転生するらしいのでチートを頼んだら自分で手に入れろと言われた件。   作:ゆらぎみつめ
<< 前の話 次の話 >>

4 / 13
プロローグ4Fate/stay nightループ

 

 

 

 

 

 四つめのループに入った。

 

 今回の世界はfate/stay nightの世界。

 

 更に、俺氏衛宮士郎に転生。しかもループ転生先も衛宮士郎固定。なんでさ。

 

 最終目標は無限の剣製(アンリミテッド ブレイド ワークス)王の財宝(ゲート・オブ・バビロン)を手に入れること。

 

 なんでさ。どうせならギルガメッシュに転生させてくれよ神様。

 

 ……まあ、神様のスパルタは今更だから今回はまだ優しいループである。

 

 始めから何らかの力を持っているなんて今までからしたら恵まれたものだ。

 

 無限の剣製を手に入れる目処が最初からあるのだから。

 

 ……王の財宝をどうやって手に入れるか全く見当もつかないけどな!

 

 とりあえず、手始めに無限の剣製を手に入れるために頑張るとしようか。

 

 

 

 

 

 月下の誓いを経て、第五次聖杯戦争に向けて準備を始めた。

 

 魔術回路を毎日作る鍛練は原作と同じように行う。そうでなければ宝具の投影に耐えうる魔術回路は手に入らない。原作士郎よりも切嗣から魔術に関しては多く学んでいるので簡易的な結界や暗示、治癒や修復等の魔術も使えるが、五十歩百歩だ。あまりあてには出来ない。

 

 投影の魔術は、投影出来る刀剣類を増やすために度々旅行に出た。博物館や展示会等を巡って古刀や神秘に満ちた物を見聞きし、投影出来るように鍛練した。

 

 肉体の鍛練も並行して行う。記憶と経験はあるため、それを活用出来るように肉体を仕上げていく。折角ドラゴンボール世界で燕返しや圏境を修得したのだ。原作の世界で使えないのは勿体ない。

 

 間桐桜、間桐慎二とは切嗣が存命の頃から知り合っていて、既に友好関係である。原作通りに間桐桜は衛宮邸に通うようになったが、スルーでいいだろう。今の俺にはどうにもならない。桜ルートは今の俺には難易度が高過ぎる。

 

 そうして、色々と備えて過ごしていたらあっという間に時は過ぎ、聖杯戦争が始まった。

 

 

 

 

 

 高校二年生に上がり、そろそろ聖杯戦争が始まるかという頃。

 

 夢を見た。

 

 聖剣を手にした少女の夢を。

 

 俺は頃合いだと判断し、夜の学校でランサーに殺されるへまをせず、自宅で余裕を持ってサーヴァント召喚を行った。

 

 召喚されたのはやはり、セイバーである騎士王アルトリア・ペンドラゴン。

 

 魔力のパスはしっかり繋がっており、宝具は頻繁に使用出来ないが通常の戦闘に問題はなさそうだ。原作と同じく霊体化出来ないらしいので藤村大河や間桐桜には切嗣関係でホームステイに来た子として紹介するしかないだろう。

 

 原作士郎程ではないが料理は出来るのでセイバーに料理を振る舞いながら聖杯戦争について話し合う。流石にエロゲ主人公並のコミュ力はないが、一時的に協力し合うぐらいにはコミュニケーションは取れる。結局、その日はある程度の方針を決めて眠りについた。

 

 尚、寝室は同じである。アサシンを警戒したセイバーに圧され、仕方なく同じ部屋で就寝である。いくら原作より多少は魔術が出来るとはいえ、キャスターに狙われたらどうしようもないので認めざるを得なかった。

 

 

 

 

 次の日、藤村大河と間桐桜に一週間学校を休むことを伝えた。ホームステイしてきた設定のセイバーの世話を焼くことを強引に納得させたはいいが、後が怖い。

 

 仕方ないと諦め、朝食を食べた後セイバーと一緒に買い物に出掛けた。

 

 数日分の着替えを用意するためである。

 

 いくら本人が女を捨てたとかいってもまごう事なき美少女だ。霊体化出来るならともかく、出来ないなら常に鎧を着させておくのも良くない。間桐桜はいいが藤村大河に不審に思われるのは不味い。無駄に野生のカンが働くから厄介なんだ。

 

