コラボストーリーシリーズ   作:水岸薫

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『侵略! パンツァー娘』編 第3話『作った見なイカ?』

聖グロリアーナ女学院艦内のある部屋

 

「うおおおお!! これ本当に使ってもいいのか!?」

 

 伊江が驚くのも当たり前、中は豪華でお嬢様が実際に使っているベッドやいすにテーブルなどある。

 

「ええ、ダージリンさんから話は聞いています」

 

 この学園の生徒がそう言うと、太田は「ありがとうございます」と言いながら荷物を置く。

 そして生徒は「では」と答えると、扉を閉めた。

 

「にしても、あの生徒が言っていたダージリンって誰だ?」

 

「さあ、僕にもわからない。でも『さん』って言っていたからあだ名だと思うよ」

 

 2人はそう言いながら服を着替えて、すぐに寝る用意している。そして着替え終えると。

 

「「おやすみー」」

 

 ベッドに入って寝るのであった。

 

 

 

プラウダ艦内

 

「どうよ、このカチューシャが用意した部屋よ!!」

 

 カチューシャは自慢げに言いながらも、佐々木と中弐は「へー」と言いながら椅子に座る。

 ロシア風の部屋で、壁には『ペーチカ』と言う暖房器具がついている。

 

「これはすげーな、ロシアって寒いところが大きいけど結構温かいな」

 

「そう、ありがとう。このカチューシャを助けてくれたお礼よ!」

 

Звучит верно, г-н Качуша(さすがですね、カチューシャ様)

 

Правильно.(そうですね)

 

「|О, о чем ты говоришь? Вы также включите меня?《あら、あなたたち何の話をしているの? 私も入れてくれないかしら?》」

 

「ちょっと、何を言っているのかわからないわ。佐々木も困ってロシア語で……え?」

 

 2人がロシア語で話しているのをカチューシャは叱るが、佐々木はそれをすらすらと話している。もちろん彼女たちは驚くが、中弐だけは「おーすげーな」とほめるのであった。

 

 

 

サンダース大学付属高校

 

「へえ、ナオミさんたちはここで暮らしているんだね」

 

 幹子は部屋に入りながら言うと、ナオミは「ああ、幹子が住んでいる部屋とは違うのか」と質問する。

 

「まあね、でもここまで広くないよ」

 

「ほう、つまり私たちと同じ広さなのか?」

 

「んー、そうだね。じゃっかんこの部屋の方が広いかな?」

 

 二人の話に、アリサとアレンは「どうしてこうなった……」と見つめるのであった。

 

 

 

大学選抜チーム

 

「わぁ、このボコかわいい」

 

 福音はそう言いながらボコと言う人形を抱き着く、それを見た愛里寿は「あ、ありがとう」と言いながらボコを抱き着く。

 それを見た百合子と眼鏡の少女ルミは「何やってんだか」と思いながら見つめている。

 

「えっと、百合子さんでしたよね。百合子さんの歳いくつですか? 私たちと同じ大学生ですか……?」

 

「え、いえ私はこう見えて高校3年生ですけど……?」

 

「ええっ、そうなんですか!? 私たちよりも若いですね」

 

 年齢計の話をするのであった。

 

 

大洗学園艦

 

「おお、これはすっごい広い!! さすが倉庫だ!!」

 

 勇樹がいるのは、みほの部屋ではなく。自動車部が使っている倉庫の隣にある空き倉庫である。

 

「にしてもいいのか? 西住さんの部屋ではなく倉庫内で」

 

「いいんですよ。私も部屋に泊まりたいですが、狭いのはちょっと苦手で、ここの倉庫だと何故か心が落ち着くのです」

 

 自動車部の部長のナカジマは、勇樹に言うが彼はカバンからハンモックを出して寝る用意をしている。

 スズキたちは「変わった人だな」と思いながら見ていると、勇樹が「あ、そうだナカジマさんたちに少しお願いがあります」と言うと、カバンからいろんな形をしたバッチを出して彼女たちに渡した。

 

「このバッチをみなさんの戦車につけてください、余ったら自由に使ってください」

 

 そう言うと彼は「ではおやすみなさい」と言いながら寝るのであった。

 

 

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 次の日、勇樹たちは海の家『れもん』に集合している、理由は簡単。

 

「勇樹君、例の道具なんだけど。ちゃんとした?

