〜本編〜
知らない、知らない、知らない、知らない
龍「……(汗)」
今日は博麗神社で宴会が行われる。
宴会の始まりは日暮れ。
今は丁度黄昏刻で日は沈みかけ、
神社は夕暮れに照らされていつにも増して神々しさを増していた。
もう既に何人もの人が神社に来ており、
各々宴会の準備を進めていた。
周りには顔も見たことのない人が沢山いた。
それはあまり人に会ってこなかった龍には居心地のいいものとは言えなかった。
なので龍は隠れてしまおうとしたが霊夢にバレてしまい、あまつさえ挨拶回りをしてこいと言われてしまった。
龍がそこら辺をふらふらしていると
ある少女に呼び止められてしまう。
???「あら?ごきげんよう」
龍「あ、えと、ごきげんよう、です…」
???「見ない顔ね?貴方が例の?」
龍「例の?…何の例かは分からないですけれど…
僕の名前は月影龍と言います」
???「知ってるわよ、確かアリスが名付けたのよね?」
龍「はい、そうです」
???「ふーん…」
その少女はとてもまじまじと龍を見つめている。
動物園の檻に入れられたような気分だ…
龍「アリスさんとはお知り合いで?」
???「ん?まぁね…知り合いって言ったら知り合いかも」
龍「…ところで貴女のお名前は?」
レミリア「レミリアよ、レミリア・スカーレット」
龍「レミリアさんというのですか」
レミリア「レミリアさん…さん付けは変な気分ね……
そうね、お嬢様とでも呼んでもらおうかしら?」
龍「お嬢様、ですか?」
レミリア「そうっ!お嬢様よ♪」
龍「わかりましたお嬢様」
レミリア「へぇぇ…貴女中々サマになるじゃない…
貴女ウチで働かない?」
霊夢「ちょっとそこ、何勧誘してるのよ」
レミリア「あ、バレた?」
こんな調子で宴会は進んでいった。
レミリアの他にも色々な人に話しかけられた。
永琳とかいう医者に実験台になって欲しいとせがまれたり…
てゐとかいう妖怪兎の落とし穴に落ちたり…
ルーミアとかいう妖怪に食べさせろと追っかけ回されたり…
エトセトラエトセトラ…
要するにいつもよりとても騒がしい夜となった。(適当)
宴会はそのままの勢いを保ちながら着々と時を刻んで過ぎてゆき…宴会がお開きになる頃には夜が開けかけていた。
霊夢「お疲れ様」
机に突っ伏している龍を気遣ってか、霊夢がお茶をいれてくれた。
龍「ありがとうございます」
霊夢「敬語禁止」
龍「うぐ…あ、ありがとう」
霊夢「最初からそう言えばいいのよ、
さ、徹夜して眠いでしょ?もう寝ましょう」
霊夢はそう言いながら優しい顔で微笑んだ。
どうやら龍の分の布団まで用意してくれていたようだ。
龍「迷惑かけてごめんね」
霊夢「いいのよ、みずくさいわね」
龍「じゃあお言葉に甘えても?」
霊夢「無論よ」
龍「ふふっ…それじゃあおやすみなさい…」
霊夢「おやすみなさい…いい夢、見てね」
…昨晩はとてつもなく疲れたが
今ならきっといい夢が見れそうな気分だ。
そんなことを考えながら龍は夢の中へと落ちていった。