キン肉マンⅡ世~転生超人襲来編~   作:やきたまご

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殺ったか!?


暴れ鹿を捕らえよ!!の巻

 しばらくして、砂埃が消え、リングに立つ二人の姿が見えた。サタンが乗り移ったガゼルマンのアントラーフィストは砕け、ミスターノアの右手からも大量の出血が見られる。

 

「ゲギョゲギョ、なかなかの手刀じゃないか~、アントラーフィストが両方ともダメになったぞ~」

 

「そちらも大したもんだな。私の右手刀もお前の技でイカれてしまったようだ」

 

『どうやら互いの技のぶつかり合いにより、サタンのアントラーフィスト、ミスターノアの右手刀がダメになったようです! 両者痛み分けの結果となりました!』

 

「さ~て、お次はこんなのはどうだ!」

 

ブスッ

 

 ガゼルマンは素早く右手を動かし、ミスターノアの両目に指を刺した。

 

「ぐおっ!」

 

『サタン! ミスターノアの両目にサミングだ! ルール無用の超人レスリングとは言え、これはダーティなファイトスタイルです!』

 

「そうら! 悪魔殺法はこれからだぜ!」

 

グブシィ

 

「ぐおああ!!」

 

『なんと惨い事か! サタン、今度は自身の角を活かして、ミスターノアの両目を潰した!!』

 

 ミスターノアは自身の両目を角により貫かれて、苦しんでいる。

 

「お次はこれはどうかな!」

 

 サタンが乗り移ったガゼルマンは両の掌をミスターノアの両耳にはたきつけた。

 

バン

 

「ぐぬがぁ~~!!」

 

 ミスターノアの両の耳から出血が見られた。

 

『あーもうやめてくれーーーーー! サタンがミスターノアの両耳の鼓膜を破った!! なんと凄惨な光景か!!』

 

 その光景を見て、気の弱い観客達が倒れ始めた。

 

「辞めろサタン! 俺達はそんなファイトみたかねえ!!」

 

「そうだ! 代わりにネプチューンマンあたりに闘って貰えば良いんだ!!」

 

「ひっこめこの性悪鹿!!」

 

 どこからかリングに向かってビール瓶が飛んできた。ビール瓶はサタンが乗り移ったガゼルマンの頭部に飛んできたが、いとも簡単に受け止めた。

 

「くくく、こりゃあいい武器が飛んできた、なぁ!」

 

パキィン

 

『あ――――――っ! もう辞めてくれ―――――っ! 今度はビール瓶でミスターノアの頭をたたき割った!! ミスターノアの頭部からも出血だ!!』

 

「俺様は人様のやった悪行を真似ているだけだぜ? つまりこれは人間が残虐だって証拠よ! ゲギョゲギョゲギョ!」

 

ガシィ

 

 ミスターノアがガゼルマンの顔を右手で掴んだ。

 

「調子に乗るなよ」

 

ブオン 

 

『ミスターノア! ガゼルマンの顔面を片手で掴みそのまま一本背負いのように投げていく!!』

 

「破壊投!」

 

ダァン

 

「ゲギョガァ!」

 

『サタン! 強い勢いでリングに叩きつけられたぁ!』

 

「貴様のファイトで右手刀・視力・聴力を失った。だがな、お前を倒す力はまだまだ健在だ!!」

 

「ほほう、やるじゃないか。まあ超人の神ならそこまでやってもらわんとな!」

 

『サタン! 立ち上がってきました! まだまだこの試合流血が見られそうです!!』

 

シュタァン

 

 サタンが乗り移ったガゼルマンは助走をつけずに鋭い左の飛び膝蹴りをかました。その膝蹴りはミスターノアの顔面に向かってのものだ。

 

「こんなもの、他愛もない」

 

 ミスターノアは左手で膝蹴りを受け止めた。

 

ガギィン

 

「ぬぅ!?」

 

『なんだこの音は! まるで鉱物が肉体にぶつかったかのような音だ!!』

 

 サタンが乗り移ったガゼルマンの膝元がきらきらと光っている。

 

「どうだ? 俺様のダイヤモンドボディの感触は? その左手さぞ痛いだろうな~?」

 

「体の硬度まで変えられるとは、さすがはサタンだな」

 

「かつて俺様がアシュラマンにダイヤモンドの脚を与えたように、こいつの体の一部をダイヤモンドにしたのだ。首だけとなった悪魔将軍にボディを提供した際に、ダイヤモンドボディにする方法も習得したんでな」

 

ビシィィン

 

『サタン! ミスターノアに膝をつかまれながらも、モンゴリアンチョップをかました!』

 

「このままやられっぱなしなのも良い気持ちはしない。そろそろ本気で反撃をさせてもらおうか」

 

 ミスターノアはサタンが乗り移ったガゼルマンの膝に強い握力をかけた。

 

