ラブライブ!〜引きこもりとツンデレな女神〜   作:黒っぽい猫

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あけましておめでとうございます、黒っぽい猫です。
今年も一年感動過去の作品を暖かい目で見ていただきたく思います。

もう片方の作品も近日更新したいと思います。
それでは本編どうぞ!


第5話「勉強と露見」

前回のあらすじ

 

強い勧誘でによりメイドカフェでアルバイトをする事になった彰馬。μ'sメンバーの南ことりが同僚であったり、いきなり客として真姫が来たりしながらもなんとか初日を終える。

 

 

 

 

初の仕事から一週間経ったある日、俺はその日もバイトに足を運んでいた。接客や調理は早くも板についてきていた。

 

「おお!ショウ君おはよう!」

 

「あ、おはようございます。今日は18時上がりでしたよね?」

 

「うん、それじゃあ今日もよろしく!」

 

心の中で気合を入れ直して、着替え室に向かう。

 

「君がバイトに来てからは女性客も増えてるみたいで、私としても売上が増えて嬉しいよ!」

 

「へ?元から女性客って多いんじゃ…?」

 

まさか、俺一人程度でそこまで変わるわけがない、そういう意味で言ったのだが、愉快そうに笑いながら否定する店長さん。

 

「とんでもない!君が来るまでは一日に数人くればいい方だったのが、今じゃ男性客とほとんど差異がないんだよ?こりゃ、カリスマ執事って呼ばれるのも時間の問題かもね〜」

 

「ま、先ずは店内清掃から入ります!」

 

「はーい、よろしくね!」

 

店長さんと長話していると時間が無くなりそうなので今度こそ俺は着替え室へ入った。

 

「ま!やれる事をやるだけだな!」

 

…人からの期待を感じたのは久しぶりかもな。普段より気合を入れて室内清掃にかかる。

 

 

 

そして、午後4時。いつもより多いお客さんを捌きながら少し不安を覚えていた。

 

(南さんが遅い…学校今日は長いのか?)

 

今日3時半からシフトの南さんが遅れているのだ。普段のあの人ならもっと早く来て居るのだが…。今日はホール担当が俺と南さんしかおらず他は調理場に先輩と店長さんだけだから彼女がいないと辛い。

 

「店長さん」

 

「ん?どうしたのショウ君?」

 

「南さんが遅れているようなのですが、ホールは今日俺と彼女だけですよね?」

 

「あの娘、今日は生写真回収してから来るって言ってたけど…もしホールが一人で回しきれなくなってきたら私も出るから多分平気だと思うけど…」

 

「生写真?ああ…」

 

うちのメイドカフェは、無断撮影は禁止だからな…。恐らくはプライバシーに配慮しての事なんだろう。

 

「まだこのくらいなら一人で捌けると思いますから、しばらくは大丈夫です。それは4番テーブルですね、届けてきます」

 

「うん、頼もしい!よろしく!」

 

今の俺にやれる事を精一杯やればいいか。ん?来店を知らせるベルがなったな…そっちも見に行くか。

 

「お帰りなさいませ、お嬢様、何名様で……あ」

 

気づくのが遅れたが、よく見たら見覚えのある顔じゃねえか。先頭に立った南さんが申し訳なさそうに言ってくる。

 

「シ、ショウ君…遅くなってごめんね」

 

団体客なのはいいんだが、周りの6人も唖然としてるし、真姫も石化してるし…。東條さんだけニヤニヤしてるけど、まさか知ってた訳でもないよな…?

 

「……ミナリンスキーさん、お嬢様方の誘導はお任せ致します」

 

というわけで、見なかったことにして俺は「待ちなさい彰馬」またこのパターンかよ…。石化が溶けた西木野に腕を掴まれる。

 

振り向くと笑顔を浮かべながらも怒りをたたえた真姫が立っていた。

 

「少しお話しましょう、彰馬?」

 

「彰馬、とは誰のことでしょうか?私はショウでございますお嬢様。私はまだ仕事がありますので失礼、ごゆるりとお過ごしくださいませ」

 

「お、おじょっ?!」

 

…こいつちょろくね?適当に誤魔化して、南さんにアイコンタクトでよろしく、と送ると任せて!と返ってきた。なんか、水を得た魚みたいだな…たとえが間違ってる気もするけど。

 

 

 

 

 

 

