カンコン、カンコン、カンコン
勇樹は今、河嶋から『お前に合わせたい相手がいる』と言うところへと移動しているが。そこは艦内の奥底にある所へと向かっている。
「えっと、河島さんが言うとこの先に確か……あった」
そして彼が着いたところはBAR『どん底』と変わった店であった、勇樹は紙を見て確認すると「ここか」と言いながら扉を上げた。
「お、おじゃまします……」
店の中は、喫茶店のような雰囲気を出しているがバーテンダー風の少女が飲み物を作っているのを見て彼は「どうなってんだ?」と呟いた。
「えっと、メイドさん。ここにお銀さんとラムさん、ムラカミさんにフリントさん、そしてカトラスさんがいると思いますがどこにいますか?」
勇樹はメイドに向けて質問すると、彼女は右に向けて指をさしたため彼は「え?」と思いながらその方向に見てみる。
そこにいたのは、片目で髪を隠している少女に赤毛のチリチリパーマーと体格ががっちりとした少女と銀色の髪をしたものが4名いた。
それを見た彼は「え?」と目を丸くしたが、何かに気づいたのか「もしかして」と思うと同時に、彼女たちに向けてこう質問した。
「もしかしてあなたたちは……河嶋さんが言っていたサメさんチームですか?」
そう言った瞬間、片目を髪で隠している少女が立ち上がると「そうだ」と言ってきた。
「おまえが石川か、話には聞いていたがよわっちいな。っとあたしたちの名前がまだだったな」
そして彼女は勇樹に向けると、パイプ……もとい飴を彼に向けてこう言った。
「あたしはお銀だ、みんなは親分とか言っている。んであの赤髪がラムで背が高いのがムラカミ、マイクを持っているのはフリントでバーテンダーにいるのはカトラスだ」
それを聞いた彼は「は、はぁ」と言いながら目を丸くして近くにあった椅子に座る。
すると彼は何か思い出したのか「そう言えば」とこんなことを言い出した。
「そう言えば河島さんから私に頼まれごとがありましたが、心当たりはありませんか。聞いてみましたが『行けば分かる』と言ったので……」
勇樹がそう言ったとたん、突然ムラカミが「なに?」と小さく呟くと突然立ち上がり、彼をにらみつけた。
それを見た彼は「ひぃっ!!」と顔を青くして悲鳴を上げる。
「おまえ、それは本当か?」
「え、は、はい本当です」
ムラカミの質問に彼は答えると、お銀は「そうか、こいつももしかしたら…」と何かを考えたとたん「よし」と勇樹に向けてこう言った。
「石川勇樹、今からお前との勝負を挑む!!」
それを聞いた勇樹は「え? えええ!?」と驚く、訳を聞いてみた結果。
「以前、みほさんたちと対戦したが負けてしまってな。お前とならば男と女、力の差がわかるはずだ」
それを聞いた途端彼は「そういう意味か」と言いながらジト目で見ることになった。
半分いやな気分になるものの結局、勝負を受け入れることなった。ただし、勇樹は一人で戦うと不便なので道具の使用は許可することになった。
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突然対戦するため、勇樹は出来るだけ船に関する本を読んでいると。お銀が「おっと、あたしたちの紹介がまだだったな」と言うと、彼に向けてこう言った。
「改めてだが、あたしは竜巻のお銀!」
「爆弾低気圧のラム!」
「サルガッソーのムラカミ!」
「大波のフリント!」
「生しらす丼のカトラス」
威勢のある紹介に彼は驚いている、ただ、あのバーテンダーが生徒だとわかった時は「あんたもか」と心の中で思うのであった。
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vsお銀
「さて勇樹、突然だがおまえはノンアルコールを飲んだことあるか?」
「え、まあありますけど? どうして?」
お銀の質問に勇樹は目を丸くしながら答えると、彼女は「じゃあこれで勝負だ!!」とある物を取り出した。
それは、『ザ・ソース』と描かれた不気味な入れ物(※とっても辛く、一滴だけでも激辛。目に入れたら失明するので危険)。
「て、これを使うんですか!?」
「ああ、だがこれはソースだから、ここにあるカクテルを使って飲むことに使用。もちろん、カクテルはノンアルコールだ」
