「チョー! アチャー! 」
「チヂミマン! パンチや蹴りを連打していくが、そのすべてをライトマンに避けられる!」
「ピ~カカ! 遅い! お前の動きは遅すぎる! チュウ!」
「ライトマン! チヂミマンのパンチに合わせて、ライトマンはカウンターの掌底を放った-!!」
「ギャハ!」
「そうれ~、まだまだミーの光速の攻撃は終わらない!」
「ライトマンは目にもとまらぬ速さでパンチをチヂミマンの顔面に連打していく! 猛攻に耐え切れず、チヂミマンはダウン!!」
「ミーは光のごとく、試合もスピーディーに決着をつけるタイプなのだよ。さっさと決着をつけるためにこの技をユーズしよう。サンレーザー!」
ダウンしていたチヂミマンがよろよろと立ち上がってきたところで、ライトマンの右の手のひらから、光の光線が飛び出す。
その光線はチヂミマンの顔面をとらえた。
「ぐあああ!!! め、目があああ!!!」
チヂミマンは悲鳴をあげて、両手で目をおさえた。
「あーっと! ライトマンの掌から放たれた光線により、チヂミマンの目がつぶされた!!」
「しばらく、お前の視力はない状態となる。これで止めは刺しやすくなるというわけだ! ピカー!」
「ライトマン! チヂミマンにむかって飛び蹴りを放ったーー!! しかし、チヂミマン! それを分かっているかのように状態を横にそらし、飛び蹴りをかわしたーー!! これはどうしたことかーー!!」
「ピカ! 苦し紛れのディフェンスか! 二度もラッキーはコンティニューしない!」
「ライトマン! 右のストレートを放った! それに合わせ、チヂミマンが左上段まわし蹴りを放った! まわし蹴りは顔面をとらえ、ライトマンたまらずダウン! 何と目の見えないはずのチヂミマンが技を当てているぞーー!?」
「ピカ!? 何故目の見えない状態で攻撃を正確に当てられる」
「俺はケビンマスクに負けて以来、日本で武者修行をしてきたんだ。テコンドーの起源である空手を学ぶためにな。日本では韓国人の俺を冷遇するやつが多い中、北海道で俺に対し優しく接してくれた男がいた。そいつは北海道のごとく器の大きいやつだった。空手に関してめっぽう強いやつでな、俺の武者修行の助けになってくれた。やつのおかげで俺は相手の気を読む力を手に入れた」
「気をリードするだと? そんなコミックみたいなファンタスティックな事あるのか?」
「そう、あるんだよ。これが俺とEZOマンとの友情により身に着けた俺の秘儀『心眼』だーーー!!!」
「チヂミマン! ライトマンの右わき腹を狙ってトリョチャギ(ミドルキック)! ライトマンすぐに右腕でガードする! しかし、チヂミマンの蹴りの軌道が大きく変わり、ライトマンの右側頭部をとらえた!」
「ピ、ピカカ~」
「あんまし俺を舐めんじゃねえぞ! この右翼野郎!」
「そうだな、ではお言葉に甘えて本気を出させてもらうか!」
「ライトマン! 光速の右ストレートをチヂミマンに放つ! チヂミマン! 顔を右にそらしたが、頬に切り傷が出来る! あぁーっと! ライトマンの右のハイキックがチヂミマンの頭をとらえた! 右ストレートはハイキックへの布石だったーー!! チヂミマンダウン!」
「これがミーの
「これきし~!!」
「チヂミマン! 左のフェッチュ(後ろまわし蹴り)! ライトマン! しゃがんで蹴りをかわし、チヂミマンの右の軸足を狙ってアリキック! チヂミマンの体勢が崩れた!」
「テコンドーは見た目は派手で威力は高そうだ、しかしスキが大きく、とても実践向きではない! 道理でグロッキーなケビンマスクに通用したわけだ! こんなものがコリアンの国技とは笑わせてくれるわ! ピ~カカ~」
「黙りやがれ! 俺を悪く言うだけでなく、わが祖国の誇りであるテコンドーを馬鹿にしやがって!」
「コリアにプライドなんてものがあったのか? そもそも、コリアは何かと嘘をつく! 嘘の歴史を語り、挙句の果てに他国の誇りである文化までも韓国起源と称する始末! 自分の国を正直に見せられない、そんな国のどこに誇りがあるというんだーー!!」
「ならば、俺がこの試合に勝って韓国の誇りとなろう、最強の韓国戦士チヂミマンとして!」
「それこそがまさに嘘ではないかーー!! チュウ!」
「ライトマン! チヂミマンに右フック! 左のバックハンドブロー! 右ハイキック! なんと攻撃を連続で散髪も当てた! チヂミマンまたもダウン!」
「ピカカ、どうだミーの
「うぐぐ~、くそったれ~」
「チヂミマン、目が見えない状態で健闘しましたが、もはやこれまでかーー!!」
「だらしねぇぞ! 国辱野郎ーーー!!」
どこからか、チヂミマンに対して罵声が飛んできた。
「あぁもう! くそぅ、一体誰だ!」
チヂミマンが罵声の聞こえた方向を見た。
視力は回復しておらず、ぼんやりとしたシルエットしか見えないが、チヂミマンには見覚えのある人物がいた。
「カ、カナディアンマン先生!?」
「これはどうしたことだー! あの元祖国辱こと、カナディアンマンがいるぞーー!」
「ちっ! なんで俺の時だけ実況は失礼になりやがるんだ! まぁいい、やいチヂミマン! かつてお前と同じように、超人オリンピックでロビンの血にあっさり負けたカナダの英雄がいた! そいつは、それ以来捲土重来を果たそうという気持ちはあったが、むしろ恥を重ねる始末だった! その原因はそいつの友に対する甘えであった! その友の名はスペシャルマン! いいやつではあったが、仲良く戯れるだけの存在で、互いに切磋琢磨し研鑽しあう気持ちが少なかった! もしも、お前が友人EZOマンと戯れるだけの仲ならこの戦い負けても仕方ねえさ! だがな、お前はEZOマンのおかげで心眼っていうすげえ武器をみにつけたじゃねえか! お前の武者修行に付き合ってくれた友の気持ちを無駄にするんじゃねぇーーー!!!」
その言葉を聞いた、チヂミマンの体が発光し始めた。