キン肉マンⅡ世~転生超人襲来編~   作:やきたまご

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一時停止禁止のバトル!!


危険運転第一!!の巻

「デッド・シグナルの一撃をまともにくらい、早くもクリオネマンダウン!」

 

「だらしねえな、お前昔よりも弱くなったんじゃねぇか?」

 

「キョ~キョキョキョ」

 

 クリオネマンはダウンした状態で嬉しそうに笑った。

 

「なにがおかしいってんだ、頭でも打ったのか?」

 

「私は嬉しいのだよ、この一撃は確かに効いた。だが、同時にお前の成長も確かめられた」

 

「なろ~、その減らず口! すぐにたたけないようにしてやる!」

 

「デッド・シグナル! ダウンしたクリオネマンからマウントポジションをとった!」

 

「くっ! このっ!」

 

 クリオネマンは力づくでマウントポジションをとったデッド・シグナルの体を引きはがそうとする。

 

「おまえ分かっているのか~? 700kg近いオレ様を70kg程度のお前が引きはがせると思うか? これで終わりだ! 標識丸鋸(サインまるのこぎり)!」

 

「デッド・シグナル! クリオネマンの首を目掛けて標識丸鋸(サインまるのこぎり)だーー!! 流氷の天使クリオネマン、早くもKO負けかーーー!」

 

「ゼリー・ボディーーー!」

 

「おぉーー!! クリオネマン! 自らの軟体ボディを生かし、マウントポジションを脱したーーーっ!」

 

「グガギゴ、そう簡単には決まらねえか」

 

「今度はこっちの番だ! アイス・ソード!」

 

「クリオネマン! 右腕を氷の剣に変えた! 狙うはデッド・シグナルの首だーー!!」

 

 カーン!

 

 ハラボテがデッドシグナルの首がふっとんだと思い、目をつぶった。

 しかし、首が吹っ飛んだにしては会場に悲鳴が起きないのを不思議に思った。

 ハラボテはどうなったかと思い目を開けた。

 

「ギガガガ~」

 

「なんと! まともにアイス・ソードを受けたデッド・シグナルの首は無事だー!!」

 

 クリオネマンのアイス・ソードにひびが入り、ひびから血がじんわりと出てきた。

 

「ぐうう~!」

 

「グガギゴ~、オレは交通標識だぜ。雨にも風にも雪にも耐えて皆の安全を守っているんだ、だから流氷の剣ごときじゃこの体は歪まねえ」

 

 試合を観戦している観客は微小ながらも、二人のファイトスタイルに恐怖の感情を抱いている。

 

「ねえ、二人共首を狙っていったわよ、完全に殺す気じゃない」

 

「デッド・シグナルは万太郎と戦った時も残虐ファイトだったけど、クリオネマンも負けちゃあいないぜ」

 

「これもしかしたらどっちか死ぬんじゃないのか?」

 

 観客の微小だった恐怖心が徐々に増大していく。

 

「では、懐かしの技をお見せしようか、デッドレイルロード!」

 

 デッド・シグナルが踏切のバーでできた脚をリングと平行に上げていく。

 クリオネマンはデッド・シグナルの技の幻影を見せられる。

 

「キョカ! リングの上に線路がいつの間に敷かれている! 信号機に、電車の音も聞こえてくる! しかし、これはまやかしの技! ならば気合で破る! キョカーーーーーーー!!!!」

 

 クリオネマンが気合で技を跳ね返そうと、大きな声をあげた。

 

「グガッ!? いきなり大声を出してビビるじゃねえか、しかし、それで敗れるかな?」

 

「ん、なに!?」

 

 クリオネマンがあたりを見ると、線路や信号機の幻は消えていたが、電車だけが消えていなかった。

 

「電車だーーー! 突如何もないところから現れた紛れもない電車がクリオネマンに突進する!」

 

「食らいやがれ! 現実電車突撃(リアルトレインアサルト)

 

「そうはいくか! 貝殻防御(シェルディフェンス)!」

 

「おぉーーー! クリオネマンのゼリーボディーが巻貝へと変化していく! デッド・シグナルの生み出した電車が突進! 巻貝となったクリオネマンが吹っ飛んでいく!」

 

「テイクオフシェル!」

 

「巻貝となったクリオネマンが元の状態へと戻る! 無傷です! デッドシグナルの一撃をまともに食らって無傷です! ここまで両者一進一退の互角の攻防が続いております!」

 

 どこからともなくタザハマさんが紅茶を飲みながら現れた。

 

「クリオネマンはハダカカメガイ科の一種で巻貝の仲間であります。成長と共にその貝殻を失うのですが、その貝殻を復活させて、デッド・シグナルの攻撃を防いだんですね」

 

「あなたどっから出てきたんですか?」

 

 実況がタザハマさんに突っ込みをいれた。

 一方リングでは、

 

「グガガガ、どうやらそう簡単に殺せないみてえだな」

 

「デッド・シグナル……お前、何か悲しい事でもあったのか?」

 

「はぁ、いきなり何を言い出すんだ?」

 

「何故だか知らんが、私は万太郎先輩との試合以降から、対戦相手の心情が察せるようになったのだ。お前の一撃は強力だが、何か深い悲しみがこめられているかのように思えるんだ」

 

「けっ、お前には関係ないこった! 雷よ来い!」

 

「またもデッド・シグナル、得意の気象攻撃です! 雷鳴音がドームに響きます!」

 

「ならば、コンベックスレンズ・ボディ!」

 

「クリオネマン! 胴体を巨大なレンズに変えた! これはかつてセイウチンや万太郎を苦しめたソーラーエナジーヒート!への布石か!!」

 

「グガギゴゴ~、その技はおてんとさんが見える場所じゃないと使えないんじゃねえか~? ミスをしたなクリオネマン! さあこの雷撃を食らってクリオネの丸焼きにしてやるぜ! まずそうだけどな!」

 

「デッド・シグナルの呼び出した雷がクリオネマン目掛けて一直線だーーっ!」

 

 クリオネマンは自分に落ちてくる雷を見ながらも、冷静な表情をしている。

 

「雷は光、そして私のレンズはガラスであり、電気を通さない、つまり」

 

「おぉーーっ! 雷がクリオネマンの胴体のレンズで反射したーーっ! そして反射した先に見えるのはデッド・シグナルだーー!」

 

「しまっ、ぐぎゃーー!!!」

 

「デッド・シグナルに雷が被弾! デッド・シグナルの体が燃えたーーっ!!」




バーニング・シグナル!!
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