転生するらしいのでチートを頼んだら自分で手に入れろと言われた件。   作:ゆらぎみつめ
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プロローグ5鋼の錬金術師ループ

 




 最後のループに入った。

 最後の世界は鋼の錬金術師の世界。

 最終目標は神を手に入れる事。

 ……うん。ふざけんな。

 お父様とか国土錬成陣とか色々難易度が高いわアホウ。

 まあ、いつもの事だが。

 仕方ない。さっさとこのループも終わらせよう。それで全てが終わるのだから。




 一ループ目。錬金術を習う。

 そして人体錬成を行う。

 真理の扉を開き、全身を対価に真理を得た。




 ニループ目。

 錬成陣無しの錬成が可能になる。

 なので賢者の石の製造を試みる。

 材料はなるべく悪人から集め、試行錯誤を繰り返す。

 老いで死ぬ間際にようやく賢者の石を完成させる。

 出来立ての賢者の石を体内に取り込み、拒絶反応で死亡。




 三ループ目。

 賢者の石を造り、体内に取り込むが問題なく取り込めた。恐らくは前回のループで取り込んだ賢者の石の分、魂が強くなったからだろう。そうと分かれば賢者の石を手当たり次第製造し、取り込んでいく。

 目標はホムンクルスを取り込めるほどの魂の強度を得る事である。

 しかし殺り過ぎたのか十年も経つとホムンクルスの影がちらつき始めたので、真理の扉を開いて全てを対価にして死亡した。




 四ループ目。

 今回のループは原作十年前から百年前ぐらいの間をランダムにループ転生している。

 原作には今のところ関わる気は毛頭ないため、ある程度賢者の石を造って取り込んだら、シンに向かい、錬丹術を学ぶつもりだ。

 そうしてある程度力をつけたら、その時は一気にループを終わらせに行く。

 これで最後なんだ。気合いも入るというものだ。




 百ループ後。

 錬丹術をマスターした。

 ついでに気の流れを読む技術も覚えた。

 なので、当初の予定通りループを終わらせに行こうと思う。

 ホムンクルス狩りだ。

 まず手始めに、所在のはっきりしている強欲のホムンクルス。グリードを狙う。

 最強の盾以外は特に問題ない相手で、注意するのも取り込む時の内在闘争ぐらい。後は他のホムンクルスの邪魔が入らないかどうかだ。




 三百ループ後。

 全てのホムンクルスを取り込む事に成功。

 しかし、お父様の取り込みには失敗。直接取り込むには実力も魂のストックも足りない。

 ……仕方ない。

 搦め手で攻めるか。

 お誂え向きに、国土錬成陣なんて代物があるんだ。

 利用しないのは勿体無いよな。





 千ループ後。

 国土錬成陣を利用し、逆に俺が全ての魂を得られるように、お父様を喰らえるようにする新たな国土錬成陣を描き、発動させる。新たな国土錬成陣の理論構築に百ループ。新たな国土錬成陣を大地に刻むのに三百ループ。発動させるのに六百ループかかった。

 苦労したかいあり、これを発動した時のお父様の顔は筆舌にし難いぐらいに見物だった。

 これにより、アメストリス人五千万人分の賢者の石とお父様そのものを取り込んだ。タイミングが悪く、神は手に入らなかったがそれでも十ニ分にすぎる成果だ。

 その後すぐに真理の扉を開き、全てを対価にし死亡。

 これにより、俺はお父様と同じ力を持つに至った。

 力が同じならば、勝敗を決めるのはいかに相手の手を読み、己を有利にするかどうかだ。

 ループをする俺ならばどちらも可能である。

 そして最早俺の有利は揺らがない。

 故に、今度は神をも横取りする国土錬成陣の理論を構築し、実行に移した。発動までに五百ループも費やしたが、その間国土錬成陣を利用しての賢者の石横取りを繰り返していた。高々五千万人分の賢者の石を手に入れたお父様よりも賢者の石には遥かに余裕がある。神の力を振るうのもお父様より断然使いこなせるだろう。なんせ二百五十億人分の賢者の石だ。桁が違う。

 そして神を手に入れた俺は、次のループ。最後のループに向かった。









「やあ、久しぶりだね」

「神か」

「おめでとう。これで君は転生特典を全て手に入れ、無事転生する事が出来る」

「正直もう転生はお腹一杯なんだが?」

「おいおい、まだ転生特典を手に入れたばかりじゃないか。まだまだ満足してもらっちゃ困るよ」

「と言われてもな」

「なに、これから転生する世界は君を退屈はさせないよ」

「どうだか。神の力を手に入れ、世界を創造したり破壊したり出来る俺がか?」

「そうさ。なんせ、君の同類がうじゃうじゃいる世界なんだから」

「転生者か!」

「いぐざくとりー。まあ、君みたいな方法で力を手に入れた奴はいないだろうけどね。しかし転生者の力は君を殺しうる可能性を秘めている。素晴らしいと思わないかい?」

「悪くはないな。ループしない、正真正銘最後の世界だ。それくらいが丁度いい」

「よし。じゃあ早速転生させるね!」

「ああ」

「ちなみに転生先の世界は魔法少女リリカルなのはだから」

「ああ。ん?魔法少女?」

「そ。魔法少女」

「魔法少女かー」

「うん。それと君にもう一つ転生特典をあげよう。というよりこれも君が手に入れた転生特典だから、返すというのが正しいかな」

「うん?」

「君が今までのループで築いてきた絆。それを特典としよう。君専用の英霊の座みたいなものだね」

「え?」

「つまり君が絆を結んだ相手をサーヴァントのように召喚したり会話出来るようにするわけだよ。良かったね。普通のサーヴァントと同じく再召喚も出来るから、永遠に一緒にいられるよ」

「な」

「いやあ、リアル修羅場なんて中々拝めないから今から楽しみで仕方ない」

「ま、待て!」

「それじゃ、またね。転生者君。次に会う時を楽しみに待っているよ」

「う、わあああああああああ!」





 







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