色々ありまして……で終わらせる自分は屑の鑑。
兎も角、本編をどうぞ。
ネタがマシマシだ。前とは違いますよ。
「ぶぅフェっはっはっハッハッハァ!遂に、遂に完成したぞぉ!」
やぁ、ただいまハイテンション中のロプトだよ。漸くあのレポートの内の1つ、そして俺の課題点であった物が完成したのさぁ!脳からの周波数を感知させ、此方に来る機関!少ないエネルギーで超距離走行可能に!極めつけは強度!アマゾン共を轢き殺す用に軽く強度な鉱石をふんだんに使用した最高傑作ゥ!
やはりこのレポートを実現させる私は……神の才能を持っていると断言しても良いなぁ!そして完成した【自動魔導二輪】、コイツの名は……!
「【ジャングレイダー】!さぁ私に動く様を見せt「ロプトォォォオオ!」」
燃料である培養液を注入しようとしたら、急にナツの声が聞こえた。…………よし、ここは無視を決め込もう。俺は今からコイツの試運転をしなきゃならんのだ、邪魔をするんじゃない!
「やっぱ何か作ってたか!ハッピー!」
「あいさー!」
俺が培養液をジャングレイダーに入れ終えた途端、ハッピーに作業服の襟を掴まれて連れて行かれてしまう。おいハッピー離せ、兄貴命令だぞ。えっ妖精の尻尾に連れて行く?何でだよォ!?
くそぅ!こうなればせめてもの抵抗をしてやる!
「歯名背!葉那妹!派無瀬!刃鳴畝!覇奈競!」
「おぉぅ!おぅわぁ!暴れないで〜!」
「あ、そうか。ハッピーの魔力を吸いとりゃ良いのか」
「ヒッ!」
よし効果的面!俺の龍脈操作は応用として他者の魔力をも操れるからな、つっても魔力を吸い取る又は魔力を与える位しかできねぇけどよ。それでもこのアドバンテージで何とか危機回避できる!序に脳波でジャングレイダーを真下に呼び寄せて……よし乗車完了!
「あ〜ばよ〜!とっつぁ〜ん!」
「誰がとっつぁんだー!ばかもーん!」
「ナツ、ロプトに毒されてる」
アクセルを回してそのままサイナラ〜。うっしゃ!このままどっか行くか!
◇◇◇◇◇◇◇◆◆◆
助けて(唐突)。
いやなに、ちょーっと悪ふざけで
「所でコイツを見てくれ、どう思う?」
つったけど嫌な予感がして龍脈操作とジャングレイダーで逃げてるんだけど、追いかけてきてるゥ!しかも何か速い!ジャングレイダーと龍脈操作での速度補助も無意味!徐々に近付いてくるゥゥゥウ!あぁ!来るゥ!
と、展開的には後ろのあべしッ!の奴と前の木にぶつかってGAME OVERになってたと思うんだ。おいそこ、期待すんな。ホモ認定するぞ。
途中で刀を持った子が、その男を斬って消滅させた。いやマジで助かった!あれに捕まったらジャングレイダー壊れないと思うけど、俺のケツ穴が壊れてた!うん!というわけで土下座だ!
「尊厳を守ってくれて感謝しています」
「いや……あの…………えっと…………あ、頭を上げて……くれませんか……?」
「無理です。男のアレがあれになる所を態々助けて貰ったのに頭上げろだなんてトンデモない。というか何かお礼させて下さいお願いします!」
「ねぇお願いですから!土下座の状態で地面に自分の頭を埋めないで下さい!」
えっ……?うわっ、マジだ。埋もれてたし、土ついてるし。あ、そういやゴーレム解除してねぇわ。ってあちょ、貴様なぜ俺の頭を押さえつける!?あぁ!何かケツ触ってきやがった!コイツホモかよぉ!(驚愕)
「わわっ!不味い!」
「えっ?ピィ!?」
ゴーレムの上半身を砕いて貰ったあと、頭を地面から出してもらって俺は普段の癖である“頭高速左右振り”で土を落とす。
「ふぃー、あんがとさん。おかげで助かった」
「そ、それよりも早く!あのゴーレム解除して下さい!」
「なんで?」
「さっきの男は女性だけでしか倒せなくて、倒したとしても何かに取り憑いて……あぅ
あ、顔を赤くして俯いた。んでもって顔隠した。ってことはつまり……やべぇ!解除しなきゃ掘られる!即刻ゴーレムを遠隔操作で解除して単なる土塊に戻して、万事解決!