 

「おう、ナカジマさん達に例のあれを渡したから戦車は大丈夫だと思うぞ」

 

「それだったらよかったわ、後は例の怪物さんたちが現れたら……ね」

 

 奥の部屋で彼らが何かを話しているため、栄子は「何の話をしているんだ?」と思いながら料理を運んでいく。

 すると、勇樹は「じゃあしまうか」と言うと道具をカバンの中にしまうのであった。

 

「それじゃあ注文するわ、すみません。ラーメンとチャーハンを9人ほどお願いします」

 

 佐々木は栄子に向けて注文すると彼女は「はい、わかりました」と言いながらメモをして調理場へと行く。

 みんなは「さて、休憩だ」と道具をしまって食べる用意をするが、突然。

 

「お、勇樹ちゃんに太田君たちじゃないか」

 

「会長さん、そして桃さんと柚子さん」

 

「む、勇樹か」

 

「こんにちわ、勇樹君」 

 

 現れたのは、大洗のカメさんチーム基生徒会組の角谷杏と河島桃、そして小山廸子の3組で会った。

 

「どうしたんですか? 普段ここに来ることあるのですか?」

 

「お、実はね西住ちゃんが勇樹ちゃんたちが戦車の窃盗事件の話を聞いたからあたしたちもちょっとね」

 

「正式には、お前たちがなぜ戦車の窃盗事件にかかわっているかだ」

 

「え……そ、それはですね……」

 

 河島桃の質問に、彼は目をそらしていると。イカ娘が「おまたせしたゲソ」と手と触手に乗っている料理を勇樹たちに配ろうとした瞬間。

 

 つるっ

 

「え、おわっ!?」

 

「え?」

 

 イカ娘が何かボール状の物を踏んづけてしまったのか、突然転んでしまった。もちろん。

 

 

 

 ドンガラガッシャーン!!!!

 

 

 勇樹たちがいる方へと落としてしまったのであった。

 

 

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「だ、大丈夫勇樹君?」

 

「お、おう。オレは大丈夫だ」

 

 太田が心配していると、勇樹は千鶴からタオルを借りて頭を吹いている。彼は大丈夫だというが、百合子たちはある方向に目を向けている。それは。

 

「肝心の道具が、濡れてしまった結果故障品があったよ」

 

 先ほどのラーメンの汁が、勇樹の道具が入っているカバンにかかってしまい、使えなくなってしまった。だが。

 

「この『透明マント』は大丈夫ね、『水銃』も『秘伝一刀丸』も」

 

「あー、この『タマシイム風呂敷』は無理だな。湿った結果壊れている。でも乾燥したら行けるかな?」

 

「これもこれも、あーこれもだめだな。てかこれら全部故障だ」

 

 使える物は多少あるようだ、イカ娘たちは謝っているが勇樹は「いいよ別に」と遠慮をするのであった。

 ちなみにボールの正体は、この店に来た野球部が使っている野球ボールであった。

 

「しかし代わりの服はどうする? 『スーツチェンジカメラ』はレンズが汚れているから、うまくいかないし…」

 

「直したいのはやまやまだが、今は代用の部品が少ないからな。せめてゴミみたいなのがあればいいが……」

 

 佐々木と勇樹はそう言いながら悩んでいると、千鶴が何か思い付いたのか、こんなことを言い出した。

 

「そうだわ。それだったらイカ娘ちゃんと一緒にゴミ拾いをしたらどうかしら?」

 

 それを聞いたみんなは「え?」と目を丸くして答える。

 