 途中、ゲーセンに寄ったり、ぬいぐるみをプレゼントしたりとしながらも買い物を終え、家に帰ろうとすると目の前に雪の妖精がーー。

 

 

 

 

 ループである。

 

 まさかのイリヤ遭遇で死亡である。

 

 原作より強いからって油断した。

 

 バーサーカーにぺしゃんこにされてデッドエンド。次のループへゴーである。ちくしょうめ。

 

 そしてループした先は月下の誓い直後だった。

 

 まさかのここからループとか。

 

 いやまあ、都合がいいからいいんだけどさ。今回のループはやっぱり何かが違うようだ。

 

 とりあえず現状を確認しよう。

 

 魔術回路を確認。二十七本。本数に変化無し。やはり増やすなら他から持ってくるしかないようだ。これは原作を終えてから考えるとしよう。肉体を確認。子供の姿に戻っているが前回のループ分身体能力は上がっている。アイテムボックスの中に投影品や様々な物品がちゃんと残っているか確認。確認したら体から感じる違和感を調べる。すると、俺の体が全て遠き理想郷(アヴァロン)と同じような代物になってしまっているようだった。なんでさ。まさか前回のループで体に埋め込まれたままだった全て遠き理想郷をいつものループみたいに取り込んで転生してしまったのか。体の中にもう一つの全て遠き理想郷は確認できるが、だからといって全て遠き理想郷と融合したらどんなデメリットがあるか見当もつかない。まさかのニループめからこんなぶっとんだ展開になるとは。

 

 しかし色々と確認していくうちに、メリットが幾つかあるのを確認出来た。

 

 まず、全て遠き理想郷の投影が可能になった事。セイバーとの繋がりがない状態でも投影出来るようになった。投影した劣化品とはいえ全て遠き理想郷を投影出来るようになったのは素晴らしい利点だ。

 

 次に投影にかかる負担が軽くなっている事。これも多分全て遠き理想郷と融合したお陰だろう。未だ固有結界に手は届かないが、切り札の負担が軽くなるのはいい。

 

 最後に治癒力がかなり上がっている事だ。全て遠き理想郷のお陰か、軽い怪我なら数秒で完治してしまうレベルだ。また体も遥かに頑丈になっており、サーヴァントの攻撃でも数回は耐えられそうだ。

 

 これなら今回のループはかなりいいところまでいけるだろう。

 

 先ずは聖杯戦争を生き残る事。それが大切なのだから。

 

 

 

 

 やったぜ。さんるーぷめだぜい。

 

 再びイリヤエンドとか。俺は成長しないのだろうか。馬鹿野郎。

 

 バーサーカーは鬼門。せめてエミヤならまだなんとかなりそうなのに。ちくしょうめ。

 

 投影のレパートリーとしてヘラクレスの斧剣と勝利すべき黄金の剣が増えたのはいいが、ヘラクレスのは筋力が足りないので使えない。エミヤの腕を移植すればいいのだろうが、桜ルートはまだ早いし、まず原作通りに腕を移植出来るか分からないので期待出来ない。勝利すべき黄金の剣(カリバーン)はヘラクレスを一度に七度殺せる聖剣なので投影出来るようになって本当に嬉しい。うん。

 

 でも身体能力はもう最低限、燕返しや圏境が使える程度に馴染んで来ているわけで、少し早いがもう一つの目標を手に入れにいくか。

 

 目指すはエミヤの腕。無限の剣製だ。

 

 

 

 

 五ループ目。

 

 エミヤの腕入手成功!

 

 三ループ目では勢い余ってエミヤを瞬殺してしまい、手に入らず、バーサーカーと殺り合って相討ち。干将・莫耶を投影出来るようになったのはいいが、それ以外の収穫はなく。

 

 四ループ目にて、エミヤの腕を切り落とし、その後俺自身の腕を切り落としてエミヤの腕を移植。侵食が始まるが、望むところとわざと暴走させて昇天。

 

 そして現在に至る。

 

 ループを越えたため、エミヤの腕は完全に取り込まれ、無限の剣製を手に入れた。

 

 エミヤの記憶と経験。投影魔術にサーヴァントとしての霊的強度も少しだけ手に入り、とても素晴らしい成果である。

 

 これでサーヴァント相手にもかなり立ち向かえるようになった。

 

 これで後は王の財宝のみだが、手に入れる目処が立たないのでまずは原作を生き残る事を目指す事にした。

 

 

 

 

 七十ループ後。

 

