「ついに決着! 37分28秒でライトマンの勝利が決まったーー!!」
ライトマンの勝利が決まり、在日韓国人が慌てふためいた。
「うわぁーー!! もうだめだーーー!! 殺されるーー!!」
「けっ、チヂミマンのやつ! どうせ死ぬならライトマンを道連れにしてから死ねばよかったのによ!」
その言葉を聞いたカナディアンマンが怒りの表情をあらわにした。
「なんだとー!!その言葉取り消せー!!」
カナディアンマンが拳を振り上げ、ヤジを飛ばした在日韓国人に向かっていった。
ハラボテ委員長はカナディアンマンの腕をつかんで、それを制止する。
カナディアンマンが腕を掴んだハラボテ委員長を振り返ると、ハラボテ委員長の平手打ちがカナディアンマンの頬をとらえた。
バシン!
「気持ちは分かる、昔のお前を見ているかのような腹ただしい発言があった。だがな、今は人間の命を守ることを優先せよ! 今ライトマンと対抗できるのはお前しかおらん!」
ハラボテが厳しい表情をして、カナディアンマンを諭した。
「分かったぜ委員長。でもよ、正直あのピカピカ野郎は強い。この老体じゃあ頑張ってもせいぜいアイツの胸板に傷をつけるぐらいしかできんだろうな」
冷や汗をかきながら、カナディアンマンは臨戦態勢をとった。
「何か早とちりをしていないか? 今のミーはそこの在日共を襲う意思はナッシングだ!」
ライトマンの発言にどういうことだ? と言いたげな表情をカナディアンマンとハラボテ委員長が表した。
「チヂミマンとやらに免じて、今は在日共は襲わないことにした。しかし、EZOマンがもしミーとのファイトで負けるようなこと、もしくはファイトそのものを放棄した場合、在日の抹殺はリスタートする!」
「わ、分った! ライトマンよ、お前に一つだけ聞きたいことがある!」
「よし、アンサーしてやろう」
「お前さんが使ったレインボーシャワーは特殊なプリズムがなければ、出せないもの。普通の超人には使えない。どうやって使ったのかが気になるのじゃ」
「ピ~カカ、その程度のことならサービスでアンサーしてやろうぞ! それはな、50数億年前、神々の身勝手によって起きたあの事件が原因さ!」
「もしや、カピラリア七光線か?」
「ライトアンサーだ!」
ライトマンの回想シーンとなる。
(あの当時、人間だったミーはカピラリア七光線を大量に浴びた。本来なら人間には無害なものだが、アンハッピー、ミーは例外的に死にかけたのだ。そんな時ある男が助けてくれた)
「すまなかった、私たち神々の身勝手により、お前の命を奪う事になった」
(死にかけのミーに優しい言葉をかけた男は、両手を合わせて祈りをささげた。祈りを始めてしばらくして、ミーのボディからパワーがみなぎる感覚があった。そう、これが人間から超人へ転生したということだ)
「どういうことだ? さっきまで死にかけていたミーにパワーがみなぎる!」
「すまんが、人間として蘇らせるとは出来なかった。代わりに、お前が大量に浴びたカピラリア七光線の力を利用し、超人ライトマンとして蘇らせた。お前の怒りをその拳で私にぶつけよ、私の気が収まらない」
「できないね。初対面だが、ユーからは大物を感じさせるオーラがある。そんなユーを殴るほど、ミーは器のビッグな人間、いや超人ではない。もし、怒りをぶつける時がくるとすれば、ユーを超えるパワーを身に着けた時だ!」
「バッバッバ、面白い男だお前は」
(それがミーの超人人生のスタートだったよ)
ライトマンの回想シーンが終了した。
「もしや、その男、超人の神! お前たちこの世を浄化する者たちの首領か?」
「イエース、ミーたちを束ねる超人の神の名を持つ男、名はミスターノア!」
「なるほど、ここまでご親切に喋ってもらえるとは思わなかったぞ」
「ミーはライトマン、真実も明るみに出さないと気が済まないタイプなのだよ」
「ならば、ライトマン! 私はミスターノアと会って伝えたい! もうこのようなことは止めてほしいと! 」
「それは無理さ! 一度回り始めた水車は水が尽きるまで回りつづけねばならぬ。たとえミーが地獄に落ちようともだ! 引き続き、ミーは活動をコンティニューする! ピ~カカ~!」
ライトマンはそう発言するとすぐに光となって消えた。
「ダメか、これ以上の被害者を出したくはないのだが……」
ハラボテがライトマンのいなくなったリングを見ながらそう言った。
「これまでの戦いで分かったのはこの世を浄化する者たちは、人間から転生した超人で構成され、決して純粋なる悪人ではないとこ言う事じゃ。だが、我々正義超人とは共存できない正義を持つ。かつて、完璧超人達が攻めてきたあの時に似ておる。首領が神であったところまでだ」
「すぐにチヂミマンの遺体を片付けるのじゃ、丁重に韓国へ送ってやるのじゃぞ」
「ハラボテ委員長代理! ご報告が!」
超人委員会の一人がハラボテに慌てた様子で耳元に話しかけた。
「うむ、分った、名古屋じゃな、いまそちらに向かうぞ!」
ハラボテはどこからかジェットパックを取り出し、何人かを引き連れて空の彼方へと飛び立った。
「チヂミマン、まだお前を国辱という輩がいたら、俺がぶっ飛ばしてやるからな」
カナディアンマンは骨となったチヂミマンに寄り添って話した。
ところ変わり、名古屋では車の運転手を襲った事件が多発していた。
とある一台の信号無視をした車を見ている超人がいた。
「黄色だろうが赤色だろうが信号は進めさーー!! やっほー!!」
信号無視をした男のドライバーが調子に乗りながら独り言を語る。
ドスン!
「な、なんだ、何か車の上に落ちてきたのか!?」
一人の超人が車の上に乗っかり、右手を車の屋根に突き刺し、ドライバーの頭を鷲掴みする。
「うわぁあーー!!」
「交通ルールを守らない人間は、この世から排除する!」
その超人はデッドシグナルであった。
車はそのまま電柱に衝突し、大破した。
「グギガゴ~!!」
緊急事態! 名古屋に赤信号が灯る!!