〜後日談〜
龍「…そういえばアリスさんはどうして僕の名前を「月影龍」って名前にしたんですか?」
アリス「んーとねー…空に月が浮かんでたの。満月とか三日月じゃなくて新月になりかけの薄ーい月。」
龍「だから、月影…じゃあ龍って方は?」
アリス「なんとなくよ」
彼女はとても得意げにそう言い切った。
龍「なんとなく…ですか?」
アリス「なんとなく、よ!」
とても嬉しそうにしている彼女を見て、
これ以上の言及は控えた方がいいだろうと思った。
…空は、彼女の目のように星々がキラキラと輝いていた。
〜本編〜
龍はアリスに拾われた日から、
彼女から幻想郷について学んでいた。
もちろん自分で生き残る為の術も学んだ。
…と言っても全てが家事の手伝いなのだが…
2人の出会いから
5日が経とうとしていた
そんなある日…
???「邪魔するぜ〜」
突然と金髪の少女が家に押しかけてきた。
丁度、玄関の掃除をしていた龍は、
その金髪の少女と正面衝突してしまう。
ガツンと鈍い音を立てて頭を
ぶつけた2人はお互いに尻餅をついた。
???「ってぇ〜…何するんだよアリs…え?」
龍「いたた…いきなりすみませんアリスさn…え?」
???&龍「・・・」
…そこから一騒動あったのは言うまでもなく…
魔理沙「まったく…びっくりしたぜ…」
龍「驚かせてしまって申し訳ありません」
魔理沙「あぁ、気にするな」
どうやら金髪の少女は霧雨魔理沙という名前らしい。
彼女はアリスの友人を名乗っているが、
アリスが言うには彼女はただの本泥棒だそうな…
魔理沙「こちらこそ箒で殴ったりしてすまないな」
龍「過ぎたことですよ。気にしないでください」
魔理沙「…おいアリスぅ、こんな上玉何処で拾ってきたんだ?」
このこのぉ、と魔理沙はアリスの横っ腹をつついている。
アリス「もう…辞めなさいよ」
アリスはツンとした感じで龍の入れた紅茶を啜っている。
龍(あんまり仲がいいようには見えないなぁ…)
そんなことを考えていると、
魔理沙が顔を寄せてきてこう言った。
魔理沙「なぁ龍、私と一緒に幻想郷を回ってみないか?」
突然の問いに動揺を隠せないでいると、
アリス「魔理沙と一緒って言うのは心配だけど、
行ってみてもいいんじゃないかしら?」
彼女はにこやかな笑顔でそう言い放った…
アリスの言葉に後押しをされ、龍は魔理沙と出掛けることにした。
龍はアリスから、飛ぶ練習などは教えてもらわなかったので魔理沙の箒に一緒に乗せてってもらうことになった。
…空の世界はとても美しかった。
青々と生い茂る草木を眼下に置き、雄大で透き通った空を駆け巡った。
群れなす鳥の囀りや時々肌を指す冷たい風がとても新鮮に感じた。
魔理沙「な?気持ちいいだろ?飛ぶって」
龍「はいっ」
魔理沙「お前…いい顔するな♪」
龍「…?」
魔理沙「…そうだ!龍、お前自分で飛んでみたくないか?」
龍「え?できるんですかっ!?」
魔理沙「良い奴のところに連れてってやるよ」
龍「良い…奴?」
魔理沙「まぁ行けば分かるさ♪」
箒は2人のわくわくを乗せて空へと溶けていった…
魔理沙「…そういえばお前って一人称、僕、なんだな」
龍「言われてみれば…意識したことはありませんでした」
魔理沙「僕ってことは…♂なのか?」
龍「いえ、」
魔理沙「なら一人称、私にしないのか?」
龍「私…なんか違和感が…」
魔理沙「要するにボクっ娘か、」
龍「さ、さぁ…」
そんな会話すらも空の青に塗り潰され、儚く消えていった…