「あぁ、うん。もうゴーレムなら消したから、ね?だから顔上げて、ね?」
「……はい」
くっそ、こんなん端から見ればただのドS野郎じゃねぇか。いたいけな女の子を弄んで快楽を得てる危ねー奴じゃねぇか。何処ぞの○田さんじゃないからな俺は!
しかし、こんな考えをしている時点で俺は地雷をとっくの昔に踏んでいたのかもしれない。なぜかって?足音に気付いたのが、その足音を出した本人との距離6mとの地点で気づいたのだから。
「なっ……何してんのよ、アンタ…………」
「……え〜っと、お知り合い?」
「何カグラに近づいとんのじゃぁあ!この変態ィイイ!」
「誤解だクソッタレぇええええええ!」
ケツだけに!
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「「本っ当に申し訳ありませんでした!」」
「ハハハハ……はぁ」
私たちは今、この付近の休憩所で少し休んでいる。というのも私が昔受注したクエストに、あの阿○鬼と呼ばれる霊の類が男を片端から……これ以上は言えない。あの時、あんな行為もあって良いのかという畏れと、男の……あぁ駄目だ!ここから先は破廉恥すぎて言えない!
と、とにかく!そのクエストの時に習性や弱点は覚えたので、今回は被害者を出させずに済んだ。
まさか被害者が『
まずはリズリーと共に謝罪。ビギンズさんは何もしていないし、先に危害を加えたのはこちらだ。
だがビギンズさんから出た言葉は
「謝んなくて良いから。あん時だと不審者に見えるのは仕方ねぇし」
と、それだけ。けど付け加えて
「でもさっきの蹴り無茶苦茶痛てぇな。マジで“重力魔法”使うなし……」
と。いやどっちなんですか?許してるのか許してないのかハッキリしてくれませんか?そんな事を思ったとしても、ビギンズさんのペースは未だに続いている。
「しゃぁしまぁ、2人とも『
いつも定例会の時に茶菓子くれるけど、どっか危なっかしいからよ。
この前なんて何もねぇ所で転けそうになってたし、ギルドにバリアフリー取り付けたら良いんじゃねつったら「あたしを年寄り扱いするんじゃないよ!」とか何とか言ってな」
「「ぶふっ」」
しまった……!声真似が似すぎて思わず……!リズリーも一緒だ。あれは反則じゃないか?
……いや待て、そもそもビギンズさんは何て言った?マスターの
というよりそもそも、ギルド内でマスターに年齢関係のことを話すのは禁句なのにこの人何をしてるんだ!?というか敬語すら使ってないぞ!
そのことをリズリーも気付いたらしく、そのことを尋ねたら
「あぁ平気平気、もう何回も行き過ぎて他のマスターに敬語使うのメンドイし。何よりこっちも疲れるから止めろって言われたし」
マスターこの人とどういう関係なんだ!?と、急に話題を変えて話し始めた。
「あ、それよかさ。ちょいと手伝って」
その言葉を遮るようにピリリリッという音が休憩所に響きわたる。その音で顔をしかめたビギンズさんであったが、渋々ラクリマを取り出して会話し始めた。
「はいはいもしもし、ビギンズだを」
〔ビギンズ様、評議院の者です〕
「今度はなに?また【魔導兵器】?それとも量産計画?若しくは何か真新しい材料でも見つけたか?」
〔いえ。今回は魔力供給の件でして……〕
「はっ?(威圧)」
〔ヒィ!……で、ですから魔力供給の件でして〕
「オイコラ。そっちに譲渡用のラクリマあんだろ、それ使えよ」
〔そ、そのラクリマでは貴方の魔力とは……〕
「俺の魔力なんて
〔そ、そんな無茶くt〕
そのまま有無を言わさず通信用ラクリマを切る。というより相手評議院なのに恐る素振りを全く見せてないし!下手すればギルドが危うくなるのに何故!?
そのビギンズは、険しい顔から一変して優しげな表情になった所で話した。
「いんやぁ悪いね。評議院の連中には借りが幾つもあってな、面倒なことに関わりそうな時は何時も使う手口なんだよ」
いや物凄く怠惰だ!面倒の時点で察したけれども!会話の途中で怒気が含まれていたから分かったけれども!
