StrikeWitches ~Neuroy Scouts~   作:Eagle3718

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???「up主よ」

Eagle3718「はい…」

???「何故此処まで投稿が遅れた?」

Eagle3718「学力テストやら部活やらで忙しかったからでー」

???「本当は?」

Eagle3718「編集サボって遊んでました」

???「歯ぁ食い縛れ」

Eagle3718「ヒデブッ!!!!」

???「遅れてしまい済まない。up主は学生でもあるその為、今回のように大きく投稿が遅れることもあるだろうが気長に待っていてほしい。それと、これがup主にとっては初めての小説執筆ではあるが厳しい意見をくれても構わない。初めてだからこそ、とも言えるがな。あまり前書きが長くなるのは不味いな、ここらで終わりにするとしよう」








~Neuroy Scouts~1937 扶桑海事変編
MISSION-01 ~蒼穹の誓い~


1936年

 

第一次大戦終結より20年近くを経て。

 

かの壮絶な戦いが世界に残した傷痕はすでに癒えつつあり。

 

遠い異国の小規模な戦闘の報も、その束の間の安寧を揺るがす程ではなかった。

 

しかし、かすかにたち昇り始めた暗雲は、確実に世界に影を落としつつ………。

 

人類はやがてくる脅威に対抗するための、新たな"力"の開発を急務としていた。

 

かつて鋼鉄を貪る異形の怪異(ネウロイ)と戦った者達。

 

人々は敬意を込めて彼女達をこう呼んだ。

 

"魔女"と。

 

そして今、またひとり。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1937年7月7日

舞鶴近郊講導館道場

 

「はぁっ!」

 

バシッと竹刀の当たる音が響く。

 

一本!

 

そう、勝負の終了を告げる。残心をし多少呼吸を整え相手に礼を言う。勝利したのは右目に眼帯をした少女、

舞鶴海軍付属小学校6年生

坂本(さかもと)美緒(みお) 12歳である。

 

「やれやれ…もう動ける奴は居ないのか…」

 

右手をあごにあて少し不満げにつぶやいたのは、

講導館剣道 師範代 兼

舞鶴海軍航空隊所属

扶桑海軍少佐

北郷(きたごう)章香(ふみか) 19歳である。

 

「はあ~魔女候補生がこれじゃあな~いくら平和だと言っても全く先が思いやられる…」

 

彼女の視線の先にあるのはすでに息を整えこちらを見ている坂本と、その先で降り重なっている魔女候補生である。

 

「ここに坂本以外で気合いのある奴はいないのか~」

 

とそこに影が差し込み思い出す。

 

「っと、いやひとり居たな」

 

 

 

 

バシィッと音を立てて竹刀が交錯する。

 

「フッ、今日こそ決着を付けるぞ!美緒っ!」

 

ミミを生やしながらそう啖呵を切ったのは

舞鶴海軍付属小学校 6年生

若本(わかもと)徹子(てつこ) 12歳である。

 

「望むところ……!」

 

坂本もミミを生やしながら応える。

 

「二人とも元気だなあ~。若い子はこうでなくちゃ」

 

そうはっはっはと笑う。

勝負は佳境に入り坂本は突きの構えを取り、若本は横凪の構えを取りー

 

「「はあああっ!!」」

 

勝負を決めにかかる。

坂本の振るった竹刀は若本の左、頭一つぶんのところへ。

若本の振るった竹刀は坂本の左側頭部すぐ近くにあった。

暫しの静寂。セミの鳴き声だけが聴こえる。

その静寂は北郷の

 

「ふむ、若の勝ち…かな?」

 

というセリフによって破られるが、まだピリピリとした雰囲気が残る。が、

 

「ごめんなさいっ!遅れちゃいました!」

 

そのピリピリとした雰囲気を木っ端微塵に砕いたのは、

舞鶴海軍付属小学校 5年生

竹井(たけい)醇子(じゅんこ) 11歳であった。

 

「「「…………」」」

 

場を静寂がまた支配する。先ほどまでのピリピリしたものでなく気の抜けたものであるが。

 

「………………へっ?」

 

その静寂の意味がわからず混乱する竹井。

 

「…………チッ………引き分けだ!自分の魔眼も制御できない奴相手に勝った気分にはなれないからな…」

 

興が削がれたのだろう。若本がそう言い放つ。

 

「!!」

 

それに反応する坂本。

 

「…やれやれ、お昼にするか…」

 

側頭部に手を当て大きくため息をつく北郷。

随分と苦労しているらしい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

所変わって飛行場

 

「うわあー!!ひろーーい!!私こんなに広いところ初めてです!午後は飛行訓練なんですか?」

 

腕を大きく広げよろこぶ竹井。

 

「うん、ちょうどよかったからね。こういう気持ちのいい日は外で食べたほうがご飯も美味しいよ」

 

そう言いながら手に持った弁当箱を見せた。

 

 

 