バキィィン

 

「ぐおっ!?」

 

『これはすごい! ミスターノア! サタンが作り出したダイヤの膝を握力で破壊した――――――っ!!』

 

「バゴア!!」

 

『サタン! 今度は左膝を破壊されながらも右の蹴りを繰り出す!』

 

「では、バランス良くそちらの膝も破壊してやろう」

 

 ミスターノアはサタンが乗り移ったガゼルマンの右の膝を左手でとらえた。

 

ガシッ バキィィン

 

「バゴラァ!?」

 

『ミスターノア! 更にサタンの膝を破壊した!!』

 

「おのれぇ!」

 

 サタンが乗り移ったガゼルマンは、その状態からミスターノアに頭突きをかました。

 

ガゴン

 

「ぐあっ」

 

 ミスターノアは両膝を掴んでいた両手を離した。サタンが乗り移ったガゼルマンは一度距離をとった。両膝は痛々しそうな状態である。

 

「お前が母体としているガゼルマンとやらは、ムエタイも得意で、スピードも速いと聞く。しかし、その膝ではそういった動きはもうできんだろう」

 

『ミスターノア! サタンを休ませまいと、左手刀を繰り出した!』

 

「膝が使えないのなら、打撃以外の攻撃手段を使えば良い!」

 

『サタン! ミスターノアの左腕にしがみつくように飛び、腕十字に決めた!』

 

「ただの腕十字では、私には効かぬぞ」

 

「ではただではない高価な腕十字をしよう」

 

ギリ ギリ ギリ ギリ

 

『サタン! ミスターノアの左腕を腕十字に決めながら、時計回りにひねりをくわえていく!』

 

「ぐぬぅ!」

 

「バゴァバゴァ! このままお前の腕を引きちぎってやろう!」

 

『あ――――――っ! このままではミスターノアの腕がねじ切れてしまうぞ!』

 

ピタ

 

『どうしたことだ! 腕をねじりあげるサタンの動きが急に止まったぞ!』

 

「ぬぅ~!!」

 

「その程度の力で私の腕をもぎとれると思っていたか!」

 

ガゴォン

 

『ミスターノア! 腕十字に決められながらも、左腕にしがみついたサタンを自らの左膝に叩き付けた!』

 

「ギョガァ!」

 

 サタンが乗り移ったガゼルマンは腕十字を解いてしまった。

 

ガシィ

 

「これで終わりと思うな」

 

『ミスターノア! 左手でサタンの首をつかみ、ネックハンキングにとらえた!』

 

「この程度で俺が根をあげると思うか?」

 

「思わん、だからこそこうする!」

 

『ミスターノア! サタンの首をつかんだ状態で後方に体を倒す!』

 

「ネックハンキングスープレックス!」

 

ガゴン

 

「ゴバァ!」

 

『ミスターノア! ネックハンキングとスープレックスの複合技でサタンの頭をリングに叩き付けた! サタンダウン!』

 

「サタンと聞いて期待したが、こんなものか」

 

「ゲギョギョギョ、流石は神だな。この俺をリングに叩き付けるとはな!」

 

『あ――――――っ! サタンが立ち上がった!』

 

「お前の手刀でアントラーフィストは破壊されたが、俺にとってあんなガラスの爪程度失ってもなんてことはない!」

 

ジャキキーン

 

『なんと! サタンの両の拳に新たなアントラーフィストが創造されていく!』

 

「私の手刀でそんなガラスの爪は容易に破壊できるぞ!」

 

『ミスターノア! 左手刀でサタンのアントラーフィストを破壊しに行った!!』

 

「このアントラーフィストがガラスの爪と思うなよ。」

 

『サタン! 空高く飛び上がった!』

 

 サタンは最高点まで達したところで、体を勢いよく前転させた。

 

「サバンナヒート!」

 

『サタン! ガゼルマンの得意技を繰り出した! ミスターノアをアントラーフィストで斬殺するつもりだ――――――っ!!』

 

「我が左手刀よ! 悪魔の爪を粉砕したまえ!」

 

『アントラーフィストと手刀の激突だ――――――っ!!』

 

グワァキィィィン

 

『あ――――――っ! サタンのアントラーフィスト、ミスターノアの手刀、共に威力は互角だ! 互いに全く壊れていません!』

 

「なるほど、そのアントラーフィストもダイヤモンド製か」

 

「ご名答。最も、貴様の手刀を破壊するつもりで技を出したんだがな。破壊できなくて残念だぜ」

 

「なぁに、私は右手刀よりも左手刀の方が自信があるんでね。むしろ貴様のアントラーフィストを破壊されなかった事を光栄に思うが良い」

 

「ゲギョゲギョ、では神に敬意を表して、サタン様の第二段階をお見せしようか!」

 




サタン様が本気(マジ)になる!!
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