そうこうしていると、また休憩所に響きわたる音。面倒ながらラクリマを取り出して話し始める。
「はいはいビギンズだを!」
〔やぁ、ロプト・ビギンズ〕
「……やぁ糞まみれのジークさん、如何お過ごしで?その糞尿の詰まった血肉袋の調子は?良ければ腹かっ捌いて臓器の様子でも見ようか?」
〔相変わらずスラスラと出ますねぇ、兵器開発者様〕
皮肉……というよりも、完全に毛嫌いしているのを隠そうともしない言いように少し引いている自分が居る。というよりも人に対してあそこまで言うのか普通?
ビギンズさんは席を外すと言って少しの間だけ外に出ていった。
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ちっとばかし断りを入れてから席を立って、外で通信する俺と糞ジーク。あ?名前知りたいだと?普通に『糞まみれのジーク』だわ文句あっか?
というのは置いといてこの『ジークレイン』という男、俺はコイツは好きじゃない。というより
コイツは幻覚。人としての生き様というより、エーテルナノの反応が妙に薄い。故にコイツは偽物というよりも、成りすました幻覚だ。俺もアイツを知り、アイツも俺が知っている事を知っているから言い合える。
ジークレインの正体を見破る方法なんて無数に存在するが、見破ったら見破ったで計画が進みそうなのは確かだ。俺にも戦力強化が欲しいし、何より馬鹿どもが1枚噛みそうなのだ。
さて、俺は考えごとを他所にして話し合うか。
「んで?用件はなんだ?」
〔おやおや、てっきり嫌われているから話しかけないものだと〕
「んなモンこっちから願い下げだわ。だがお前が絡んでるとなると、面倒な事が
〔そうか……なら用件だけ。魔力供給の為に評議院まで来てくれ、ロプト・ビギンズ〕
「んじゃあ見返りを貰おうか。追々決めとくから後でな 」
強制的にラクリマを切って、さっきの休憩所に居る2人の所まで戻る。ただし座らない、だって行かなきゃならんのだもの仕方ない。
2人に別れの挨拶をしたあとにジャングレイダーで駆け抜ける。
◇◇◇◇◇◆◆◆◆◆
ふむ、意外に早く到着したな。丁度良い、さっさと済ませr「ドケェエエエエエ!」…………あんのクソばかがぁ!俺の胃を殺す気かボケェ!
「俺が鎧の女まど「ナツ!」」
瞬間、ナツの体がビクリと震えてこちらを見る。何だその格好、そんなんで偽物だと思うのは主に馬鹿だけなんだよオイ。それよかナツ。
「正座」
「ろ……ロプトぉ…………これは、深いわけが……」
「座れ」「はい!」
お行儀よく座ってくれて僕は嬉しいよ、ナツ。だがね、俺の胃を破壊するような真似はさせんぞ?そうなったら久々にお前に攻撃魔法を叩き込みたくなるからな!
「ナツ、正直に話せ。んでこんな事やった?」
「そ、その〜……エルザが捕まったって聞いてよ」
「………………あぁ、先日のか。けどそれだと俺が該当……あぁそうだわ、俺は俺で評議院もまずくなるかウン」
よくよく考えてみれば、魔導兵器の開発に加えて量産の目処を立たせたのは俺であって戦力を揃えたのも俺。つまりは俺を捕まえたとしても亀裂を生みかねないからと。
他はあれだ。ナツやグレイはある意味論外。グレイならまだ何とかいけそうだが、肝心な所で思考してないから不味い。ナツは性格面で論外。
ルーシィは……存在があれだったのか?よく分からん。ハッピーは人じゃねぇから、消去法でエルザだけか。
「はぁ…………ナツ、お前は帰れ。帰ったら帰ったで罰は軽くしてやる」
「なっ!?ロプトお前!」
「今ここで暴れたら無理矢理にでも返すぞ。序に罰は最も重いヤツにしてやる」
「うぐっ……!」
「なに、心配すんな。明日にでも帰れるから大人しくしてろ、良いな?」
「…………ロプトが言うなら仕方ねぇな」
「はい、いい子だ。エルザが戻ったらバトルでも何でもするからよ」
「ホントかぁ!?」
「ホントホント」
「うっしゃあー!帰るぞー!」
こうしてギルド1の面倒は帰って行った。さて、俺もやりますかねぇ。