「ここでこうしているとなんだか空の上に居るみたいです」

 

そう頬にご飯粒を付けた竹井がのびをしながらごちる。…後ろでみかん入りおにぎりを食べて顔を青くしている若本がいるが気にしない。

 

「空と海の境目がなくなって、風といっしょに自分もどこかへ飛んで行けそうで」

 

そういう竹井の目の先にはどこまでも蒼い海と空が広がっている。

 

「ははっ。本物の空はもっといいぞ〜。どうだ坂本、君もそろそろ正式な魔女として訓練を受けてみる気はー」

 

そう北郷が空を見上げながら坂本に聞く。が、

 

「…ごめんなさい…私には…そんな力……」

 

眼帯を押さえながら弱々しく答える。

 

「…はぁ。その眼…か」

 

北郷はその手の上に自身の手を添え魔法力を流す。

 

「なあ坂本、私は魔女として軍人なんてやっているが根は平凡な人間だし、はたから見れば二十歳も過ぎない小娘さ。私には怪異(ネウロイ)から世界を守るなんて出来ないし、扶桑軍人として恥ずべきことかもしれないが、本音を言えば扶桑も無理だ」

二人に使い魔のミミと尻尾がはえる。

 

「私に守れるものは精々この舞鶴の町と、大切なものを守りたい。この気持ちくらいなものさ」

 

すくり、と北郷が立ち上がり軽く腕を広げ続ける。

 

「でも、君のその眼は違う。きっと舞鶴(ここ)に居る誰よりも多くの存在を守れる、私は…そう信じているんだ。

ほら…空はこんなに広いんだ。君が飛ぶ場所なんていくらでもあるさ」

 

と、けたたましくサイレンが鳴り響く。

 

「なんだっ!?」

 

「敵襲ーー!!方位三四○!飛行型!数っ 三!」

 

切迫した声色で兵が告げる。

 

「先だって艦隊と接触した怪異(ネウロイ)か…!?こんな所まで…」

 

北郷が呟く。

 

「回せーーっ!

君達は早く安全な場所に避難していなさいっ!!いくぞ!若本っ!」

 

そう坂本達に告げ候補生を引き連れ空へと上がる。

しばらくしてから青空の中に白い線を3本見つける。

 

「あいつか…?」

 

(こっちは飛べるといっても候補生達…。私を含めて皆実戦は初めてだ…。どこまで出来る!?)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

安全な場所へと避難した竹井と坂本。

 

「……」

 

「美緒ちゃん…みんな、大丈夫かな…」

 

坂本の袖を掴み不安そうに竹井が尋ねる。

 

「今は……うん、でも…!」

 

「えっ…どうしたの?ここからじゃ何も見えないよ…」

 

僅かに風が吹く。

 

 

「わっ!わっ!きゃあっ!」

 

ネウロイにより一人落ちる。ネウロイはまだ一機も落ちていない。

 

「くっ!」

 

 

(私に飛ぶ力があれば…でも…魔法力が…)

 

「…っ!」

 

「美緒ちゃん…。」

 

迷う。が、

 

『君はきっと舞鶴(ここ)に居る誰よりも多くの存在を守れる』

 

北郷の言葉を思い出す。

 

『私はそう信じているんだ』

 

「先生…。私は自分で自分の力が信じられません…。空を飛びたくて、魔女(ウィッチ)になりたくてここにいるはずなのに、私のこの右目は一度だって……」

 

それは独白。

 

「美緒ちゃん…」

 

「見果てぬ夢を視せるだけなら、いっそのこと無くなればいいって何度も思いました…

…だけど

そんな私だけど、信じてくれる人がいる……!

きっと(むこう)で待ってくれてる!

だから!!

 

眼帯を持ち上げ魔眼を発動させる。

 

「私に出来ることは、この眼で視ることだけ…、ただ視るだけ。でも、たったそんなことでこの気持ちを!想いを守れるのなら…っ!しっかり観るんだ…!」

 

「頑張って!美緒ちゃんっ!」

 

竹井が声援を送る。

 

「もっと遠く…もっと…もっと……っみ!視えた!?」

 

三機のネウロイを発見する、が。

 

「でもっ、あれは…!みんなに知らせなきゃ!」

 

坂本が急に走り出す。

 

「美緒ちゃん!?」

 

「そうだ!」

 

急に走り出した坂本に困惑しつつも追いかけるように竹井も走り出す。

そしてたどり着いた場所はストライカーユニットを格納している場所。

 

「よかった。まだ残ってた…!」

 

「お おい…!君たち!こんな所で何をしている!早く避難を!」

 

そう、たまたま見つけた整備兵が叫び、竹井の手を借りて取り付けられるストライカーユニットを見て顔色を変える。

 

「あっ!駄目だ!その機体はっ…!「坂本美緒!!発進!! 」」

 

何かを伝えようとした整備兵だったが魔導エンジンの音と坂本が発した大声にかき消され届くことはなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

