍を抱えて、魔理沙はアリスを抱えて永遠亭から飛び去っていった。そしてその場に残ったのは永琳、さとり、そして布団に寝かされている鈴仙のみとなった。そして…
永琳「さて…さとりさん?用意はいい?」
さとり「え…えぇ…」
永琳「さぁ始めましょうか…この子には…いっぱい聞かなきゃいけないことがあるからねぇぇ?ふふふふっ…」
ここの兎達もきっとみんな苦労してるんだろうなぁと、しみじみ思うさとりであった。
次回!鈴仙死す!(死なないけど)
寝ぼけながら書いてたから色々やばい代物です…何かご指摘あればよろしくお願いします…