彼女の話を聞いた彼は「ま、まあそれならいいですが……」と言いながらバーテンダーへと移動する。
勇樹はバーテンダーの棚から牛乳とカボス、そして『日の出ビール ノンアルコール』を手にし、それらをカクテルシェイカーに入れて、シャカシャカと振り始めた。一度バイトしたことがあったため、シェイカーのやり方は覚えている。
それを見たお銀とカトラスは「なかなかの手つきだ」と呟いた。
数十秒後…
シャカシャカを終えた勇樹は、ふたを開けてグラスに注いでみると。そこにはオレンジ色になった液体が出てきた。においはやや刺激的。
「では、これを………」
そして、勇樹はグラスを手にして言うと。それを一気に口に含んだ。それらを見た彼女たちは驚くが、彼は無表情のままそれをごっくんと飲む。
「………そんなに辛くなかったですよ」
「なに、それは本当か!?」
お銀が驚いて質問すると、彼は「まあ、辛かったですが。そんなにっというほどではありません」と言いながらカクテルシェイカーを彼女に渡す。
そして、お銀はバーテンダーの棚から炭酸水とオレンジ、そして『エビズ ノンアルコール』を手にし、それらをカクテルシェイカーに入れて、シャカシャカと振り始めた。
数十秒後…
シャカシャカを終えたお銀は、ふたを開けてグラスに注いでみると。そこには赤色に輝く液体が出てきた。においはやや刺激的。
「では、これを………」
そして、お銀はグラスを手にして言うと。それを一気に口に含んだ。その数秒後。
「なろがぽんりあぽえいおなえねついえりおぎおあおん!?」
顔を真っ赤にしながら口を押えると、そばにあった水を一気に飲み干した。どうやら相当辛かったようだ。
※よい子も悪い子も動画投稿をしようとしている人も絶対マネしないでね(本当に危険です)。
お銀VS勇樹
LOSE-WIN
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VSラム
「続いてはアタシの番だ、アタシは旗信号と言いたいところだけど、あんたにはわかんないだから。このモールス信号で勝負するよ」
お銀の次はラムと言う少女が勝負する、彼女の手には赤色の旗と白色の旗を手にしているが、机には電鍵とヘッドフォンが置いてあった。
「今からアタシがこれを使って信号を送る、あんたはそれを解読してやるっという簡単な方法。それだったらどう?」
「なるほど、信号を解読ですか……いいですよ、受けてみましょう」
ラムの勝負に、勇樹はその挑戦を受ける事にした。彼はヘッドフォンをすると彼女は「じゃあいくよ」と信号を送った。
※みなさんも、この信号を解読しましょう。
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「さて、この問題の答えは分かるか?」
ラムは自信満々に言うと、彼は何かに気づいたのか聞いた信号を紙に書いてみた。先ほどの信号を聞いて少し分かってきたのか、何かを書き始めた。そして。
「わかった、この問題は『問題 サメから逃げる方法はあるorない』で、答えはあるです」
勇樹が言った瞬間、ラムは「ウソだろ!?」と驚くのであった(そりゃそうだ、モールス信号は解読が難しいのである)。
ラムVS勇樹
LOSE-WIN
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VSムラカミ
「続いては私だ、手加減はしないぞ」
続いての相手は、サメさんチームの中で力持ちのムラカミと勝負とすることになった。しかし、体格の差があったため勇樹はメカを作ることになった。
そしてあまりにもスペースが狭かったため、勇樹と彼女たちは砂間はへと移動する(戦闘中で、ケガしないようにです)。
ルールの内容は、相手(ムラカミ)が参ったというまでまで、なんども挑戦を挑んでもよいということになっている(ムラカミ許可)。
「なるほど、ムラカミさんは力が強いか……だったらあのメカができるな」
そう言うと、彼はごみの山へと行くと何かを作り始めた。
トンテンカンテントンテンカンテン、ガギギギギッ、ギュイィィィン!!!
ガギゴギギギッ、ジジ………ジジジッ、ガゴンッ!!