 ようやく原作を生き残ることが出来た。

 

 まさか原作通りにしたら簡単に行けるとは思わなかった。

 

 あまりにどうしようもなかったから原作通りにしてみれば、あっさりと原作を生き残ることが出来た。俺の努力は一体……。

 

 まあいい。

 

 大事なのは原作を生き残り、王の財宝を手に入れる事。それだけだ。

 

 原作通り時計塔に来たが、さてどうするか……。

 

 

 

 

 百ループ経ち、現在百七十五ループ目。

 

 原作の衛宮士郎のように世界を回ったり、正義の味方して処刑されたり、間桐桜を助けるために奔走したり、遠坂凛と結ばれたり、執行者になったり。

 

 様々な衛宮士郎の可能性というか、未来というか。とにかく様々な結末を迎えたわけだが、王の財宝を手に入れる術は未だ見当もつかない。

 

 なので、聖杯に願うことにした。

 

 聖杯であれば、無茶な願いも叶うだろう。余程の馬鹿げた願いでもない限り。

 

 その為に俺は、聖杯を創造する。

 

 ーーなので、まず手始めに、魔術回路を増やすことにした。

 

 稀代の人形師である青崎橙子に五桁に及ぶ魔術回路を持つ義手を造ってもらい、移植した。一本増やすだけでも大変な魔術回路を無数に持つ義手だ。移植すればまともに魔術を扱えなくなる代物らしいが、どうせループを利用するつもりだったので遠慮なく着けさせてもらった。ついでにエミヤの赤原礼装を内蔵した義手も造ってもらい、移植した。

 

 次に、間桐の魔術の修得。

 

 間桐桜を救うついでにマキリの魔術を手に入れ、令呪のシステムを解明した。

 

 その次はアインツベルンを襲撃し、聖杯の製造法を手に入れた。ついでにイリヤを助け出し普通の暮らしが出来るようにした。この時イリヤの聖杯としての理論をすっ飛ばして結果を現出させる魔術特性を再現したものを青崎橙子に加工してもらい、体に移植する。最後に遠坂凛から遠坂の魔術を学んだ。

 

 その後、アインツベルンの魔術を元に新しい大聖杯の創造に入り、平行して外付けの魔術回路を青崎橙子に造ってもらい、ループの度に移植を繰り返した。

 

 そうして揃ったのは、数百のループを越えてようやく完成させた大聖杯と小聖杯に、数百のループの間増やし続けた七騎のサーヴァントに匹敵する魔力を生み出す魔術回路。七騎もサーヴァントはいらない。聖杯を発動出来るだけの魔力さえあれば。

 

 小聖杯に魔力を注ぎ、願望機として完成させる。その願望機を持って大聖杯を俺の魔術回路に融合。これにより、俺そのものが聖杯と成った。

 

 さて、これで王の財宝を手に入れる事が出来る。

 

 英霊の座にアクセスし、ギルガメッシュを読み取り俺自身にインストールする。

 

 プリズマ☆イリヤにて、エインズワース家が置換魔術により造り上げた英霊の力を人の身で扱えるようにした魔術礼装。それを聖杯の力で再現する。

 

 だが問題点として、かの英雄王をインストールする事は、あの自我の塊を己の内に入れるという事で、無事ではすまないという事。

 

 だが俺にはループがある。ギルガメッシュをインストールしたと同時に、聖杯の力でもって自害する。

 

 それで次のループにはギルガメッシュの力を手に入れた俺だけが残る。

 

 それで今回のループは終わる。

 

 六百ループ近く費やしたんだ。

 

 成功しなければ困る。

 

 さあ、やろうか。

 

 

 

 

 

 ……次のループ。

 

 ギルガメッシュの力を得るのは見事成功した。

 

 王の財宝も、エアも、全てを我が物とする事が出来た。

 

 お陰で今回のループが最後になるだろう。

 

 ……うん。

 

 だけど、何故に俺はギルガメッシュとして転生しているのだろうか。

 

 今回のループは本当におかしい事ばかりだ。

 

 が、神様の考えなんて読める筈もない。

 

 俺に出来るのはループをいかに早く終わらせるか。それだけである。

 

 よし、この世界のループが終われば次が最後だ。頑張るぞう。

 

 

 

 

 

 








※この小説はログインせずに感想を書き込むことが可能です。ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に
感想を投稿する際のガイドライン
に違反していないか確認して下さい。