<…舞鶴方面!高度6000!数は3機!ネウロイの別働隊です!>

 

インカムから声が響く。

 

「この声…!坂本か!」

 

「あいつ…!」

 

北郷は坂本が飛んで来たことに驚き、若本は漸く来たかとでも言うように鼻を鳴らす。

 

「私が先行して奴らをひきつけて…」

 

<無理だ!もういい!あとは任せろ!>

 

坂本の息は上がり酷く汗をかいている。

 

「…あれ?急に力が…はいら…なっ……」

 

ボフッ、と音を立ててストライカーが煙を吹く。北郷からは、煙が二つに分かれさらに片方が二つに分かれるのを確認する。

 

「なっ!」

 

煙を確認してすぐダイブ、加速し海面スレスレを飛び坂本の救助に向かう。

 

「言わんこっちゃない…!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「まったく…あんな機体で初めて飛ぶなんて…何て無茶苦茶な奴だ…後は私に任せて君は休んでいなさい」

 

「せ……んせい……」

 

坂本がそう絞り出す。体は震え顔色も悪い。

 

「なに心配するな、言っただろう?舞鶴くらいは守れるってな」

 

坂本を下ろした後そう言い残して北郷は空へと上がっていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

「さて…」

 

目の前にはネウロイが残した3本の白い雲、その先端にはネウロイが見える。

 

坂本(あいつ)に失望されたくないからな」

 

腰に携えた二本の扶桑刀を抜く。

 

〔講導館剣術免許皆伝北郷章香、推して参る!!〕

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

北郷が戦っている空域のはるか上空。高度20,000mに"ソレ"はいた。

 

 

【挿絵表示】

 

 

"ソレ"は黒くハニカム状の模様がある事からネウロイであるとわかる。が、高度20,000mという高高度まで登れる機体は人類側には無い。

さらに速度は、750kmと高速でありネウロイにもこの速度を出せる機体は"ソレ"を含め3機しか存在しない。

"ソレ"の見た目は一般的な飛行機よりも大きく、翼は前に伸びていた。垂直尾翼に当たる部分はなく、機首は鋭く前に伸びている。その機首も途中で二股に分かれ、胴体へと繋がっていた。

機首と胴体が繋がっているあたりには、大きく後ろへ後退した小さな翼が左右に生えていた。そしてその間には、円筒状のパーツがあり前方は赤く彩られていた。

その下には楕円形のパーツがあり下面には三つのレンズが顔を覗かせている。

 

(…フムン)

 

"ソレ"は下で行われている戦闘を下面にあるカメラで記録として撮影していた。

 

(全機墜落…か…)

 

"ソレ"は戦闘に参加することなくただ視ていた。

 

(こちら特殊戦一番機レイフ。情報収集行動終了。Complere MISSION RTB)

 

"ソレ"、レイフは大陸の方向へ機首を向けて加速、その存在を人類に悟られる事無く空に溶けていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

蝉の声が聞こえる。窓からはそよ風が入り静かにカーテンを揺らしている。

 

「……ん……ここは…?」

 

意識が覚醒する。自身の体制から寝かされている事を自覚する。

 

「おっ、気が付いたかい?まったく…調整中の戦闘脚(ユニット)で無茶しすぎだよ」

 

「……先生こそ…」

 

「なに、大した怪我じゃないよ」

 

ギプスで固められた左腕を振って見せる。

 

「…怪異(ネウロイ)は…みんなは…どうなったんですか……」

 

奴等(ネウロイ)はみんな落としたよ。いやしかしなあ、舞鶴くらいは守れると言っておきながら君の眼がなければ(・・・・・・・・)本当に危ないところだったよ」

 

じわり、と目頭が熱くなるのを感じる。

 

「…そう ですか」

 

「あ〜〜それでなあー先だっての戦いで候補生がだいぶやられてしまってな〜…」

 

北郷がわざとらしく言う。そして坂本は

 

「ーー先生、私はーー魔女(ウィッチ)になります!」

 

そう力強く答えた。

 







レイフ「もう少し伝えたい事があったので後書きに書き込ませてもらう。プロローグの出来があまりにも酷いので書き直すことになった。それに伴い設定に関しても僅かながら修正を加えることになる」

Eagle3718「ほぼほぼ勢いだけで書いたものなので書き直すことにしました。内容がペラペラすぎるので厚みを持たせるように書き直す予定です。設定に関してはちょっとだけ要素を追加するのと、それに伴って性格の修正くらいです。」

レイフ「かなり無計画で作っていたが漸く大筋が出来上がった、というところだ」

Eagle3718「そのため次話はだいぶ遅れると思います。失踪では無いので長ーい目で見ていただけると幸いです。」


Eagle3718 レイフ 「「これからもStrikeWitches 〜Neuroy Scouts〜をよろしくお願いします」」

Eagle3718「ではまた」ノシ

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