何かを組み立て始めてから数分後、その姿は少しずつであるが人の形をした何かができああってきている。
「これをこうしたら、ここをつなげて………そしたら…………できた!!」
そして、出来上がったメカは巨大な富士山がモデルとなったメカで頭には太陽がついている。
「今回作ったメカは、富士山がモデルとなったメカで力は相撲並。エネルギーは太陽光、力は約105キログラム。名付けて『富士山メカ』である!!」
勇樹はそう言いながら説明すると、ムラカミは「ほほう、それで来たか」と答える。本来は勇樹たちは操縦席に乗るが、今回は人間サイズになっているため彼の手にはラジコンが握られている。
「今回は武器はありませんが、メカなので一定の装置を取り付けました」
彼がそう言うとムラカミは「わかった、では開始とするか」と相撲の準備をし始めた。今回の勝負は相撲なので審判の代わりとしてお銀がすることになった。
それを聞いた勇樹も「ではいきます」とコントロールを動かすと、メカは相撲の準備をし始める。そして。
「はっけよい………残った!!!」
お銀の合図と同時に、ムラカミは動き勇樹はコントロールをカチャカチャといじった。するとメカはムラカミにはっけいをしていくが、彼女はそれをよける。
勇樹は「なんの!!」と言いながらレバーを動かすと、メカはその場で停止して彼女の腰をつかもうとする。しかし彼女はそれをつかんで背負い投げをした。
メカは砂浜に埋まると関節から煙が出てきたため、勇樹は「あわわ」と慌てるとすぐに修理をして、再び勝負をする。※これを5回ほど繰り返す。
すると、彼は何かいい方法が思いついたのか「待てよ……もしかしたらあの技を使えば…」と言うと、コントロールを動かす。
そして、お銀が「はっけよい………残った!!」と合図をする。それと同時に勇樹はコントロールを動かした。
「そりゃあ!!」
勇樹のメカが近づいてきたのを確認した彼女は「また同じ手口で来たか」と言いながら構える。しかし勇樹は「そこだぁ!!」とコントロールを動かした。すると。
パァン!!!
「なっ!?」
目の前まできて両手を顔まで近づき勢いよく手を合わせた、突然の行動を見た彼女は驚く。
そしてそれを狙っていた勇樹は「いまだ!!」とレバーを動かした、するとメカは急に動き彼女の背負うと同時に勢いよく投げた。
「な、なんっ。うわぁ!!」
そして彼女はそのまま砂浜へと投げ飛ばされてしまった。それを見たお銀たちは「そ、そんな」と驚くのであった。
「ふふ、ふふふ」
すると、ムラカミは立ち上がると同時に勇樹に向けて歩いた。そして彼のところまで歩くと、彼女はこう言った。
「気に入った、おまえは本当に素晴らしいやつだ!! また私と挑むときはいつでもこい!!」
彼女の言葉に彼は「は、はい」と驚きながら答える。それを見たお銀らは「あ、あのムラカミが…」と驚く。
ムラカミVS勇樹
LOSE-WIN
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VSフリント
「続いてはあたいの番だよ、あたいとの勝負はこの縄だよ」
そう言ってフリントは縄を出すと、それを勇樹に渡した。
「その縄を使って何か面白いことしてみて。あたいは縄を使った結び術を使うけどあんたの場合はどうするんだい?」
フリントの言葉を聞いた彼は数分悩んだ末、何か思いついたのか「そうだ」と何かを取り出した。
そのある物は、タオルだけでそれ以外はなにも出さない。フリントは「何をするんだ?」と疑問に思いながら見ていると、彼はタオルを自分で結び、相手に見えないように縄をいじる。
そして準備ができたのか彼は「では、フリントさん。引いてみてください」と言うと彼女は「ん、いいだろう」と言いながら縄を引いた。すると。
するるっ
「いいっ!?」
縄がタオルの間を通ったのか、するりと抜けた。
「道具は使っていません、同じことはできませんがフリントさんもやってみますか?」
勇樹の言葉にカチンときたのか、彼女は「言われなくてもやるよ!」と言いながら勇樹と同じタオルで縄をやるが、引っかかってしまうのに彼女はイライラしている。そして。
「む、無理だ………完敗だ」
そう彼女は言うと後ろに倒れるのであった。
フリントVS勇樹
LOSE-WIN