粛々とお客さん達を捌いて、なんとか夕方の学生ラッシュを捌ききった所で俺の勤務も終わり、ガールズトーク?に花を咲かせている南さんに声をかける。一応仕事場(ここ)ではニックネームで呼び合う決まりだからそれに従うが、少し気恥ずかしいな。

 

「ミナリンスキーさん、一応店長さんに出来事を話しておいてください。本日の仕事は自分一人でなんとかなりましたので、その辺りは心配しなくても大丈夫です」

 

「あ、うん。ありがとうショウ君。迷惑かけてゴメンね」

 

「いえいえ、何となく元凶に検討はついてるので」

 

南さんが去っていくと、俺は目の前の人達…μ'sの面々を見て改めて溜息をつく。

 

「一応俺もこの店の店員ですので話を聞かせてもらいますよ?」

 

「フン!彰馬には関係無いでしょ!」

 

何故か不機嫌な真姫に返す。

 

「南さんにはああ言ったが、俺は実際今日1日──10時から18時まで働いていた。それに合わせて後半の一人での接客。負担になっていないというのは無理があるな。勿論、俺のそこまでの重労働に見合うだけの理由があるんだよな?」

 

俺だって一応人並みの心や感性は持っているつもりだ。なんの理由も無く辛い仕事をやらされるのは割に合わない。

 

「はぁ…彰馬、私が説明するから睨むのは止めなさい、みんな引いてるわよ?」

 

「え?ああ、ごめんなさい。にこちゃん、頼んでいいかな?」

 

さすがに疲れも溜まってたのか自分を制御できてない…反省しないとな。

 

 

少女説明中〜少年傍聴中

 

 

「…なるほど。つまり皆でスクールアイドルショップに行ったら南さんの写真があり、それを回収しに来た南さんを皆で追いかけ回した、と」

 

「まあ、そういう事だけど…彰馬、少し怒ってるわね?」

 

「にこちゃん鋭いね」

 

「あんたは怒ってる時の毒の吐き方がわかりやすいのよ」

 

そう、俺は今にこちゃんの言う通り少し怒っている。

 

「確かに人の秘密とかに興味を持つのはわかりますよ?でもだからってそこまでして、実質無理矢理何かを聞き出して、それでなんの意味をもつんですか?」

 

少し厳しめの言い方に、高坂さんが声を荒らげる。

 

「で、でも!ことりちゃんが心配で…」

 

「それが、無理やり捕まえる事に繋がる、と?」

 

「うっ……」

 

二の句が出ない高坂さんは置いておいて今度は3年組に言う。

 

「3年生の皆さんは本来そういうのは止めるべきでしょうに…にこちゃんには先輩の威厳がないから置いておくにしても、生徒会のお二方は止める権威もあるでしょう。それをあろう事か東條さんは追いかけ始めるなんて…」

 

「ちょっと!彰馬、それどういう意味!?」

 

口が滑ったけど今はにこちゃんは無視する。

 

「それに関しては、私と希はなるべく皆と同じ目線で接していたいのよ…」

 

「お言葉ですが、その事がチームの不安と亀裂に繋がる可能性は考えていなかったのですか?」

 

「「!!」」

 

この人達はただの友達じゃない、一つのチームなのだ。であれば普通では長くはやっていけない。

 

「友情は、美しいものだがいつ壊れるのかわからない不安定なものです。できれば俺は皆さんが…いえ、偉そうにすいません」

 

そう、俺が偉そうに言ってはいけない…何も知らなかったとはいえ、全てを傷付け壊した俺が言っていい言葉ではない。

 

「とにかく、俺は南さんの勤務に問題が出なければそれでいいです。何故かはわかりませんがシフトがほとんど被っているのでその時にあの人がいないと肉体的にきついです」

 

ん…南さんもそろそろ帰ってくる、か。じゃあ俺も帰るか。早めにお暇しないと、絡まれるのは面倒だ。

 

「それじゃ、俺はこの辺りで失礼しますね?もう会うことは無いとは思いますけれど」

 

「ねえ、彰馬クン?何をそんなに怖がってるん?」

 

…なんだと?

