魔法使いは黒猫に横切られる   作:鴨鶴嘴

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必要だと感じたので、書いてみました。
オリジナル設定の補足説明のつもりです。


自動魔道書(オート・グリモワール)(書き足される用語設定集)

 1.【クエス=アリアスと異世界について】

 

 この世界の名は、クエス=アリアスという。

 クエス=アリアスは無数に存在する世界の内の一つでしかなく、世界は全てで一〇八つあるとされている。世界間では時空間が異なっており、故に観測する手段が限られてくる為、未だに多くの謎が残されている分野でもある。

 ではどうやって、クエス=アリアスの人々が時空間の異なる世界、異世界を知るに至ったのか。

 それは(ひとえ)に、世界間に干渉するほどの力によって生じた〈歪み〉や〈叡智の扉〉の向こう側から来た者達、異界人の証言によるところが大きい。……異世界の例をあげるなら、異界人曰く、そこは過去の超文明によってプログラミングされていた世界だった。曰く、そこは八百万の神々が御座す世界だった。曰く、そこは塩の大地、終末を迎えた死の世界だった───と、様々なパワーワードが飛び出す異世界の数々が、存在しているようだ。

 

 

 2.【〈叡智の扉〉について】

 

 〈叡智の扉〉は、一〇八つあるとされている世界の全てと繋がっている。分かりやすく言えば電子機器のデータを同期させるWi-Fiルーターのようなもので、そんな〈叡智の扉〉には、大小が存在する。

 魔法使いが魔法によってカードから呼び出す精霊は〈叡智の扉〉の向こう側からやってくる、と広く知られているが、正確には小さな〈叡智の扉〉から精霊の記憶を引き出す、確立された技術である。

 クエス=アリアスでは年に一度、自然現象で大きな〈叡智の扉〉が開かれる日がある。その日の前後には野生の魔物達の活動が活発になる為、混沌の夜と呼ばれている。

 混沌の夜の日に、大きな〈叡智の扉〉は異世界と繋がっている為、異世界の物や人が〈叡智の扉〉の向こう側からクエス=アリアスへ来るケースもある。

 

 

 3.【〈歪み〉について】

 

 〈歪み〉とは、一つと一つの世界が時空間の歪みによって繋がってしまう現象のことである。

 時空間の隔たりによって本来は干渉する筈の無い世界間で〈歪み〉が発生する原因は強大な魔力であったり、特異な能力であったり、祭であったり……と様々で、〈歪み〉が発生した際の危険度の高さから、クエス=アリアスを防衛する境界騎士団という専門の組織と砦が築かれ、異界からの侵入者を撃退するシステムが存在する。

 

 

 4.【属性について】

 

 ■■■□□    雷

 闇■□□光   / \

 ■■■□□  火───水

 

 精霊には必ず属性があり、主に火属性・雷属性・水属性の三つの内のどれかに分けられる。火属性は雷属性に強く、雷属性は水属性に強く、水属性は火属性に強くなっており、三竦みで勢力バランスが保たれている。

 精霊の中には主属性の三つの他にもう一つ、複属性を持つ精霊が存在し、複属性は三つの属性に光属性と闇属性を加えた、五つの属性からなっている。光属性は闇属性に強く、闇属性もまた光属性に強い、と拮抗している。主属性に光属性と闇属性を持つ精霊は存在しないが、主属性が光属性と闇属性の魔物は存在する。

 属性の相性は主属性が反映されるので、仮に複属性に光属性を持っていて闇属性の攻撃を受けたとしてもダメージ倍率は変わらない。

 

 ※ダメージ倍率:有利×1.5 同属×1.0 不利×0.5

 

 

 5.【精霊について】

 

 精霊には二種類存在し、本精霊と分精霊がある。

 分精霊は、異界の人や魔物などの理解を深めることで、〈叡智の扉〉から記憶を引き出し、術者の魔力とカードによって構築、召喚された精霊のことを指す。術者の力量によって精霊の強さは比例する、というのが一般的な見解で、召喚された分精霊の記憶と対話することで、究極的にはオリジナルと等しい百パーセントの能力を再現することが出来る。

 本精霊は分精霊の条件に加えて魔物などと直接契約を結ぶことで、〈叡智の扉〉から精神を同調させた精霊を召喚し、そうして自我を持った精霊のことを指す。自我を持った精霊とは具現化する前であるカードの状態でも対話が可能で、本精霊の操る魔法だけを発動することも出来る。

 

 

 6.【魔物について】

 

 魔物の起源には諸説あり、人類と共に誕生した片割れだとか、魔力が存在する世界意思によって生まれたバランサーだとか、神さまの創造物などと言われているが、実際のところは不明である。

 激しい損傷を受けると魔素という魔力の元となる粒子となって大気に還元されることが、研究によって判明している。

 動物程度の知性があり、人より賢い個体も中にはいるが、基本的にはとても純粋な生物。その土地の魔力の質などに影響を受けやすく、気質も変化する。

 よって、その多くが危険生物に指定されている。

 

 

 7.【魔法使いについて】

 

 魔法使いとは、魔道士ギルドに認可された、魔法を操る者を指す。

 魔法には体系があり、呪文を唱えることで自然や人に干渉する呪術使い。魔素を属性を持つ魔力に変換して放出する魔術使い。魔力で精霊を使役する精霊使い。位置関係によって方向性を持つ大気中の魔素を利用する様式使い……などなど、多岐にわたる魔法技術が混ざり合い、新たな魔法へと昇華している。近年では魔法の複雑化が招く魔法技術の継承失敗による損失を防ぐ為、魔道士ギルドは魔道書(グリモア)に宿るグリムの養殖化について日夜研究に励んでいる。(今俺が文字を記しているこの本も、その研究の副産物だ。)

 魔法使いたるもの人々の奉仕者であるべし、という理念が魔法使いの理想の姿とされている。力に傲って犯罪を犯す者が現れないよう、魔道士ギルドには独立した権限を持つ調査機関が存在している。

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