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VSカトラス
「私との勝負は操縦です。戦車を使って海の家『れもん』に着くことです。先に着いた人が勝ちです」
それを聞いた彼は「なるほど、競争ですか」と言うと、彼女の挑戦を受ける。
戦車は何もないことに彼は思い出したため、百合子を呼ぶとそこらにあったゴミの山を使って戦車を作り始めた。
そして出来上がった戦車は、FCM36歩兵戦車であった。
「さすが勇樹君、あのガラクタ品メカがで来ましたね!!」
「ま、まあ。今回は砲台をチョイっと改造してオリジナルパーツを付けたんだからな」
そう彼は言うと、百合子と一緒にさっさと戦車に乗り込んだ。そして勇樹は操縦席に座り百合子はキューポラから上半身を出した。
「今回はエンジンをガソリンではなく電気で動くように改造しました」
勇樹は彼女たちに向けて言うと、マーク IV 戦車の雄型に乗っているお銀は「いいだろう」と答える。そして……。
「よーい………どん!!」
そして百合子の合図と同時に、2台の戦車は一気に学園艦から海の家『レモン』のところへと走っていた。
しかし、勇樹が作った特殊戦車・FCM36歩兵戦車は電気で動いているのか。いつもより素早い動きで走っている。
砂浜なので勇樹は戦車のキャタピラをちょちょいっと改造したため、普通の戦車より早く進んでいる。
「おお、これは勝てるかもしれませよ勇樹君!」
「だろうな、しかしこれじゃ俺たちが圧倒的にかつっというのは……」
百合子の言葉に勇樹は答えるが、サメさんチームが可哀そうに思ったのか、そう呟いた瞬間。
ドガァァアン!
「な、なんだ!?」
突然の爆発音に、彼はブレーキをして急停止した。その衝撃で百合子は「ヒャッ!!」と驚く声がする。
「ゆ、勇樹君。どうしたんですか!?」
「爆発だ! 今の爆発音が住宅街から音がしたんだ。お銀さん、挑戦は一時中断です、今は海の家に行ってきます!!」
勇樹はお銀に向けてそう言うと、急いでその場者まで走っていく。お銀たちは何があったのかわからず、その場で立ち止まることしかできなかった。
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勇樹と百合子が着いたところは、相沢家の家でその近くには巨大なお相撲型のメカがイカ娘(基相沢家)のチャーチルを盗もうとしている。
「勇樹君!!」
「もちろんだ! 百合子さん、そこにコントロールがあると思いますがそのコントロールはこの戦車の弾があらかじめ入っていますので、打ってください!!」
それを聞いた彼女は「わかりました!!」と言いながらコントロールを出すと、カチッとボタンを押した。
すると、砲台はお相撲メカに向けるとバゴンッ!! と何かを放った。その弾はメカに当たると当たった部分から火が出てきて燃えたため、メカは戦車を手放した。
それを狙っていたのか、勇樹は「いまだ!!」とスイッチを押すと、戦車からクッション付きのマジックハンドが出てきて、チャーチルを受け止めた。
「やった!! 取り戻せましたよ勇樹君!」
「よっしゃそうだな!!」
百合子と勇樹はそう言うと、メカは突然2人が乗っているメカににらみつけた。それを見た2人は「あら」と汗をかいてきた。
「ゆ、勇樹君……きょ、巨大メカはありませんか?」
「い、いや……実は巨大メカは今回作った戦車で資金は空っぽなんだ……」
それを聞いた百合子は「そ、そうですか……」と冷静に答えて数秒後、彼女は勇樹に向けて。
「すぐに逃げてぇぇえええええ!!!」
それを聞いた彼は「は、はいぃ!!」と急いでレバーを動かすと、戦車は突然バックして逃げ始めた。相撲メカは彼らの後を追うかのように、突然追いかけ始めた。
「あわわわっ!! これじゃあ追いつかれます!!」、
「最大限に行こう、できるだけでいいから離させるぞ!!」
勇樹は百合子に向けて言うと同時にブレーキとアクセルのペダルを動かした。するとFCM36歩兵戦車はとんでもない速度で逃げていき、捕まえないようにしていく。
だが、相手のメカは徐々に素早さを上げていき、勇樹と百合子が乗っている戦車をつかめようと手を伸ばした。だが。
ドガアアッ!!!!