 

「どういう意味ですか、東條さん?」

 

「ウチには、君はそんな風にツンケンした態度をとってるんが本音のようには見えないんよ。本当は君も何かやりたいことがあるんやないの?」

 

やりたい事…やりたい事ね。どうだろうな…

 

「俺には、そんなものはありませんよ」

 

「ふうん…?あ、そうだ。彰馬クンは成績ええの?」

 

「…学校入ってませんけど一応高校3年間分の科目は半年で詰め込みました。模試で国、数、英、物、化、日本史を受けて偏差値75程度です。大したことありませんけど何か?」

 

……余計な事を言った気がする。にこちゃんと高坂さん、星空さんの目が輝いてるし真姫は悔しそうな顔をしている。

 

「勉強を教えてあげて欲しい人達がいるんよ」

 

「お断りします」

 

「真姫ちゃんみたいやね」

 

「…いみがわかりませんね」

 

「彰馬!お願い!!私たちの存続がかかっているのよ!」

 

「…話だけは聞いてやる」

 

話を聞くだけだ……それで終わるはずもないだろうけどな。

 

「意外と彰馬君もちょろいんやないかな…?」

 

東條さんには後で仕返しをするとして今はこっちだ。

 

「それで?存続ってどういう意味だ?」

 

「ええ、私達が活動を続ける時に言われた条件は定期テストで誰も赤点を取らないことなの」

 

「いや、そのくらいなら誰でも取れるだろ。それになんの問題がある?」

 

その言葉を聞いた瞬間にこちらから3人が目を逸らしたのを俺は見逃さなかった。

 

「高坂さん、星空さん、にこちゃん、言い残すことはある?」

 

「「「いきなり死刑宣告?!」」」

 

あ、間違えた。ついつい本音が漏れてしまった。

 

「3人共苦手な教科は?」

 

「「「数学(英語)!!」」」

 

「ふむ、高坂さんとにこちゃんが数学、星空さんが英語」

 

ついでなのだから、他にも聞いておこう。

 

「赤点ではなくとも、苦手科目を持つ人はいますか?南さん?」

 

「えっと…私も英語がちょっと……」

 

「わかりました。これ以上長居するのもあれですから、皆さん時間がよろしければ俺の家に来ませんか?乗りかかった船ですしやるからには徹底的にやります」

 

「本当に大丈夫なの?彰馬」

 

「真姫?」

 

「しっかり掃除できてるんでしょうね?」

 

「まあ、お前の部屋よりかは綺麗だと思うぜ?」

 

「な──」

 

怒る真姫は放っておいて俺達は店を出た。

 

「待ちなさいよ!!!置いていかないでっ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

そんな訳でμ'sの9人を家に招待したわけなのだが…

 

 

「こ、これが…貴方の家なの?彰馬」

 

「ああ、片付いてるだろ?」

 

「流石にちょっと…」

 

 

 

 

 

どういうわけかドン引きされた、何故だ?

 

「無駄なものが無いからな、元々大して散らかることもない」

 

そう、俺の部屋には無駄なものは一切置いていない。

 

「これは、片付いてるというより殺風景なだけよ…?」

 

「絢瀬さん、それらは同じことでしょう?」

 

「「「……」」」

 

にこちゃん、星空さん、高坂さんが残念なものを見るような目でこちらを見てくるのはなんで?

 

「まあ、あまり時間を潰していても仕方ないですから始めてしまいましょうか。お茶を入れてきますからみなさん腰掛けていてください」

 

そう言って俺はキッチンに向かいながら近くにあった中学の範囲から高2までの英語と、高3までの数学の問題集を持って行ってあらゆる範囲から応用に近い問題を引き抜いてメモしていく。その過程で湯も沸いたのでポットに注ぎ、人数分の湯のみにお茶を注いでお盆に載せて運ぶ。

 

「お待たせしました。あと、高坂さん、星空さん、にこちゃんのための問題を少しコピーしてくるからテレビでも見てリラックスしてて下さい」

 

俺は財布を持つと近くのコンビニへと向かった。今度コピー機も買おうかな?必要かもしれない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次回第6話「テストと練習」




如何でしたでしょうか?少しずつではありますが主人公と周りの感じ方を差を書いていこうと考えてます。

今回の話は中々に難産でした…というのも、視点変更を使うか使わないかを悩みに悩んでいたら年が明けてしまったのです。

若干スランプ気味なので次の投稿は遅くなるかもしれません…感想とか評価とかお気に入り登録とかしてくださると創作意欲になります。
感想への返信は遅くなるかもしれませんがそこは許してください!なんでもしますから!(なんでもするとは言ってない)

それでは、次の投稿でノシ
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