「でたらめ言うな泣き虫野郎! 確かに凛子はちょっと身体能力は高いし、超人レスリングは好きだけど超人なわけないだろ!」
前川たまきがティアーマンに反論した。
「そうだよ! 凛子ちゃんは普通の女の子! いくらなんでもこじつけがすぎる!」
恵子も同じくティアーマンに反論する。
「そういうと思ったよ、多少確信を得ているところはあるが、半信半疑なところもある。今現在も僕達の仲間の一人が捜査中さ。」
「仲間だと、ではその仲間についても教えてもらおうか」
「OKAN、いくら僕でもそこまでサービスは良くない。主婦の君ならわかると思うけど、スーパーの試食は気前の良いサービスのように見えるが、魚釣りの餌と同じさ。魚を得るのと同様、お客様に買ってもらうための餌だ。多少は僕にも利益がないとこれ以上のサービスは望めない」
「そうか、ではお前に勝ってからその情報を買ってやろう! ムンター!」
「OKAN! 真正面からティアーマンに突っ込んでいく!」
「
「ティアーマン! 多くの女子生徒の命を奪った
「シベリアの突風!」
「OKAN! 口からものすごい勢いの風を生み出した!
「ウルル~」
「さあこれでフィニッシュだ! OKANシーツ絞りリバース!」
「出ました! OKANの
「ウルル~、忘れたか~! 僕の涙で君のアイアンクローを抜けたのを!」
「忘れてないさ、だからこそ、今日の買い物で手に入れたこいつを使っている」
「やや! OKANの手にいつの間にかゴム手袋がはめられているぞー!! これではティアーマンが涙を流しても抜けない! OKAN更にティアーマンを絞り上げる!」
「さあここらでごめんなさいをすれば許してやる! 私もそこまで鬼ではない!」
「ウルルル、流石にキツイねこの技は、でも脱出するよ!
「無駄だ! うっ、滑る!?」
「涙はアルカリ性ということを知っていたかい? アルカリ性の液体はヌルヌルした感触のものが多い。ましてやそれを濃縮したものであれば、ローションのごとく滑る液体となる!」
「ティアーマン! OKANのシーツ絞りから脱出だーーーっ! ティアーマン、OKANの背中へ顔の照準を合わせた!」
「くらえ!
「ぐわぁーーーっ!」
「ティアーマンの
「浸透圧を知っているかい? 君は主婦だから漬物をよくやるだろう、それと原理は同じで塩を使えば水分を出すことが出来るんだ。涙はしょっぱい、濃縮すれば当然塩分の高い液体となり、水分を瞬時に大量に出すことが可能となる!」
「ぐぅぅ、背中が熱いムンタ……」
「OKAN、その熱さは僕やいじめられていた生徒の悲しみの苦痛でもある。君は悲しみを理解したふりをして実は理解していなかったんじゃないのかい? 自分の意見を押し通すために、理解したふりをしていたんじゃないのかい? 」
「ぐがが……」
「僕はこの世からいじめをなくしたい、誰も涙を流さない世界を作りたい、それはどんな超人の信念にも勝ると自負している! 」
「ティアーマン! 応援するよ! これからも頑張って!」
「ティアーマン! ティアーマン!」
「ありがとうティアーマン!」
「ティアーマン、そこの先公やっちゃってよ!」
女子生徒から歓声や拍手が飛んできた。
「生まれてこの方、人から応援されることはなかった。非常に心地よい、救われた気分だ。ありがとう女子高生の諸君、そしてリクエスト通りそこの教師の命をとってやろう!
「これはどうしたー! ティアーマンから涙が出ない!」
「……簡単な事ムンタ……当たり前のことだが、悲しいからこそ涙が出る……娘さんたちの優しい心がお前の悲しみを理解できた。それは、自然とおまえの悲しみを消す事につながったのだ……皮肉なものムンタ」
「そ、そんな! し、しかし僕の優勢には変わりない! 現に
「普通の者だったらここで終わりだ。だが、主婦なら逆転できる!」
「OKAN! エプロンから何か箱を取り出した! 箱の中身の白い粉を背中に振りかける!」
「重曹ウォッシュ!」
「OKAN! 重曹のついた背中をゴム手袋でゴシゴシと洗う!
「くぅ、これでもくらえ!」
「ティアーマン右ストレートを繰り出す! OKAN、左腕で右ストレートを払い、左のストレートを逆に食らわした! ティアーマンダウン!」
「もうお前に対して容赦はしない!」
「OKAN! ティアーマンの両足をとり、ジャイアントスイングだ! そのまま、回転の勢いを増し、ティアーマンの体が垂直になっていく! その状態でティアーマンを空中に放り投げた! ティアーマンの体が空中を回転しながら上昇していく!」
「ムンターー!」
「OKAN! 空中で回転するティアーマンをベアハッグでとらえる! そのまま頭上からリングに落ちるように両者落下だ!」
「シベリアの雪雪崩ーー!!」
ズドォーーーン!
雪崩警報発令!