東方紅龍伝〜SCARLET QUEST   作:こまるん

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お読みくださりありがとうございます。
ドラゴンクエストと東方のクロスオーバー小説のようなものとなっております。
毎週更新したいですが……できるかな?


『冒険をはじめる』

『冒険をはじめる』

 

 

 

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

 

 

 

 

 人里から少し離れたところにある博麗神社。

 『参拝客がいない』ことで有名であるこの神社は、今日も今日とて人気がない。

 この神社には、巫女が一人在籍している。

 脇を出すという斬新な格好から脇巫女とも呼ばれている彼女は、さびれた神社の現状を憂い……

 

「はあ。今日もお賽銭がないわ……」

 ……ているのかいないのか、存外たくましく、つつましやかに暮らしていた。

 

 彼女には、もう一つの顔がある。異変を起こした妖怪を退治するという役目だ。

 神社に人が来ないのもあって、実質こちらが本業なようなもの。

 普段は非常にのんびりしているのだが、有事の時のみ垣間見せる『博麗の巫女』としての姿は、中小妖怪からは畏怖の的であったという。

 

 これは、そんな巫女による、一つの大異変解決のお話である――

 

 

 

 

 

 

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

 

 

 

 

 いつも通り、人気のない神社。

 霊夢は、その縁側でのんびりとお茶を飲んでいた。

 ふいに、何かが飛び込んできたかのような音がしたかと思うと、、コツ、コツ……と足音が聞こえ始める。

 迷いなくこちらへ進んでくるその音の正体に心当たりがあった彼女は、さして反応するわけでもなくお茶を飲む。

 

 ガラッとふすまが開き、音に釣られてそちらをみると、黒と白を基調としたメイド服のようなものを身にまとった、金髪の少女が顔を覗かせていた。

 

「遊びに来てやったぜ、霊夢」

 

 にかっと笑う彼女の名前は霧雨魔理沙。霊夢の親友である。

 

「はいはい」

 

 億劫げに返す霊夢であったが、その表情は確かに緩んでいた。

 

 

 

 

 

 

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

 

 

 

 魔理沙を加え、特になにをするでもなく二人でのんびりお茶を飲む。

 

「霊夢、みてくれ!」

 

 霊夢が目を瞑って穏やかな時を楽しんでいると、不意に魔理沙が声を上げ、どたばたと走りさる。

 靴も履かずに飛び出していった親友を怪訝に思った霊夢は、重い腰を上げて魔理沙を追った。

 

 後を追うように表にでた霊夢は、呆けたように空を眺める魔理沙を目に止める。

 

「一体なにがあったのよ。靴も履かずに外に飛び出したりして。吃驚したじゃない」

 

 霊夢の問いに対し、魔理沙は顔をそちらへ向けることもせず、ただ空を指す。

 

「空が……いつもと違うんだぜ」

 

 空が? まずます訝しみながらも、釣られるように空を見上げ、彼女は目を見開いた。

 

 空が、赤いのだ。

 

「これは……霧?」

 

 呆然とした霊夢の呟きは、誰に拾われるともなく紅い空に熔けていく。

 二人の少女は、どうすることもできずに空を眺めていた。

 

 

 

 

 

 

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 第百十八季 文月

  幻想郷は紅い妖霧に包まれた。

  太陽は遮られ、幻想郷は薄暗く寒い夏へと姿を変えた。

  また、その妖霧は人間の里にまで及び、

  妖気に長い間耐えられない人間たちは、

  家の外に出られなくなってしまった。

  

  この状況をみかねた、博麗の巫女 博麗霊夢は、

  普通の魔法使いである、親友の霧雨魔理沙とともに、

  今回の異変を解決するために、幻想郷を調べて回ることにした。

 

  少女たちの冒険の始まりである。

 

 

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如何でしたでしょうか。 次回は早速戦闘が入ります。
本家動画をご存知の方も、そうでないかたも、お楽しみに頂ければなと思います。
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