「イカ娘ちゃん、いつも海に散らばっているごみを拾っているから、私たちも手伝いたいけど海の家の仕事があるから手が離せないの」

 

 それを聞いた勇樹は「ほーほー」と彼女の話を聞いている。

 そして千鶴は「そこで、勇樹君たちがイカ娘ちゃんが集めたごみを使って壊れた道具を直すことできるかしら?」と説明をした。すると勇樹は。

 

「もちろん行けます!! たとえガラクタ品であろうと貴重品であろうとしても、このユウキイシカワが直して作って改造してやります!!」

 

 それを聞いた彼女は「それだったらうれしいわ」と喜ぶ、どうやら同意したらしい。

 

 

 

 数分後……

 

 

「これが、私が集めたごみゲソ」

 

 イカ娘がごみが集まった袋を勇樹に渡すと、彼は「サンキュ、イカ娘」と言いながらそれらを学園艦の倉庫へと行くのであった。

 

 

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 その夜……

 

 

 

キンッキンッキンッ!! カンッカンッカンッ!! ジジジジジッ………ジジジジッ!!

 

 

 夜遅く、倉庫の中で何かを作る音が響いている。何かをたたいて削ったり引っ付けたりする音がする。

 

「えっと、これをこうして……そしたらここをこうしたら……」

 

 勇樹は、設計士を見ながら何かを作っている。その何かとは……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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 次の日、時刻は午後12時。

 

「で、私たちに見せたいものは何だ?」

 

 そう言ったのは、生徒会の河島桃である。彼女を含む戦車道のみんなは、勇樹に呼ばれて倉庫にやってきている。

 勇樹は巨大な何かが包まれた白い風呂敷の前に立っている。

 みんなが集まったのを見た彼は「ふふふ」と不気味な笑い声を出すと同時に、こういった。

 

「実は、みんなにある戦車メカを見せたいために呼んだんだ!!」

 

「あーそうか、戦車を店に集めた………て、戦車!?」

 

 勇樹が言った『戦車』に、桃は驚くと、みほと沙織、優花里に自動車部のみんなは「「「ええ?!」」」と驚く。それもそのはず、戦車を一人で一晩かけて作るのは非常に困難で不可能の技術である。

 しかし、そんなことを彼は立った一晩かけて作り上げた。

 

「え、ええっ。勇樹さんそれ本当ですか!?」

 

「が、ガラクタ品って。まさか機能持ってきたあれらのこと!?」

 

「そ、それでしたら前人未踏であります!!」

 

「へえ、これはすごいな」

 

「そうだね」

 

「私たちよりもすごいかも……」

 

 すると彼は何かに気づいたのか、小山に向けて「小山さん、少しいいですか?」と言うと彼女は何ですかと答えると、彼はこう言ってきた。

 

「あの白い制服をした彼女たちは、いったい誰ですか? 初めて見ますが……」

 

 それを聞いた彼女は、彼が見ていると目線の先を見て数秒後「ああ」と言うと彼女はこう言った。

 

「あの人たちはサメさんチームでね。桃ちゃんの指示以外動かない変わった人たちなんだよ」

 

 それを聞いた彼は「なるほど、それでか」と顔を上下に動かして数秒後「ちょうどよかったかも」と言うと、彼は風呂敷を手にした。

 

「では、このオレが作った巨大メカは……これだぁ!!」

 

 そして、勇樹は風呂敷を勢いよく後ろに動かした瞬間。風呂敷が後ろにはらりと落ちると同時に、その何かが現れた。

 

 

 それは、巨大な船でタイヤが付いている。

 それは、帆が張られていてまるで海賊船のように大きなトレードマークが描かれている。

 それは、巨大なプロペラがついていて空を飛ぶことができるように設置している。

 それは、巨大なハンドと無数の大砲がついていて、戦車を合体したようだ…!?