突然メカの手が何かに爆発したため、2人は「なんだ(なに)?!」と驚いている。辺りを見渡してみると、右側の道路からキャタピラの音がしたため、振り向いてみると。
「勇樹さーん!! 助けに来ましたー!!」
「勇樹、私たちも来たぞ!」
「み、みほさん! と、だれですかあの人……?」
みほとお銀を見た彼女はすぐに反応するが、お銀が初めて見るため勇樹に向けて言うと彼は「後で説明する」と言いながらカバンから何かないかと探している。
「あった! アンコウチームのみんな、サメさんチームのみんな。突然だがこの鎖を渡す! オレたちが囮になるからその間に!!」
勇樹はそう言いながら鎖をみほとお銀に渡すとは「わかった!」と言うと、勇樹は「それじゃあ」と言いながら百合子に向けてこう言った。
「百合子さん、砲台を用意したので放ってください!」
「よーし、わかりました! 発射っ!!」
勇樹の言葉に百合子はスイッチを押すと、砲台からバゴッ!! と弾を放つ。すると弾はメカに当たり後ろによろめく、そして、みほとお銀が乗っている戦車は片足に鎖を巻き付ける。すると。
「「そぉれええ!!!」」
一気に戦車は全身に進むと鎖は足に引っかかりメカは後ろに倒れていく、そしてその瞬間を狙ったのか勇樹は。
「今です、百合子さん。第二の弾の発射用意はもう終わりましたから、放ってください!!」
彼の言葉に彼女は「わかりました!!」とレバーとスイッチをカチャカチャと動かすと、画面に例のメカが映りだして標準をそのメカの胴体に合わせる。そして。
「それぇっ!!!」
ガキッ!!
百合子は勢いよくレバーを引くと、砲台から弾が放たれるとそれは胴体に当たる。そして弾は背中から出てくるとメカの体から黒い煙や電気があふれてくる。そして頭から白い蒸気が出てくると。
ドガアアッ!! バガアアアッ!! チュドォオオオン!!
例の通り大爆発するのであった、幸いみほとお銀たちは無傷で街には被害はないが戦車の一部が壊れていたため、イカ娘たちが帰ってくる前に修理するのであった。
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「勇樹、お前は私たちよりも素晴らしいやつだな、気に入ったぞ!!」
お銀の言葉に彼は「そ、そうですか」と答えると彼女は手を出して握手をする。
「桃さんの友人として、お前はすごいやつだ」
「親分の言う通りだよ~」
「あたいらはあんたが好きになりそうだ」
「そうだな」
「また、ここにきてもいいよ」
彼女たちの言葉に勇樹は「か、考えておきます」と答える。
そして、勇樹は海の家『れもん』に行くと太田たちがいたため栄子に「メロンソーダーを」と頼んで彼らのいるところまで行く。
「勇樹君、話は聞いたけど例のメカから何か情報は?」
「なかった、だが。あの爆発の時部品がいっぱい飛んであっちこっちばら撒いた時にこれを」
勇樹はそう言いながらポケットから何かを取り出して、みんなの前に出した。
それは、ドクロマークが入った歯車だがそのどくろは右は赤色だが左に行くにつれ、オレンジ、黄色、緑、青に変色している。
「ん、初めて見るな」
「そうですねアレンさん、勇樹君。これは?」
「オレも初めて見るよ、ただあのメカは相沢家基イカ娘が所持しているチャーチルを狙っていたんだ」
アレンと百合子は歯車を見て彼に言うと、勇樹は「初めて見る」と真剣に答えていく。
「だけど、栄子から聞いたが相沢家は今安齋さん。基アンチョビとペパロニにカルパッチョの3人が分け合って居候しているから彼女たちに戦車のことを出来るだけ話してチャーチル監視するように言うよ」
それを聞いた伊江と中弐は「「(あいつら、相沢家に居候しているんだ)」」と思ったのであった。