 

 

【挿絵表示】

 

 

「海賊船と戦車を合体して、空を飛ぶことができる新型の戦車メカ。巨大な帆はエネルギーを吸収して充電し、最高速度270キロ以上もの速度で進むことができる!!! 名付けて『海賊車メカ』であります!!!」

 

 勇樹はそう言うと、サメさんチームの一名。お銀が「ほう」と、彼のメカを見つめて言葉を漏らす。すると。

 

 

 ブーッ、ブーッ、ブーッ、ブーッ、ブーッ、ブーッ

 

「ん、電話か?」

 

 勇樹は電話がすることに気づき、電話を取って「ごめん、ちょっと待って」と言い電話に出る。

 

「お、太田? どうしたんだ………え、本当か!?」

 

 突然表情が変わったことにみんなは気づき、彼は太田の話を聞いている。

 

「んで、どうだ? うんうん……うんうん…………なるほど……え、逃げた!? どこに行った? 西方向……その先は確か江ノ島があるな」

 

 そして聞き終えた彼は「わかった、今すぐ行くよ」と言いながら電話を切ると、カバンからボード板型の道具を取り出すと急いでそれに乗った。

 

 

【挿絵表示】

 

 

「じゃあ行くぞ…て、おわっ!?」

 

 スイッチを押して発射しようとしたが、突然後ろから重さがしたため何かと振り向くと。西住みほと角谷杏と秋山優花里の3人が乗っている。

 

「みほさん、杏さん、優花里さん!? どうして、お、降りてください!!」

 

「だめです、事件は私たちも一緒に解決します!!」

 

「私は西住殿と一しょ……いえ、同じ考えです!!」

 

「あたしはどちらかと言うと、気になることがあったら今すぐ解決しちゃう派かな?」

 

 それを聞いた彼は「やれやれ」とため息をしながらも「じゃあ捕まって下さい!」と言いながら足元にあるスイッチを押した、すると。

 

 

 

 ビュッ!!!

 

 

 

 突然彼らが乗っているボード後と消えると、外から「うわぁぁ!!!」と声がする。どうやら外に出れたようだ。

 

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 太田たちは江の島の近くにある橋で待ち合わせしている。彼らも勇樹と同様、伊江と太田はダージリンとローズヒップ、佐々木と中弐はカチューシャとノンナ、幹子とアレンはケイとナオミ、福音と百合子は愛里寿とルミと一緒にいる。

 そこにみほと杏、そして優花里を乗せた勇樹たちがやってきた。

 

「勇樹君、みほさんたちを乗せてどうしたんだ……?」

 

「そう言う太田たちもどうしてこうなった?」

 

 太田が質問した言葉に勇樹は返すと、太田たちは「自分が出動するのを見つかってしまった」と言ったため、彼は頭に手を当てた。

 しかし今から返すのも時間がないため、結局「じゃあみんなで行くか」と言うことになった。すると佐々木が。

 

「でも、ダージリンさんたちと一緒に行くと敵から欺くことができるわね」

 

「作用、サクラの言ったとおりだ。私たちと一緒にいると目立つが敵から欺くことができる」

 

 彼女の言った言葉にアレンは答える。確かに考えてみると、有名人であるが敵から欺くとしたらいいと思う。

 

「でも、ここに太田様が見た動く金塊は本当にありますの?」

 

 ローズヒップはそう言いながらあたりを見渡していると、太田は「疑わないでほしいよ」とジト目で彼女を見つめている。

 それを聞いた伊江は「おい、太田を疑うな」と言わんばかりのオーラが体から出ている。

 

「じゃあみんなで探すか。見つけたらテントウムシ型バッチシーバーで通信してください」

 

 勇樹はみんなに向けてそう言うと、早速探そうと歩き始めた、すると。

 

 

 ガギンッ!! ガギンッ!!

 

 

 何かが動き重い音が響いた、それを聞いたみんなは「なんだ?」とみんなはあたりを見渡している。すると。

 

 

 

 

 

 ガゴンッ!!!

 

 

 

【挿絵表示】

 

 

 

 

 突然端から大きな音がしたため、みんなはサッと振り向いた。そこにいたのは、巨大な金塊型のメカで右手はドリルで左手は大砲がついている。

 それを見た太田は「いた、あれだよ!!」とメカに向けて言うと、勇樹は「そうか、わかったぞ!! では巨大メカよ来い!!」とリモコンを出してスイッチを押した。

 

 

 2434年の『奇跡』の奥にある『メカ製作所』の中で、巨大な何かがある台に立っており。何かに受信したのか突然メカは爆発すると同時に黒い穴へと入っていく。

 そして、2017年の日本の江ノ島。彼らの目の前で大爆発が起こると同時に白い穴が出てきて巨大メカが現れた。

 

 

 そのメカはイカがモデルとなった巨大なメカであった。

 

「今回は、深海生物のダイオウイカをモデルとした巨大メカ『ダイオウイカメカ』なのだ!!」

 

 

【挿絵表示】

 

 

 そして勇樹はそう言うと、メカの頭から階段が出てきたためみんなはそこからメカに乗り込んだ。コックピットに座ったみんなはさて操縦するかと、レバーを動かすが。

 

「こ、これが勇樹さんが作ったメカですか……とっても広くて素晴らしいです!!」

 

 突然優花里の声がしたためみんなは「でぇ!?」と驚いて振り向くと、優花里たちがメカの内部にいる。

 

「まったく……しかたねえ、勇樹みんなが乗っているから、気を付けてメカ戦をするんだ」

 

 それを聞いた彼は「お、おう分かった」と言いながらレバーを引いた、するとダイオウイカメカが突然空を飛び始めた。

 飛ぶ瞬間を見たローズヒップは「ど、どうやったら空を飛ぶことができますの!?」と質問すると勇樹は「それは、極秘事情です!!」」と言いながらレバーを倒した。

 するとダイオウイカメカは金塊メカに体当たりした、金塊メカは後ろにふらつくが左腕の大砲が動くと勇樹たちが乗っているダイオウイカメカに向けて放った!!

 

「な、なんだ!?」

 

 勇樹は驚きながらも、レバーを動かして攻撃をよけている。

 しかし乗っているのは戦車道の生徒、いくら何でもこの動きに払えるのは難しい。それを考えたのか、彼は「どこかに捕まっとけ!!」と言うとレバーを一気に上げる

 すると、メカは突然急降下すると、金塊メカに体当たりすると同時に触手でメカを絡めて再び飛ばし始める。

 

「おー、すごいじゃん勇樹ちゃん。これ以外にある?」

 

「あったりまえです会長!! このメカはこの技術があるのです!!」

 

 杏の言葉に彼は反応し、再びレバーを動かしてスイッチをカチカチッと押した。するとダイオウイカメカは触手を器用に動かして勢いよく回転させる。

 そして数十回転していくと遠心力が強くなっていき、コックピットについているメーターが左の方へと傾いた瞬間。彼は「いまだ!!」とレバーを引いた。

 すると触手が突然外れると同時に、金塊メカは海の方へと飛ばされていき、気付いた時には『バゴーー……』と爆発する音がするのであった。

 

 

「やったぁ!! 成功です!」

 

「うっし、そうだな。よかったなぁ勇樹」

 

 百合子と伊江は喜んで勇樹を見るが、彼は目を回しながら『ぐぇええええ………』と目を回すのであった。

 

 

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「うげえええ……あの人数で動かすのは結構難しかったな、少し休憩だ」

 

 大洗艦内で、勇樹は倉庫内にセットしているハンモックに彼は乗ると睡眠をするのであった。すると。

 

 

「じゃまするぞ、勇樹はいるか?」

 

 

 突然の声に彼は「な、なんだ?」と起き上がると、河島桃が珍しく一人でやってきた。

 それを見た彼は「河島さん、どうしたんですか?」と言うと、彼女は「石川勇樹、貴様に少し話したい相手がいるがいいか?」それを聞いた彼は「え?」と、目を丸くして答えるのであった。


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